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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1009件 981~1000 50/51ページ
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この小説で言うところの“普通”じゃない人が読むとびっくりするぐらい共感すると思いますが、“普通”の人には、この主人公はただの常軌を逸した人間としか映らず、あまり理解できないのではないかと思います。 私は前者の上、コンビニのアルバイト歴も長かったので、びっくりするぐらい共感しましたし、すごく読みやすかったです。 常に感じていることを上手く言葉にしてくれていて、読後はスッキリすらしました。 | ||||
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自分の意見を押し通さずに、自分が生きやすいように周りに合わせる。疲れると思ってたけど、最終的にはこうなるのかな | ||||
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手っ取り早くこの本をまとめてしまうと「普通というものが理解できない主人公が、他人を模倣し、マニュアル通りに生きると楽だというごくごく当たり前なことに気がつき、お節介かつ余計なお世話を焼きまくる友人をうっとおしく思い、社会不適合の鑑みたいなヤツに利用されてその状態から脱却するのかと思ったら、もとどおり」という話。 盛大なネタバレだけど、内容はこれだけなのだから仕方ない。 で、なんでこんな本を私が読もうと思ったのかというと、ラジオのゲストにこの作者が出ていて、「この人天才だ。この天才が書く文章ってどんなのなのだろう?」と感じたのだが、芥川賞って評判がよくないと聞いたし、この作者があまりにもぶっとんでいたので、とりあえずここのレビューを読んで決めることにしたのである。 そして賛否両論あるここのレビューを読んでいてふつふつと湧いてきた疑問・・・というより違和感があって、それを晴らしたくて・・・である。 読み始めてすぐに、違和感の正体には気がつくことができた。 それは、「ここで語られている普通が、本当に普通なのか」ということである。 主人公が自分を「普通でない」と気がつくエピソードがいくつか語られている。ここのレビューでも言及している人がいくらかいるが、その1つに公園で死んでいた小鳥を「焼き鳥にして食べよう」と言ったら、母親に怒られたというのがある。 これはレビューを書いている私自身の話なのだが、飼い猫が昔、外に遊びに出た帰りにすずめを持ってきたことがある。彼が殺したのか、それとももともと死んでいたのかは分からないが、少なくともそのすずめは彼の口にくわえられたままピクリとも動かなかった。 ウチの母親はぎゃーと言って驚いたが、すぐさま某漫画に描いてあった通りにキンカン・・・がなかったのでアンメルツヨコヨコを嗅がせてひるませ、その隙にすずめを彼から奪い取った。そしてすずめの亡骸は庭に埋めた。 しかし、すずめの死を泣くほど悲しんだ人間は、家族の中には一人もいなかった。私も、かわいそうだなとは思ったが、泣きはしなかった。 そのあとすぐに「すずめの丸焼きを食べられるお店あるよね」という話をしたし、それを咎める人は家族の中にはいなかったのを記憶している。 買っていた鳥ならともかく、見ず知らずの鳥の死で、こうも泣けるのだろうか。泣かなくてはいけないのだろうか。私はすごく不思議だ。 彼氏や結婚云々に、それほどしつこく詰め寄ってくる人がいるだろうか、というのも感じた。普通の人というのは、そんなにもずけずけと人の心の中に土足で踏み込んでくるのか。 そして、生き方として、恋愛して結婚して出産して・・・というのは唯一の「普通」なのか、という点。 ここでも私の話になるが、こういうことで詰め寄ってくるのはせいぜい祖父くらいなもので、たいていの人には「独り身のほうが何かと楽、連れ合いは40くらいになったら探せばいいかな。こどもはいらない」とかいえば納得されそれ以上は何も言われなくなる。こういう言い訳は、処世術のひとつだ。 それに、ちょっと前まではキャリアウーマンが持てはやされていたし、それが「負け組」とか言われてもそれが生き方のひとつとして定着している。 この主人公の生き方だって十分ありだと思う。地方のコンビニには明らかに60~70歳位のおばあちゃんが店員をしている。別にそれをとがめる人はいないと思うし、とがめる人がいたら余計なお世話だ。 親も先生も、主人公の行動を止める合理的理由の説明がない。 「焼き鳥にして食べたらいい」も、悲しんでいる人たちに水を指すから、思っても口に出さない方がいいといえば説明がつく。 「喧嘩を殴って止める」も、なるだけ双方が傷つかない方法で止めるのが、そのあとのことを考えたら合理的で、早急に止めるより優先される事象だといえば説明がつくのだ。 それを「普通の人はこういう時悲しむものだから悲しめ」とかいうのは暴論で、あまりにも考え方が浅はか。 こんなレベルの低い親や教師が「普通」なのなら世も末だと思うのだがどうなのだろうと思った。 以上から、私はこの本で書かれている「普通」はレベルが低すぎて、全然普通じゃないと感じた。 異端な人と異端な人しかいない本だ。 物語というのは基本フィクションなのだから、異端な人がいくら出てきてもいい。白羽やその弟の奥さんという現実世界にいたらしばき倒されていそうなクズ中のクズが登場しても眉をしかめるだけでいいし、この主人公の壊滅的な周りを観察する能力のなさも、フィクションなんだからといえば納得できる。 けど、「普通」という表題を扱う以上それに違和感を与えるのはどうなのだろうと思うし、それに違和感を感じていないようなレビューたちを見るのも違和感である。 これが、この本を読んで感じた感想です。 あ、ここのレビューのほうが、私はこの本そのものより面白いと思いました。 もうひとつ、この本を読んで感じた感想は、 「流行りものが知りたかったら、雑誌コーナーに並んでるファッション誌を読め!」 です。わざわざ泥棒と勘違いされるようなポーチを漁るなんて行為をしなくても、正解は雑誌コーナーにありますよと思いました。 多分作者自身が、そういう雑誌に興味がないからなんじゃないかと思いますが。 | ||||
