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長いお別れ



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長いお別れの評価: 4.36/5点 レビュー 290件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全290件 121~140 7/15ページ
No.170:
(5pt)

ハードボイルド・ミステリーの歴史的傑作

ハードボイルド・ミステリーの開拓者とも位置付けられている著者の代表作、「フィリップ・マーロウ・シリーズ7作中の最高傑作」と評される作品である。翻訳本である為原文の流麗さは判然としないが、訳者で人気作家でもある村上春樹氏はそれを絶賛している。
 物語の構成は主人公「私立探偵フィリップ・マーロウ」の一人称で語られる形式をとり、アメリカ社会が「新世界」から脱皮し国家的体裁を整え、複雑で個性的な社会的構造を築き上げつつある時代背景の中で「白人が係わる一部上流(富裕層)社会」がもつ裏面を描いている。
 何処の国、地域でもまた時代を問わず「経済力=権力」の関係は普遍であり、人のつながりを創造する大きな要素である。著者は本来の道徳、倫理感=正義感を以ってそれに抗う。当然その購いは主人公に降りかかる。ふとした切欠で友情を感じた「飲んだくのアウトロー」が妻殺しの重要参考人とされメキシコへ逃れ拳銃自殺を遂げる。その背景に容易ならざる事情が隠されていることを感じ取る主人公は、能力の限りを尽くし真相の解明に乗り出す。複雑な人間関係や社会背景の中にややもすれば埋没し、冤罪が成立してしまいそうな真相をハードなタッチで描き尽くしている。長編でしかも重厚な表現にややもすれば圧倒されそうになりながら面白く通読した。
 原著は1953年に出版されたが、この翻訳本は2007年に出版されている。訳者の村上春樹氏の長いあとがきががその想い入れの深さを物語っている。試しに当時製作された映画「ロング・ゴッドバイ」をDVDで鑑賞したが、原著以上とは行かなかった。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
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No.169:
(5pt)

仮面ライダースカルの愛読書

仮面ライダーWでおやっさんこと鳴海荘吉、そして左翔太郎がハードボイルドの教科書として愛読していた本です。
そんなにわかで本作を購入し読みましたが非常に面白い、それに尽きます。
読み応えがあり、この後どうなるんだろうという勘定ですぐに読むことが出来ました。
Wが好きな方にもオススメです。劇中で二人が愛読書としていた理由がわかります。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
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No.168:
(5pt)

状態良し

ほぼ送料だけで購入しましたが、状態は決して悪くはありませんでした。
長いお別れ (1958年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (1958年) (世界探偵小説全集)より
B000JATSCW
No.167:
(5pt)

この商品は良かったです。使いやすい、効き目が良い。大好きです。

この商品は良かったです。使いやすい、効き目が良い。大好きです。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.166:
(5pt)

村上春樹訳ではない味わいがあります。

昔々(30年くらい前)にこの清水俊二さん訳のチャンドラーを読んで、
悦に入っていたことが忘れられない。
最近、村上さんの翻訳本を読んだら、ほぼ直訳されて書かれており、
それはそれで良いのだが、何か物足りず、清水さん訳を再度読み返した。
私にはこちらの方が楽しめた。
勿論、個人差があるだろうが、清水さん訳も少しも古くなったという気がしない。
村上さんは、発刊されて50年経った翻訳は新しく訳し直すべきだと主張するが、
必ずしもそうでないように思える。
サリンジャー原作の翻訳についても野崎孝さん訳をまだ新しくしなくても良いのではと思う。
話しが少しずれたが、今回TV放映された「ロング・グッドバイ 東京編」の
ノベライズも読んでみたが、こちらはまた別物として楽しめた。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
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No.165:
(4pt)

比較

清水訳との比較をしてみました。同じ物語ですが、違う印象を持ちました。世代の違う訳者という事もありますが、村上訳の方が読みやすい。ただし、雰囲気的なものは清水訳に軍配かと。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.164:
(5pt)

一気呵成に読めてしまう

村上春樹氏の翻訳が読みづらくて、清水訳の本書を読み、引き込まれるようにして一気呵成に読み上げてしまった。村上訳の素晴らしい後書きに清水訳を読んでチャンドラーのファンになったと書いてあったが、先へ先へと読み進みたくなるところに清水訳の素晴らさがある。決して色褪ることのない名訳だと感じた。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.163:
(5pt)

テンポ

テンポです。読みやすい。読みたくなる。名著たる所以。村上訳も楽しみたい。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.162:
(3pt)

