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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 421~440 22/51ページ
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著者の独特な感性が怖くて好き。 | ||||
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初めて読んだとき途中で挫折した。それから約2年後の先日最後まで読んだ。この本は人をというよりその時の自分の心情によって感想が違うのだと思う。 主人公は言わば「普通」ではない人かと思う。でも自分はコンビニ以外では働けないと自覚しているのがすごいと思う。それが当たり前だと。人は勤続何十年を誉め、色々な業種を渡り歩く人を蔑む癖がある。でも別な見方をすれば勤続何十年の人はその会社以外では働けない人なのでは?と思う。実際私も20年以上働いている。文句を言いながら、こんな会社辞めたいと言いながら。でも結局私はこの会社以外では働けないのかもしれないとも思った。もちろんどうしようもなくなって辞めるしかなく別の業種に働くしかないというのは別の話だが。 人は誰しも抗い自分には可能性があると思い込んでいる節がある。果たしてそれが正しいのか?ただ会社のマニュアルに従い人間の生臭さを排除し目の前の事をやってのける。それこそが会社に貢献し社会の中に入っていると言えるのではないのか?と思います。 この本は半日で読めます。が、冒頭でも書いた通り、その時の自分の心情によって感想が違うと思いますし、合うか合わないかもあります。 『今の』私は面白く読めました。が人には薦めません。 | ||||
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大体、こういう小説や映画を見て自身が高く評価をしている作品の低評価レビューを見ると、何て無理解なやつだと腹が立つものである。 しかし、この作品についてはだけは別である。 気持ち悪いとか、こんなのが芥川賞を取るなんて理解できないというレビューを眺めていると 「躓くこともなく、『普通の』人生を送ってきたんだろうな。この小説への評価は低いまま捨て置いて、幸せに歩んで行って欲しいな」 と素直に思う。もっとも、作者は困ってしまうかもしれないが...... 是非、この作品を読んでみてほしい。 この小説を高く評価する人は 「ああ、もうちょっと『普通に』生きなきゃな」 と多少なりとも思うだろうし、低く評価する人は、それはそれで良い人生を歩めてきたことの証明になるからである。 この作品に低評価を押す者達へ、幸あれ! | ||||
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主人公に共感するところが多かったです。例えば表面上はにこやかに接してくるあたかもやさしそうな人間に限って陰で自分の悪口を言っているようなことを自分はよく体験しているし、恋人がいないし恋愛経験もないので飲み会などでその手の話をされる(そもそも恋人がいるか聞くのは失礼だと思います)のは苦痛でしかないです。学生時代、社会人になってもそうですが、人が集まるところで自分は必ず陰口の対象となりいじめられてきました。いわゆる「普通」ではないから、「変わっている」からだと自分をいじめてきた人たちは思っているでしょう。しかし最近常々思うのですが、世間の思い描く「普通」という価値観は極めて狭い範囲の人間にしか当てはまらないと思うのです。もう当たり前だと思っていましたが、幸せのあり方は人それぞれ違います。しかし今だに結婚して家庭を持って正社員として定年まで働くことが「普通」であるという古い価値観がこの国には蔓延していて、少しでもそれから外れればいじめの対象となるような社会のあり方が人々を苦しめ、子供の自殺率世界一の国を作り出しているわけです。なので私はこんな狂った社会に適応している人たちと一緒にはなりたくないと思います。多様性を許さない陰湿な生きづらい社会をコンビニアルバイトに励む主人公を通してよく描かれていると思います。 | ||||
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面白かった | ||||
