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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 301~320 16/51ページ
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自分は、おそらく、この本でいうところの「普通」の側の人間なんだと思う。でも、この「普通」は、そういえば、どこから来たんだろうか、よくわからなくなってきた。主人公から見てみて、「普通」の人たちは意味不明で、鬱陶しくて、確かに、それは否定できない。紛れもなくそんな人たちの一部である自分を恥ずかしく感じた。それぞれが尊重し合える社会になればいいんだが。。。一石を投じる良い作品。このような視点でシンプルに作品を書ける作者に感服した。 | ||||
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この主人公は、世界の中の異端者で、圧倒的な少数派マイノリティーです。 そんな訳で、この本の一般的な読者は多数派に所属しているはずだから、この主人公を異端扱いする周囲の人間側に所属していて、周囲の高圧的な人間の方に共感しているはずなんだよね。 だけど、レビューを見る限り、ほとんどの人は自分自身を少数派だと思って読んでいる。そして、主人公に共感し、世の中を生きづらいなと感じているわけだ。 主人公は一生懸命、世の中に溶け込もうとしている。だけど、周りから見たら結構完璧に擬態していて、少数派と思われていないのかも知れない。自分が少数派だと思っているだけで…。 そして、多数派に見えている周りの人達も、実は一般的な読者と同じように、多数派のまねごとをしているマイノリティーに所属しているのかも知れない。 そういえば世の中で、誰がコンビニの店員などを省みるだろうか? 電車の中で外国人が隣に座ると、ちょっと驚くけれど、コンビニの店員だと気にも止めないのではありませんか? 結局主人公も、端から見ればその他大勢の普通の一部なのだよね。 で、結局誰もが、自分が特別なのだと思って生きているってこと。 それも、けして立派な人間として特別なのでは無くて、普通じゃ無い異常者として特別な存在。 実は普通の人なんて、世の中にいないんだよね。 誰も本当に人の悲しみに共感なんて出来ないし、猫をひき殺してもそれほど悪いなんて思わない。悲しむフリ、同情するフリをして、その姿を人に見せたいだけ。みんな、普通の人を演じてるだけ。 オマエらの青春なんて、普通と思われたい一心で童貞(処女)を捨てただけ。愛も友情もありませんでした。 絵も描けない楽器も弾けない、なのに人間性が有るなんて本当? 18だか22だかで社会に出て、休みも取らず仕事しかしてないのに大人になんてなれるの? 結婚式に200万円も払って、周りに見せるために人間性を金で買ったんでしょう? 普通なんて、非常に低い位置で周りと同じってだけ。そんなちっぽけなものです。 そこに気がつけば、もっと生きやすい世の中になるのかも知れないね! ちなみに、オーディブルの吹き替えは「オアシズ」の大久保さんが演じてます。大久保さんはOLしてたし、要領も良いので処女じゃないでしょう。圧倒的に相方の光浦靖子の方がキャラクターには合ってる。 でも、そこで採用されないのが、光浦靖子という女! | ||||
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言わずもがな、『コンビニ店員』の物語である。 受賞作品なので、以前からそれとなく 気にはなっていた作品だった。読み終えた瞬間、 タイトルの怖さと深さに気づかされる。 『普通』とは?『常識』とは?と考えさせられる | ||||
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2時間ほど時間を潰さないといけない中、本屋でこの本のちょうどいい薄さに惹かれ思わず購入してしまいましたが、その後の予定をなんとも言えない憂鬱な気分で過ごすことになってしまいました。何様なんだよお前の人生そんなにご立派かって聞きたくなるくらい、人を見下して自分の価値観を押し付けてくる周りにもイライラしましたし、主人公は36歳まで生きてきて、あれほど周りの普通とは何かを理解して合わせてきたはずなのに、またけろっと自分のイカレてるところを、え?なんで?なにがいけないの?っていうスタンスで妹に話す場面もイライラします。寄生する男も気持ち悪過ぎるし、ひたすら嫌な感情だけ芽生える作品でした。即ゴミ箱行きです。 | ||||