やはり、Jay Gatsbyには敵わない・・・

テリー・レノックス。いい男だが、骨格が弱い。
最初の会話とマーロウがブタ箱にぶち込まれる辺りまでは、ストーリを十分喚起させ、
味わいのある雰囲気に、それなりになっていたと思う。

その後が、長い。
400頁で纏められなかったか。
登場人物たちの多さに合わせるかのような場当たり的な展開が興を削いでいる。

予測を裏切るような展開と"マーロウ自身を裏切る"ような混乱がないのが大きい。
(あったと思うが、マーロウは動じない。全て飲み込んだ超越的な立場を醸し出している。
これが、チャンドラーか?)

似たような場面(設定)が多いのも難ありか?

最後はラストまでだらだらと飛ばし読みも可能か。
ずいぶん引っ張ったな。
ごろつきやくざや金持ちなんかはキーマンだったのか?
そういう無駄な描写が村上春樹は妙に好きだといってたが、
チャンドラーファンには、そりゃ細部も(昨日食べたランチも)気になるだろう。

それにしても、『フロスト警部』シリーズってのは、よく出来てるな。と再発見。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.161:
(5pt)

読後感

チャンドラーの名作、堪能しました。少々長い作品ですが、面白く読みました。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.160:
(2pt)

長すぎることと誤植。

大江健三郎が褒めていたので読んでみたが、まあもともとハードボイルドに興味はないし、こういう主人公に魅力を感じないんだから猫に小判で、それでも最初の三分の一くらいは文章が粒だっている。だがストーリーは推理ものとしては大したことはなく、長すぎるし、死んだことになっているレノックスが生きているんだろうなというのは早いうちに分かるし、ごてごて人が出てきて途中で誰が誰を殺そうとどうでもよくなる。
 私が読んだのはハヤカワ文庫の75刷なのだが、最初のほうに「警察軍」とあるのは警察車の誤植、あとのほうで何回か「ガンリン・スタンド」とあるのはガソリンスタンドの誤植だろう。途中で改版した時の誤植とも考えられるが、なんで名作とか言われているのにこうなのか。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.159:
(5pt)

NHKのドラマを見て

ミステリを読むのも、外国小説を読むのも、本当に久しぶりでした。届いた本の状態はとてもよく、そして想像以上に厚かった。それでも、飽きもせず一息に読んでしまえるほどの面白さは、読書の快感とでも言うのでしょうか。とても満足しました。
レイモンド・チャンドラーは初めてでしたが文体が非常に際立っていて、クセがあるけど美味しい芋焼酎のような味わい深い楽しさがありました。村上春樹さんの訳でももう1回読み比べしてみたいですが、清水俊二さんの訳のキレの良さに脱帽です。
買って良かった。
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4150002606
No.158:
(4pt)

NHKでドラマ化。

アメリカのハードボイルドミステリ小説。
NHKでドラマ化もされている注目作。
この手の物は初めて読むので傾いた感想になる。

まず、よんで思ったのはヘミングウェイを思い出す文章。
私は米文学はポオとヘミングウェイしか読んでいないのですが、ヘミングェイは日本文学とは違い「あらゆることを描写」します。はっきり言えば読者の想像する隙間が無い。私は想像して文学を楽しみたいのでこの手の作品はとても苦手。

ただ、この小説がヘミングェイと違う所は主人公・マーロウの心境を一切排除している点。主人公が何を考えているのかわからない!そこに想像力をかき立てられる。

加えて、ミステリものですので謎解きのドキドキ感があり、かつ村上春樹の訳も難しくなく、久々に米文学にびっくりさせられた。

強いて言うなら長い事がネック(500頁)気軽に手に取る・・・ということはできないが、それでも読んで損はないだろう。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.157:
(5pt)

何度読んでも味わい深い

乾いた文体と批評的な表現で語られる男の友情の物語。男ってこうだよな、女なんかに分かってたまるか。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.156:
(5pt)

TVの番組が放送されたので

ラストが私的にはテレビの方が良かった気がしますが、
映画もラストは違っていたようなので、いろんなラストが
あっても良いのかなと思いました。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.155:
(5pt)

ギムレットで始まるが、ギムレットで終らなかった。

NHKで「ロング・グッドバイ」(2014年4月〜5月)が放映されていたので観た。陰影と光に満ちた映像が素晴らしく、同作品を読みたくなった。私の書棚には清水俊二訳があったので早速読んだ。

