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長いお別れ
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【この小説が収録されている参考書籍】
長いお別れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全290件 1~20 1/15ページ
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フィリップ・マーロウのシリーズは一度読みだすと止まりません。古い作品ですが、今どきない作品なので余計に読みたくなってしまいます。The ハードボイルドです。 | ||||
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こちらの作品で初めてチャンドラーを読みました。 全文格好いいし、読みやすいし、大好きな作品になりました。 後から村上春樹訳を読んだのですが、村上さんの方が日本人にわかりやすい丁寧な表現をしている印象です。 しかし、普段から洋画を見たりチャンドラーと同時代のアメリカ作品に触れているなら、田口さんの翻訳の方が自然に感じると思います。世界観が合っている感じがしました。 「タフぶっている駐車場係の喋り方」ひとつ取っても、田口さんの訳の方が荒っぽくて好きです。 ハマってしまい、紙と電子両方で買いました!カバーデザインも格好良くて好きです。(持っていて恥ずかしくない文庫カバーには、なかなか出会えないので…) 素敵な翻訳ありがとうございます! | ||||
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翻訳ではあるものの、村上春樹さん特有の文章で読み応えが抜群です。 | ||||
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訳知り顔で何でも知っており、ケンカというか護身術も巧みな、一見するとヒーローのような主人公である私立探偵マーロウは、依頼人であれ友人であれ人妻であれ、彼らによって(結果的に)利用される人物として描かれている。 彼は彼自身の良心や倫理観といったものによって行動しているのだが、それにもかかわらず/だからこそ、そのような利用される人物へと機能していくこととなる。マーロウの言動と同様にその存在は、皮肉な構造を持っている。 小説というものは、そのような歪なものだ。真正面から論理的に説明する、ということになれば学術書に近くなるだろう。人間の社会は矛盾を抱えている、社会においても、個人においても。これは永遠に変わらないだろう、人間の社会という言葉がそれなりに機能するあいだは。また、言語や物語といったものも、矛盾や不安定さを内包しているかもしれない。深酒や賭博や殺人や自殺は、そのような矛盾からもたらされるものだろう。合理主義的精神からみれば、そんなものは無用の沙汰なのだが、最大公約数的な社会の継続的運営には残念ながら必要悪として生じざるを得ないのだろう。近代功利主義の妥当性とも言えるかもしれない。そのような悪の頻度や規模を抑制する、というのが妥当な対応だと思える。 訳者村上春樹による解説で興味深い言及があった。チャンドラーが心理描写を採らないことに関して、心理的過程といったものに対しブラックボックスと例え、その蓋を開かれることを望まない箱、と言っていた点に、村上の世界観や言語感の一端があらわれているように思える。恐らく、西欧文化の流れにおいては、謎や真理は隠されているもので、だからこそ探究されるものであり、(賢明な)人々はその探究への労力を惜しむべきでない、という姿勢が脈々と受け継がれているように思う。それはオイディプスにおいて端的にあらわれている。それに対し、村上は開けられなくてもよい、解明されなくともよい、と述べ、あたかもニュートンが諸法則の根本原因に触れないように、人間や社会が内包する謎を謎のまま扱う、というような姿勢がここに見られるだろう。そのような姿勢は、彼の多くの作品に見られるものである。 | ||||
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コレとヒギンズ『鷲は舞い降りた』は全国の中学校の道徳の時間の必修にするべき、と言い切ろう | ||||
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カバーはキレイでしたが、本自体は表紙、裏表紙ともに角に 折れがありました。新品の筈ですが、残念です。 | ||||
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この作品はもともと駄作だと思うし、村上小説も好きではないが、久しぶりに翻訳を読んでみた。 特に期待もないので、こんなものかというところだが、一点だけ。 To say goodbye is to die a little. の訳について。フランス語は、 Partir, c'est mourir un peu. 「わずかのあいだ死ぬこと」は問題外で誤訳と言っていい。「死ぬ」という語が使われている理由を 理解していないのが丸出しの訳だ。しかし、「少しだけ死ぬこと」も残念だ。「だけ」はやめてほし かった。 | ||||