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要点)タイトル通り。氷河期世代を知るためにこれ以上読みやすい資料はない。其の点では必読であるしおすすめする。 補足1)佐藤優、松岡正剛など、この作品はある主張の補足や参考文献として用いられることが多いし、用いられやすい。自分も例外ではないことを自戒して以下書くが。 私は、筆者および登場人物である恵子、白石と同じ氷河期世代であり、同じ価値観や空気感を共有している。よって、現実は小説より奇ではなく、現実=小説=平凡であるため、ただのルポを読んでいる状態だった。 ※世の中から期待されていない、非正規雇用が当たり前でその点に関して行政からサポート皆無、まとめると世の中から早く死ね、死に方も他の世代に迷惑かけず跡を残さず死ねと接せられ続けた世代の空気感。 補足2)それから、職場の20代女性でサイコパスであるかのようなふるまいをし、かつ賢くはない女性が、本書をバイブルとして挙げていた。いろいろな意味でリトマス試験紙として使える小説ではあるのかもしれない。 | ||||
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主人公以外の登場人物がみんな胸糞悪いのですが、作者さんは人間嫌いなのでしょうか。 白羽を飼い始めた時はホラーかと思い、コンビニを辞めてしまった時はなんて悲しい話なんだと思いましたが、最後は再びコンビニで働き始めようと決心したようでホッとしました。 主人公はコンビニ店員でいれさえすれば幸せなんですから、羨ましいくらいです。 | ||||
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(ネタバレ注意) 1.5回読んだ。端数が付いているのは、1回目は途中でやめたからである。白羽を引き込んだあたりで、当然男女の関係になることを期待したが、ならない。それ以前に白羽に全く魅力がないどころか、嫌悪を催すような男であったから、嫌になって投げ出した。 その後、この小説の世間の評価が高いのを知ったのと、さらに最近どこかで著者のインタビュー記事かなにかを読んで、彼女が「クレイジー沙耶香」と仲間内で呼ばれているのを知って、作品中のエピソードの幾つかが彼女の実体験ではないかという気がしてきて、急に読む気が起きてきたのである。 社会不適合の主人公と、これまた同じく社会不適合の男と、それに対する周囲の反応と、その社会不適合が見かけ上一部解消されたときの周囲の反応を描いた本である。 主人公は子供の頃から、社会に適合させようとする家族や周囲の凄まじい圧力にさらされ、それらの期待に応えるためや、無用な摩擦を避けるためもあって、彼女は他人を真似ることを学ぶ。それは単に行動を真似るだけではなく、服装や靴に持ち物、そして喋り方までに及ぶのである。 そんな主人公が唯一適合できたのは、自身が店員として働くコンビニであった。コンビニの店内にあっては(そして外でも)、彼女にとって音が重要な意味を持つ。客の立てるわずかな音によって彼女はレジに立つべきタイミングを瞬時に判断し、ときには客の買おうとしているものさえも推測できる。「○○は如何ですか」と自身でも元気よく客に声をかけ、そしてまた、他の店員の「いらっしゃいませ」の声に意欲を掻き立てられ、ようやく世間の歯車のひとつになれたことに安堵するのである。 しかし、30を超えてなお独身の彼女に対する世間の圧力は凄まじく、言い訳することに疲れきった彼女は、ついに好きでもない白羽と言う男を自分の住まいに引き入れることになる。だが、世間には同棲と見えても単に同居していると言うだけで、男女の関係になる事は全くない。しかし、表面しか見ていない世間は彼女が結婚に向かって大きく踏み出したとして驚喜する。そして、なぜか彼女は長年勤めたコンビニをあっさりとやめてしまう。それとともに、彼女が社会の歯車の1つであり続けることが出来たことの原動力とも言うべきコンビニの音は耳の中で鳴ることをやめ、昼夜逆転の生活に落ちこむ。一方ヒモとして生きることに意欲満々な白羽は、彼女を新しい職探しに向かわせようとするが、偶然入ったコンビニで彼女はあの懐かしい音に遭遇して我を取り戻し、白羽と決別して再びコンビニ人間として生きようと決意するのである。 一口に社会不適合といっても、主人公と白羽とでは大きく異なる。彼女は勤勉であり、彼は怠惰である。彼女は他人の真似をしてでも社会の歯車のひとつになろうとするが、彼はそんなことはしない。たとえ、世間の圧力をかわす為だけであってもである。他にも色々ある。 ところで、教室でのニ、三のエピソードを除いて、それほど異常とも思えない主人公だが、ひとつとても恐ろしいことがさりげなく書いてある。 妹が泣き始めた赤ん坊をあやして静かにさせようとしているのを見て、 「テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでよいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。」という下りである。彼女の社会不適合の度合いは、私などが思っているよりはるかに大きいことを示唆しているのだろうか。 他の人の書評を読むと、きっと気後れして投稿出来なくなると思ったので、一切読まなかった。従って、思い違いやトンチンカンなところがあるかもしれない。乞御容赦。 | ||||