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一年半ぶりの小説だったけどすごい読みやすい文章で面白かった!白羽みたいなやつ、たまーにいる。 | ||||
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私は毎日コンビニに行くし、タイトルに興味があったから流行り物という気持ちで読みました。 コンビニの仕事が詳しく書いてあるからなるほどなーって感じで読んだ。 でも、この主人公には全く感情表現できない。 学生時代喧嘩している男子を止めようとスコップで殴って止めたり、妹の子供が泣いてて親があやしている時にナイフで刺し殺せば簡単に泣き止むのに、とか無茶苦茶である。 普通でない主人公が、コンビニで働くことによって初めて自分が肯定されたという気持ちは分からなくはないが、主人公の人物描写が詳しく書いてないだけにどうも話が突拍子すぎるのだ。 お客さんにストーカー行為をして待ち伏せしていた元同僚を食事に誘って家に泊めさせ、同棲し、私と婚姻届けを出さないか、とか訳わかんない。 人情話とか、感動する話が好きな人はオススメできない。 もちろんフィクションだと思うが、こんなターミネーターみたいな人がいるんだなぁ、と考えるとゾッとしました。 | ||||
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「普通」とはなんなのか、それになんの意味があるのかを考えさせられました。 ちょっと変わった人のお話ではありますが、 異質なものに対して過度に不寛容になり、排除しようとするあたりは今の世の中を忠実に描いている作品です。 最終的に「主人公を理解してくれる男性に出会って普通の幸せを手に入れた」とか、 「病気が治って前向きに人生を歩み始める」とかそういう結末じゃないところがこの物語の肝だと思います。 それぞれの生き方、それぞれの幸せ・・・・で、いいんだよってことですよね? 最後に。 コンビニはあんな狭い空間ながらも、現代社会におけるあらゆるサービスが集約しているすごい場所です。 店員はレジや商品補充だけでなく、仕事の内容は多岐に渡り、覚えなきゃいけないことも多いはず。 絶対に底辺と馬鹿にされるような職種ではありません。 主人公にとって、コンビニで働くことが何よりの幸せであり天職であり、 もはや「人間である以上にコンビニ店員である」とすら感じているのだから、その生き方になにも恥じることはない。 それよりも「普通」に拘り、柔軟な感覚で物事を受け入れられない人の方がよっぽど悲しいのでは? せめて自分は、自分の価値観を人に押し付けて、 その人を苦しませたり悩ませたりすることは絶対しない人間でありたいと思いました。 | ||||
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あるラジオ番組で紹介していたのでkindleで購入しました。 これを機会に芥川賞作品を読んでいきたいと思ってます。 | ||||
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作者の作品としては「殺人出産」に続いて本作を読んだ。「殺人出産」を読んだ際も感じた事だが、特異な設定を用意した上で、人間の"同調性"を問い掛けるという意味で、吉村萬壱氏「ボラード病」を想起させる作風である。 本作の場合は、「コンビニ」という日常性の極みと「コンビニ」のマニュアルの中でしか自分の世界を確立出来ない主人公という特異な設定との間のバランスが絶妙で、人間の"同調性"への問い掛けが深化した感がある。「何が正常で、何が異常なのか」という境目を揺さぶる衝撃度がある。軽快な筆致で綴られているだけに、却って空恐ろしくなる作品である。 長編を読んでみたいという欲求に駆られた。これから作者がどの方向に向かって深化(?)するのか楽しみで、今後の活躍を期待したい。 | ||||
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前半は自分が普段うっすらと感じている世間への疑問を淡々と書いてくれていて、分かる、分かる!と共感出来ました。その点は現代版太宰治と言って差し支えないと思ったほどです。 しかし後半からのストーリー展開に付いていけなくなってしまいました。 主人公が自分と近い存在だと思って読み進めていましたが、あまりに主観的基準が欠如しているため途中から怖かったからです。 もっと最初からぶっ飛んでるか、最後まで読み手に寄り添ってくれるかハッキリして欲しい1冊でした。 | ||||
