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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1008件 601~620 31/51ページ
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人間失格とコンビニ人間で、社会での振る舞いと自分の心がテーマだと感じた。 コンビニ人間は、人間失格を現代版にリメイクしたものだと私は考える。 人間失格では、道化を演じ、心の底で考えていることと、世間での自分の振る舞いに矛盾が生じ、自分では何とも思っていないつもりでも酒、薬に溺れてしまう。最終的には、社会的、そして、自分の中でも破滅してしまう。 コンビニ人間では、マニュアルのように人に合わせ、それ自体に苦悩を感じてはいない。最後は、今の一般的な世間的の常識とされるものでは破滅の道をたどるが、主人公としては間違いだとは全く思っていない。 読者がコンビニ人間を受け入れられるようになったのは、インターネットの発達により、考えを発信、共有できるようになったことが大きいと考える。かつては、自分の心で抱えている問題、疑問が今までは、小さなコミュニティで表に出せず、自分がそうだとは考えていても、周りには話せず、間違っていると思い、結果、抱えたままとなってしまう。 一方、現在は、抱えている問題をシェア、検索すると同じように考えている人がいる。そのため、世間的には間違っていても自分も正しいことを考えていると安心することができる。それがコンビニ人間の共感を得る形となったと考える。 この2冊を通して、振る舞いは周りに合わせて、心の中も社会に合わせないといけないという考えから、考えは人それぞれという考えが受け入れられるようになったのだと感じた。 | ||||
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good | ||||
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これで芥川賞取れるんだって感じです。 個人的に読み物としては可もなく不可もなくといった印象でしたが、ハッキリ言って主人公病気だし、こんな頭おかしい人間出会った事無いんで、全く持って共感できませんでした。 そんなにコンビニ人間である事を望むならどっかで店長やりゃいいのに。 | ||||
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いくら小説の中の人物といえども白羽さんがクズ過ぎて、不快感が強く残った。 芥川賞作品って、もっと文体が詩的な作品が多いイメージだか、良いのか悪いのか文体は至って普通。 | ||||
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主人公は何らかの障害があるにも関わらず、家族も変な子として扱い、本人もずっと生きづらい思いをしている不幸さが、読んでいて辛い。 それでも前半はコンビニで頑張る主人公の姿が素敵に思えるけれど、最後の方や結末がなんだかガッカリ。読み終えたとき、やたら気持ちが悪かった。わざわざ購入して時間を費やして読まなければ良かったと思った作品。 | ||||
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なんらかの障害といいますか、偏りのある気質といいますか、そういった生きづらさを抱えた、未婚、コンビニでのバイト歴18年、現在36歳の「古倉恵子」という女性を視点人物に、彼女を取り巻く同僚や同級生、家族との関係性であったり、彼女自身の屈託であったりを描いた作品です。 タイトルの通り、舞台はコンビニを中心に物語は展開していき、もはやコンビニが単なる場所ではなく、観念や世界観となって彼女に救済をもたらしたりもしますが、これを彼女の妹や、同居することになった「白羽」の弟の嫁の視点から捉え直すと、最後の一行の「蠢いている」が妙に不気味に響きました。 | ||||
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主人公にとってコンビニで働くことが唯一普通になれる方法なのだと感じました。 それを諭す権利は誰にも無く。 変わってしまったバイト先の人や相手役の男性の方が異質に思えます。 オチを予想してましたが、あ、こう来るんだと。 世間や自分が思ってる普通は普通じゃないんだ、視野が狭かったなと反省。 サクッと読めるしおすすめです。 | ||||
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「フツー」の人と「フツー」でない人。「こちら側」の人と「あちら側」の人。(外部から見る限りは)無機質な「コンビニ」を通して、そんな生きづらさを淡々と表現します。 私はフツーの人間なので、主人公の生きづらいと思う感覚、周囲の人を不可解と感じる感性は持ち合わせていませんが、そういう人も大勢いるのだろうなあということは理解できます。現代の不安定性の表現か。 さて、、、私の中では、小説家は井上靖、松本清張、城山三郎あたりで止まってしまっています(古いですね)。それ以降の小説はちっとも面白くないので。 (この本は、たまたま人からいただきました。) | ||||
