さよなら、そして永遠に
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ミステリーである前に、ひとりの女性の家族への愛を描いた作品。 ロンドンにある私立学園を襲った火災に巻き込まれた母娘。生死の境をさまよいながら、主人公である母親は自らの半生を振り返る。 元々作家を目指していながら、学生結婚を経て主婦となってしまったことへの後悔、自身の母親よりも先にこの世を去ることへの謝罪、そして残していく夫と子供への未練…...死を目前に様々な想いが去来する。 今まで苦手に思っていた義理の姉や仲の良かったママ友との関係を見直すくだりも良い。ところどころに文学と芸術をこよなく愛した女性ならではのやり取りがあるのも切ない。 主人公の心残りを見事に昇華させたラストには、ただただ涙しました。前作『シスター』には、妹がいるので、当たり前のように共感できましたが、 今回の主人公とはほとんど共通点がないのにも関わらず、心を揺さぶられました。ミステリーというよりも、文芸作品に近い印象です。 | ||||
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前作のSister同様に、一人称で始まる物語。 姉妹の愛に続き、予告通りの家族愛になっている。 Sisterが微妙な感想だったので、悩んだのだが、 ディーヴァーの紹介文に逆らえずに手に取りました。 今回の一人称は前回より読みやすかったのですが、 設定が・・・ 超常現象を否定はしませんが、そういったシリーズではないので、 少々???でした。 ラスト3分の1の展開の速さ 練りに練り、ひねりにひねり、ディーヴァーのどんでん返しのごとくで、 推薦するのも無理からぬことと思いました。 確実に1作目よりよく書けています。 ただ、イギリスミステリーは好き嫌いがはっきりします。 派手さはありませんが、考えさせ、読ませる内容でした。 | ||||
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心霊現象とか死後の世界とか好きな人は読めば? 幽体離脱して事件解決ってのれないひとはとことんのれんよ。 | ||||
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イギリス女流作家によるミステリー2作目。本書を手に取ったのには理由がある。帯にあるジェフリー・ディーヴァ―のメッセージ、「これでもかというほどの感動と詩のような格調高い文体と、読むものを捕えて離さないストーリーが、卓絶した文学的経験をもたらしてくれる。だれもが心を動かされることを保証する」を無視することは、私には難しかったからである。 小学校の火災により校舎にいた母娘が重体に陥る。放火の疑いから母親の義妹が警察官として捜査に乗り出すが、その一部始終を幽体離脱した母親が見つめている。火災の前に不可解なことがいくつも起こっており、容疑者が次々に現れる。次第に隠されていた秘密が明らかになっていき、母親はこれまでの自分の思い込みに気づく。父と息子の関係、娘の自我の芽生え、友人や知人たちの隠れた姿、等々が露わになっていく。そして、意外な真相が明らかになった時に家族は深い愛で結ばれる。複雑で起伏に富んだストーリーから作者の並々ならぬ実力がわかる。 しかし、このような展開を示されると、どうしてもイギリスの生んだ偉大な女流作家・アガサ・クリスティのことを思い出させずにはおれない。彼女のおそらく最高傑作であろう「春にして君を離れ」の設定と似ているのだ。あの名作は、自分の思い込みと他人に見える自分の姿のギャップを描き出して、読むものを戦慄させたのだった。しかし、ラプトンによる本書はクリスティほどには人間の業の深さを描けてはいない。そこが物足りないのと、570ページというあまりのボリュームに★1つ減点。 | ||||
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人の心理を鋭くとらえている小説で、結末が知りたくて食い入るように読みました。登場人物たちが、心に抱える恐怖心や怒りによって非情な言動に突き動かされていくプロセスが描写される一方で、コーヴェイ家の人々が家族愛によって結びつきを強めながら互いを守ろうとする姿が対照的で輝いて見えました。家族のありかたを改めて考えさせてくれる一冊です。 | ||||
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