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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 561~580 29/51ページ
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スーパーとか飲食とかコンビニとか‥所謂底辺と言われるところで働いている人に興味があったので読んでみました。(死んだ魚のような目をして働いている店員を見るのが嫌でコンビニに行かないため。) 読み進めていくうちに、人は何にでも理由を見つけて安心したいんだろうな、って思って、何故彼女をそっとしておいてあげないのだろうか、と途中からイライラしてきた。 結婚してなかろうが定職についてなかろうが周囲には関係がないし、そのことに対して焦りというものを感じていない彼女を異質なものとして見ている周囲の方が怖い。 彼女は年をとっても「私の人生こんなはずじゃなかった」とは言わない気がする。彼女は周りに合わせようと努力はしているが他人の物差しで生きてきていないから。逆にロールモデルにのって人生を送ってきた人が「こんなはずじゃ‥」って言いそう。 24時間コンビニのことを考えて懸命に働いている彼女を誰が責められるのか。白羽みたいに「底辺の仕事」と言いながら嫌々働いている人間が多い中で彼女のような店員さんがいたら通いたくなると思う。 白羽という男は自分はろくに努力もしないで認めてくれない社会が悪い、と被害者ぶっている本当のクズです。 職業柄、金なし職なしの方々と接することがありますが、白羽までひどくなくても大抵被害者ぶっているクズです。 | ||||
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面白かった。一気に読んでしまった。白羽さんと主人公の考え方には、凄まじいものを感じるし、白羽さんお義妹の言葉もエグイ。 | ||||
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はじめは、ただ黙々と。気づけば読みきっていました。 主人公の思考に何かしら思うものもあり、面白く読みました。 | ||||
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家族で順番待ちです 意外おもしろい | ||||
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不気味で不穏だ。コンビニに見る現代日本の縮図。徹底的にシニカルな著者が暴く、独善的な人間たちの言動に怖気を奮った。同調圧力が強い日本という国は、やはり大きな村ということなのだろう。そのことを充分にわかっているにもかかわらず「普通の人たち」のように生きることができない「変人」の主人公━━さぞかし生き辛いだろうと思いきや、思い悩むふうでもなく、さばさばと割り切ったようすで、次々とエキセントリックな「人生の選択」をこなしていく。その生き様が、ある意味、清々しいともいえる。なんだか、応援したくもなるではないか。思えば、我が家の近所にも、セブンイレブン、ファミマ、ローソン……何軒ものコンビニがあり、24時間、煌々と明かりを点けて、おそらく防腐剤がたっぷり入っているのであろう各種おにぎりを販売している。そして、もう何年も、私はほぼ毎日のようにコンビニへ行き、何か買い物をしている。そうせずにはいられないのだ。いつのまにか、コンビニ中毒になってしまっている。主人公の「彼女」が、そのどこかの店で、今日も懸命に働いているような気がして、ちょっとばかり心がざわつくようになった。 | ||||
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文章表現が巧みなのは言うまでもなく、何より着眼点が面白い。 破綻した人格の主人公の視点から、社会の部品であるコンビニ店員としての生活、社会から求められるあるべき姿が描かれていて普通とは何か考えさせられた。 | ||||
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コンビニのアルバイト店員という、誰もが日常で目にする舞台の裏側から描く「人間社会」への問い。 ふつう「マニュアル人間」というと、思考停止した人間性のないタイプの人物を皮肉って使われる。しかし、幼いころから他人の気持ちが分からない、周りの空気が読めない主人公にとって、マニュアル化されたコンビニの世界こそが、自分が「人間」であるために欠くことのできない「居場所」なのである。 その一方で、空気の読める「ふつうの人間」として描かれている周囲の人物たちが、主人公に浴びせかける「心無い言動」の数々がある。それらがマイノリティ側から見れば理解不能な存在に見えて、ある種の可笑しさが生じる。 縄文時代から人間の本質は変わらないという現代社会への、「ふつうの人間」たちへの痛烈な批判も、この作品には込められているようだ。 いくつかの難しいテーマを扱いながらも、ラストシーンでの主人公の突き抜けた感じには痛快さがあった。 | ||||
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自分も、世の中が生きにくい、「普通」の人間ではないと思いながら生きていた一人。 この本を読んで「普通」とは何か?どこに行き着けば幸せなのかを考えさせられた。 少数派(マイノリティ)が持つ孤独感や、内向き人間が持っている虚無感を肌で感じている人には受け入れやすい本だと思う。 一方で、多数派の人は本書を「気持ち悪い」というレビューをするのかもしれない。 世の中には、こんな考え方をする人もいるんだよって心の隅に残してくれるとありがたい。 テーマがコンビニで身近でもあるので、読書経験があまりない人にも読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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非常に現代的な職業のひとつ、コンビニ店員を掘り下げて我々の前に提示した。ただ、主人公は変った性向を有しているらしい。著者は、この小説で、最近のある種の人間の変容・奇型のようなものを、明示的に記述したつもり、のような気がします。 あるいは、馬鹿言っちゃいけませんよ!!・・・・・、私は単に、プロフェッショナルとは、という観点でコンビニで働く、ある種の職人(名人)といえる人になってしまった、そんなことを描いてみただけですよ、言うかもしれません(それは、ないですよね)。 今も、昔も、経緯はどうあれ、主人公のような道をたどり、(本人の意図とは無関係に)その職業の神髄を極めてしまった、という方は一定数おられると思います。 レストランの超名人シェフ、超美容師、超理容師、超和菓子職人・・・、昔なら、刀鍛冶、馬の蹄鉄師、神社・仏閣の名人大工などの一定数は、他の職業に就いた場合は考えられないことでしょう、・・・・と、こんな変な論議に落込むのは著者の望むところではないでしょうが。 | ||||
