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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 821~840 42/51ページ
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生き方は人それぞれ。 だけどあまり共感はしなかった。 | ||||
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小説なので盛る必要があったんでしょうけど、主人公の周りの人たちがみんな同じ意見すぎるなと思いました。 他の読者の方が主人公に共感して「そうなんですよ~!みんな普通を押し付けてきて辛いですよね!分かる!」と言っていて笑いました。 そして主人公は普通にならなきゃと30年くらい意気込んでるわりに擬態が下手くそで学習能力が皆無すぎです。 「普通」に生きる才能がなくて浮いてしまうけれど、それを苦痛に思わないんだから開き直って生きればいいのに。家族が悲しむとかそんなに気にすることないですよ。 | ||||
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読書嫌いの私でも一気に読み切れる読みやすい作品でした。 私生活の描写や、コンビニのバイトをしたことがない私でも場面を想像しやすい描写。 入り込んで読めました | ||||
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初めは異常に感じる主人公がコンビニのアルバイト店員として成長?していく物語。 読み終わった後は、主人公に共感している事に自分も異常なのか?と、考えさせられました。 ただ、見なれたコンビニと比べると自分の仕事も、周りの人は限定的で、仕事を突き詰めるほど視野が狭くなり、他人から見ると異常なのを勝手に正当化し、わからなくなるのかもしれないと感じます。 普通の会社でも、一度歯車に組み込まれると他の事をするのが難しく、片寄った世間知らずになりやすい。 結局のところ、主人公と同じように完璧でない自分を正当化する思いが主人公と共感しているかもしれないと思いました。 ただ、主人公の生き方が、良いとは思いませんが… | ||||
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哲学とか心理とか社会的影響とかじゃなく、とにかく作者の純粋なコンビニ愛を感じられた。 店員や商品は細胞だと考えたなら、たしかにコンビニは生き物だな、と。 読後、コンビニそのものに愛おしさを感じて、行くのが楽しい。 シラハさんにもっと意外性があったら、少女マンガみたいにチープで、それもよかったかしら? でもそれだとコンビニが主人公じゃなくなっちゃうから、これでいいのだ! | ||||
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面白く一気に読めた点で、およそ芥川賞受賞作らしからぬ作品。 「縄文時代から続く」強固なムラ社会の同調圧力と、労働疎外の究極の形であるコンビニ労働との狭間の中で、後者に完全に順応して生きる方がおよそ人間らしいという逆説を見事に体現した本作は、現代の寓話として、社会への問題提起を避ける傾向のある芥川賞受賞作のなかでも異質な輝きを放っている。筒井康隆を思わせるようなSF的設定、ブラックユーモア、奇抜な人物描写も、この問題設定にうまくはまっている。 しかし、どうも露悪的な設定の物語だという印象がぬぐえない。それは、「あいまいだが深みのある文学」という伝統的な見解にこちらが立ち続けているからか。そして、筒井ほど突き抜けた破天荒な展開がないという点に、純文学の作品として芥川賞の射程内に収めようという意図を嗅ぎ取ってしまったのは、こちらの悪意ある見方なのだろうか。 | ||||
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主人公に関して。 世の中に存在する一般的なステータスの中で生きていく事も大切だが、生きている間にどれだけ自身の価値観に正直に生きてきたか、またそれが人様の役に立つことか、という事の方が人としての美なのだと感じました。 準主人公は犯罪者一歩手前ですね。 もし続きがあるなら、準主人公の様なダメ人間がどうなっていくのか読んでみたいです。 | ||||
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作者としては平準化された社会や人のあり方を問う作品を書いたつもりなのだろうが、いかんせんポイントを外している。 主人公と準主人公とでも呼ぶべき登場人物があまりにも突飛で、読んでいて感情移入できないのだ。 もっと普通の存在がコンビニに標準化されてしまう話にできなかったのか。 | ||||
