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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1008件 381~400 20/51ページ
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最近話題になる小説ってほんと軽いのが多いですね。 かるーく読めて、かるーく忘れてしまえる。 テーマは重くても、かるーく書くのが流行っているんでしょうか。 発達障害や、正常異常とはなんなのかとか、多様性とか、テーマっぽいものは散りばめられているけれど、 あんまり軽く読めてしまうものだから、言葉の数々から総合的に何かを感じる間もなく、読書の合間に熟考する間もなく、さらっと終わってしまいました。 映画が二時間で没入させるエンタメであるように、小説って、ある程度濃密な時間を過ごすことで味わうエンタメだと思います。 ネット記事みたいな文章だと、読後感もネット記事を読んだかのよう。 好みの問題でしょうか。わかりません。 重くて濃くてねちっこいのが読みたい人には向かないです。 モンテ・クリスト伯と図書館の魔女と、レ・ミゼラブルを再読したくなりました。 | ||||
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どこにでもあるコンビニ。私にとってはちょっとした買い物をする便利な場所でしかなく、でも特別な思い入れがあるわけでもない。そんなコンビニを舞台にどんな物語が展開されていくのだろうと思ったら、ありとあらゆる五感を刺激される不思議なエッセンスが詰まっているようだった。 恵子は実に不気味な女だが、その不気味さを社会から包み隠すために周囲の「普通」や「当たり前」を吸収して生きている。 その描写がとてつもなく斬新で、曖昧模糊な状態を鋭く抉るようにして読者に垣間見せてくれる。 どんな生き方があってもいいし、むしろ「こうあるべき」と誰かが描いたマニュアルを人に押しつけるのは、滑稽なことなのだと改めて思わせてくれる作品。 | ||||
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作者が発達障害を意識していたかどうかは知りません。しかし、作者の意図に関わらず、主人公の人物造形は典型的な発達障害者像と重なります。実際の発達障害者ではなく、世間が思い描くような典型的な発達障害者像です。それは多分に偏見を含み印象に基づいて単純化された発達障害者像です。私にはそういうすっぺらい人物像とこの主人公に大した違いを見出せませんでした。 発達障害者を描くなら描くで内面を深く掘り下げて貰いたい。発達障害者に限らず、世間と上手に噛み合わない人間を描くにしても、尚更、深くまで掘り下げて欲しい。 ドナ・ウィリアムズの『自閉症だったわたしへ』という書籍があります。自閉症当事者女性の自伝です。その内容は「自閉症といえばこういうもの」という世間の偏見を揺るがすような内容でした。それと比較すると『コンビニ人間』の主人公は、発達障害者に対する世間の偏見をそのまま借用して人物化したものにしか思えませんでした。 趣味に合わなかっただけと言えばそうですが、評価が高く期待していただけに残念です。 | ||||
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おもしろかった | ||||
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普通とは何かを考えさせられる作品でした。 | ||||
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発達障害と連想させる描写の主人公。周囲と社会がよしとする定職につかず結婚もできず唯一の居場所が職場のコンビニです。コンビニに入るとモデル従業員になり頼りにされているが、それでも彼女の労働に対する社会評価はパート相当です。 そんな主人公の価値観と周囲の期待とのギャップに葛藤も描かれています。 文章はあっさりして、展開にも時折少し不自然な流れがありますが、読みやすく面白い作品です。 | ||||
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白羽がクズすぎてびっくりした。 こんな男と女が世の中に居るのかと思うけどたぶん居るんだろう。 多様性という向かう先がコンビニ人間の共感を呼び寄せているのかなと感じた。 主人公は発達障害ということでいいのかな。 自分の近くに2人の人間が思い浮かぶ。 こういう風に考えて仕事をしているのかな。 | ||||
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主人公が居たからこのコンビニはずっと潰れなかったんだろうなー、自分もこんな怒らない人間になりたい。 | ||||