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読みやすく笑えた 映画化して欲しい | ||||
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普通とは何なのか、当たり前・一般的とは何なのかを初めて考えさせられました。近年では多様な考え方が生まれ、いろいろな性格・個性の方が認められつつある社会ということもあり、すごく考えさせられました。本自体もそんなに長くないので、ぜひ読んでみてください! | ||||
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コンビニ店員としてシステマティックにしか生きられない人間の話です。 なんで社員にならないの? なんで結婚しないの? そんな社会からの同調圧力に疑問を感じる人におすすめです。 | ||||
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大学卒業後18年間コンビニのアルバイ店員を生業としている恵子の物語。 恵子は所謂、社会通念、社会共通の価値観を一切自発的に感じることができません。 社会を拒絶している訳ではありませんが、執着していないのです。 周囲の環境との関係に全く執着を持たない人間の思考回路を興味深く読みました。 周囲はそんな恵子を型にはめようとあれこれ言ったり、蔑んだりします。 恵子は周囲の目に最低限の演技で対抗します。それでも変なんですけどね… だけどなんだか恵子は幸せそうだな、と感じてしまうのが不思議です。 これまで読んだ中で最も好きな芥川賞受賞作です。 | ||||
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日本社会における普通とはなんでしょう。 大多数がしていることで一般的と称されるものは 学校(国)やメディアが創作(ある種の洗脳に近い)した何かが基準であって TVやネットがない昔の時代においてはそれは決して普通とは言えない。 主人公は30代半ばでコンビニバイトで生計を立てる女性。 幼少時代から死んだ動物に対してかわいそうという感情よりも 死んだ動物は食事として捉えていた今の時代で言うアスペルガーのような人物。 そして彼女の妹は姉に普通に戻ってよ、と都度言うように 妹は30超えて正社員でなく、彼氏ができたこともなく、当然結婚せず子供もいない姉は 普通ではないのだと言う。 周囲の普通に合わせることができなかった主人公はコンビニで働くことで 社会に貢献し周囲からは普通の人物であると思われることに安心していた。 この物語の結末に納得できない方は主人公の妹の普通という生活に当てはめたい方。 その普通と言われる何かに当てはめることを良しとしない人物も社会にはいるという マイノリティーな方々にもエールを与える作品だと思いました。 洋画ですが「チョコレートドーナツ」などを名作と感じる方は読める作品かなと。 | ||||
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正直、読後感は良くないですが読みやすいです。 忙しい社会人でも読み終わるのに時間はかかりませんのでオススメです。 気になったら手に取ってみては。 | ||||
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初めてでした。 小説の類を1日、いや半日かからず読み切ったのは・・・ それほど読む手が止まりませんでした。読んでいて気分がいいものではありませんでした。 それでも、「人間社会を生きる上で感じる喜び、苦痛」に対して無関心な主人子の結末が早く知りたくて無我夢中で読破してしまった。 結末も僕の視点からはハッピーエンドとは到底思えませんでしたが、見る人によっては意見は変わると解説をみて理解しました。 ちょっと気分が沈んでしまったけれど、読んでおいて、知っておいて良かったとは思いました。 | ||||
