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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 881~900 45/51ページ
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本の中でフツーと描写されるヒトもフツーでないと言われるヒトも全員、フツーではない、気色の悪い人々がいっぱい出てくる本。これが芥川賞か!と泣きたくなる。主人公にまったく感情移入出来ない、なぜなら主人公は自らのアイデンティティーを持たず、コンビニのマニュアルをひたすら遵守して、そのとおり動くだけのロボットでしかない存在だ。マニュアルとおりに動くことが喜びだと有頂天になる主人公に「気は確かか?」と問いたい。自分の頭で考えることが苦手で、誰かの指示とおりに生きることが楽で心地よいと言う人には、好まれる内容かも、ですね。 | ||||
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話し方が周りに影響されるというのはよく分かる。進学、就職など環境が変わるごとに、液体や気圧のように混じり合っていくのかもしれない。 コンビニがなかった時代には、主人公のような人たちの居場所はどこにあったのかと思う。 芥川賞や価格に見合った内容かと問われると、ちょっと…。面白くなくはないのだが。 | ||||
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こんな生き方もあるんだ コンビニバイトつったら最低時給だし、誰でもできるし底辺だろ、読む前はこんな感じ。 なんの恨みもないがなぜか下に見る自分。 下に見なくちゃ、自分の価値が下がってしまう。 主人公は16年の大ベテラン。毎日コンビニのために生き続けている人。ありえないっしょ。 普通にコンビニに捧げるものなんかない。 が、彼女は違った。 そこは白羽という、フリーター登場。 世界から強姦されている、なにそれ? 普通に笑ったし言ってみたい。 大企業とコンビニで働く人の違いって? 年収、大変さ、やりきった感、人の繋がり。 普通って何?なんで普通に?偉い、偉くないのちがい?誰が正しい? 現代の新自由主義にひとつのなにかを投げかける。ある意味問題作。言ってみたかった。 終盤の彼女と白羽のやりとり、想像してみると 笑える。 "なにをやってるんだ"からお楽しみに。 最高にシュール。 | ||||
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コンビニ人間であることに自分の存在意義を見出す主人公。縄文時代のムラの不条理さをモチーフにして、世間の一般常識と戦う白羽。 どちらも少なからず皆が自分の内面に持っている側面であろう。 世間体が勝つか、自己実現が勝つか。日常的にその間でバランスをとっているに過ぎないことを突きつけられた。 ”いつも変わらない”コンビニの中でこそ落ち着くことと、ネットの中で自分の居場所を見つけること、程よい距離感を取りつつ人間関係を築くこと、会社のヒエラルキーの中で自分の役割を演じること、これらに大差はない。 コンビニをモチーフにすることによって読みやすい物語になっている。 | ||||
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18年間のコンビニ生活。私も30年ほど前、コンビニで店長をしていた経験がありますが、当時と比べて 仕事の内容と種類は恐ろしいほど多岐にわたっていて、たかがコンビニと侮ることはできない。 どちらかというと、不言実行型の主人公の恵子と有言不実型の白羽の対照的な二人の人間をコンビニ という小さいながらも、現代社会の縮図ともいえそうな、そんな空間で働く人の日常を描いています。 これが面白いか、そうでないかを判断するのは読む人の感性に委ねられるのであって、芥川賞というのは あまり気にしなくてもよいのではないか。 | ||||
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面白かった。 主人公の奇妙な性格、「普通の人」とは違う考え方が時々自分と重なってしまう。 周りが求める普通の人を演じているのに、 それでもおかしいなんて、何をもって普通というのか。 その期待に答えようとした結果、失敗してしまった時の怖さ。辛さ。 主人公ほどではないにしろ、人との関わり方にこんな風に違和感を持つ人はたくさんいるんじゃないかなぁ。いたら嬉しいなぁと思います。 | ||||
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人の心の小さなゆがみを楽しむ作品 コンビニという日常的な場所がキーポイントになっているため、よりその異常性の輪郭が生きてくる、なかなか面白い小説 | ||||
