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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 741~760 38/51ページ
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主人公の恵子が、何やら得体の知れない人であった。その言動は奇妙だが、人から真似することで外見からは「普通」になっていく。でも中身は普通とは言えないまま、成長していく。そんな恵子が、マニュアル化されたコンビニの世界のなかに、初めて自分の居場所を感じる。読みやすくて、爽快感のある作品で、面白かった。普通の恋愛物かと思ったら、違っていた。 | ||||
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読みやすいので、一気に読んでしまえるのですが、作者の言わんとすることを考えると難しいと感じました。 | ||||
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途中でいくつか思わぬ展開になりましたが、主人公の危い生き方に、ついつい気持ちが入り込んでしまいそうな、そんな魅力的な作品です。 | ||||
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アウフヘーベンっていうんですかね、そういうのが結末に欲しかったかなと。どうでもいいことかもしれないけど、途中、「友達たち」っていう言葉に引っ掛かった。「友達」でいいんじゃないの?と。決してつまらなかったということはなくて、逆にとっても面白かったです。でも、面白話以上のものがないような気がしました。一度読めば充分で、読み返すことはないでしょう。 | ||||
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みんなと同じじゃなくていいんだよ。 そうだ、そうだ‼️ って、みんな言ってたはずなのに、いつのまにか空気を読んだり、周りに溶け込まなくてはいけない同調圧力のほうが強くなってるってことなのだろうか?みんなが『世界でひとつの花』にならなければいけない、というのももしかしたら同調圧力のひとつの形だったのかもしれませんね。 こう生きるべし、とか社会的に有意義である、みたいな理屈や概念ではなく、身体的に自分に合う仕事ってありますよね。私の場合、仕事で自分と違う世界の方と話せるのがとても楽しいし、学生時代の肉体労働のバイトも出し切り感が気持ち良かった記憶があります。 自分に合った仕事、というのを遣り甲斐とか生き様とか精神世界の高尚なものと捉えずに、身体的な相性で考えることも実は大事なことだと思います。 今の複雑な時代において、抜本的な解には程遠いかもしれませんが、人によってはそっと背中を押してくれる、或いはささやかな希望を与えてくれる、意外に力強い物語でした。 | ||||
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賞を取ったので読んでみたが、よくわからんなぁ。 世代的な理由があると思うが、実際にこんな人いるなら気持ち悪いなぁ。作品としてはストーリーも薄っぺらいし 魅力ある人物もいない。映像化もないだろうな。 | ||||
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以前から読みたいと思っていたがなかなか時間が作れず、オーディブル化しているのを見つけて早速1コインで購入。 オアシズの大久保佳代子さんが朗読しており、最初は少したどたどしい感じが気になって集中できなかった。 オーディブルで初めて聞いたのがピース又吉の「火花」で、堤真一の朗読があまりにも上手だったのでそれと比べてしまったのもあるかもしれない。 ただ数分もすればすぐに慣れてきて、最後は大久保さんの声が適役だったなぁと思えるまでになった。 普通の文章は少し滑舌が悪いようなスッキリしない感じはあったが、芸人さんだけあって会話を読むのはとても上手だったと思う。 主人公は独特の考え方だが、共感できるところも多かった。 同棲の話はええから早よ唐揚げ棒を作れよ、と僕も思ったし、多少デフォルメはされているにしろ、他人の私生活にズケズケと踏み入る姿勢は僕は嫌いだ。 白羽さんはクズだけど、主人公の妹を口八丁で救った場面は素直に感心した。 白羽さんもあそこまで卑屈な考え方になってしまうまでに色々あったんだろうなと思う。 「コンビニ人間」側と「普通の人間」側のどちらが読んでも楽しめると思うし、これを読むことで双方が1歩だけでも歩み寄れたら、縄文時代から1歩進んだ世の中になるのかなぁと思った。 オーディブル、お勧めです。大久保さんありがとう。 | ||||