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メンタルトラブルを抱える主人公の視点で語られる物語、ということか。 主人公の視点で語られていくので、そこに書かれている内容も、実際とは大きく異なるんだろうな、ということがわかってくる。カズオ・イシグロの小説のような「信用できない語り手」による物語だ。 読んでいて、楽しさとか感動とかはない。何か気持ち悪い感じが続いていく。ただ、インパクトは強烈である。 | ||||
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36歳で結婚も就職もせずアルバイトを続けている。 普通とはかけ離れ、一般的には社会の底辺とも言えるが、主人公はそれ自覚さえせず、普通と思い込んでいる。 その状態に見て見ぬ振りをしてきた家族や同僚だったが、新しく入ったアルバイドがその常識を打ち壊す 主人公に感情移入しすぎて普通側であるはずの主人公の友達や同僚の後半の変貌ぶりがとても気持ち悪いと感じました。しかし最後の主人公のフッキレが全てをスッキリさせてくれました。 自分が周りと違ったり、少数派である経験が多かった読者におすすめです。 | ||||
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コンビニの舞台裏が 分かり面白い! | ||||
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コンビニこそ日本人が一番多く行く場所。 作者の感性はすばらしい。令和の日本人を的確に表している。 今後の作品が楽しみだ。 | ||||
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外国人の私が興味津々読み終わった。 | ||||
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物語の想像もしやすく読みやすかったけど、物語としての面白みはそこまで感じなかった。 | ||||
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なんというか、どちらかと言えば私も主人公側の人間なのに、たまたま結婚し子どもも生まれ、なんだかいい気になっていたのに気がつき、軽くショックを受けました。 結婚、たまたまだったのか何なのか、若い頃、コンビニで婚活しようとする男の考えと同じような世間が求める像を、無意識にも体現することを目指したような気さえします。ということは、主人公ほど純粋なタイプではないかな。 確かに今の状態は生きやすい、私が生のままで小学生、中学生だった頃に比べ、格段に。 やはりそれは、女性の標準的状態を体現しているからでもあると思います。女子ばかり沢山のパートをしていますが、そこでもやはりそれを感じる。でもいろいろと、、、やらかしますので、やはり変な人、天然な人と思われたりします。 けれど、、普通風の人たちもいろいろと特徴を持ち、関係性は複雑で殺伐とすることもありますから、天然なだけの分には一服の清涼剤となることもある、と自分の存在意義に気がつきました。これは大人になってみて、標準的状態を獲得した上で、なので昔に比べると多少の心の余裕も手伝っての思いだとは思います。 でもやはり、私の働き方は主人公と一緒で、リーダーのまねを上手にして店員になりきる自分がいつも可笑しく笑えました。また、制服を着るとそこの仲間になれる、仕事の話は結構好きで。 主人公は戻っていきましたね、私はいい年になっても日々格闘中です。店員は、余りのドロドロが嫌になり自分に火の粉がかかる前に辞めてしまって、さて何ができるだろうか、と。 こんな物語が描ける村田さんは、やはりわかる種類の人間なんだろう、とそこにも大変興味を抱きました。 これは私みたいなボーダーの人間には大変問題提起の作品、もしかすると普通側からはほんとにわからない種類の内容かもしれません。 本当は、普通と思い込んでいて、全く思いやりのカケラもない正義を持った人たちにも問題提起できるといいな、と思ったりはしますが。 | ||||
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最初の方にでてきた、客に注意する客の描写は最後の吹っ切れた主人公の伏線 主人公はコンビニで働き出して、「初めて私はこの場所に生まれたんだ!」という描写がありました。 これは、最後のコンビニと甥っ子の誕生を連想させていた描写と繋がっているんじゃないかな? | ||||