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職業差別、恋愛・結婚・出産してない人への差別、また、そういう人を『社会不適合者』とひとくくりにして異物として笑いものにする。 ものすごく切ないけど、すべて実際の現実社会で起きてることだと思う。 それをあからさまに言葉や態度に出す人もいるし、言葉や態度に出さなくても内心でマウンティングしてるのが人間。 アルバイトしか経験がない、恋愛未経験・未婚・子なし、それのどこがいけないんだ。 18年真面目に勤続してることってすごいことなのに。 結婚して子供産んでる人だって、この人、人としてどうなの?っていう人いっぱいる。 逆にいい年して独身でも素敵な人もいっぱいいる。 個人的には、結婚して子供もいる白羽さんの弟嫁より、古倉さんと友達になりたいよ。 でも世間的には白羽さんの弟鬼嫁のほうが『まとも』で古倉さんは『異物』 なんとも切ない。 とりあえず一番のサイコパスは白羽さんだよ。 | ||||
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こういう価値観、考え方は絶対みんなの中にあるはず。 | ||||
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これは文句なしに面白く、しかも役に立つ本だと思います。 よく「心を開いて」とかいいますが、具体的にどのような態度をとれば良いかわかりませんでした。しかし、コンビニ人間こそオープンマインドの極みであることを理解しました(挨拶する、目線をあわせる、感謝の言葉を述べる,ゴミを片付ける、棚を整理する、 etc....) 反対に、非コンビニ人間を象徴する人物が登場します。他の客のマナーの悪さに文句をつけてまわる正義感丸出しのおじさんのことで、私達の有様を具現化した人物であり、実に滑稽ですね。 本書を読んだあと、意識が明らかに変わりました。駅前でユニセフ募金を募っている学生と長話をしてしまいました。コンビニで外国人店員と何気ない会話をしました。普段は口を聞かない嫌なヤツに挨拶できるようになりました。本書を一読して、人を見下したり自分が見下されているのではと心を閉ざしたりすることが如何にバカバカしいことなのかを実感できました。 | ||||
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あまり期待していなかったのですが、面白かった! というより、主人公に共感?ではないけど、 納得できました。「サラバの姉」とダブりましたが、 それよりもずっとずっと納得できました。 自分が「異物」であることが理解できない「普通じゃない」古倉さんが、 最後には一番まともに見えたことが不思議でした。 2時間で読み切れるサイズ感も良い。 | ||||
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人とあまりにも違う考えをもち、極端に合理的に考えて行動してしまう主人公です。 その主人公はコンビニ店員という生き方にしっくりきます。 最後は、人から何を言われようともコンビニ店員という生き方で生きていくんだという決意で終わります。 こういうのを天職を見つけたということなんでしょうね。 今の自分を形成しているものは現在周りにいる人々と過去に周りに居た人々であるという感覚に共感しました。 | ||||
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150ページと少ないですが内容はリアルで濃いです。着眼点や設定も素晴らしいく、わざとらしいサスペンスや奇をてらった偏屈自伝なんかよりよっぽど面白く、イジメや村八分の構図などにも通じてます。 主人公は完全マニュアルのコンビニだから働けるのであって他の仕事は出来ないってのも頷けます。天職が見つかって良かったね。 僕も結婚も就職もせず一生フリーターの人間です。 印象に残ったところは、馬鹿にしやすい対象者が居なくなると「次は自分の番かも」と思う主人公 僕もまったく同じ様なことがあったので、リアル過ぎて笑えました(笑) | ||||
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すごく読みやすい。 普通の人にみられるために迎合して 排除されないように人と合わせて生きている 部分は誰にでもあると思うから。 でも、一回読んだらいいかなというかんじ。 ずっと家に置いておきたいほどの感動はなかった。 | ||||
