二千石を超える巨大船、大黒丸が完成した。執拗な与力の探索を躱し、極秘の任務を負った大黒丸は江戸湾を出航した。

もうまもなくやってくる21世紀は、恋にかぎらず、すべてのことが冒険になりにくく、何かに挑戦していくことが少なくなっていく時代なのかもしれない。

以前、霧島三郎と妻・恭子の苦境を救った、恭子の親友・尾形悦子。

死刑囚を解放せよという脅迫状が届いた。事件を追う女性刑事、明らかになる幼女誘拐事件。

1944年9月。

祭りの夜には、ねずみ石をさがせ。かなう願いは、ひとつだけ―。

その銃弾が放たれたのは、1984年のことであった。

母校から届いた高校同窓会名簿。両親から莫大な遺産を受け継いだ鳴沢はすぐさま比奈岡奏絵の項を開いた。

リーヴは22歳、過去に凄絶な監禁事件に遭い、奇跡的な生還を遂げた。

人里離れたリゾート地で、元女優が白昼堂々と命を奪われた! 犯人は滞在客の中にいる。

天才ダンサーが残した不可解なダンスと謎のメッセージは何を意味する?男と女の情熱がほとばしる、官能のタンゴ・ミステリ。

猛暑が続く京都市内で、女性の絞殺体が発見された。被害者は染織作家・由良美津子、39歳。

横浜地検から大阪へ戻った迫田健介は、検事の立場を利用して、7歳違いの姉が殺された14年前の事件を秘かに調べる。

レクスン荘の当主カリントンは、秘蔵のエメラルドの安全に不安を抱き、ヴァンスの助力を要請した。

火星人との戦争で人類はかつての豊かな生活を奪われた。

あの子を「この国」に失望させない! アジアからの留学生であふれる北口の日本語学校。

29人の人間を残虐に殺した(死体はすべて内臓を抉りだされたあと焼かれていた)悪魔の使徒と異名をとった連続殺人犯の処刑にFBIのケイト・モランは立ち会う。

かつては神宮球場のヒーロー、プロ野球の世界ではノーヒットノーランを達成。

最果タヒが「食べる」を綴ったエッセイ集が文庫化! 「パフェはたべものの天才」「グッバイ小籠包」「ぼくの理想はカレーかラーメン」etc.+文庫版おまけ「最果タヒ的たべもの辞典(増補版)」収録。

警視庁情報室。それは警視庁が秘密裏に組織した情報部門のプロ集団である。

警察官の不正を糾す監察官を、さらに監察する使命をもった刑事・戻橋京一郎。

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。

金ナシ職ナシ家族ナシ。

東京の下町、枕倉北商店街で起きたタヌキがらみの連続殺人の謎とは!?第14回横溝正史賞佳作受賞。

ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。

叔父から巨額の財産を継いだ岡島瑛子は、旅先のロンドンで、濃霧立ちこめる夜、甲高い笛の音とともに悪夢をみる。

妹を誘惑され激怒した金匠が相手の男を殺し、司直の手が及ばぬ教会へと逃げこんだ。

言葉は交わせない。ずっと一緒にもいられない。

普通のサラリーマンとして人生を過ごしてきた男が最後の賭けに出た。

同居人・桜川ひとみの突発的な行動によって、正太郎が連れてこられたのは、東京のS出版。

ネットへの視覚的なアクセスを遮断する規制が敷かれた香川県からやってきた女子高生の大阪観光サイバーパンクの表題作、百合SFアンソロジーや『異常論文』へ書き下ろしとして発表された短篇群など、『元年春之祭』著者による知性と感情を揺さぶる小説全8篇

砂糖菓子のように崩れていく―。女はそう形容した。

千草検事は、懐かしい友・坂口秋男の来訪をうけた。「警察署長を紹介してほしい」彼の妻が失踪したというのだ。

久し振りに声の便りを寄こした親友の相談ごととは、先踪した夫を捜してくれという頼みだった。

被害者は、二度死んだ男。 富豪の凍死体／全身血まみれの女。

十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。

「この国で一番稼ぐ放送作家になれる。オレたち二人なら――」 伝説の放送作家、韋駄源太。

丑の刻、貴船神社に夜毎現われる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。

募集内容・・全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募。 報酬・・一千万円。

貧乏男爵令嬢のノーラ・クランツは、夜会でアランという見知らぬ青年貴族から、突然、婚約破棄を言い渡される。

田村菜津子は、家庭の崩壊を恐れながら、弁護士の沢田哲也と密会を重ねていた。

大学を卒業し、母校に新任高校教師として赴任してきた双葉絆。入学式で、ひとなつこい新入生の二宮さくらに出会う。

帝華大学医学部の曾根崎理恵助教は、顕微鏡下体外受精のエキスパート。彼女の上司である清川吾郎准教授もその才を認めていた。

美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女。彼女は母に問う。

水田信一には恋人がふたりいる。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

映像化多数の著者による、新・警察小説! 警視庁内部には、違法行為、コンプライアンス違反には至っていないが要注意と判断された職員をピックアップした名簿、通称「赤文字リスト」がある。