何なのだろう、この読み易さは・・・・。文章が上手いのか、会話文がいいのか、登場人物一人ひとりが魅力的で、自然に頁が進んでいく。これがチャンドラーの筆致なのだろう。さすがだ。

ひょんなことで酔っぱらいと知り合いになった私立探偵・マーロウは、自然に事件に巻き込まれていく。友情、愛、憎悪、嫉妬、戦争、金、暴力、孤独・・・・。様々な要因が複雑に絡まりあい、マーロウを通して真実は何かといざなわれていく。ラストにはびっくりさせられたが、ハッピーエンドで終わらないところが、ほろ苦い。ギムレットで始まるが、ギムレットで終らなかった。

余談。テレビの「ロング・グッドバイ」は雰囲気はあったが、舞台を戦後日本に置き換えているのに無理があり、複雑な流れを捉えきれていないもどかしさがあった。
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4150002606
No.154:
(4pt)

ドラマとは違う味わいがある

NHKでのドラマ化に伴い、再読。
読んでいると何故か懐かしい。
チャンドラーが描く男の友情は
ドラマでは小雪の色香の前に
霞んだが、原作ではみずみずしさが
残る。
見てから読むと、俳優の姿が
重なって違う風景になる気がする。
妻を殺したと告白して死んだテリーの
過去とは?そして、アイリーンの
醸し出す謎は?
ハードボイルドの巨匠チャンドラー
の味わいを堪能できる傑作である。
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4150002606
No.153:
(5pt)

これぞ、真の「探偵物語」!

いやまったく「未読を恥じる珠玉の傑作」が、どれほど残っているのか考えただけで気が遠くなる。そういう1冊。
わたくしが「SF好きなオタク少年」だから、ミステリーをそれほど読んでいないとしてもだ。

NHKドラマ『ロング・グッドバイ』を見て、あまりに面白いから並行して読み始めたのだが、原作はさらに面白い。若干ネタバレを込めて言うと、最後の落ちは『ゴールデンスランバー』ですよ、奥さん!(うわ~w)

いちいちセリフがカッコいいのも萌える。

>私の気持は星と星のあいだの空間のように空虚だった。家へ帰りつくと、つよいカクテルをつくって、居間の窓をあけてその前に立ち、ローレル・キャニヨン・ブールヴァードの車の音が地鳴りのように伝わってくるのに耳を傾け、はるかかなたに街の灯が輝いているのを見つめた。遠くの方から、警察自動車か消防自動車のサイレンが聞こえてきて、やがてまた消えていった。完全な静寂という瞬間はほとんどなかった。一日二十四時間、かならず誰かが逃げ去ろうとしているし、誰かが捕えようとしているのだ。多くの犯罪をはらんでいる夜の中で、誰かが死に、誰かが手足を失い、誰かが飛び散るガラスで傷を負い、誰かが自動車のハンドルか重いタイヤに押しつがされているのだ。人々が殴られ、金を奪われ、頸をしめられ、暴行をうけ、殺されているのだ。あるものは空腹にたえかね、あるものは病いになやみ、あるものは退屈し、あるものは孤独か悲嘆か恐怖のために心の平静を失い、あるものは怒り、あるものは悲しみにくれて泣いているのだ。ほかの都市とくらべてとくに邪悪にみちているとはいえないし、ゆたかで、活気があって、誇りを持ってはいるが、うちひしがれて、空虚にみちている都市だった。(P378)

こうシニカルに語る男が警察官に、こうも言う。

>「そうさ、くだらないさ。平凡な一市民の意見だからな。くよくよ考えるなよ、バーニー。犯罪は病気じゃない。一つの徴候にすぎないんだ。警官という人間は頭が痛いとアスピリンをくれる医者みたいなもんだ。ただ、アスピリンの代わりに棍棒で治そうとするだけのことだ。われわれは野放図で、荒っぽくて、ゆたかな大国の国民だ。犯罪はわれわれが支払っている代償だし、組織的犯罪はわれわれが組織に支払っている代償なんだ。いつまでたったって、なくなりゃしない。組織的犯罪は国がゆたかだということのけがれた面のあらわれだと思えばいいんだ」(P496)

この両面のバランス感覚が、とてもよい。探偵は「アウトロー」ではないのだ。「インロー」でもなく、「オンロー」つまり『塀の上を走れ』(by田原総一朗)と同じ。頭がよくて心が強い人間でないと、とても務まらない。要するに『カッコイイとは、こういうことさ』(by糸井重里)ということさ。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.152:
(4pt)

