愛知県の海に浮かぶ聖アリスガワ女学院。そこはヴァチカン教皇庁直轄の探偵養成学校であった。

死王の騒動から始まった大陰謀の真相がついに詳らかになり、後宮は一時の平穏を取り戻した。

朽ちぬ死体と生きる屍、アルプスに轟く獣の咆哮、千里眼を持つ女性…。

佐々本三姉妹、最強の三女・珠美に一目惚れ、ストーカーになってしまった大学生が自殺した。

保安官候補の選挙参謀が、密室状態の丸太小屋で殺害された。第一容疑者は、発見者で選挙のライバルでもあるレンズ保安官。

大人気シリーズスピンオフ! あの人もあの人も事件に遭遇!? 北海道・札幌。

第58回メフィスト賞受賞作。

星泉、17歳の高校二年生。

来日したハリウッドの美人女優と婚約者が交通事故で死亡した!東京で自動車整備工場を営む大道寺勉は事故を報じるニュースを見て驚く。

神田豊島町の道場主・千坂藤兵衛の娘・里美は、一刀流の達人。

“人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。

ミステリよりミステリアスな、作家という職業の「謎」に本格ミステリ作家・有栖川有栖が挑戦。作家だらけの連作小説。

「付き合ってください」。高校二年のリケイ男子・北原恭介は、クラスの人気者・佑那から突然、告白された。

あなたを守るためならば私は“正しい罪”を犯す。私たちは、どこで間違ったのだろう。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

パリを訪れた英国皇太子バーテイを、驚くべき知らせが待ち受けていた。

北アイルランドにある古城の中庭で女性の転落死体が発見された。

徳川家に盤石の安泰をもたらすため―、捨て石となれ。“幻法者”、七人対七人。

私たちの愛が尽きたとき、残ったのはあなただけでした。彼にも私にも、そうでした―。

極秘来日していたオノコロ国のトップが“暗殺”された。自首したのは、衆議院議員の息子で創薬研究をする大学院生・一臣だった。

東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。

――それなら、私が『エメラルドの探偵』になる。 「お前はクビだ。

早くに両親を亡くし十六歳で奉公にでた菜々だったが、主人の風早市之進が無実の罪を着せられてしまう。

ミステリ作家たちが工夫を凝らし、読者と頭脳戦を繰り広げる犯人当て小説。

初恋をこじらせたまま絶賛婚活中の杏沙。縁結びの神社にお参りした帰り道。

1920年代英国ブリストル――港町で暮らす貧しい少年ハリー・クリフトンは、ある天賦の才を認められ、名門校へ進学を果たす。

今、読んでもこんなに新しい筆致! 誰もが共感できる日常の物語。

玄関のチャイムが鳴った時、まだ死体は寝袋に入れられ寝室の床の上に横たわっていた。

2番ホールのティーショットのボールがフックして隣りの12番ホールでプレー中の税理士の側頭部を直撃、意識不明のまま70年後に死亡した。

日中戦争で右足に銃弾を受け、不名誉な形で戦線離脱した「父」。

自称・Bワン探偵の私が事務所兼自宅マンションで目にしたのは、新宿のピンクサロンで知り合った加奈子の死体だった。

1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。

百花は叔母に誘われて行った「紙こもの市」で紙の世界に魅了される。

神代エリカは、「正統な」吸血鬼の父を持つ女子大生。

「現代グルメ」は暴食という罪を犯し続けている。

「キャプテン、あのね。」札幌から東京に引っ越してきた中学二年生のぼくは、転校早々、同級生から「飛行機づくり」に誘われる。

お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う？暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會にその喧嘩の腕を買われる。

あんたもおかしなことを聞く人だね。

季節は夏。この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界で、女子大生の紙越空魚と仁科鳥子は互いの仲を深めながらも探検を続けていく。

最愛の妻はすでに亡く、たったひとりの娘も独立し海外で暮らしていた。大学教授・葉山英介は平穏な人生の冬を送るはずだった。

自分の部下がCIAに駆け込むという致命的失態を演じたKGB第一管理本部長は、亡命者の信頼性を失墜させる起死回生の策として、自ら発案した偽装亡命者となってアメリカに赴いた―。

雪まだ深い春休み。大学生の森司は、来たるホワイトデイのことで気もそぞろ。

規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生! すべてを失った男に舞い込んだシンプルな「超難問」 「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」 1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。

筋骨たくましい犯罪常習者、それがフレディだ。

大手出版社の明友舎は大騒ぎになっていた。

不法滞在外国人問題が深刻化する近未来東京。

後宮女学院設立。しかしそれは、新たな火種を生む結果となってしまい……。

噛み裂かれた雄牛の死骸。その検死にあたった老獣医師の謎の急死。

本書は、70年代のもっともすばらしい私立探偵小説といわれる『さらば甘き口づけ』の続篇にあたり、国際推理作家協会が主催するハメット賞を受賞するなど高い評価を得た作品である。