この〈「新青年」傑作選集Ⅰ～Ⅴ〉は、大正から昭和にかけて時代の最先端にあった風俗小説雑誌「新青年」に掲載した作品から、傑作五十篇を選び、全五巻に編集しました。

【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞 『ミスティック・リバー』の巨匠がアメリカ裏面史を描く大作 】 禁酒法時代末期のボストン。

個性や才能は不要。「常識」と「普通の思考能力」さえあればいい。

「ぼく」は6年ぶりにパリへ帰ってきた。ともに暮らしていたママが死んでしまい、からっぽのアパートは孤独を深めるだけだった。

地方紙の支局長として20年ぶりに地元に戻って来た福良孝嗣は、前市長の息子が銃殺された事件を着任早々、取材することになる。

孤独に絶望し、自殺未遂を繰り返していた理美に、10年前に不審死を遂げた父の秘密が明かされる!?自宅地下に隠されていた広大な研究所。

一世を風靡していた老作家の目黒秀明は、登場人物が次々に惨殺される自分の小説のことで孫娘が友だちからいじめられていたのを知り心を痛め、十数年前に絶筆した。

「この事件の犯人は、あなたしかいません!」と、水谷麻衣子を指さしたのは、高科啓一。

西アフリカの国ガーナ。そこではサカワ・ボーイズと呼ばれる少年たちが集団でインターネット詐欺を行っていた。

我が国では、脅威は常に「海」からやってくる——。

日本探偵作家クラブ賞受賞作!人間心理の綾を鋭くついた本格ミステリー集。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。

大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。

友人ミックの手下が、郊外の倉庫で何者かに惨殺された。ミックの依頼をうけて、スカダーは犯人探しを請け負うことになる。

アンコール! もう一度きみと謎解きだ! 美少年探偵団の活躍を覚えておられるだろうか。

競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。

東京を騒がせる怪事件の影で、知略によって警視庁を出し抜いてきた元江戸南町奉行の一派。

杉原爽香、二十四歳の春。恋人の明男が殺人を犯した衝撃を乗り越え、高齢者向けケア付きマンションで働く爽香。

気象庁と民間気象会社の予報の食い違いから、少女集団遭難という前代未聞の悲劇が発生する。

織田信長暗殺の報を、毛利攻めの陣中で聞いた秀吉は、明智光秀を討つべく急遽反転。

華やかな披露宴の席上、八百人もの出席者の眼前で新郎が刺殺された。

歴史を変えるのは、神か、それとも人間か?ドイツのポーランド侵攻によって始まった戦争は、1941年、日本の真珠湾攻撃によって、一気に地球規模の大戦争へと拡大していく、はずだった。

南アルプス・北岳を舞台に、山岳救助隊員と相棒の救助犬の活躍を描く2篇を収録。

藩中きっての臆病者と評判をたてられた若侍が、それを逆用し奇想天外な方法で誰も引受け手のなかった上意討ちを果すまでを描いた『ひとごろし』、“無償の奉仕”という晩年最大の命題をテーマに著者の人間肯定がみごとに定着した『裏の木戸はあいている』をはじめ、戦前の作品

生き残れ。殺してもかまわない。

平凡な会社員の高梨広が乗る路線バスが、急停車した。幸い大事故には至らず怪我も軽い。

新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場！ 　レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。

愛は死をのりこえる。悲しみの涙を流す少女、彼はその生を願い、そっと瞳に唇を寄せる…。

幼少より祖父から剣術を叩き込まれた神子上さやか。

トルコ南部、世界最古の巡礼地“シタデル”の爆破事件から一週間あまり。

野獣のような鋭い感覚を持つ戦闘力抜群の男、元英情報部のはみ出し工作員ハイド。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

「ナイス・ホリディ」旅行社主催の「道東めぐり、くなしり」3泊4日のツアーは、9月15日に20余名を乗せて羽田を出発した。

ソ連の2重スパイはもう1人いたのだ、それも上層部に―。

瀬戸内海に面した椅子作りがさかんな町、宝松市鈴香瀬町。

「高野聖」と高級デリヘル嬢連続殺人を結ぶ謎。倒錯の闇を描く警察小説。

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東氏は、男性カメラマンから相談を受けていた。

若い女性の髪、脚、腕などが何者かによって切り取られる怪事件が街を襲う。いびつな夢だ。

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。

時は1869年。

直木賞受賞作がついに文庫で登場 京極夏彦の直木賞受賞作。ラストに訪れる仕掛けが読者の胸を打つ感動作。

これを読んでるってことは、私は死んだってことね―ある晩レオノーラの元に届いた一通のメール。

出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。

創刊20周年を目前に「論創海外ミステリ」300巻到達！　名探偵シャーロック・ホームズが相棒のワトソン「少年」と四つの怪事件に挑む。

藤島樹が20年ぶりに再会した「巨大なドラッグクイーン」ジョーママは、客を狙った恐喝事件に悩んでいた。

信州真田家跡取りの俊介は忠臣の仇討ちのため、ひとまずの目的地である久留米に到着。

誰か“罪”を犯したのか?盲目の調律師に魅入られた新聞記者の由良。

死の床にある父に古びた十字架を示され、これをジュネーブに亡命中の元ソ連反体制指導者、ウォルコフ教授に渡してほしい、と遺言されたルーシー。