慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。

パパは手配中の逃亡犯、ママは恋人と駆け落ち。

その美貌とは裏腹に、引退した老判事の執事兼ボディガードとして仕事に身を捧ぐセーラ。

足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。

盲目の武士をやさしくいたわる托鉢僧――旅の途中で出会った、年老いた二人連れが何故か秋山大治郎の心に残った。

子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性。

娘の病を治したお礼にと、登に未解決事件の情報を教えてくれた男が牢の中で殺された。

心優しき青年医師の痛快捕物帳! 登の柔術仲間、新谷弥助が姿を消した。

藤沢文学を代表する超人気シリーズ! 江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。

オーストラリアの日本語学校の仲間15名が夏休みを利用して、日本のスキーのメッカ・千年岳にやってきた。

修学旅行で日光へ行った拓哉・亮平・香里の3人は、ひょんなことから江戸時代にタイムスリップ。

クリスマス・イヴの夜、推理作家・桜川ひとみはリビングで膝の上の猫・正太郎に語りかける。イヴの失恋の思い出。

六月。

迷い込んだ村は戦争中。

海賊。―それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。

木剣で叩き割られた頭蓋。だが、そこに鋭利な刃物でスパッと斬られたような痕があった。

野村映子の夫・昭夫は、車もろとも宇治川に突っ込み、謎の転落死を遂げた。

1947(昭和22)年、推理雑誌「X」は最初「Gメン」という誌名で創刊された。

23人の名手が醸した銘酒・綺酒・魔酒!全編新作書下ろし。

初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。

キングズマーカムの町中で二人の少女が相次いで誘拐される。

深夜、コンビニを襲った二人組の強盗にアルバイト店員が殺された。被害者の恋人は独自に犯人を追う。

「あなたが、私の夫になる人です」警視庁の片山刑事は、駆け寄ってきた女子高生の言葉に絶句した。

浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首つり死体で発見された。

加賀温泉郷のホテルで、男が心臓マヒで死んだ。三カ月後、同じホテルで、また男が心臓マヒで死んだ。

全ての世代に読んでほしい、感動の超大作　あるべき姿に日本を導くため、密かに進められた恐るべき終戦工作。

１９４５年夏。敗け方を知らなかった日本。

現代史への清冽なる挿話―実感溢れる証言の書。

お家転覆の証拠書類を握って恐るべき剣鬼が国許から姿を消した。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。