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困ったことに巻き込まれていくマーロウが、それを解決していく人間模様。 | ||||
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. ハリウッド界隈で私立探偵稼業をしている41歳のフィリップ・マーロウは、泥酔していたテリー・レノックスを偶然助けて介抱する。彼の妻は富豪の娘シルヴィアだが、その彼女が惨殺されて遺体で発見される。テリーは自分がやったのではないと身の潔白を主張するが、メキシコへの逃亡を企て、マーロウにそのお先棒を担がせることになる。後日、テリーが逃亡先で自殺したとの連絡が入り、マーロウ宛ての手紙が届けられる……。 ------------------ 1953年に出版されたレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説です。2007年に村上春樹氏が翻訳したものを2009年に文庫化したのがこのハヤカワ・ミステリ文庫版です。 村上氏の50頁に及ぶ訳者あとがきを含めて650頁に垂んとする大部の著作で、手にずしりと重い文庫です。 「釈迦に説法」とか「全国津々浦々」と、アメリカ小説の翻訳語としては随分日本語臭の強い表現が散見され、少々鼻白みます。あの北米大陸の地形には日本のように津や浦がそれほど多い印象はないので、どうもしっくりきません。 その他にも翻訳調である日本語が多く、英語の原文が透けて見える気がして、どうもしっくりしません。 それからこれは翻訳の問題ではなく、チャンドラーのスペイン語の理解が不十分なために起こったことですが、ラテン系のキャンディーという登場人物が「Es muy ocupado.」(272頁)とか「La señora es muerta.」(498頁)と奇妙なスペイン語を話しているくだりも興ざめしました。正しくは「Está muy ocupado.」「La señora está muerta.」とするべきところでしょう。 さて、物語のほうですが、どうにも回りくどい気がして、私の肌には合いませんでした。70年前の白人男性中心のアメリカ社会が兎にも角にも遠く感じられて、その世界に没入できないという思いを抱えたまま600頁の旅に乗り出してしまったという思いが残ります。 後段、ある男女がいとも容易く同衾する場面があり、そのこだわりのなさに、これってまさしく村上春樹文学に登場する男女関係そのものではないかと感じてしまったほどです。(かといって、村上文学が必ずしも嫌いなわけではありませんが。『1Q84』は傑作だと思ったものです。) . | ||||
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長年海外ミステリーが苦手なのは訳者が悪いと思ってた 一人称単数で書かれたハードボイルドが好きなのでその昔清水訳で読み始め断念 村上春樹ならいけるかとハードカバーで買って断念 最近ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズを読んだらえらい面白い ピエール・ルメートルのカミーユ警部シリーズも面白い エイドリアン・マッキンティもネレ・ノイハウスも面白い これはもう海外ミステリー慣れしたんじゃないかと村上訳文庫で再挑戦 なんとか読了したけど全く面白くない マーロウが金髪女について蘊蓄垂れだした時点でゴミ箱に投げ込みたくなる(というか今までは投げ込んでた) どうやらチャンドラーの文体が私に合わないらしい | ||||
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ハードボイルドと言えばチャンドラーと思い、初めてチャンドラー作品を読みました。想像していたハードボイルドより、何だか横溝正史の金田一っぽさを感じました。 個人的には映画のアンタッチャブルとか、ダーティーハリーみたいなハードボイルドを想像していました。ですが、主人公は思ったより受け身で判然とせず、回りくどい印象を受けました。単に自分の性格的なものや理解力の問題かもしれませんが。 自分はこれを読んでいて、横溝正史の金田一探偵が浮かびました。マーロウは金田一よりダンディで言うことも格好いいですけど、何だかんだ流れに流されているだけで、事件をどうこうと言うより、事件が綺麗さっぱり更地になる直前に突然カッコつけ始める感覚を受けてしまいました。 言葉や社会も今から考えればかなり古いので、その点で馴染めないと感じてしまうこともありました。 あと、チャンドラー作品が初めてなので余計にそう感じたのかもしれませんが、台詞が恐ろしく長いところがちょいちょいあります。一人の人間が会話の中で話す量としてはかなりの長さだと思い、そこは驚きました。 探偵物ですが事件とか推理云々ではなく、マーロウさんのやり方を見て「これは格好いい!」と思えるかどうかを試される作品だと思いました。 | ||||
