天国か地獄か



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    初公開日(参考)1973年10月
    分類

    長編小説

    閲覧回数802回
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    天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)

    1973年10月31日 天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)

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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.2:
    (4pt)

    「ブラックユーモア」ミステリの神髄

    ミステリ好きで、海外ものを読む方であれば、著者の名前は、「切断」という、ユーモアミステリの傑作とともに、脳裏に刻まれていることでしょう。
    史上最低の名探偵ドーヴァー警部の活躍するシリーズ4作目の「切断」は、ユーモアの中でも、「ブラック」度の高さはお墨付き。
    さらに、その真相の奇想天外さは群を抜いています。

    そんなドーヴァー・シリーズの「ブラックユーモア」のセンスを「スパイ小説」に持ち込んだのが、本作品。
    臆病で怠惰なスパイ、エディ・ブラウンが主人公で、シリーズ3作目になります。

    1969年の作品とあって、まだ「ソ連」が存在していた時代。
    エディは、そのソ連にある、集団農場に送り込まれる。
    そこは、共産党の眼を逃れて、様々な宗教会派が活動している組織だった。
    ある日、農場内のリュドミラというトラブルメーカーの女性が、知人の男性を殺害した容疑で逮捕された。
    彼女は、自分に死刑判決が下ったなら、農場の秘密をばらすと脅迫してきた。
    エディの任務は、リュドミラを救出することだったが、果たして成功するのか…。

    本作品の面白さは、その救出作戦の「奇想天外」なところにあります。
    「切断」を読んで、高評価する方であれば、このブラックユーモアを必ずや楽しめることでしょう。

    ドーヴァー警部シリーズに比べて影が薄い印象のシリーズですが、本作品は他に類例のない異色のスパイ小説として、もっと読まれてもおかしくはない作品だと感じました。

    もちろん、ラストには、捻りの効いたオチがありますが、あくまでも「ブラックユーモア」だと割り切って臨まれることを、オススメします。
    天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)Amazon書評・レビュー:天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)より
    4150012105
    No.1:
    (5pt)

    「切断」の真逆のアイデアと「ドーヴァー1」のブラック・ユーモアに溢れたストーリー展開とを兼ね備えた超一流の怪作

    ドーヴァー警部シリーズでお馴染みのJ.ポーター女史がスパイ小説仕立てで書き上げた怪作。まさに怪作と呼ぶ他はない。主人公はイギリスの(怠惰で臆病な)諜報部員で、舞台は旧ソ連の集団農場。この集団農場は共産主義国家にとっては許し難い秘密を抱えており、その秘密を握った猛女(!)が殺人を犯し、死刑宣告寸前という設定。主人公の任務はこの猛女の死刑執行を延期させる事なのだが、その計画というのが珍妙無類、抱腹絶倒かつグロテスクなもので、流石「切断」の作者だけの事はあると唸らされた。

    この基本アイデアだけでも秀逸なのだが、その後のストーリー展開もスピーディーな上に、相変わらずの作者の底意地の悪さ(糞尿・便所・性的倒錯に対する作者の執着心には恐れ入った)で、ドス黒い笑いが続く。意外性のあるラストまで一気読みである。冷戦下の旧ソ連を舞台に、よくもこんな奇怪な物語を考え付いたとつくづく感心した。共産主義体制を茶化していると同時に、イギリスを含む諜報活動そのものを冷徹な目(作者はイギリス空軍に所属していた由)で笑い飛ばしているのである。

    「切断」の真逆のアイデアと「ドーヴァー1」のブラック・ユーモアに溢れたストーリー展開とを兼ね備えた超一流の怪作。ミステリ・ファンの方には是非一読をお薦めしたい。
    天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)Amazon書評・レビュー:天国か地獄か (ハヤカワ・ミステリ 1210 世界ミステリシリーズ なまけスパイ・シリ)より
    4150012105



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