ファンタズム
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次々と起こる殺人事件。犯人は堂々と証拠となる痕跡を残していく。しかも次の殺人を予告するかのように。なかなか共通性が見つからない中、ようやく犯人らしい人物が浮上するが、警察上層部は、容疑者の縁戚に大物がいることに態度をはっきりさせよとしない。現場の刑事たちはもどかしい思いをしながら操作は行き詰まる。ひょんなことからアメリカFBIと連携することになり意外な事実がわかる。日本とアメリカで同様な殺人事件が発生していた。それも同日に同様な手口で行われた。最後は、本当に悲惨な結果に、心は晴れない。 | ||||
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西澤保彦さんというと、1996年頃から数年間、結構読んだ記憶があります。 「 七回死んだ男 」 ~ 「 複製症候群 」 は最高でした。 その中でも一番好きなのが 「 人格転移の殺人 」 で、人格が入れ替わるため、 加害者だけでなく、被害者も誰なのか、そしてその動機は ? という SF要素も満載の内容にシビレました。 それ以来ご無沙汰だったのですが、久しぶりに最近 ( 正確には10年以上前の作品ですが ) のものである本作を読んでみましたが、私には意味不明でした。 動機がよく分からないまま終了、それだけでなく、結局加害者は何だったのか、 はっきりとした説明がないように感じたのですが、私の勘違いでしょうか ? 以前のSFミステリは大好きなのですが、本作はもうミステリではないですよねえ。 なぜ、曖昧なままで終了という形なのか理解できません。 途中まではそれなりに面白いと感じただけに残念でした。 | ||||
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2002年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 西澤氏のやっつけ仕事のひとつ。連続殺人を犯す異常心理を描くのが主眼。そこに超能力(?)が関わってくるのだが、結局は事件が解決されずに終わってしまう。読者は置いてけぼりにされ、なすすべもなく立ち尽くすしかない。 まあ、ある種の味わいはあるし、動機という面では面白味もあるかも知れない。しかし、ちょっと許せない一冊だった。 | ||||
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著者のことばで「幻想ホラー」と言っているように、本作は本格ミステリではありません。ただ、導入から物語の展開、捜査陣の動きなどは、まさしく本格ミステリーのそれなので、どうしても読んでいると論理的な解決を期待させます。ただ、そうすると大きく裏切られる事になるので、注意が必要かと思います。ホラーならホラーなりの見せ方があるように思うのですが、どうも本格ミステリのコードを遵守しすぎのような感じ(私に染みついているのでしょうか)がします。何より、足跡消失の謎や犯行状況の謎、アリバイなど、合理的な解決がありそうに思わせて、それがなんらない、というのはいかがなものでしょうか…。おそらく本作のもっとも適当なジャンル分けは、クライムノベル風幻想ホラー小説、というところでしょうか。強引にミステリーのジャンル分けを適用するならミッシングリンクものになるのでしょうが、それとてアンフェアというか、あまりに不自然に感じました。 | ||||
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常にパズラーへの拘りを感じさせる西澤さんの新作は、サイコホラーを多分に意識した作品となっている。ただ、作者はこの作品においては、ある意味ミステリとしての理に対して、これまでの姿勢と違ったものを見せようとしたのかもしれない。おそらくこの作品は読み終わった瞬間にしか、正当な評価を下すことができないそんな作品なのかもしれない。著者のミステリ以外のジャンルへの挑戦?として興味深い作品である。 | ||||
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