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読み始めたら、止まることができず引き込まれるように一気に読み切った小説 普通、標準がよい、正しいとされるこの現代の世の中をとてもうまく表現されている。子供の頃からみんなと同じがよいと教育されている日本だと、個性、自分らしさが埋もれていくもしくは違う方向へ向かっていくのではないかと思った。 主人公は自分の心の声をしっかりと聞いていて、自分に正直でとてもすばらしい。これこそが、人間らしくあり生きやすい世の中につながっていくと思う。 自分はまわりの人たちの影響を受けて、少なからず変わっていくというところもとてもうまく表現されていた。 | ||||
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キレイでした!ありがとうございます これから読みますね | ||||
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主人公とコンビニ。どう話が展開していくのか楽しみに読み進めて、最後まで「コンビニ人間」で清々しかった。 極端な主人公の考えに、100%共感はしないのに、分かってしまう所があって、自分もある人物のいう「縄文時代」と感じているような、今の社会の生きづらさがあるのだなあと思った。 | ||||
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子供の頃から人間味がなく合理的な行動をとることで、周囲から気味悪がられていた主人公の恵子。 コンビニでバイトを始め、マニュアル通りに動き、同年代の同僚たちの服装や話し方を真似ることで「普通」になろうとする。 しかし、独身で36歳になってもバイトをしている彼女は周囲からまた気味悪がられてしまう。 そこで、同僚の男性との同棲を始めると、周囲が自分たちと同じ「普通」だと喜ぶようになる。 そして男性の影響でコンビニを辞めてしまうと、人生全て失ったような生活になってしまう。 --------- 想像しやすい馴染ある場所が舞台で、共感できることも多く、読みやすかった。 自分自身、子供の頃に海外に住んでたため、海外でも日本でもそれぞれの場所での「普通」になって周りに馴染もうと気にしていたことを思い出した。 自分は大人になるにつれて、自分の個性を肯定してくれる人たちに出会えたので、恵子みたいにそのまま育つ事はなかったが、彼らに出会えなかったら窮屈な毎日を送っていたのかも。 同じように窮屈に感じてる人がいたら、現代社会であれば似た人を見つけやすいはずなので、そんな人が集まる自分の居心地の良い場所を見つけて、自分を否定せずに生きていけることを願います。 | ||||
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が大嫌いで、何をもって自分が普通で あの人は異常だって決めつけるのかが 全くわからなくてこの作品を読んでいて とてもイライラしましたが、それは 決しておもしろくなかったわけではなく こういう考え方が深く根付いた文化?習慣? を再認識させられました。 殺人出産から来たので、少し期待しすぎたかな。 最後までチョコレートメロンサイダーが 気になってホントにあるのか気になりました。 | ||||
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「コンビニ」や、「ひと」、そして「社会」の捉え方が斬新で非常に面白い。 物語では、コンビニは一つの構造体として描かれている。その構造体を形づくる、ただの「構成要素」として存在することに、生きがいを見つける主人公。その周りをとりまく、無自覚に社会の構成要素として存在する人々。そして、社会の構造に抗ってその外に出ようとするも、結局はまた別の構造に囚われる、白羽。この三様のあり方を対比させる描写が印象的。 筆者からすれば、この世界は、入れ子のように永遠に続く構造体そのものであり、我々人間は、その構造体をただ満たしているだけの、実態のない構成要素に過ぎないのかもしれない。筆者の目を通して見た世界には、「個しての」ひとは存在せず、無機的でモノトーン景色がただ広がっているのではないか。 ポップな文体でとても読みやすい。けれども、そこから読者に、あなたがこの世界をどのように捉え、自分の人生をどのように定義づけて生きてゆくのか、深い考察の機会を与えてくれる。 | ||||
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コンビニ人間として突出した才能を持つ主人公に羨ましさを感じた。ステージがアルバイトから店長やエリアマネージャーに変更するだけで地位や年収も全く違うものになるでしょうね。ただ、誰もそれに気がつかないのが不自然に感じて、ちょっとリアリティーにかけるかなと感じてしまった。 私も社会に馴染めない人間なのですが、前半は目新しい情報もなく、同じことの繰り返しに感じた。後半でこの二人はどうなるのか?という好奇心をそそられて読みきった。 感想はこれで芥川賞受賞するの?最後にここまで突き抜けたら欠陥した人ではなく天才に見えて、このあと成功するのでは?と感じる締めだった。 でももっと面白い小説あるよね。 | ||||
