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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 341~360 18/51ページ
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何とも言えないしっくり感がありました。世間的に普通でないけど、本人はそれ自体に違和感もなく普通に生活をしている。それは本来幸せなことなんじゃないかと思いました。 以下ネタバレ含みます。周りが心配・興味本位で普通でないことについて治そうとしたり見下したりして、主人公は煩わしさを感じ普通を演じようとしますが、最終的には主人公にとっての転職と言えるコンビニを選びます。それは何が主人公にとっての幸せなのかが明確にわかった瞬間で、主人公にとっての生きる意味や自分の在り方への自信をはっきり自覚できた瞬間だったと思います。ラストシーンは迷いのあったそれまでより生きる力に溢れています。 白羽は人間は縄文時代から変わらないんだと繰り返しますが、確かにある意味その通りで、かつ主人公のような人達も昔から大勢のいるのでしょうね。むしろ白羽の方が生きづらいし、今後もしんどいだろうな。向き不向きや幸せの形はそれぞれって事です。それを見つけられた主人公はあっぱれです。これに共感する人が実は多くいて多数翻訳されていることがもうそれをものがってますよね…読んでよかった。 | ||||
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このような作品が芥川賞に輝いたのが嬉しいです。 いかにも重厚な作品が受賞するイメージのある芥川賞において、一般的に共感しづらい思考を持つ主人公が見た社会を描いた本作が、選ばれた意義は大変大きいです。 主人公の古倉恵子はほぼ間違いなく発達障害を持っています。 自分も発達障害当事者なので読み始めてすぐ分かりましたが、読者のほとんどがそう感じるのではないでしょうか。 作者の村田さんは必ずしも発達障害にフォーカスした訳ではないようですが、どうしてここまで発達障害の特徴を一つ一つ、的確に表現出来たのだろうと圧倒されました。 (決して全ての発達障害の方に主人公の特徴が当てはまる訳ではありません。) 商品の陳列、お客様への挨拶、レジでの会計、在庫管理と、そのルーチンワークが、今まで何をやっても物にならなかった彼女にとって最高に性に合っており、コンビニのバイトが天職なのだと伝わってきます。 それなのに友人からは「いつまでバイトしてるの?」「早く結婚しないの?」と聞かれたり、家族からも「普通じゃないよ。病院に行こう。」と言われます。 自分なりに一生懸命生きているつもりなのに、どうして批判されるのか。 どうすれば皆喜ぶのか。 どうすれば普通になれるのか。 普通とは何なのか。 自問自答して葛藤を繰り返し、やがて思いもよらぬ坂を転がっていく古倉さんの行く末に、目を離せずにはいられませんでした。 終盤になってもハラハラする展開が続き、「この主人公はどうなってしまうのだろう」と、ページをめくる手がどんどん進みます。 そして結末の大どんでん返しには心を揺さぶられ、思わず涙がこぼれました。 この主人公のように、周りにはどう見えようと、自分の力で誰にも迷惑をかけず、その上で居心地のいい生き方ができてるなら、それを奪わない社会であってほしいと思いました。 暗黙の常識に囚われて無理やり型にはめようとする作中の人間達=社会の方がよほど異質で不気味に感じてしまいます。 この世は大量生産された機械などではなく、多様な人生で溢れているのだと、この本をきっかけに知る読者が増えればいいなと感じました。 | ||||
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読みやすいです。只々それだけの作品。 「あっちの〜」「こっちの〜」そういったモノがあるのは分かる。が浅すぎて作者が何を伝えたかったのかが分からない。 主人公も周りのキャラ設定も曖昧で途中からマンガ?ホラー?の話かなと思いました。 女性蔑視のような表現等も多々ありましたが映画化はしやすいだろうな〜とは思いました。 しかしこのような作品が芥川賞をとれる理由が分からない。「推し、燃ゆ」もでしたがどんな基準で選んでるのかの方が気になります。 | ||||
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(ネタバレ注意)。解説はまだ読んでいません。→読みました。 私の近くのコンビニは、夫婦でやってるところが多いようです。 主人公の働くコンビニは、長く続いてるんですねえ・・・。 閉店したコンビニはいっぱい見てきました。 最初のほうで、けったいな女性だなあ、と思ったけど、引き込まれて読みました。 この物語の中では、コンビニの仕事を軽く見ている人が多いようですが、私はそうは思いません。 食品だけではなく、切手も扱ってるし、何かの支払いもある。コンビニのコピー機は、難しいし。 この場を借りて言わせて下さい。コンビニのコピー機に忘れ物する人が多いので、気をつけて下さい。 前に、免許証が忘れられていましたよ? ネタバレになってしまうけど、主人公は、多分、またコンビニの仕事をするのだと思う。 でも、それは少し難しいかもしれないと思います。 