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タイトルがいいなぁと、 初めて作品を知ったときから思ってました。 キャッチーで、 いい意味で異常性を感じる、 とてもシンプルなタイトル。 なんとなく、 『コンビニ人間』という妖怪のような。 でもこれは目立つための奇策などではなく、 物語の内容をそのまま名前にしたのだと、 読んでみたらよくわかりました。 モノの感じかたはそれぞれで、 それを病気と分類するのは簡単です。 流行語やネットスラングのように、 現代では次々と病名が生まれますし (潔癖症や加齢臭なども含む) それを相手にあてはめてやればいいだけ。 それで人は安心します。 毒も薬も、 名付けることで効果が確定しますからね。 人はプラシーボで回復し、 ノーシーボで死に至ることもあります。 この作品は、 分類された側の人間視点で描かれています。 でも当の本人は、 他人からの攻撃には無頓着で、 何を言われても、 ああそう感じるのか、 そう反応するのかと、 人工知能のように観察し、学ぼうとします。 彼女は、 コンビニに生き甲斐を感じていますが、 警察とか、軍隊とか、 格闘家とかも向いているかもしれません。 人間なんて極論すれば、 電気信号で動く血と水の流れる肉です。 相手の動きを止めるという発想は、 作中では合理的と表現されていましたが、 合理的というよりも客観的で、 相手を制圧するときの人間の発想に近く、 切り替えさえできれば、 非常時や突発的戦闘状態においては、 正しい思考法だと思います。 人間の肉体や精神をシステム的に考え、 自分を操作することで他者を操作するのは、 無意識に誰もがやろうとすることです。 それを彼女は、 意識的にやっているだけ。 なにも異常ではありません。 人間という生物を種としてとらえ、 蔑視とも言うべき好奇の視線をも、 客観的に観察する主人公の視点は、 とても興味深いです。 そして、彼女のものの感じかたは、 彼女自信はそれに気づいていませんが、 彼女の魅力でもあると思いました。 感情的にならず、冷静で論理的。 魅力に気づく異性がいてもよさそうなのに、 三十数年の彼女の人生には、 (少なくとも彼女の主観では) そういう相手は存在しなかった。 人間は第一印象で決めることも多いので、 外見がそれを邪魔した可能性はあります。 美人でスタイルがよければ、 またはそのどちらかでも有していれば、 普通じゃないことは個性として、 他人に認められやすいですが、 彼女の人生は、そうではなかったようですし。 つまり、外面的魅力という点では、 彼女には生得的な利点はなかったことが分析できます。 (容姿の記述がほぼないので予想ですが) そのためか、 彼女は人と触れあうことよりも、 一人でいることを最上と判断しています。 それ以上の幸福を知らないからか、 それ以外を本当に幸福と感じないからか。 ただその幸福は、 知っても一時的なものかもしれませんし、 知ることで逆に不幸になることもあります。 だから自然と、無意識に、 人の体温を避けていた可能性もあります。 ただ彼女自身、 何をかは自分でもわからなくても、 努力しようとはしていました。 物語の後半、 彼女は彼女の人生で初となる、 とても奇妙な挑戦をします。 彼女なりの、新しい人生の実験、 閉塞感や劣等感からの (それを本人が感じているかは別として) 脱却に挑戦するのです。 そして、 これもまた本人が感じたかは不明ですが、 人生で初めての挫折も味わう。 そして、挫折から学び、 立ち上がる強さを身に付ける。 変人と言われる人は、あちこちにいます。 そしてその人たちは、 まぁまぁの確率で孤独であり、 それを楽だと感じていたりします。 でもそれはベターであり、ベストではない。 彼女にとってのベストはコンビニ依存で、 彼女の中では確信もあるようですが、 普通であることに対する努力のひとつに、 理想としての幸福追及が含まれているのは、 もしかしたら、無意識に、 それを求めているからかもしれません。 ぼくは本をトイレで読みます。 または移動時間や待ち時間など、 限られた、 空いた時間を埋めるのに本を使います。 なので、 1日の読書量は平均60ページくらい。 次また読むのが楽しみだなと思うところで、 毎回、本をとじます。 でもこの作品は止まりませんでした。 もったいない、 もっとゆっくり読みたいと思いつつも、 止まらず、一気に読んでしまいました。 まぁ、短編だからサッと読めただけかもしれませんが。 個人的には、すごい名作だと思いました。 こんな種類の引き込まれかたは、 初めて経験しました。 ぼくもどちらかというと、 〝あちら側〟の人間だからかもしれません。 読んでいてとても癒されましたし、 なによりも、 表現者としての絶対的な最低条件である、 〝個性〟を感じさせてくれたのも、 ぼくがこの作品を愛した大きな理由です。 大切な、宝物のような一冊になりました。 | ||||
