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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1008件 701~720 36/51ページ
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主人公のコンビニ店員は「普通」である事の意味が分からず、周りの真似をしたり、妹から助言を求めながら生きている。ある男性は存在を隠して生きていくことを希望する。そんな「変わった」登場人物の中にも不思議と共感してしまう部分を見出すことができる。テンポ良くあっという間に読み終えて、一度コンビニのバイトを経験してみたくなる一冊でした。 | ||||
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心の症状にはそこまで詳しくないですが、心の病気を抱えている人の話だというのは直感的にわかりました。主人公はアスペルガーで、その同棲相手はADHDという気がします。ひとことで病気といっても、それに本人が苦しんでいたり、他人に危害が及べば、それは病気だと思いますが、そうでなければ、それは、ただその人が他人と違うというだけのことではないか?という主観、客観の捉え方の問題がありますが、主人公は自分の心のあり方に極端に苦しんでる風でもなく、他人に危害も加えていないわけです。主人公の一人称の語りからは、本人が苦しんでいるようには語られていません。苦しんでいるのは誰か?といえば、その家族であり、36歳の主人公が、自立して生活しているとはいえ、対人的に世間体を気にしながら生きる他人との違いに気づいてはいるものの、なぜ違うかを知ろうとせず、自分以外の人間たちがなぜ恋愛し、結婚し、アルバイトという形でなく就職して生きているかにまったく本能的に関心がないことに対し、その家族は心配をし続けていて、妹は泣きながらお姉ちゃん病院にいってカウンセリングをうけようと誘うのですが、本人はその理由がわからない。そこに切なさを覚えるところですが、なぜかあまりそういった感情は読んでいて湧き上がりませんでした。なぜなら、別に結婚してなくてアルバイトで、アスペルガーでも、何もマイナスなことじゃなく、ただそれでいいんだと感じて主人公が生きてるように一人称の語りで描かれているからです。たしかに、家族を心配させていることはよくないことですが、それは他人に危害を加えていると言えるのか?という疑問が湧く点です。アルバイトでも自立してるし、結婚してなくても家族という他人に対し迷惑かけてるわけでもないわけです。家族という存在は、どこまでが他人といえるのかという問題ももちろんあります。心配してくれる家族はたしかに尊いですが、主人公を世間と違うというだけで、ひとりの自立した人間として受け入れられずに家族が勝手に心配して勝手に苦しんでいるともいえるわけです。逆にいうなら、世間体を気にして家族を安心させるために結婚をし、就職をするような行為は、ひとりの人間としてはたして幸せなことと言えるのか?没個性的な虚ろな行為ではないか?という疑問を読者につきつけてくるような気がしますね。一方、対人的社会生活が、うまくいかないで生きている同棲相手の白羽は、他人と自分を比較していて、37歳でアルバイト、結婚もせず、たしか禿げていて、借金生活という状態で身も心もボロボロ。本人の会話からそれはうかがえますが、縄文時代から優性な美男子が美女をえるのは現代でも変わらず、自分はダメな人間だから、美女をものにできず救われないと繰り返しているように、心はすさんで苦しんでいます。他人との比較をすることで心が救われていない部分が世間体を理解できずに生きる主人公との対比によって色濃く出ています。またこの人は、親類からの借金やアルバイトでも言われたことができない、気に入った客をストーカーするなどの他人への危害をもたらす存在であって、この人は、それこそ、真に病気と言えるのではないかと思えるわけです。心の病気とは、心がすさんで、他人に危害が及んで始めて病気といえるのではないか?という疑問を投げつけてこられたような小説でした。 | ||||
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タイトルと話題性に惹かれ購入しました。 主人公である古倉さんは価値観がぶっ飛んでいて明らかに普通ではない。 では普通とはなにか?と問いかけるような作品。 古倉さんは社会の部品となるため、そして普通を演じるためコンビニで働いている。 自分の意思というよりかは周りの意見を聞いて生活しているようだ。 ストーリー性も良くスラスラと読みやすかったです。 そして改めて普通とは何かを考えることができました。 | ||||
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書店で見かけて気になったので購入。 一気読みしました。けど読むにつれてモヤモヤ感と不快感がどんどん増していく。自分には合わなかったです。簡単に言うと「気持ち悪い」その一言です。 | ||||
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平易でわかりやすい文章。 特異でもなんでもないよくいるフリーター。 内向的な人間がコンビニで働く事によって人と交流を持ち、社会順応出来ているんだから、それでいいんじゃないかと。 このご時世、普通ってかなりの努力や労力、体力、精神力がいるから。 真新しさを感じなかったのと、これで芥川賞という違和感から星3つ。 | ||||
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主人公はサイコちっくで、薄気味が悪い。 コンビニを出て、社会のロールをこなすことで社会に溶け込もうとするが、やはり無理でコンビニに戻ることになる。 それでアイデンティティが確立するのだとしたらそれは空虚だし、ラストも、そんなに簡単に救われているとは思えない。 いっそ殺されたほうが幸せだったりするのかもしれない。 まあ、しかし、演じるという意味は、多かれ少なかれ、誰だってそうだといわれれば、そうだという気がする。 問題とすべきは、この社会の包摂性の欠如か。 | ||||
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さらりと読めるのに非常に深い内容だった。 「普通」を押し付けようとする世の中の普通の人に惑わされず生きたいと思わされた。 普通が幸せなことも分かってはいるが 自分の生き甲斐。やりたいこと。 好きなことに忠実に生きる。 そして、それが誰かに迷惑かける訳でなく、世の中に為になっているなら素晴らしいことじゃないかと思った。 | ||||
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「普通」がわからない人が、コンビニのマニュアルや周りの人を見て「普通」になろうと奮闘する話です。 この主人公は変わった人です。でも、私も、仕事においてどう振る舞ったらよいかわからので、マニュアルにすがりたいタイプですし、この主人公を理解できる部分が多かったです。ということは、「普通」じゃないんでしょう。 というか、「普通」ってなんなんでしょう? | ||||