翻訳がわかりにくい

今回始めてチャンドラーを読みました。物語自体は素晴らしいと思います。独特の深い世界感にぐっと引き込まれます。
ですが、翻訳が微妙です。台詞回しなどのテンポは歯切れ悪く、すらすらと読めません。
村上さん、もっとストレートに書けないんでしょうか…疲れました。(あとがきから愛情は伝わってきましたが)
ラストの主人公たちのやり取りにも感情移入できず、気付いたら読み終えて終いました。はっきりいって消化不良です。
次は清水訳を購入して再読してみよう思います。とにかくもう一度読みたい作品であることに変わりありません。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001
No.151:
(4pt)

なんか、ジーンとしてしまった。

私立探偵フィリップマーロウはしたたかに酔いつぶれ、正体を失くしていたテリーレノックスという男に一度ならず二度までも遭遇する。

彼は顔は若々しいが髪はまっ白で、頬に整形手術の疵あとがあった。

マーロウは酔っぱらって、腹をへらし、ひもじい思いをしていながらも礼儀正しく、誇りを抱き、自分の信条に従い行動している彼が好きだった。

そのテリーがある朝突然、蒼ざめた顔をし、興奮した様子でマーロウを訪ねてくる。

「面倒なことがおこった。チュアナまで車で連れて行ってくれ」彼がとぎれとぎれに語る言葉から、おおよその事は想像がついたマーロウは「何も言ってくれるな、君が彼女を殺したんじゃないことは
わかってる」と事の詳細は何も訊かず、彼の求めに応じてチュアナまで彼を送り届ける。

大富豪ハーランポッターの娘であり、テリーの妻であるシルヴィアは不倫の果てに何物かによって殺されていた。

マーロウにはテリーが彼女を殺したのではないということが分かっていた。彼は人を殺せるようなそんな人間ではない。

だがテリーは自分の妻を殺した疑いをかけられ、逃亡したあげく、すべてを告白した遺書を残し自殺する。

事件はそれで解決したかのようだったが、マーロウには彼の死が納得がいかない。彼はテリーの無実を信じていた。

ところが警察も殺されたシルヴィアの父親までもが、なぜか事件の真相を突き止めず闇に葬ろうとする。

突然現れ、みずからテリーの戦友と名乗るやくざの親分メネンデスという男からも「レノックス事件はもう終わったんだ。もうこの事件から手を引け」と脅しをかけられる。

弁護士のメンディコットからも同様の警告を受ける。

要するに皆が皆この事件を闇に纏ろうとしているのだ。

テリーの無実をはらすとのそんなマーロウの思いとは裏腹に「テリーは事件についての告白文を残しており、テリー自身もすでに死んでいるので権限が及ばない」との検死官の判定でレノックス事件
はいつのまにか立ち消えになった。

そんなある日、ハワードスペンサーと名乗る出版業を営む男と彼が原稿を依頼している作家ロジャーウエィドの妻のアイリーンウエィドがマーロウを訪ねてやって来る。

我々はロジャーウエィドのことで困っている。ロジャーウエィドは才能はあるが酒を飲むと自制心を失くし危険な男である。

彼がこのところ何か理由があっていつもイライラしている。腹を立てたり、泥酔して数日間姿をくらます。酒を飲むと気が狂ったようになる。

どんなことをするか見当がつかない。どうしても小説を完成させなければならない。彼の暴力から奥さんの身柄も守らなくてはならないと訴える。

そしてロジャーのイライラの原因の追求と妻のアイリーンのガードをマーロウに依頼するのだが…

さてさて、一見関係の無さそうなこの2つの事件なのだが、一体どこでリンクしているのか…

私としては小説の内容をもっともっと語りたいのですが、これはミステリーなのでこれ以上の詳細は秘密にしておきましょう。

この小説はある殺人事件とそれに関係して破綻していく男の友情が描かれているのですが、まー実にさまざまな人物が登場し、又それらが複雑に絡み合い、我々読者を混乱させるのですが読み進めていくうちに以外な結末が待っている。

ミステリーといえば、恥ずかしながら少女時代に読んだエラリークイーンが最後で、それ以来読んでいなくて、ましてやハードボイルド小説なんて全く未経験だったのですが、これはなかなか面白かったです。
ロング・グッドバイAmazon書評・レビュー:ロング・グッドバイより
4152088001

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