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清水俊二さんの訳は、たしかに原文の全てをそのまま訳しているわけではありませんが、その例示を『九月の暁』に求めるのは如何なものか 村上春樹さんの訳の『ロング・グッドバイ』は2007年にハードカバーが出て、2009年に軽装版、2010年9月に文庫本が出ていますが文章は少しずつ直されています、多分増刷の度に細かく直されているのでしょう。 言われているのは29章の事でしょうか、私が持っている軽装版初版では、 「着ていたローブの前が開かれた。その下はまったくの裸だった。九月の暁のごとく遮るものもなかったが、その露わな眺めには九月の暁ほどのはにかみの色はなかった。」とご指摘の様な『 』印で明示はされていません。 おそらく、2010年10月発行の松原元信さんの『3冊の「ロング・グッドバイ」を読む―レイモンド・チャンドラー、清水俊二、村上春樹―』の指摘を受けて修正したものと思われます。 清水俊二さんは1988年5月22日に亡くなられているので、自身では直しようがありません。 | ||||
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冒頭部分について、清水訳と村上訳を読み比べ、直訳風の前者清水訳を読み易いと考えて清水訳を購入し読み終えた。読書中、訳文からも分かる明らかな誤訳も含めて意味の取り難いところや情景の想起し難いところがいくつもあり、気になった。 清水訳を読み終えた直後に村上訳を読み始めたところ、驚くほどスムーズで自然に読み進むことができている。翻訳の分かりづらさが一切ない。素晴らしい。まだ途中だが、村上訳を読むべきかを迷っている方々に伝えたい。 | ||||
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【ミステリというよりハードボイルド】 ハードボイルド風のミステリというよりハードボイルド小説という印象を受けた。ダンディな男性の友情と愛を描いていて全体的に渋さを感じた。クリスティのようなキャッチーなキャラは出ないし、館シリーズのようなコテコテのミステリというわけではないので、それらが好きな人、ミステリが読みたい人には合わないと思う。もう少し年齢を重ねてから読めばもっと楽しめたかもしれない。 【評価】 オススメ度3 読みやすさ2 意外性 3 | ||||
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表紙カバーが無数のカビのように汚れていました。新品を購入したはずですが残念です。 | ||||
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不幸なことに丁寧に仕込まれた伏線に気付いて大筋がわかってしまった ただそれは、半世紀以上も前に作られてすりきれるまで模倣されてしまって 模倣作の海をだいぶ泳いできたせいで、作者は、ちゃんと読者にフェアなミステリを提供していたから、読み取れたということだ。作者は、そうなるように書いた。 半世紀以上前のアメリカでアル中やデメロールの被害がこんなにあったのか 今回のマーロウは、ずいぶんマチズモにとらわれていて、こわもて相手に執拗にからみあげている この時代の客は、そういうマッチョな男を求めていたのかな いまだともっと、柔らかな物腰の櫻井ボイスの、このシリーズでいうところのカマ野郎主人公になるのかなって、それがまさに村上春樹の小説じゃねーか あれは、村上春樹版フィリップマーロウだったのか やれやれ系ハードボイルドがここから生まれたのか | ||||
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分かりやすさ 田口訳>村上訳≧清水訳 ハードボイルドさ 清水訳>田口訳>村上訳 こんな感じでしょうか。清水訳・村上訳で首を捻った箇所が色々腑に落ちました。ただ、ハードボイルド小説を読んでいるという気分になれるのはやはり清水訳に一歩譲ります。 | ||||
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最初は冗長に感じたが、後半は優れた展開で堪能出来た。ドストエフスキーの長編が、そうであるように。 | ||||
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内容は今更言うまでもなくミステリ史に、いやアメリカ文学史上の金字塔のような名作。 昭和の翻訳ミステリらしい生硬な文体だが、たまらなく甘美な叙情を漂わせた清水俊二のポケミス版、愛するチャンドラーを訳す悦びに満ちた村上春樹翻訳。それら先達の訳業に比べて、今回の田口俊樹版は最もニュートラルで平易な読みやすい文章となっている。 音楽に於けるリマスター版のように、偉大な名作に相応しく読者は折に触れて好みのヴァージョンを手にすることが出来る。慶賀の至りに他ならない。 | ||||
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漢です。 噛みしめて読み返してます。 訳が異なるとまた新鮮です | ||||
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