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今の時代の一断面を上手く切り取ることができた素晴らしい作品だと思う。 私自身には主人公と似たところがあるので、前半は大いに共感を覚えながら読み進めた。しかし、主人公が同棲を始める後半では全く必然性が感じられなかった。主人公はもっと自分自身を変えるよう試みるべきではないのか。確かに、自分が満足していれば、他人に自分の人生をとやかく言われる筋合いはないだろう。しかし、現状はこれで良いのか、という疑問は出て来ないのか。主人公はコンビニにすべてを捧げるために生活をするだけがすべてで、自分を成長させるといった拡大再生産をしない。この点で主人公のある種の無気力さに苛立つ作品だった。かといって決して読んで損という訳ではなく、むしろ、生き方についていろいろと考えさせられる作品だと思う。 | ||||
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の価値も無い。 コンビニで働く事で些細な出来事を面白おかしく書いてあるのかと思い楽しみにして買ってみましたが、これは面白くない。 もう主人公が気持ち悪い。 読んでて不快な気分にしてきます。 久々に最後まで読まなくてもいい作品に出会いました。 芥川賞って、この程度なんだな。 もう芥川賞受賞って言うブランドは手を出さないようにしよう。 と思わせてくれた作品でした。 | ||||
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図書館で紙の本を借りて読み、 再読したくなってKindle版を読み、 この度、Audibleになったというので聞いてみましたが、 なぜ、読み手が大久保佳代子さんなのでしょうか? テレビで見る大久保佳代子さんは、好きでも嫌いでもありませんが、 この小説の読み手には向いてないと思います。 | ||||
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あまり小説を読まない私でも読みやすい小説でした。 普通の人間から多少ズレている私にとっては、読んで共感できる内容でした。 | ||||
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社会や人間関係にうまく適応できない主人公。 しかし、コンビニにはうまくはまり、仕事ができる。 職人なんかには、こんな人が多いのではないかと思う。 社会になじめないほど、仕事に集中して打ち込め、天才的な能力を発揮する人もいるのではないだろうか。 作者が言いたいことは、そういうことではないだろうが。 主人公を通して、世間というものの本質をあぶり出している。 ちゃんと就職していなければ、ちゃんと結婚していなければ、まわりの人はさまざま干渉してくる。 それが当たり前と感じない主人公の目から、あらためて見てみると、人はいろんな圧力を「世間」からかけられながら、ほかと違う生き方がしにくい世の中にいるんだということが浮き彫りになってくる。 しかし、ほかと違ってもいい。 自分の好きなことを、うまくコーディネートして、ビジネスにつなげて行ければ、生きていける。 コンビニが好きだったら、自分のコンビニを持ち、店長になればいい。 「世間」の目を気にして生きても、誰も責任をとってくれない。 | ||||
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2016年の作品。単行本。2時間ぐらいでさくっと読める作品。私はコンビニで仕事したことはない。普通とは何かを考えさせられる作品。主人公はいわゆる、普通の人間ではなく、ある種の社会不適合な人のように描かれている。こういう人は実は世の中には結構存在するんだろうなと思う。実際こんなひとがいたら、精神科的に何か病名をつけられるのだろうか?? それを受け入れる包容力が日本にはないのかもしれないし、あるいは他の国にもあるのかどうかわからない。 | ||||
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第十刷版。 著者の作品に触れるのは始めてである。文体は中学生でも読めるような簡潔なもので、尚且つ文のリズムは小気味良く、人間が普段感じているモヤモヤを端的に表現するセンスは素晴らしいと感じた。ページ数は全150ページ程となっており、1時間ほどで読んでしまい、展開・キャラクター性ともに個人的には物足りなかった。 帯の推薦文は『火花』の著者であり、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹氏。この帯によると50万部のセールスを記録したとのことだが、やや期待外れとしか言いようがない。読みやすさが評価されたのだろうが、如何なものかと思う。 | ||||
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芥川賞ってホントつまんない 普通に社会からはみ出さないようにしたいけれどできない人は傷つかないのだろうか・・・? 普通に就職したかったけど、できなかった人は傷つかないのだろうか・・・? 結婚したい人で、できない人は傷つかないのだろうか・・・? ただの娯楽読書で致命傷を負う人がいないことを祈ります | ||||