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最近の芥川賞系の作品はあまり読みません。 つまらない作品が多すぎるからです。 昭和四十年代後半生まれのオジサンの私ですが、 開高健、大江健三郎、石原慎太郎、遠藤周作、北杜夫といった 人たちがデビューしていったころと比べると 今の芥川賞作家や受賞作はつまらなすぎると思っていました。 この作品も小説好きな知人から勧められなかったら読まなかったでしょう。 しかしこれははっきり言って面白かった。 主人公のことをサイコパスだの何たら人格障害だのと 医者や学者でもないのに診断を下しているユーザーの方が おいでですが、この女性はそれほどヘンな人でしょうか? 時代や国によって常識というのはどういう風にも変わるものじゃないですか。 彼女は現代の日本の常識と照らし合わせるとエキセントリックで少し変わった規格外的な 人物であるだけなのではないでしょうか? 漱石の坊ちゃんだってかなりヘンな人です。 友人に「弱虫やーい」とヤジられたという理由で二階から飛び降りたりしています。 堤中納言物語に出てくる虫愛ずる姫君だって当時の平安朝上流貴族社会の 常識で見ればキモイ人で異常人格者に同時代人には見えたかもしれません。 もっと極端な例を持ち出せば戦国時代には敵の大将の首をとって 主君のところに持っていくのが、お手柄だったわけですが、 平和な時代にそんなことをしたら犯罪者になるわけです。 それほど常識とか人間性を判断する基準というのは時代によって あるいは国によってコロコロ変わるわけです。 この作品はそれをわかりやすい形で読者に教えてくれる 名作かもしれません。 私は数時間で一気読みしてしまいました。 | ||||
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正直、この本に千円以上(定価以上)の価値があるとは思えない。 すぐに読み終わってしまうし、いいたいことは何となく解るが、「この内容でこの値段」となると、正直微妙… 図書館で借りて読む程度の作品という感じしかしない。 | ||||
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話題の本だったが、当時はまるで興味がなくて活字では読んだことがなかった。 聴く読書で2倍速で聴き始めたが、面白かったので速度を落として聞き入った。 大久保佳代子さんの朗読がこの本の内容にめちゃくちゃマッチしていた。 これは、笑ってはいけないテーマかも知れないけど、私は爆笑の連続だった。 36歳処女で18年間コンビニのアルバイトをしている女と、世間を妬み 怠け者で寄生虫のようなヒモ願望のいじけた男が同棲生活を始めた。 男は女に女性として微塵も関心がなく、女の気持ちも同様だった。 2人は個々の利害関係で成り立ち、同居することとなった。 社会で働きたくない男と、恋愛や結婚をしない女が世間から異常視されて、 生きにくい状況を回避するためだけの同棲生活だ。 だから、恋愛感情も肉体関係もなく、ゴキブリの出る古いアパートで 男は風呂場の中で寝て、女の与える食事をするという奇妙なヒモ生活。 女はコンビニの安いアルバイト代で、男に食事と住む家を提供する。 男に対して、餌を与えるペットを飼っている感覚であり、いや、いや、 ペットなら愛着がわくが、ペット以下のゴキブリ男という感じだ。 男は女を自分が寄生するための道具としか考えていない最低男。 人の気持ちが分からない自閉症的な女性が、ヒモ男に利用されて コンビニからもっと稼げる仕事を探すためにコンビニを辞める。 そして、就職活動のために面接に行く途中で、トイレを借りに 入ったコンビニで、女がコンビニと一体化した自分の細胞に気づく。 ネタバレになるので書けないが、最初から最後まで面白かった。 異常と正常の境目が分からなくなってしまった。 だから、生きづらさに悩む人が読むと、主人公の女性に感情移入して、 笑えないかも知れない。 そして、もしかしたら、自分はこれでいいんだと自信が持て、 生きる勇気をもらえるのではないだろうか? 読んでいる私自身は、笑っちゃいけないのに、なんでこんなに おかしいのだろかと、とにかく、本当におかしかった。 そして、この主人公の女性がコンビニ人間に戻っていく姿に、 心が躍りワクワクして、ヒモ男なんて捨てろ!と叫びたくなり、 最後は歓喜の声を上げて、やったあ~とスカッとしちゃったよ。 | ||||
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共感はできなかったが、この年代の人たちを理解するための助けになりそうな気がした。登場人物の一人が非常に嫌いで本当に腹が立ちそうになったが、それだけ喚起力のある記述ができるのは作家として村田氏が優れているのだろう。最近あまり日本文学を読んでいなかったので、久しぶりに読むと生命力の弱さに驚いてしますが・・・・・・ | ||||
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コンビニ店員としての古倉さんの会話にはよく「!」マークが使われていて、読み進めていくうちにその「!」の中に真面目さとおかしさ、薄気味悪さや不自由さがあるように思いました。「!」によって正常に働く場合と、ガタガタと不具合を起こして見える場合があり、「あっ、これは後で陰口言われる『!』だな」みたいなことを思いながら読みました。すごく面白いなあと思いました。 | ||||
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