(短編集)
物しか書けなかった物書き
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全編読み応えのある作品が集まった珠玉の一冊。 技巧的な作品が好きな人には一読の価値有り。 | ||||
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タクシー運転手等さまざまな職業を経験した苦労人で、生涯短編一筋を貫いたこだわりの職人作家トゥーイの日本オリジナル傑作集です。彼の作風は、ナンセンスの極致かと思わせる程に出鱈目かつ型破りで、読者の予想を大きく裏切って、えっ、そんなのアリ?と唖然茫然とさせられる自由奔放な奇談と、人生の哀感を感じさせる人情噺の2つに分かれます。前者は、尋常でない強烈で忘れ難いインパクトを与えてくれますが、後者もシリアスなドラマを描く腕は確かでしみじみとした味わいがあります。収録された14編の中でそれぞれの代表作を幾つか紹介します。 『おきまりの捜査』:ある巡査が、婦人に夫が急死したと通報されて家に来た所、何と寝室に骸骨が横たわっていて・・・・。『階段はこわい』:生涯の内に4度結婚して4度とも妻を事故で亡くした男に警察が疑惑の目を向ける。階段からの転落死が2度続いたのだが、動機が無い。その内彼は5人目の妻と結婚し、警察は警戒するのだが、遂に・・・。『支払い期日が過ぎて』『家の中の馬』:落語のようなしゃべりで借金取りや警官を騙して喜ぶ冗談男の抱腹絶倒の馬鹿話です。『そこは空気も澄んで』:ギャングの親分の元へおじに連れられて来た若いベン。アルコールで身を持ち崩したおじにベンは恩義を感じていたのだが、親分は思わせ振りに出世と引き換えの非情な裏切りを仄めかす。ラストは胸にじーんと来ます。 ありきたりな筋書きに満足せずに奇想を極めようとした著者の職人芸に驚嘆させられます。特に最初の2編には、正直ぶったまげました。それだけに後半の物語が段々と普通に近づくのが少し残念になりました。とは言え、他も十分に変な話揃いではありますので、最初が強烈過ぎた所為かも知れません。何れにしても、本書を読んで著者の‘けったいな’噺を、もっともっと読みたいなと強く感じました。 | ||||
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法月綸太郎が編集というので、読んでみたが、飛んだ肩すかし。 著者は、マイナー・ポエットの代表のような、短編専門のミステリ作家。どの短編も「ミステリの定石」を逆手にとった落ちの「メタ・ミステリ」。法月によると「究極のナックル・ボール投手」ということだが。 でも、その落ちが、小咄程度で、読んでいて全然物足りない。 どうせ、メタ・ミステリをやるなら、スタニスラフ・レムの「捜査」くらいのことをやれよ、というのは、無茶な比較なんだろうけれど。 せめてチェスタトン・レベルくらいには到達してくれないと・・。 | ||||
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