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セールで買ってkindleに眠らせていましたが、1.5時間でするっと読むことができました。 タイトルから想像していた、コンビニを舞台に繰り広げられる群像劇や人物カタログという内容とは少し違って、一人の女性にスポットをあてた物語でした。 36歳独身処女・恋愛経験無し・職歴は18年間のコンビニアルバイトという主人公。 このプロフィールにコンプレックスが共鳴した方は、心に余裕がある時に読んだほうがよさそうです。 自分は主人公と同性同世代で既婚ですが、適齢期には世間からの眼(結婚は?彼氏は?)に大いに悩まされた経験があるため、その当時にこの本を読んでいたら気分が沈んでいたと思います。 共感力が乏しく合理的でルーチンとこだわりが強い彼女は、アスペルガー症候群なのかもしれません。 そんな世間一般の「普通」から外れている彼女ですが、悲観する感情や疑問を持っていないのでとてもさっぱりしています。 このままコンビニの店員として社会の歯車になっていれば安心だねと読み進めるものの、やはり加齢とともに広がってゆく同世代との溝(結婚、就職、出産)は黙っていてはくれません。 多様化が謳われる現代、同級生の旦那のような人の生き方に自分の価値観を押し付ける輩の方が無粋の極みで、何故こんな奴らしか彼女の周りにいないのか? と憤りを覚えました。 特に白羽は自己愛と自己矛盾の塊で、非常に不愉快でした。 ですが主人公は手近かつ寄ってきた人間としか人間関係を構築できないので、誰かもっと似た境遇の人物と付き合うように「指示」してあげてよ~と思うばかりでした。 主人公の周りの人物は好奇と優越の眼で彼女を無遠慮に評価しますが、その度に冷静に相手を観察する主人公が面白く、それを文章として昇華している部分は素晴らしかったです。 疑問なのは、オープン時から18年もアルバイトをしている間に社員登用の話はなかったのでしょうか。 作中で「自分は〇〇さんや〇〇さんのように優秀ではないけれど”使える”やつとは思われている(うろ覚え)」とあったので、やはり変人扱いされていた面もあってのアルバイトだったのでしょうか。 ラストでコンビニの天啓を活き活きと受信する主人公には店長の素質が十分あると思いますし、共感力の乏しさもクレーマー対応や経営では長所になります。 底辺と言われがちなコンビニアルバイトですが、多種多様で変幻自在なサービスを求められる(しかも対面)大変な仕事ですし、その激流の中を18年も続けた主人公はコンビニ超人でしょう。 40代も過ぎれば世間の雑音(結婚は?)も減りますし、主人公の人生はまだまだこれからだと思います! 周りにクズが多いので、応援したくなる主人公でした。 | ||||
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まず、とても読みやすいです。文章はもちろん、コンビニというテーマも。 ラストまで読む前は「主人公は病院に通いながらでもいいから、社会人になるときに正社員として会社に勤めてさえいれば、理解のある人も現れて、作中で描かれる『普通』の人生を歩めたんじゃないだろうか」とも考えました。コンビニは狭い世界だと私は思いますから。でもそうじゃないんだなと。本当にタイトル通りのお話でした。 作中の『普通』を強要して他人の生き方でさえ勝手に納得できる理由をつけようとする周囲の人間も、白羽には劣りますが違和感ありまくりで個人的には嫌いでした。 面白いか面白くないか、と言ったら難しいので星3です。 でも読んでよかったです。ありがとうございました。 | ||||
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面白かった。主人公が何を言われても苛立たず、客観的で冷静な対応をしているところが良かった。自分にとってはそれがいわゆる障害の結果かどうかは大きな問題ではなかった。こういう対応や思考が出来る人になりたいと思った。白羽という人は「普通の一般的な人」を苛立たせる発言をする役割のキャラ。誰でも誰かに日常的に感じる感情、出来れば抱きたくない感情、そこへの対応、思考こそをこの作者は書きたかったんじゃないかなぁと思った。 | ||||
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上手い!文学とはかくあるべしと思いました。物語を通してだけ伝えられるなにかがある! | ||||
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文体に芸術性を感じなかった。ページをめくる高揚感なども無かった。図書館で1回借りるくらいで良いくらいかと。何回読んでもそのたびに違う発見がある、といった類の作品ではないと思います。 | ||||
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世間に馴染もうとする主人公の気持ちは極端だが、誰しも共感が出来ると思う。 だからこそ、主人公と周囲との間に差異が見えるにつれ、読者自身が無意識に当たり前として持ってしまっている価値観に気づかされる作品。 | ||||
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