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一通り読みましたが、もう一度読みたいとは思いません。この作品が本として出版されていることはかまいませんが、小説をあまり読んだことのない若い人がこの作品を読んで、こういう作品が評価され芥川賞を受賞するのか、とインプットされてしまうことは由々しい事態です。この作品だけではありません。ここ20年くらいの芥川賞はいったいどうしてしまったのでしょうか。太宰治、倉橋由美子、金井美恵子、村上春樹、田中康夫、吉本ばなな、鷺沢萠、赤坂真理、これほどの人材も受賞を逃すほどの豊穣さがかつての日本文学にはあったように思えます。作品そのものより作家の年齢、容姿、肩書き、前歴などを売りにするような手段に出るようになってから、世の中で評価されているらしい作品を読むたびにヘンな気持ちになるのは私だけではないはずです。何よりも受賞者に対し残酷なことをしていると気づいて欲しいです。現代の出版関係者、選考委員はこれまでどのような小説を読んできたのでしょうか。選考委員の方々はご自分の地位を脅かさない程度の、ご自分の才能(?)が見劣りしない程度の書き手をわざと選んで受賞させているのでしょうか。テレビ番組も映画もよいと思えるものは一握りどころか、かろうじて一つまみほどで、どの業界も人材不足なのでしょうか。つまらん。 | ||||
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主人公は確かにアスペルガーぽいけれど、この小説はマイノリティが世の中の生きにくさを訴えた・・って話だけじゃ些か単純すぎるのでは。マイノリティ側に立ちながらも、人間のプリミティブな欲求や生き方を提示した作品だと私は解釈した。 普通か、普通でないかというよりは、自分にとってのアイデンティティとは何か?それを見つけることが人生で大事なことではないのか?とこの本は強く訴えられている気がする。 大多数の人が容易く手に入る心の拠り所が結婚や就職であるこそ、人は執拗に他人の結婚話を聞き出すのだし、社会的通念の一種になるのだなと思った。 でもこの主人公にとっての心の拠り所は、結婚でも就職でも無く、コンビニであった。 そういう自分にとって一番の心の拠り所を見つけることが人生の一番の幸福だとしたら、 コンビニに心の拠り所を見出した主人公は、他人がとやかく言おうが、本当に幸福な人間なのだと思った。 | ||||
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普通とは何なのか。普通でないと干渉され、排除される世の中。コンビニ人間として生きることが、彼女にとっては目的を持った生き方で、何より楽な生き方。他人や周りのことに全く関心がないのに、コンビニのことになるとマニュアル通りにあらゆる考えを巡らせられる、これはもう天職だと思った。そんな天職を見つけ、ある意味輝いている彼女は、誰にも迷惑をかけていない(家族には心配をかけているものの、直接的な迷惑はかけていない)のに、他人がとやかく言う権利はない。こんな生き方があってもいいでしょう、排除しない自由な世の中であってほしい。 | ||||
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低レベルすぎる。文章、キャラ付け、展開どれもがチープだ。導入部分の、鳥を唐揚げにしたがるところや、喧嘩している生徒をスコップで殴って止めようとするところなど、なろうじみてて臭い。それが本編においてさして重要なわけでもない。コンビニで働くことで正常を得られるという主張も、思考が浅すぎる。そんな普通、要らんだろ。その先を考えるべきだ。全てが携帯小説レベルで読んでいられない。アカギと天でも読んだ方がずっといい。 | ||||
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「アルジャーノンに花束を」に通ずる感触が読み終わったあとに残りました。あちらが空想科学小説なら、これは空想社会小説ですかね。 「普通じゃない」主人公があるきっかけで「普通」の方向へ変化して(普通を超えて反対側へ至るか、かすかに近づくだけかの違いはありますが)、結局元のところへ帰ってくる。そこが本来の自然な居場所であり、周囲が「普通」に寄せようとするような余計なお世話は避けることが、傍観する者/読者からは「正義」に思えて、従ってどちらの作品も描かれている結末はハッピーエンド。 「普通」と設定されている価値を重く大切に感じる人にとっては、最後に台無しになったお話、ということになるのですかね。 | ||||
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