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夢中になって読みました 特に白羽のキャラクターが良かったです。 まるで、世界は自分を中心として回っていると言わんばかりに、中二病な発言しており、何度もイラッとさせられました。しかし、このキャラクターが主人公の存在を引き出させ、ラストシーンをより良いものにしたと思います。 | ||||
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買う機会があったので、ついに購入。図書館でも借りれたが、返す手間がある。それに電車の中で読みたかったので文庫本を選ぶ。 ・読み始める前の印象 あらすじは知っていた。「いつ治るのか」と親から言われるほどの主人公が、コンビニ店員という普通の人の皮を被って働く。ある時、新人の男性が入ってきたことで少しずつ状況が変わっていく。こんな感じだったと思う。あらすじは知っていたのだが、結末が全く読めない。暗いストーリーというのが分かっていたが、本当に結末が読めない。 ・読み終わった後の感想 世の中の個人の価値観の独りよがりさがこの作品で改めてわかった。結局、人は主観スコープでしか物事を見れない。自分の中の常識センサーから全く当てはまらない人が現れると、その人を排除しようとする。世の中のリアルが詰まっていて、著者を尊敬してしまった。 このレビューを書く前は、2回目、3回目を読もうと思った。だが、この本を初めて読み終わって、しばらくの間気分が悪くなった。しばらくは読みたくない。いや、手放したい。実感としては星5でもおかしくないのだが、すぐに手放したいと思ったので、星3にしました。 ・実行してみたい事 やはり他人には期待しない、いや、必要以上に他人には干渉しないようにしよう。必要以上に干渉して、しっぺ返しを食らうのはいつもこちらだ。この小説の主人公のように、他人に人生を狂わされるのはまっぴらごめんだ。 | ||||
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かなり「普通ではない」人の話だと思った。自分自身がなかなか「普通ではない」人間の方なので共感してニヤニヤしつつも、そこは振り切れすぎだなあなんて思いながら、結構面白おかしく読めた。 しかし、そんな自分にとっても白羽は不快だった。白羽は同じように「普通ではない」人間だが、他人に実害があるという点で主人公とは異なる。「普通ではない」人がまず学ぶべきは、他人に積極的な実害を与えないことなのかもしれないなあと思った。 繰り返すようだが、主人公は「普通ではない」けれども、自分の生きがいを見つけることができた、十分に立派な人間だと思う。仕事大好きサラリーマンの中には、単に仕事の歯車として落ち着くことが生きがいであり、自然であるという人も多いんじゃないだろうか。 そういう意味では、人はベクトルの違いはあれど、生きがいを見つけることが重要だよなあと思った。合理的な人間の主人公であっても、コンビニバイトをやめた時から自堕落な生活を送り始めた。それは「普通」の人が家族や恋人を失うように、彼女はコンビニ店員という生きがいを失ったからだと思う。 生きがいは仕事や恋愛や家族でも何でもいいのだと思う。もちろんコンビニバイトでも。そんな感想を持った。 | ||||
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生得的共感力に欠ける女性が自分の居場所を見つける物語です。「マニュアル化思考」こそが、彼女が生きて行く上での道標になります。白羽さんを寄生させることで、主人公の「社会通念から浮きまくった特異性」がより強く印象付けされるのですが、それをもってしても、彼女の中では整合性が取れていることになるらしいので、「はぁ・・・」と読み続けるしかありません。最後は、取り敢えず、主人公が輝ける天職(ほぼ信仰)を見つけられて「おめでとう」としか言えないです。 | ||||
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あとがきより表現方法などが多彩で良いと書かれているが一般的な読み手としての感想はただただ普通の物語という印象です。 | ||||
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『コンビニ人間』(村田沙耶香著、文春文庫)は、不思議な味わいの作品です。 36歳の古倉恵子は、大学生時代からのコンビニでのバイト生活が18年も続いています。これまで恋愛経験がなく、未婚。コンビニの世界にすっぽり嵌まり込んでいる恵子に、突然、変化が訪れます。婚活目的でコンビニのバイトを始めたものの、仕事ぶりや素行に問題があり首になった35歳の男・白羽と、恵子の部屋で同居することになったのです。 「(コンビニの)一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。その歯車の一つになって廻り続けている自分。私は世界の部品になって、この『朝』という時間の中で回転し続けている」。 「両親は甘く、いつまでもアルバイトをしている私を見守ってくれている。申し訳なく思い、二十代のころ、一応就職活動をしてみたこともあるが、コンビニのバイトしかしていない私は、書類選考を通ることさえめったになく、面接にこぎつけても何故何年もアルバイトをしていたのかうまく説明できなかった。毎日働いているせいか、夢の中でもコンビニのレジを打っていることがよくある。