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コンビニに組み込まれ最適化される主人公と、コンビニの外の世界で主人公感じる主人公の疎外感の二軸で物語はスタートするのだが、舞台となる「日色町駅前店」に白羽なる新人バイトが現れたところで、いきなり不協和音が全開になる。白羽はまさに唾棄すべき男なのだが、こういう人物、実在しそうで怖い。こんな奴いないだろ、いや居るかも?と、常に落ち着かない嫌な気分を抱きつつ、この人物を追った。この「淀み」に対して、「澄み」の位置づけとなるのが、コンビ二で整然と作業をこなす店員の動きだ。コンビニの店舗全体の「息遣い」がリアルに感じられる描写が良い。特別な奥行きはないかもしれないが、読んでいて気持ちの良いこの文章群こそが、本小説の主役だと思いたい。 | ||||
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「普通」じゃない人として育ち、学生時代から周りとうまく馴染めなかったのに、流転激しいコンビニで18年も変わらず働き続ける主人公。 コンビニ自体が生き物のようで主人公はコンビニの中では生き生きと活躍できるが、コンビニを離れるとたちまち「異物」となり、周りにいる「普通」の人から、哀れみの目で見られるのである。 「自分らしく」「個性の尊重」などと言いつつ、絶えず異物を見つけ出し、排除しようとする社会。 主人公がマッチしたコンビニでさえも「異物」である白羽を瞬時に排除する。 僕らは、物語に描かれている「普通」の人でもあり、「異物」でもある。 ただ、排除されることを恐れ、他に排除されるべき異物を探している。 本作品はそのことを痛烈に描いている。 | ||||
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薄い文庫本でしたので、3時間ほどで読むことができました。文章もストーリーも分かりやすく、どんどん読み進めることができます。 主人公は「ふつう」の価値観とは、ずれた価値観をもっています。 家族や両親は「治って」ほしいと願い続けます。 しかし、主人公は迷惑をかけないためにコミュニケーションの仕方などは周りから学ぶけれど、本質的には最後まで何も変わりません。 ふつうっていう価値観はどうやって醸成されていくのかな、と思いました。教育? 他の人から理解をされなくても、自分が心地よくいられる場所にいるということ、主人公にとってコンビニという場所があって本当によかったなと思います。だってなかったらさくっと死んじゃいそうじゃないですか。 主人公は周りに迷惑はかけていないけど、男の方はすごく迷惑な人なので、そんな人が周りにいたらどうしようかなーと考えてしまいました。 個人的に睡眠時間をしっかりとることも仕事のうち、という言葉がとても響きました。 ありがとう、2代目店長! | ||||
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「機械でつくられた清潔な食品」を食べ、コピペのような思想しか持たない高度に規格化された人間が大量生産されている中、わたしは主人公の恵子が愛おしくてたまらない。 | ||||
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なぜこの作品が芥川賞なのか、皆目理解できない。「だから何?」といった、もやっとした読後感から離れられない。逆に言えば自分の思ったとおりに生きられず、周りの視線を気にして自らを縛り付けている人たちが多いから、こういった作品がもてはやされるということなのか。読み手を選ぶ作品なのかもしれない。 | ||||
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期待外れかな。こんな変わった人間もいるんですよ、的なことなのかもしれないけど、自分的にはまあそりゃいるだろくらいにしか思えず、そこでストーリーに刺激を求めるも、それもなく。ただの普通の日記とか作文を読んでる気分のままあっけなく終わりました。ただ、文体が良いのか、途中でダレることなく最後まですんなり読めました。 | ||||
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