楽勝
- ドーヴァー警部シリーズ (10)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
楽勝の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ドーヴァー警部」シリーズの第9作。作者は40才を過ぎてから執筆活動に入った由。成熟した女性の醒めた目から見た際の最低の男性の品性である、横柄、身勝手、自己中心、無責任、女性蔑視、不潔、おまけに太った体型等を具現化した人物としてドーヴァーが創造された。そんなドーヴァーだが、事件が起きる度、ドタバタ劇の中、犯人の勘違いや偶然等から事件は解決してしまうのである。部下のマグレガーはハンサムで有能だが、いつも異動届けを書いている。 今回の趣向はドーヴァーの転職宣言である。今度の事件が解決したら実業界へ転進すると言う。小躍りするマグレガー。良いコンビである。事件の被害者はグローブ街と言う高級住宅街で死体で発見されたヒッピー風の20才前の若い女性。発見場所に似つかわしくない。調査の結果、女性は前日に町に現われ、グローブ街の場所を尋ねたと言う。身元は一切不明。もう、グローブ街の家々を聞き込むしかないが、ドーヴァーは常の如く飽きてしまう。しかし、マグレガーは必死である。自身の将来が掛かっているのだから。この辺の笑いの取り方は流石である。やがて、女性が妊娠している事が判明し、事件はより錯綜するかと見えたが、何と、ドーヴァー流の推理が炸裂してしまう...。 「逆襲」と並び、ドーヴァー流の推理が鮮やかに決まった作品で、強烈なユーモア味と変則風の本格味が見事に融合したシリーズ後期の傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
史上最低最悪の警部ドーヴァー・シリーズの9作目。本シリーズは毒のあるユーモアが魅力だが、本作は何とドーヴァーが転職を決意するシーンから始まる。6,7作目と本格味が強い作品が続いたが、前作と本作はユーモアを強く意識した作風に戻った。 ドーヴァーの転職の決意を聞いて喜んだのは勿論ハンサムな部下マクレガー(いつも異動届けを書いている)である。目前の事件を無事解決すれば自由の身になれるのだ。娘が殺された事件を扱うのだが、娘が妊娠していた事が判明してから事件は意外な方向に進んで行く。最初は熱意を持っていたドーヴァーはすぐにやる気を失くすのだが、マクレガーは必死だ。 そして最後はシリーズ前半のドーヴァー流解決法が決まる。原点に返った毒のあるユーモアが楽しめるシリーズの傑作。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|