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物は悪くないと思いますが、スクリーンフィルム初心者には貼り付けが難しかった... | ||||
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愛情深い両親と妹の元で育ちながらも、幼い頃から空気が読めず問題を起こしてきた主人公の古倉恵子。大学一年の時に新しくオープンするコンビニのバイト店員として働き始めた瞬間、世界の正常な細胞のひとつとして自分が初めて生まれたのを感じた。それから18年、新入りのバイト・白羽が入ってきたことで、恵子の世界が狂い始める。 いまの日本の世の中は「多様性」を叫んでいるが、実態は「普通」を求める力をより強く秘めていないだろうか。あなたも私も「あなたのためを思って」という残酷な斧を、無意識のうちに他人に振りかざしていないだろうか。主人公に共感するか否か、ラストに何を思うか、そんな判断場面からも文学を超越し社会を描き問うている。 | ||||
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ふらっと手に取った、何にも動機がなく、軽く、軽やかに手に取って、 読み始めてしまいました。 コンビニって、普通じゃない? コンビニで働く人って普通じゃない? 主人公は、小さいころから、少し変わった趣向、主義を生まれ持ち、 それがどうおかしいのか分からない。 大学時代に始めたアルバイト。コンビニの仕事。 彼女にとって、それが唯一ムラとの共通点、窓を見つけられるところ。 18年アルバイト。大学卒業。独身。それが彼女のレッテルで、それが 彼女の存在で、しかし、コンビニの仕事の方向性を身につけて生きている。 唯一の窓を失うことが、どれだけ大変なことか。 白羽さんと言う、社会的なゴミにゴミと言われても、屑と言われても、 そうかと思ってしまう合理的な頭を持って、その存在から、これまで過ごして きた18年間の意味を理解する。そして彼女は? という感じ。 80点かな。 とりあえず読みやすい。しかもこれはかなりのコンビニ事情。 社会が凝縮されているその場所で、描かれる歴史と、描かれる感情を 表現するとこんな感じになるのかな。 描きたいものを、あえて描かないで表現してしまう、作品に仕上げて しまう。矛盾。 個人的には白羽さんに激怒している妹さんに賛成してしまう私ですが、 こんなのもありなんだと、飲み込んでしまいました。 お読み下さい。 | ||||
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久しぶりに、読んで充実感を得る本に出会いました。(といっても私の読書量がただ単に少ないという事もありますが。) 普通とか、みんなやってるとか、当たり前とか、常識とか、そういった自分の価値観を改めて考えさせられます。読んだ後、心が元気になりました。コンビニで働いている人を見る目が変わりました。私には到底つとまりそうにありません。 | ||||
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読み終えた後、主人公に対しての共感と周囲に対しての違和感を感じた。 自分も「普通」というものに対してのコンプレックスが強くあり、なんとか普通になりたいともがいているからこそ、同じ少数派として共感できた。(あんなに無機質に物事を考えていないが) 主人公は、少なくともアルバイトとしてしっかり働けるくらいの社会性を有しているし、他者を攻撃するような人間性は持っていない。家族や同僚・友人には嫌われているわけではなく、愛されていると思う。 だからこそ、白羽という他者に嫌われる人間との交流が発覚した時、コンビニの同僚がただ手放しに喜ぶリアクションは全く理解できなかった。 人や社会から見て、「異物」として映る人と接する時、社会的ステータスや表面上の振る舞いだけでなく、その人の本質的考え方、生き方まで、しっかりと理解することが必要だと感じた。 普通に対しての圧力が強まっているのは、表面上の付き合いが増えてるからかもしれない。 きっと主人公みたいな人は、今後もっと生きづらく、行き場のない八方塞がりになる気がして、この本から受けた教訓としては、そういった方を理解して、本質的に向き合える思考を持ちたいと思った。 | ||||