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他の方もいるように自分のこと?と思える内容でした。苦しくなってページを読み進めにくくなりました。と同時に、理解できる仲間を見つけたような喜びがありました。 レビューを見てると、似たような人たちが、まあまあ人数がいるようなんですけど、好奇の目は向けられたまま。あまり出会いません。どこにいるんでしょうね。 あ、コンビニか! | ||||
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「ずいぶん読みやすい(芥川賞で構えて買ったが」「こう言う表現があるのか!」「人生とは何なのだろう?」とライトに考えさせられた作品。真面目に書くとプチ・タブーにもなり得る内容を軽いタッチにより違和感なく軽快に読み続けられる。 | ||||
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日本人の同調圧力やラベリング、無思考といった特徴をコンビニという身近なもので表現されている。 誇張がされているものの、読者にとって共感できる部分が多いため、この本が支持されているのだろう。 | ||||
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コンビニの一部と化したときに、がぜん機能する人の話。 面白いといえば面白いのですが、別段、新鮮味を感じるでもありませんでした。 ここまで大々的にヒットするほどのお話ではないような、、、 、、芥川賞ってこんなもんで良いのかな、という疑問が残ります。 このテーマの文学的純度をもっと上げて狂気を高めると、安倍公房の「箱男」あたりでしょうか。 もう40年ぐらい前の作品ですが、、、 日々の現実が(コンビニのように)退屈だったりもするわけで、 同賞の受賞作であるならば圧倒的に面白くあってほしいものです。 個人レベルで最大級の満足作品が☆5とした際に、そこから逆算して 、、更に世の過大評価にヘソを曲げての☆2つ。 | ||||
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すごく面白いです。2016年の日本でしか生まれない小説だと思います。それと、著者の村田沙耶香さんは最近、よくTVやラジオに出演されてますが、真面目で素直そうで、とてもかわいらしい方です。少女のような純朴な喋り方をされますが、素のようですね。非常に面白い性格をお持ちの方のようで、見かけによらず中身は腐女子 (クレイジーさやか!)だから、こんな小説が書けるんですね。今後も目が離せません。 | ||||
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私のささやかな知見と照らし合わせて読めば、発達の偏りを持つ人たちの世界の感じ方を、よく表していると驚嘆した。 そうなのだ。こういう戸惑いや、こんなことが実際にある。 主人公は、視覚情報よりも聴覚情報が優位で、聴覚の過敏さがあるのだろう。 いつも同じであることがその人の安心感に繋がっており、応用は苦手であるが、同じことをこつこつと繰り返すことはとても得意な人。 言葉を言葉通りに受け止めるため、ユーモアや冗談をうまく理解できなかったり、感情の交流がやや苦手だったり。 そういう世界の体験の様式が異なる世界を体験させてくれるすごい本じゃないかと思ったのだ。非常にリアリティを感じた。 人と一緒でないと人ですらないかのような言い方を、なんの気なしにしてしまう人がいるけれど、そうとしかできない生き方がある。 主人公が精一杯の努力をしていることを、安易に無価値にしていく言葉の数々が胸が痛かった。 そういう意味では、共感できないという人にこそ読んでもらう甲斐があるように思う。 | ||||
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文書の量も多くなくとても読みやすい作品でした。フィクションなのですが、まるでノンフィクションであるかのようなリアルな世界を描いています。人間の在り方について色々と考えさせられました。 | ||||
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新品同様の綺麗な状態で満足しております。 プロフェッショナルな対応に感謝します。 | ||||
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残念です。 変なサイコパスの話。 それ以上でもそれ以下でもありません。 以上。 | ||||
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人物描写がお粗末。 主人公の行動も「はい、これが皆の想像している通りの社会不適合者です」の雛形で、何の驚嘆する場面も無い。 全てが想像の範疇を超えない。 陳腐すぎる。 受賞作品とか肩書に弱い人間が好きな作風であった。 | ||||
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今の世相を反映して、共感は生みやすい作風。だけど、読者が得るものって自分より底辺な人達もいるんだなって思ってほっとする安堵感くらいしかない。劣等感ならアドラーの本でもいいし、世間的には価値がないと思われているコンビニのアルバイト仕事に自己実現を見いだしていく姿勢を描きたいなら、カミュのシーシュポスの神話を読む方がためになると思う。読みやすさ、共感のしやすさはあるものの、仕事をする上ではみんなもっと色々大変な事もあるのになぁと個人的には思える内容でした。 | ||||
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