徳川幕府の最新鋭にして最強の軍艦=開陽丸。艦長の沢太郎左衛門は、嵐を突いて北へ向かった。

大介だけが出入りを許されていた女性専用のバーに「人工的な」ほど整った顔立ちの青年・千秋が立ち寄ったことから、猟奇的な事件が発生。

35歳になった男は義理の妹の媚態が頭から離れない。

著名なコラムニストのネルは、両親が事故で亡くなった時、両親がそばに立つのを感じた。

地球温暖化がもたらす最も深刻な問題は、感染症の多発である―地球上から撲滅されたはずの天然痘が青森に、空気感染する超エイズが隠岐諸島に、ペストが熊本に発生した。

十四歳の少年は、なぜ事件に巻き込まれたのか。活気と希望に満ちるはずの少年時代に、しのびよる『死』の影。

作家の高橋哲哉とその妻・佐知子は友人が所有していた屋敷を借りて住み始める。

男は、真の闇で満たされた部屋の中、体を縛られ身動きひとつできずにいた。男を尋問するのは、これまで蔑み続けてきた友の声。

最初は目の錯覚だと思った。だが、“あれ”は二度、三度と現れた。

東京駅を発ち、三浦半島の久里浜へ向かう横須賀線が大船に停車したとき、乗客の中から悲鳴があがった。

爆弾は冗談事ではない。だが、余りにも信じられない出来事である。

ヒトラーなぞ糞くらえ!1936年、ナチス賛美のベルリン・オリンピックに対抗し、水面下で進められていたバルセロナの人民オリンピック。

「死体を見つけちゃったんだ!」―それは、お正月気分もまだ冷めやらぬ仕事始め。

あの夏、あの川のほとりで少女たちになにが起きたのか…待望の書き下ろし三部作第一弾。

突如として行方をくらました往年のスター歌手・橘加奈子。

幕末から明治の初めにかけて一世を風靡した歌舞伎役者がいた。三代目・沢村田之助。

十一歳の少年マークは、自殺寸前の弁護士から、有名な上院議員の死体の隠し場所を聞かされる。

資産家の老婦人、マチルダ・ギレスピーは、血で濁った浴槽に横たわって死んでいた。

人は誰しもその心に闇を住まわせる。そしてまた一人、暗い闇を育てる者が―。

東京で二カ月に満たない間に、四件の連続殺人が起きた。

愛のサイト。

十津川警部の部下・西本が宮崎でお見合をした翌日、桜島行フェリー内で殺人事件が発生。

愛のサイト。

ドイツ生まれで日本育ちのメフィスト翔は、「密室の神様」を名乗る老人によって「秘密室」に囚われてしまう。

印南野市で発生した連続女性殺人事件。遺体の口には必ずある紙片が、現場には犯人の指紋がべったりと遺される。

事故死した夫のポケベルに、メッセージを送り続ける妻。何のために?誰のために…。

父の死の直後、弱小やくざ目高組組長になった泉。17歳の女子高生親分の誕生とともに、事務所には機関銃が撃ちこまれる。

「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。

法医学の学会に出席するためラスベガスにやってきたジェシカ・コランは、ホテルの部屋で一本の電話を受ける。

真冬の八甲田山で4人パーティが吹雪にまかれ、3人が疲労凍死した。

もと新聞記者クィラランのいま一番の関心は、昨年爆破され、ようやく新装オープンしたホテルと、そのスイートルームに宿泊する謎の宝石商のこと。

「不一致。再生を中断せよ。

鏤骨の文体、トリッキイな構成、縦横の想像力によって奏でられてきた中井ワールドは、作家の実人生と引き換えに豊饒な収穫の時期を迎えることになる。

地下室から噴き出した火は、あっという間にペラムを取り巻いた。

It's 1948, an era when newspapermen were stars -- and San Francisco sportswriter Billy Nichols is no exception. Known as Mr. Box

恋人も思い出も捨ててサン・アントニオを去ったナヴァー。保安官の父を殺された彼は犯人不明のままの故郷を捨てた。

連邦政府が戦闘マシンとして開発した遺伝子操作人間・マックス。

「ぼくは一体、誰なんだ?」炎に包まれた夜、ぼくは記憶をなくした。失われた自分を取り戻すため、彼女と「心の旅」に出た…。

バツイチOLの沼尻恵は、小学生の娘と二人暮らし。

軽井沢の不開屋敷と呼ばれる別荘に東京からやって来た美女が地元の青年を誘い、駆け落ち同然に上京するが、その後二人は姿を消してしまう。

千曲川の河原で死亡推定時刻がほぼ一致している男女の死体が発見された。

財産目当ての人間たち―その中に本物の愛情が混じっていたら…。

美貌のナチュラル・ライフ・アーティスト、草間佳奈子が自殺した。

アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。

京都にいる恋人の平瀬玻奈子から、除夜の鐘を一緒に撞こうと誘われた宮之原警部は、大晦日、京都へ向かった。

『そろそろ時間切れです。

二十六年ぶりに母校で再会した同級生たち。校庭に埋めたタイムカプセルとともに、それぞれの胸の思いも封印を解かれる―。

恋人のノンフィクション作家モレルのアフガン行きが決まり、憂鬱な日々を送るわたしのもとに、黒人労働者のサマーズから保険金詐欺の調査依頼がきた。

エイルフォードの小村で牧師の夫と幼い息子と三人で暮らすフェイス。

1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。

ノーラ・ロバーツが別名義で贈る話題のロマンティック・サスペンス第一弾！ 21世紀半ばのニューヨーク。

北陸の小京都、金沢を訪ねた冬木雅彦。目的は女性向け総合誌『クロッシュ』の日本海美味紀行の下見を行うためだった。

厳格な私立学校に進学したトムは、マジックに熱中する同級生デルと友達になった。

学年の終わりの夏休み、トムとデルは、デルの伯父に会うため田舎町へ列車の旅に出た。

御手洗潔シリーズ長編本格+書き下ろし短編。「長年の謎が解けたよ」と、御手洗は言った。

龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が降りかかる。上京してきた里美に勧められるままに、英会話学校に通うはめになる石岡。

小函を抱えて今泉探偵事務所を訪れた奥田真波は「火夜が帰ってこないんです」と訴える。

ハリウッドの丘陵地帯の奥深くで、人骨らしき遺物が発見される。

芸大声楽科を卒業した美貌の人妻。理解ある夫、素敵な恋人、可愛い小供。

琉球王家から伝わった彦根の名物行事「ブクブク茶会」のニュース番組を担当した琵琶湖テレビの湯本聡子は、沖縄から茶会に参加した美女・式香桜里から不思議な予言を受ける。

掘られた形跡のまったくない地中の空洞で奇術師は餓死していた。

娘の未来のために封印した過去の扉を開く。松本清張賞受賞作家が放つ意欲作。

西村京太郎作品の中でも、数少ない“青春推理小説”。

ある年、とつぜん地球にモロー彗星が接近し、そしてやがて地球に衝突するだろうということが分り、二十億年という永い歴史をもつ地球が、ここにかなしき崩壊をとげなければならぬことになりまして、世界は大さわぎを始めた。

探偵小説芸術論を提唱した木々高太郎の代表的長編。直木賞(第4回)受賞作。

どこの家庭でもありそうな、でも他人には言えない妻の悩み―夫との冷え切った関係、姑との対立、病死した一人息子への想い、受験生を抱えるつらさ、あるいは生活費の工面や、男友達との密会だったり…。

あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。

一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。