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大分意見が二極化していますが、個人的にはとても興味深い物語でした。 一見無機質に思える主人公の考えに共感できるポイントもあり、普通とは何か、当たり前とは何かを考えるいい機会になりました。 主人公の同棲を機に、周りの態度が一変するのになんとなく恐怖を感じました。 | ||||
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面白かったです。 評判通りの面白さ、裏切りません。 | ||||
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賞をとった作品ということで買ってみました。やっぱり読みやすくて、まあまあ面白かったですよ。 | ||||
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結論から言うと失敗作としか思えない作品である。しかし注目すべき点はある。 まず、冒頭の一文は素晴らしい。コンビニの音を実際に思い浮かべることが容易に出来、さらに独自の世界も「聞こえてくる」。しかしそれ以後がいけない。次に始まる主人公の昔話の陳腐さ!この時点で気持ちが萎える。そして何より白羽の存在。作者が彼の役割をどう意図したのかは知らないが、この男はどうも異常にすぎる。というか、人間の形をした某掲示板である。彼の吐く台詞の多くがそこからのコピペかと思うほどである。ここらへんで気づくのだが、この小説には普通が存在していない。普通がないから作品内で異常=普通となってしまっている。故に主人公古倉は結局普通の人なのである。彼女を異常だと思う人は自分(の周り)と比較しすぎなのである。つまり現実混同。いや、古倉の妹などを普通の人として反論に挙げる人はいるかもしれないが、所詮記号人物でしかない。 そして話の終わりかたもどこか、尻切れトンボである。まるで某芸人の芥川賞作品のように。 以上文句ばっかり述べたが、冒頭に書いたように良いところはある。それはコンビニという極めて現代的なものをテーマにしたことである。それだけでも現状において価値がある。今後に期待したい。 | ||||
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社会にはさまざまな人々がいるが、個々の生き方、価値観は多種多様であり本作の主人公はその生き方や価値観をコンビニという焦点から得ているといった点で非常に面白い作品であると感じる。 | ||||
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後半ちょっとどう進展するか引き込まれる。 後は、理解に苦しむ。 | ||||
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よくある境界例の主人公 でもその語り手である「私」の自覚はどこから来るんだい? てっきりそれが回収されると思ったのに作者が本読んだことないのか、編集者がお馬鹿さんなのか、そんなケッカンショウセツ | ||||
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すらっとすぐに読めます。 それだけです。心に残るものはなにもありません。 | ||||
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(※若干のネタバレあり) とても良いハッピーエンドだと思った。自分の好きな事・やりたい事をして誰にも迷惑をかけず生きるなんて、それこそ多数派の思う「正解」な人生ではないだろうか。主人公は感情が壊れた機械人間の様な描かれ方をしているが、同棲を始めてからの周囲の人の変化を不気味だと感じたり心動かされてる場面もあった。排除されるのが怖いというのも人間らしい感情な気がします。 | ||||
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純文学において書かれる題材として「コンビニ」という今や日本の隅々まで展開されている日常の現場を舞台とし、しかも取りたてて異常な出来事があるわけでもない。正直そんなに期待はせずに読み始めました。 するとどうだろう、主人公古倉さんと白羽という「異端」な人物のために、普通の日常に不協和音が蠢く。読むとわかる、これは今の時代を象徴するマスターピースなのだと。 社会の中で生活を営んでいると属する集団の特性に合わせて振る舞うことは誰にでも経験がある。無意識にそうなっている人もいるだろうが、女子高生が仲間に合わせて流行語をしゃべったり、ネットスラングを掲示板などで連発する人が実生活ではその言葉をふさわしくないと思って喋らないことなど、”普通”は相手に合わせて自分の言動を変化させる。主人公の古倉さんもコンビニで働く同僚の口調を自分に取り込んでその場で違和感なく振る舞うことを意識している。 だが周囲が望むものは言葉ばかりではない。彼らには正しい生き方とされる価値観があり、就職、結婚、出産など、30も超えてそれらが揃っていないと、なんで?と臆面なく疑問を呈してくる。それに沿わなければ気持ち悪いとさえ感じて、集団から排除するか恭順を求めてくる。 今作ではその違和感の答えが、極端なようで実はもっとも常識に囚われている白羽の言葉によって際立つ。 「そんな生き物を、世界は許しませんよ。ムラの掟に反している!」 00年代に「世界に一つだけの花」が流行って、個性を大事にしましょうなんてことが言われて久しいが、実際は自分と違う生き方や言動には不寛容な息苦しい世の中がネットの普及と共にさらに拍車がかかった気がする。マジョリティに合わせない生き方は間違いだという烙印を押したがる。なぜなら人々は相手も自分と同じ生き方をした方が自分の人生が肯定された気がするし、理解可能な生き方の方が社会は安心するからであろう。 この小説は自身もコンビニで働いてきた作者だからこそ、コンビニという無機質な現代的空間を舞台に”普通”とされているものがいかに無意識の同調圧力によって形成されているか、”普通”ではない主人公の視点からあぶり出されていて、いつも”普通”の側にいる人はいたたまれなくなるか、不愉快に感じるのではないでしょうか。また一つ世界の見方が変わるような体験でした。 文庫版の解説で中村文則さんも語っているように、あのラストでコンビニのガラスの場面にあそこのガラスの描写を持ってくるところは滅茶苦茶痺れました。これは恐らく後世まで残る小説のひとつとなるのでは。 | ||||
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今は20歳の学生だが学生という役割を失っていく今後私は将来的に主要人物2人のどちらにもなる可能性があるように思えた。 普段2日に一本と決めていたタバコ。この本を読んでいた時は不安からか一晩で一箱を空にした。 なんというか惹きつけられる。そんな本だと思う | ||||
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