ああ、ポテトチップスの新商品の値札がついていないとか、ホットのお茶が沢山売れたので補充しなくては、などと思いながらはっと目が覚める。『いらっしゃいませ!』という自分の声で夜中に起きたこともある。眠れない夜は、今も蠢いているあの透き通ったガラスの箱のことを思う。清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている。その光景を思い浮かべていると、店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて。安心して眠りにつくことができる。朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。そこことだけが、私を正常な人間にしているのだった」。 同居を始めた、理屈っぽい白羽の台詞。「『処女のまま中古になった女がいい歳してコンビニのアルバイトしているより、男と同棲でもしてくれほうがずっとまともだって妹さんも思ってるってことですよ』。きのうのまごついた様子はなくなっていて、いつもの白羽さんに戻っていた」。 「ほとんど、詐欺師をそれとわかっていて家に住まわせるような感覚で白羽さんを家に置き始めた私だが、意外と、白羽さんの言うことは当たっていた。家に白羽さんがいると都合がいい。そう思うのに時間はかからなかった」。同居していても、白羽には恵子に手を出そうという気などはさらさらなく、一方、恵子のほうはペットを飼っているような気分なのです。「白羽さんを飼い始め、コンビニでの私はさらに順調だった」。 ところが、「18年間の勤務が幻だったかのように、あっけなく、私はコンビニ最後の日を迎えた」。この後、思いがけない展開が待ち受けていようとは! 自分にとって居心地のいい世界とは、どういうものか、を考えさせられる作品です。 | ||||
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普通普通を強要する人いるよなーと思った。 自分も本当は普通のレールから外れることを恐れてる。奇異の目で見られるのは嫌だ。 それよりも主人公みたいに 熱意をもてる仕事に就き、誠実に取り組む 。生き生きと仕事をしてる様は素晴らしいし羨ましい。幸せなことだと思う。仕事に対する姿勢と 何言われても怒らない、客観的に物事を捉えてる姿 魅力的で見習いたい。 | ||||
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とても斬新な視点で普通とはなにかを見つめるオリジナルな作品です。コンビニの店員にも興味を持たせてくれました。 | ||||
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この主人公はサイコパスではないよね。サイコパスは表面的には魅力ある人間が多い。 昔はともかく今の時代は主人公のような人間が多数派になっていると思う。自分含めて。 | ||||
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今までなかった読後感の小説、というしかない。 主人公の「異常さ」に背筋が寒くなるような気がしつつ、ふと、自分だって何かに依存していきているのではないかと思い至る。 人の言葉や会社の指示をまっすぐに受け取って生きることが異常ならば、いったい、正しさとは何なのか。 本音と建前を使い分ける必要がある世の中とは、いったい何なのか。 読んでいて心がざわつくということは、自分の中にもまた「コンビニ人間」の要素があるということなのだろう。 どんな人にとっても得難い読書体験になるかと。必読の一冊です。 | ||||
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あまり期待していなかったがわりと面白かった。コンビニの裏側の描写がまず興味深かった。何でこんなに詳しいんだろうと思ったら、いまでも(?)コンビニでバイトしているようだ。途中からは普通の基準で生きている人たちとそうでない人たちの対立がでてきて、普通でないほうの恵子は家族が心配するので普通になろうと葛藤する。でも、結局世の中の基準と違っていても自分に適した人間になるしかないんだと理解する。自分を世の中の異物と感じるところは、カフカの「変身」と通じるものがあると思った。この著者のほかの作品も読みたくなった。 | ||||
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高校卒業後十八年間コンビニで働いている主人公。 周りからは就職もできず彼氏もいない普通ではない人間とみなされているが、主人公自身はそれがなぜ否定的なのかがわからない。自身はコンビニ人間としての生活には満足していた。 ある日ひょんなことからダメ人間に寄生させて、彼氏、同棲者を一度に得ることになった。主人公は普通の人間となり、周りからは普通の人間として扱われるようになったが… 日本で生きていく中で、異物として認識されたとき、社会の中では生きていけなくなる。失敗した人間は排除される。普通に結婚し、普通に就職するのが普通であり、それができないと異物扱いだ。息が詰まる。 この本を読んで、何が普通なのかを考えさせられた。みんなからは普通の人間ではないと言われているが、主人公にとっては今の生活は普通なこと。普通って何だ?必要? | ||||
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