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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 781~800 40/51ページ
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こんな三流少女漫画のような小説が芥川賞とは驚きました。 美しい比喩も無く、隠された教養もなく、かと言って狂騒する荒々しさもなく、結局何の救いもない。 読み終えた後、気持ち悪さしか残りませんでした。 同賞の審査員のレベルも落ちぶれたものですが、それ以上にこんな安っぽい小説が高評価を得ている現代文学の現状に驚きです。 日本の文学はどうなってしまったんでしょうか。 芥川は勿論、日本の歴代作家や、他の秀逸な現代作家も嘆いていることでしょう。 音楽も絵画などあらゆる芸術の世界で、エロ本の表紙みたいな解りやすく下品なものしか持て囃されなくなった現代社会において、文学だけはその道を辿って欲しくないと思っています。 | ||||
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読み始めてすぐに、太宰治の人間失格に似てる感じを受けました。 アスペルガー的で感情や考え方が大多数の人間と違う主人公。 少数派の人間が淘汰される一般社会。 そんな中でも自分の生きる道を見つける。 簡単にいえばそんな設定で、なかなか面白いと思います。 ただ、違和感が多い作品でもある。 例えばコンビニで働き始めた当初から店長に褒められるほど接客態度もよく、その他の仕事も良くできる。 人間関係も良好。 なのにコンビニ以外では働けない設定。 それだけの能力があるなら、どこでも働けるだろうと思った。 また、後半部分では主人公の異常さを表現したいのか自分の食べる食事のことまでを「餌」と言う。 でも小説の冒頭では「朝食」と普通に言ってる。 後半部分は取ってつけたように、主人公の異常さを過剰にアピールしている感じです。 そして主人公の周りの人間に対する評価は、至極まっとうで異常さの欠片もない。 どうにも主人公の設定が中途半端で、読み終えた後もスッキリしない作品でした。 | ||||
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普通の人生至上主義に対する息苦しさ、というテーマはもっともっと掘り下げられるべき現代の文学テーマに関わらず文章を生業にしようとする人がその感覚を持ち合わせていない(一つには、その人は普通主義を否定するところに行き着いたわけだし、そもそも普通でない!)ため描ききれていなかった。その点においては最も肌感覚に近い内容。 惜しむらくは、とはいえ、あまりに小学校時代のエピソードが典型的なサイコパスにすぎる点。 もっともっと、普通の、鳥が死んだら悲しむような本当に普通の人間もいつしか陥る感覚だから、更に今後はこのテーでのリアリズムとの共存をみていきたい | ||||
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文体がどうのというよりキャラクターと展開の強烈さに惹かれてあっという間に読んでしまったが、やはり、このキャラクターを作り上げているのはサラリとしたその文体であり、その読みやすさ、ぶれなさのおかげであっという間に読めたのだろうと思う。 | ||||
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なんとか読めるレベル。読み終わったあと、なんだこりゃ、と言ってしまった。 | ||||
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普通に振る舞ったつもりが、何故か場の空気が凍った、何故か笑われた、 他の人が今、どんな感情、感覚なのかが分からない。 そんな経験がある人には、グサグサくる本だと思う。 みんな、理解できない人、物、状況に対して、自分にとって納得のいく理由を勝手につけて安心する。 無意識に。 だって、分からないことは怖いから。 私は主人公に共感できるところも、できないところもあったけど、 自分にとってどうしたって理解できない人がいるのは仕方ない訳で、 それならせめて、自分の中で理屈が通ってる範疇を超えたものを、怖れずに、ニュートラルに受け止める強さを持って生きれたら良いなあと思った。 | ||||
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不器用というよりも現実なら障害。文学の中の世界観としての比喩的な設定ならそれはそれではあるけれど。その中での不気味さや悲しさはありはした。エンタメさもあり楽しめた。でもその設定の濃さが少々漫画的というかベタというか、そんな人いる?て言う感じが否めなかった。酷いことを言うにも直接的で、酷いということを表すためにその描写をしてしまっているのかなと感じた。 | ||||
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主人公は実は人間ではなくコンビニでした、というお話。 怪談を現代版にアップデートしたら、こういうお話になるのではないかと思いました。 読み終わったあと、お腹に何か重いものが溜まっていくような新しい恐怖体験ができる小説です。 オススメ。 | ||||
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こんなに面白いものを読んだのはとても久しぶりだった。作者の村田さんには感謝を申し上げたい。星500。 | ||||
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主人公と著者はかなり似ているのではないだろうか。実話が7割、創作が3割と著者はインタビューで答えていた。中盤までの感想は「何だか期待外れだな」と思ったが、後半の同棲を始めた辺りから一気に面白さが増していった。 最も刺さったのは、148ページ「私にはコンビニの「声」が聞こえて止まらなかった。略 私はコンビニからの天啓を伝達しているだけなのであった。」という箇所である。この部分が書かれていることで一挙にこの小説への評価が高まった。 1980年代の後半頃までは、コンビニバイトはそれほど負け組という意識は持たれていなかった。大学生の代表的な当時のハ゛イトであった。代表的なバイトにコンビニ店員かマクドナルドがあり、両者は並列的にみられていた。その後、コンビニは増え続け、店員に高齢者や外国人が採用されるようになり、日本の若者がバイトしなくなるようになると、コンビニ店員は負け組と認識されるようになっていった。 コンビニという現代人に欠かせない消費スタイルが小説のテーマになったのは、新鮮であり評価できる。負け組という意識を持たれているコンビニ店員でも、これだけのやりがいがあるのだということを世に示した効果は大きい。 今のコンビニバイトは単にレジを打つだけでなく、様々な業務があり誰でも出来る仕事ではない。 著者の小説に出てくる共通テーマとして、子宮とか子供を産むことがある。 この作品は実話7割創作3割だが、小説というものはこれくらいのバランスで創られているのが面白いのではなかろうか。 | ||||