「スマイルマート」というのが主人公の長く勤務したコンビニ。 同じ「スマイルマート」の別の店舗で働くのか、別のコンビニで働くのか、いずれにせよ、厄介だと思う。 コンビニなんて、どこでも似たようなことをやっているけど、微妙にやり方が違う。 主人公は厄介な性格みたいだし、その違いに戸惑うことなくちゃんと働けるのかと心配です。 というのは、私も昔、喫茶店のチェーン店で働いたことがあり、転勤(目と鼻の先へ)したのですが、違いに慣れなかったし、ある有名ファーストフードのチェーン店で働いていた男の子は、別店舗へ応援に行った時、所属する店舗とやり方が少し異なっていて、応援先の上司を少し怒らせたみたいだったようです(その男の子は従順なタイプ)。 白羽さんにはちょっと同情するけど、どうしようもなさに呆れてしまい、笑えてきました。 主人公のことをけなすけど、「働いていないあなたよりましでしょ!」と言いたくなる。 本当にどうしようもない。 が、この主人公は、通常、腹が立つことに対して怒りがわかない、風変わりな女性なのです。 まだ、一回読んだだけで、そういう感想です。 この作家の他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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読んで行く内に怖くなってきました。 普通って何なだろうと考えさせてくる作品です。 作品自体が短いのもありますぐがすぐに読み終わっちゃいました。 おすすめです! | ||||
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終始穏やかな筆致でありながら、読み進むにつれてどの登場人物に対する興味もごく自然に大きく膨らみました。そしてその興味を裏切る事なく、人の生き方の多様性を学ばせてくれた一冊です。穏やかなのに驚きが詰まっているとても印象的な作品です。 | ||||
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まだ読んでませんが、導入の時点ですでに良い! | ||||
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社会の普通は誰にでも普通ではないし、人それぞれだから違っていいんだと思いました。主人公は子供の頃から変わっていると言われ、そんな自分を客観視してコンビニという居場所でアイデンティティを確立していく物語は今まで読んだことのない小説でした。白羽というどうしようもない男の存在もこの物語になくてはならないものです。ページ数も少なく読みやすかったです。 | ||||
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自分はアスペルガーと診断された者です。 この小説の主人公もおそらく発達障がいだと思われます。 人と上手くコミニュケーションがとれない、自分では気づかないうちに人と違う行動をしてしまう、人が簡単に出来ることが出来ない。発達障がいを抱えている方は社会生活を送る上で大きな障壁を持っているのです。 私は当事者としてこの小説の主人公に強く共感します。人と違うことがそんなにいけないことでしょうか? 少数者だからといって肩身を狭くして生きなければいけないのでしょうか? 発達障がいは生まれ持った性質です。個性だとも言えます。自分にも言い聞かせていることですが、悪いことをしているわけではないので堂々と生きていくべきだと思います。 小説の最後、主人公が自分の居場所を見つけたかのように元の場所に戻って行くところは、私とは違って新たな一歩を踏み出したんだと涙が止まりませんでした。 | ||||
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気分が落ち込むので共感しやすい人や繊細な人は読まない方がいいです。 他に読むべき本はたくさんあります。 著者自身の中に流れている水流のようなもの(それは読書体験かもしれない)が、水道水のように味気ない。 読んでいる最中、読んだ後、世界が自分に背中を向けているような気分になってしまう。 多かれ少なかれ人が持っている劣等感や過去の失敗、新しい環境でうまく馴染めていない時の所在なさ、まだ仲良くなってないだけなのに、漠然と抱いてしまう根拠のない不信感といった、ネガティブな気分に支配される。 今日、まさに大人であることに少し疲れていて、ホルモンバランスも若干崩れてそうなので夜中に起きてしまいました。そしてこの本の世界の空気が蘇って来てきついです。 私はこんな気分をまとう時間を人生の中に作りたくない。 楽しい気分や人への信頼感を蘇らせたいし、大切な人たちの支えになりたいし、この世の中にいい場所や空気を作りたいし、もがいて打ち砕かれた過去や回り道も全部自分だと明るく上を向いて明日も生きていきたいのです。 はやく忘れて、良い音楽や花や鳥や空を見ます。 このメラミンスポンジか味のしない高野豆腐みたいな本の前に読んだ、ノルウェイの森の感動を思い出すようにします。 星新一の短編なら、同じテーマで品よく面白く書いてくれただろうに でも、まだ成長期にこんな胸の悪くなる本を読んでなくてよかった 自分の子には天才の作品を読んでほしいので すぐさま図書館に返却 たしかにどんどん読み進めてしまうような文章力はあったと思うが 作者は本当の意味でなぜこの作品を世に放とうと思ったのか疑問に思う。 選考委員の方も、選んだ本が多くの人に読まれることに責任を持ってください。 西村賢太さんの苦役列車や車谷長吉さんの赤目四十八滝心中未遂で描かれていた船底のような世界をふと思い出しましたが、それらを読んだ時はこんな気分にはならなかった 面白かったし、どんなに汚くても希望がなくてもかっこよかった。 だから憧れた。世の中に、人に、人生に。 小説が好きだと思った。 このコンビニ人間を読んだら、世の中も人も人生も家族も自分さえも好きじゃなくなりそうで、本当に馬鹿げてるけどそんな気分になって最低だ。 | ||||