赤かぶ検事の娘、柊葉子弁護士が京都で誘拐され、葉子に離婚相談を依頼した女性も鞍馬山中で殺されていた。

高岡河岸の発展、〆粕や下り塩の販売など藩主正紀の指揮のもと、藩士たちの不断の努力によって、徐々に回復してきた高岡藩井上家の財政状況。

天保十年。尾張藩江戸下屋敷で催された正月の祝いで余興を演じた角兵衛獅子、みつと文吉。

大阪で相次いだ猟奇殺人。被害者はいずれも男性で、ホテルで血まみれになり死んでいた。

従姉妹の結婚式に出席するために、青森県へ向かった美奈子が、行方不明に!ところが、同じ披露宴に出席したイタコの老婆が亡くなり、同じ村の出身である男性が転落死した。

伊豆大島の浜辺に遭難したはずのヨットが漂着した。船内に謎の首吊り死体、胸には黒地に白く染め抜いた『怨』の一文字。

伊月が法医学教室に入って、もう半年。

生きるため、他人になりすましてきた“わたし”。

江戸指物師・橋上清次は、嫁ぐ娘のために姫鏡台を造っていた。ほぼ完成しているそれが仕上げられることはない。

吉原で放蕩三昧しようとしていたとき、剣術道場の火事に出くわした見習い同心の八巻卯之吉。

クレオの母が台所に血だまりを残して失踪した。

巨大軍需会社“大島産業”との抗争から4年―。達也は平穏な暮らしを送っていた。

川で溺れている男の子を助けた水泳世界大会金メダリストの沢井聡子。

海辺の瀟洒なリゾートホテルには

「君がどういう理由で金を欲しがっているのか、私は知らない。知る必要もない。

都筑道夫が師事した短編の第一人者の全貌が明らかに。

大企業を手玉にとる謎の女。

殺人現場を目撃したことを誰にも信じてもらえない少年の孤軍奮闘ぶりをサスペンスフルに描く表題作など、ウールリッチ=アイリッシュの名訳者が遺した傑作7篇。

―ファルコの親友、警備隊長ペトロの執念が実を結び、暗黒街のボスをローマから追放する日が来た。

天才小説家と天才の原稿を追い求める編集者のミステリー、感動の完結! 天才作家・雨坂続が再び眠りについて2年。

数百年にわたり、世界最大の富と名誉を誇るケイヒル一族。その女当主グレースが、謎の遺言を残して世を去った。

LeRomand’unTricheur. ――その邦題「とらんぷ譚」に魅せられたことばの錬金術師中井英夫が、十年を費やした連作「幻想博物館」「悪夢の骨牌」（泉鏡花賞受賞）「人外境通信」「真珠母の匣」を一冊に集成した。

ある静かな夜、一人の老人がER(緊急救命室)の女医トービィのもとへ運び込まれた。

好奇心旺盛な老婦人レイチェル・マードックは、何故か怯えきった姪リリーの頼みで、彼女が住む海辺のリゾート地へと向かった。

この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・ ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。

どこかアットホームな雰囲気の大阪O医科大学法医学教室。新人伊月は先輩医師ミチルにしごかれていた。

『QED』や『カンナ』などの人気シリーズを持ち、著作累計250万部突破の高田崇史氏が切り開いた、歴史ミステリの新境地『神の時空』シリーズ第7弾! 都内各地で同時多発的に発生した放火殺人。

壮絶な戦闘から三カ月後―。

潜入先は新興宗教施設。ターゲットは、 連続殺人事件解決の鍵を握る教祖。

父の引退宣言を受けて、十八歳で第二十七代烏丸家当主を継いだ花穎。

今から1300年余の昔、唐の都を老僕のみを従えた一人の若い官吏が旅立った。

攻撃を受けた時は、すぐに援軍を送るゆえ使を送れ―主君伊達政宗から白石城の留守を任された浜田治部介と五十一騎。

ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品。

7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。

猛暑のローマで、男がめった刺しにされ殺された。

「私、亜紀さんみたいになりたい!」きらきらした目で新人バイトの愛奈に告げられ、困惑する亜紀。

妄想か、現実か。九転十転の叙述ミステリー推理作家小宮山泰三の幸福荘は、作家志望のあやしい住人たちが住む。

久しぶりの旧友からの電話で、彼女と待ち合わせることになった晴美。

この恋は終わる。 彼女の“本当の名前”を当ててしまったら――。

OLの麻矢子とめぐみは京都を観光している最中、清水寺近くの産寧坂で殺人事件に遭遇した。

晩餐を控えたビクトリア朝の屋敷に響く荘厳なる銅鑼の音。その最中、屋敷の主人は撃ち殺された…。

きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。

青山大学で千尋の同級生だった女性たちの依頼で、福島県へ向かった麻衣子と美奈子。

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。

「活版印刷三日月堂」のほしおさなえが描く、 ちょっぴりふしぎで、あたたかい物語。

警視庁の本多捜査一課長宛てに、三田村刑事が道後温泉の老舗ホテルの娘を殺したと告発する手紙が届いた。