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ずっと気になっていて、やっと読みました。とても短い内容で難しい表現も無く、一晩で一気に読みました。 一言で感想を云うならば『非常に恐ろしい一冊』だと感じました。ずっと読みたかったし、結局いつかは読む事になったとは思うものの、読んだ事を少し後悔するような、ゾワゾワする内容でした。 それは多分誰しもが「あっち側」の人間である要素と「こっち側」の人間である要素を持っているからだと思います。少なくとも私はそうです。ただ、それをコントロールする力の違いやどのぐらい自分の中で妥協していくのか、認めるか認めないか、自分で認識してるかしていないか、気にするかしないか、感じるか感じないか、そんな些細な事の集まりがやがて「大きな違い」を生み出す事もあり、多くの人がその「大きな違い」を恐れて生きていたりする。変わってると思われる人の中にも「自分は変わっている」と認識してる人とそうでない人がいるように、自分は相当ズレてるのにそれを認識していないかもしれない恐怖を抱いたり、いつも「みんなと同じ普通である事」に振り回されて窮屈になったり、あっち側でない自分を必死で正当化しようとする白羽の様な人、誰しもが「自分は普通で無いかもしれない」恐怖を持っている気もする。そして、少なからず「普通を意識している自分」に気づくと何故かゾワゾワした。 ...けれど、まー、後味悪く色々考えてしまう内容だけど早い話し、『世の中には色んな人がいる。違って当然。綺麗事言えば、みんな違ってみんな良い。でも本心を言うと、面倒くさい事や人には巻き込まれたくない。自分の身の安全は守りたいし、人にお金等の迷惑をかけられるのはなるべく避けたい。』と言うのが物凄く正直な感想。そしてそんな事を思う自分が何より一番怖いです。 | ||||
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今の社会の中で自分を偽って生きるか否か表面的には大事にされているが、ホントにそうであろうか。 | ||||
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Recommended | ||||
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コンビニをこういう視点から、切り取った作者の頭の中をみてみたい。 | ||||
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少数派でも良いんだと思える作品だと思います。細かい描写も繊細に表現されていてとても楽しめました。何回も読みたい作品です。 | ||||
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まず読み終えて思ったのは古倉はコンビニの社員として働くのではダメなのか?と思った。そして古倉のように発達障害なのかどうか分からないグレーゾーンの人間は沢山いるだろう。古倉のように人間を肉の塊かのようにしか思っていない人が一線を越えて犯罪を犯してしまうのではないか。そんなことまで考えてしまう一冊でした。ラストは一見、奇妙に思えるが、考え方を変えると古倉にとってコンビニ店員が天職であり、古倉はコンビニの職人なのだと思うと数ある分野の職人と変わりないのではないかと思う。白羽のようにコンビニ店員を見下している人が多いから古倉ヤバイなと思うのかも。 | ||||
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面白かったですけど、作家が言いたいことが何か今までもよく分からないんですね。 | ||||
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村田さんの本との事で即決。 最初の頃は良く分からなかったが、終盤で主人公とコンビニ人間の性質が理解出来た。(僕も普通は分からない) 主人公は、店員よりコンビニ全体のアドバイザーの様な職業には就かないのかな? | ||||
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大変、面白いです。 小説の醍醐味を味わいました。 マイナーな価値観の持ち主に加えられる、様々な世間の圧力、そしてその圧力の身勝手なところが滑稽に描かれています。 ただ、人によっては、この滑稽でありつつも、ある種の人を貶める描写に傷付くだろうと感じました。この辺が否の意見につながっているような気がします。しかし私は「よくぞ、書いた」と感じた一人です。 冒頭に主人公が働くコンビニエンスストアの描写があります。コンビニエンスストアという無生物があたかも生きているかのような躍動感をもって描かれます。その描写が絶品です。そして、主人公はコンビニの「部品」となることで、人生における安らぎを得ています。生き物のような無生物、無生物のように生きる主人公の対比が、とてつもなく見事です。物語の結末では「コンビニ人間」という造語が輝いて見えるという仕掛けになっています。 読み物としても、文明批評とても、新しい価値観の創造という点も大変すぐれた作品だと感じました。 | ||||
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人もモノも、すべてを均質にしてしまうコンビニの中で、 社会と折り合いがつけられない人間が居場所を見つけ、そこに居続ける話。 誰もが誰かにあるべき姿を求め、知らず平坦に規定している現代社会の縮図。か。 時代が時代ならファンタジーに見えてしまう構成だけど 今この瞬間、このテーマにはリアリティが宿っている気がする。 その旬を逃さず、すごい速さで切り取ったことの妙。 異物を排除することで精錬であろうとする社会の違和感を ちょっと突飛な人格(ほとんどサイコパス)の主人公の視点を使って描くという。 やれ情報社会だグローバルだなどといっているが その実今の社会は観念的に拡大した村社会に過ぎないんだよ。っと。 解説を読むと文学的な技巧が随所に凝らされていることが教えてもらえるので 読むと嬉しい気持ち。 | ||||
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本当に嫌な気持ちになりました。 1人でも読む人が減って欲しいです。 言葉の暴力です。なんで問題にならないのか不思議です。 | ||||
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いい意味で。 一つのコンビニワールドが出来上がっていた。 | ||||
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