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テンポよく、また現代、都市世界に生きる人間に対する全く新しい視点をサラリと描く文体が素晴らしい。 | ||||
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世間の「普通」か「普通じゃないか」の線引き、無意識化の差別を上手に描いている面白い作品だと思いました。 文章の運びがきれいなので、とても読みやすいですが奥深い内容です。 | ||||
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特になし | ||||
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商品きれいで想像以上。迅速な発送でした! | ||||
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久しぶりに素晴らしい作品に出会えました。 一気読みしてしまいました。 普通とは何か。 こういうテーマはよく聞きますが、この作品は色々違います。 なんだか心にグサリグサリと、刺さります…。 読んでいる間、ずっと色々考えさせられます。 こんな作品はこれまで出会ったことがありません。 なんだろう、今まで読んできた本とは違います。 できれば、本をたくさん読んでいる人に読んでほしい作品です。 物語のラスト、ここでも考えさせられます。 とにもかくにも傑作です。 私はこういう話がなんだか沁みますし、好きです。 読み終わった後のこの気持ち、うまく表現できませんが、これまであまり味わったことがない読後感です。 また時間をおいて繰り返し読んでいきたいです。 村田先生、素晴らしい作品をありがとうございました。 | ||||
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人はなぜ生きるのか? 自分の幸せのために生きているのに、 異物と感じる人に対して、どうして世間の普通を押しつけるのか? 自分の理解の範疇にないものに、無理矢理、自分の幸せ像を押しつけるのか? 自分も普通でいるために頑張っているから、普通でないのに違和感を感じていない人に 嫉妬をしているのでしょうか? 普通でなくても人に迷惑をかけないのであれば、人それぞれが考える幸せを そのまま受け入れられる自分になりたいな。 そんな気持ちになりました。 考えさせられる面白い本でした。 | ||||
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追求し続ける先に光があること すべては観察から始まること 普通と戦うこと 自分が何者か探求すること 学びが詰まった小説でした | ||||
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テーマの割に軽くて読みやすい、所謂軽読書という感じが否めないのは残念な点でした。 だけれど、ここまで酷評する方がいるということは、チャレンジな作品で、一考するに値するということで、問題定義はよくされてると思うけど、投げっぱなしでその先がないので物足りない。 気持ち悪いと思う人と、共感できる人に差異はない。結局お互いに非難しあってるだけ。 芥川を卒論で書いた私としては、これを芥川賞作品とされるのは嬉しくない。けど、これの類似作品があるかと言われるとなかなかない感じに仕上げていることそのものはすごいと思うし、新人賞的立ち位置の芥川賞としては、ありなのでしょう。 まぁ、どちらの側にいる人も自分の正義は気持ち悪いものなのだということを認識してほしい。ということは、相手の正義も気持ち悪く感じてしまうのです。 そして、何症候群だ何病だと分類することで自分とは違うからと切り捨てて安心できる人のなんと多いことか。と、一番驚いたのはその事でした。それを知れる意味では良い作品と言えるでしょう。 | ||||
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内容の良い本でした | ||||
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私のことを書いているみたいと思いました。特に大人になってからは、人からおかしく見えないように人の真似をして頑張って生きてきた私をどこかで覗いていたの?モデルは私?って変な感じです。 | ||||
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