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今は縄文時代から何も変わってない。一理あるとは思ったが、結局、白羽の役割は何だったのだろうか? | ||||
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コンビニ店員でいるときのみ世界の歯車となり、普通でいられる。 しかし18年経った今、世間からは普通ではない人間として 冷たい目や口で強姦されることに。 合理的で無機質な主人公、支離滅裂で自己中な白羽は どうすれば世間にとって「普通」となる存在になれるのか。 社会不適合者(マイノリティ)的な視点から、それを追い求める作品となっています。 自分にとっての、または世間にとっての普通 それぞれどちらを獲得するのか。 ハッピーでもバッドでもないラストが より哀愁を漂わせ、今作最大の問いが読後も心に染み続けます。 | ||||
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日本の高学歴社会が生み出した人間のひずみをよく描いている気がします。 これから小説を書いてみたいという人たちには優れた作品です。だから芥川賞受賞となったのでしょう。 ただ読み手からすると、一通り読み終えた時、「大学を出たけれど、娘はどうすればよかったのでしょうか?」と位牌を前に嘆く両親の姿が見えてきます。それで評価が分かれるのかもしれません。 小説家が書いた長文の人生相談とも解釈はできますが、現役のコンビニ店員でも解決策をまとめるのにかなりの時間を要します。 そのため星3つとさせていただきました。 | ||||
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最近、読んだ本の中ではNo.1の本である。 LGBTやタトゥなど、最近よく話題になる問題を頭に浮かべながら読んだ。 人は自分に分からないことがあれば、都合の良い解釈をし、振る舞いをする。 「あの人は病気だ」という決めつけは、その一例であろう。 しかし分からない人(考え)に触れた時、「まぁそんな人(考え)もあるよね。こんなにたくさんの人がいるんだから。私には理解できないけど」と、分からないことを認め、その存在を認める。 そのような考え方が、誰にとっても楽な、生きやすい社会を生み出すのではないか。 そんなメッセージが込められているように感じた。もう一度読み返してみたい。 | ||||
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作者、選考委員、出版社、関係者皆さん一度地獄に落ちて顔と心を洗ってくださいとしか言いようがない。日本人危ない❗ | ||||
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人間は何かに属していないと依存していないと存在価値を見出せない動物。 それが、世間一般的なのか主人公のようにコンビニに見出すのか。 けっきょくは、周りに合わせて生きているのは、みな共通で合わせた先が少数だと弾かれてしまう世の中をひしひしとこの本を通じて感じた。 展開が大きく変わるわけでもないのに、なぜか先が読みたくなる本。考えさせられるが、読後感はスッキリしないというかちょっと重い… | ||||
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コンビニ店員という動物でも、社会に必要で誰かに必要で、存在価値があると感じる内容でした。 | ||||
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私も結婚は全くする気がないので主人公の気持ちやら分からなくもないんですが、読んでいてモヤモヤしました。読まなきゃよかったかなww 利害一致してても白羽さんみたいな人は家に入れたくもないですね。 | ||||
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今を生きている人間のなかで 私は"〇〇人間"ですと 言えるほどの何かを持った人が どれだけいるでしょうか? 白羽との出会いで主人公が 自分の存在意義を認知した カタルシスの表現方法は 簡潔で見事だと思いました。 小説で何を表現したいか わかりにくい作品は山のように ありますが、ここまでわかりやすく テーマを主張した作品も珍しいかと。 白羽は見事なほどの糞野郎でしたね。 芥川賞は最近つまらない作品が 多かったので しばらく読んでなかったのですが 特に話題だったのでようやく読みました。 すごくよかったです。 | ||||
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ここで好評価を出しているレビュアーの多くが、「救われた」とか「福音」とか言っていますが、私は違う読み方をしました。 一風変わった人(本人は自分のことを動物と言っているが、知能は高い)の目に映る、普通にこだわる人間の滑稽さと哀しさを描いているように思えるのです。 人間そのものに対する皮肉ではないかと‥ 怖い小説です。 小説はよく出来ていると思うのですが、表現上見過ごせない問題点があります。 主人公の奇異な個性を描くにあたり、明らかにそれとわかる、先天的な脳のハンデを使っています。 音に敏感、数字にこだわる、味覚障害、などかなり熟知した上で使っています。 文学なので、アスペルガー症候群そのものを一貫して描くのであれば、表現の自由として何ら問題はないのですが、ここではその描写が正確さを欠いています。 例えば、『赤ん坊を静かにさせるのには、ナイフの方が効果的』 このような思考は該当しません。 これは、アスペルガーの人にも、その家族にとっても耐え難い内容ではないかと思います。 また、変わった人の変わった様子をその本人が客観的に描写する、というのは矛盾しているような気がします。 「こちら側」の人間の例として、36歳独身、コンビニ店員、をくどいくらい強調していますが、どうなのかと思います。 | ||||
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