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主人公はバツなしの独身36歳女性です。 大卒で、コンビニでのバイトひとすじ18年です。 私はバツなしの独身50歳男性です。 大卒で、転職ではありますが現在は普通に正社員のサラリーマンやってます。 ちなみに大学を留年した一年は仕送りなしでコンビニのバイトで生計を立てていました。 こんな私から見ると、主人公のどこがマトモじゃないのかわからない。 自分で働いてお金を稼いで、誰にも迷惑をかけずに (コンビニ店員としては逆に模範生です)ちゃんと自活している。 主人公の周りの人たちのほうがおかしいんじゃないの、と思えてしまいます。 私はバツなし独身であることで差別されている気はしません。 陰ではいろいろといわれているのかもしれませんが、 少なくともセクハラやパワハラが問題になっている現今、 会社の同僚にも友人にもあんな失礼なことをいわれた記憶はありません。 それに必死で合わせようとする主人公が健気に思えてきます。 まあ、白羽って男はアタマおかしいです。 勃たないんじゃなくて勃てないんだろ。 こういうこじらせた童貞が主人公に偉そうにするのが癪に障ります。 そういうわけで、私的にはこれはハッピィエンドですね。 読後は爽やかなのですが、どうしてもその間の主人公の周りの人間と 白羽が気持ち悪いので評価は4にさせていただきました。 | ||||
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読みやすかったです。今の自分の欲しいものや、したいことは本当に意味があるのか考えさせられました。自分は見栄を張っている、プライドが高い、とは思っていませんでしたが、もしかすると私は見栄やプライドで今固められているのかもしれないとも感じました。痛いところをつかれた気分になりました。本当の居場所などわからず、そんなこと考えることもない生活を送っている私にとって主人公は大変羨ましい存在となりました。生きる意味、働く意味、自分の人生を考えさせてくださった作品でした。 | ||||
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2年前に話題になっていたので購入して読みました。が……他の方が指摘されているように、芥川賞作品ってこんなもんなのかなという薄っぺらな印象で、もう一度読んでみようという気が一切起きませんでした。日本文学の将来が不安で仕方ありません。大変残念です………。 | ||||
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この境界の際にいると自分で自覚している人にはかなり怖い内容だと思う。が、普通だと思っている人だって自分が本当に普通で正常なのか、と言う問いには答えられない。それを決めるのは自分じゃなくて他人だから。 人から見られる事で自分を形成するのなら、全ての人にとって怖い話になるんじゃないのかと思った。 | ||||
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人と違った物の見方、捉え方をする女の子が成長し、コンビニという居場所を見つける。一見すると人間にみえるようにはなったが、コンビニ店員という動物でありムラからははじかれてしまう、というお話。私(と白羽さん)以外は普通の人という括りだが、本当にそうだろうか。店長も泉さんも妹も水面下でムラの一員としてみられるようにそれぞれもがいているのではないだろうか?筆者の人間の捉え方に物足りなさを感じ、読み終わったあとにざらざらとした感触が残った。 | ||||
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ということで、注文し読みました。何の感動も得るところもなく、読後は即ゴミ集積所に捨てました。 | ||||
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自閉症スペクトラムと思われる女性の話。 共感能力が著しく低く、言葉を額面通りにしか理解できない。彼女は自分が 異物であると、自覚がありながらも何故か、まったく苦しんでいない。 大抵の発達障害の人は、普通ではないことにとても苦しんでいるのだが、 主人公の古倉さんは、劣等感すらないようだ。その上、性欲も恋愛感情もない。 二次障害がないのは、なによりであるが、古倉さんのような人は発達障害の なかでもかなり特殊な人ではないだろうか? スーパーレアケースと言えよう。 著者自身が感じた自伝的小説らしいのだが、「コンビニ人間」というタイトルのためか、 発達障害者の特異さだけが強調されてしまったのはなんとも残念である。 このような人物を主人公にするなら、発達障害に対して社会の理解が深まるような 物語にして欲しかった。 | ||||
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本書は現代社会の個別主義に内包される、画一化への圧力を風刺的に抽出したものと感じました。主人公と白羽さんはそんな社会の「不適合者」として、あらゆる人間の根底にある「普通圧力」への抵抗を象徴した存在であると思えます。文章は平易な言葉で淡々と綴られ、やや読み応えに欠けました。 | ||||
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