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「正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間は処理されていく。」ーーーアスペルガー症候群、でしょうか。でも恵子が感じていることは、誰もが少なからず感じたことがあるのでは、と思った。読む前のイメージとは少し違う話でしたが、それほど長い物語でも難しい言葉でもなく、読み手にこれだけ多くのことを想像させるのはすごいと思った。どこかずっと苦しいけど、ラストの恵子の決断は清々しくもあった。異物を排除する社会は苦しいけど、それが社会の本質だ、とも思う。難しいですね。 | ||||
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サクサク読めて、半日で読み切ってしまいました。 面白い作品です(^^) | ||||
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『コンビニ人間』は主人公が少し狂った精神の持ち主である。 だからといって精神病であるとか発育障害というのではない。 「一般的な」見地から言って、物の見方が少し変わっているということだ。 彼女はいろいろな凸凹をデコボコと認識せず、客観的事実としてだけ認識する。 他人にも自分にも何かを強く求めるという感情が、ほぼ存在しない。 求めるものがなければ苦しみも存在しない。 これは仏教の悟りに近いのではないか。 ただし、主人公は聖人ではない。 30代の処女でも、日本人でも、いや女性ですらなく、もっと言えば人間でもなく、そうではなく、コンビニ人間なのだ。 だからコンビニ店員をやめてしまうと、もはや生きる意味を失い、エネルギーが供給されないロボットのようになる。 たとえ悟りをひらいた聖人であろうとも、自分を存在させるための基盤を奪われたら、生そのものが成り立たなくなる。 だから彼女はコンビニ人間として、その枠内で生きていく。 ただそれだけを求める。 そこに主観的苦悩はない。 普通の人間は、ある社会の一員として、緩やかではあるが、コアな部分では厳格な規約の中で、自分をそれに縛りながら生きている。 大抵の場合、そうとは気づかずに、それを当然だと思いながら生きている。 彼らはコンビニ人間を社会の歯車として、空気のように不可欠な存在として重宝するが、彼女が自分の身近な仲間として存在するとなると、とたんに彼女を「治し」たくなる。 同じ規約で行動しないからだ。 コンビニ人間はそれを鬱陶しく思うが、それに対して怒ったりしない。 強く憤慨することなどない。 ただその事実を受け止めてやり過ごすだけだ。 時に、親切な人から切り抜け方のアドバイスを受けながらやり過ごすだけだ。 感情がないわけでなく、コンビニ人間として合理的に生きているのだ。 私たち「普通の人」は彼女を治そうとするが、そうはせずに、彼女の存在を事実としてただ受け止めることが必要なのだと思う。 この短い物語は私の中に新たな視点を持たせてくれた。 | ||||
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寄生虫の男がストーリー展開で無理がある気がしたが仕方なかろう | ||||
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楽しいお話ではないのに、続きが気になって読んでしまい、あっという間に読み終わりました。「すごくよかった!」という感じではないのですが、なんだかずっしりと心に残るような・・。主人公はコンビニで長年バイトをしている30代半ばで、いろいろ子どもの頃から順調にいかず、コンビニが唯一の居場所。そんな中、やはり誰とも打解けられない男性の新人アルバイトがやってきて・・。というお話。この本を読んで思ったのは、人間というのは、相手が自分と同じ価値観を持って生きていると思いがちだということ。あと、現在の格差社会をうまく表現しているなと思いました。就職難で結婚も就職もうまくいかない人が多く、世間から非難される・・・これは就職氷河期を経験した現在の30代、40代が抱えている葛藤で、多少、主人公たちが訴えていることは大げさにしても、こういう気分って今の30代、40代の人は誰でも持ってるように思います。うまく社会を渡っていけない人が、いずれこういう葛藤を国にぶつけるのではないかと思うと、なんだか怖い。主人公みたいに自分の主張がなく、淡々とできる人って実は少ないのでは?いろんな価値観のある社会ですが、昔みたいに普通にやってれば、就職して結婚できる時代には生まれなかった作品で、今の世の中って幸せなようで、実はやっぱりいろんな価値観が認められていないのかもと思いました。 | ||||
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