仕立屋の嘘はふくらみ、妻は怒り、大使館は揺れる。

新選組局長、日本一の男伊達、御意簡牘の札を持つ隠密。熱血、波瀾の3大長編 昭和44年から45年刊行の長編3編を収録。

深夜の電車に乗った男が遇った昔の恋人、同僚、かつて一期一会の出会いをした親子。

再婚したばかりの資産家の中年男が首を吊って死んだ。結婚相談所で知り合った新妻は夫の数億円の預金とともに姿を消していた―。

1977年、オハイオ州で連続レイプ犯としてひとりの青年が逮捕された。彼の名はビリー・ミリガン、22歳。

ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。

アムステルダムに居ついたシナリオライターの卵・恭司は、彼の地で発生したバラバラ殺人事件の渦中に巻きこまれてゆく…。

東北地方の山村。動物行動学者・城島の最愛の妻が惨殺された。

野々村仁清のもとで新しい茶陶の可能性にかける平蔵、真田幸村の遺児として豊臣家の再興を狙う大助、平蔵を永年慕い続ける幼馴染みのお登勢。

茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。

ブロンドで青い目をした楽天家デリー、長い黒髪の教養あふれる画家ノラ、赤毛で歌やダンスが得意な女優志望のベラ、すべての男を憎む乱暴者ジンクス。

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。

テニス同好会の合宿中、妻子ある雇問と火遊びの後、何者かに殺された“彼女”が、後輩たちの前に現れて「私を殺した犯人を捜して」と(幽霊はテニスがお好き)。

これまで自分が縛りつけられていた世界というのは一体何だったのだろう。慎治は思った。

大好きなものを我慢して、イエスさまに一本のローソクを捧げるティムくんのおはなしと、お父さんのいないポールのところにやって来たサンタクロースのおはなし。

本格ミステリーの名手たちの作品を集めた好評シリーズ。今回は旅をテーマにセレクトした傑作八編。

本格ミステリーの名手たちの作品を集めた好評シリーズ。今回は旅をテーマにセレクトした傑作八編。

記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。

ソフトウェア・デザイナーのマリア・デルカは、思いもよらぬ申し出を受けた。

書下ろしホラーアンソロジー。永遠を刻む“俳優冥鑑”。

市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事はひと筋縄ではいかない。

軍事政権下にある東南アジアの小国アンダカムでは、今も日本製蒸気機関車C57が現役で活躍する。

光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために―。

大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。

「医療ミス?まさか…」製薬会社の秘書室員・寺町麻矢が見たのは、白濁した内臓がさらけ出された解剖写真だった。

奇蹟や怪奇現象が真実であるか否かを鑑定する「奇蹟鑑定人」魚間岳士のもとへ、ある依頼がきた。

奇怪な生きものが目撃され、行方不明者も!魔物は、どうやら東京をめざしている。

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。

私の中に巣喰う狂気が、さまざまな夢を見させる―さらなる広がりと魅力を増した皆川博子の恐怖世界。

長野県の製薬会社女性社長が、田圃に脱輪したまま放置された車のトランクから遺体で発見された。

カリブ海に浮かぶ島で私立探偵業を営むダグのもとに、シャルロットと名乗る勝気な美女が訪れた。

これぞ“騙し”の真骨頂。欺かるるなかれ！ 必要な手がかりはすべて提出された。

誰も触れるな、誰も近づくな、もう、誰も喪うな。その事件は、些細なマンションの苦情から始まった。

たっぷり笑える。1回泣ける。

十津川警部の部下・西本刑事は宮崎を訪れ、大学の先輩小池の紹介で見合いをするが、翌日、相手の木下ゆかりが「ごめんなさい。

十津川警部は帰宅途中の電車で若い女性から「お願いがある」と声をかけられた。

同じマンションに住む3人の独身女性。なぜか彼女達は次々と惨殺されていく。

北陸・山中温泉で製薬会社の役員が背中を刺され殺された。

貴女の死期が近づいていることを、お知らせするのは残念ですが、事実です―“死の予告状”を受けとった建設会社のOL・広田ユカが消息を絶った。

一樹の娘・和子は空想の少女・沙羅の話ばかりする。ある日、和子が姿を消し…。

ダイビング中、妻とその不倫相手に見殺しにされた推理作家・風間春樹は、無人の八丈小島で意識をとりもどす。

究極の推理ゲーム。幾重にも繰り返される仮説の構築と崩壊。

『週刊A』の編集長が就任十三日目に崖から車で落ちて事故死した。

御手洗潔が日本を去って1年半。

石岡が遭遇した、岡山県の村での大量連続殺人事件の犠牲者はさらに増え、村は地獄絵の様相に…。

早川明子は「在原業平の寺」京都の十輪寺で、大学助教授で平安文字を研究する細川和也と出会った。

豊科署刑事・道原伝吉の元にかつての先輩刑事・鍋島が現れた。

オクスフォードのカレッジに招かれ、はるばる大西洋を渡ってやってきた元刑事で大学教授のホーマー・ケリー。

「わたしの車を取り返して」ある日同じ会社に勤めるマリアンナがハロルドを訪ねてきた。

盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。

1991年、夏。

中学校のカウンセラー・棟谷志保子あてに、“大石和哉を知っているか?”という謎のメッセージ。

今から二十年前、昭和荘という木造モルタルアパートで殺人事件が起こった。被害者はアパートの住人、杉本哲夫。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。

館長が悪質な詐欺にひっかかり、ヤクザに引き渡しを要求されたO老人ホーム。

スクールバスの行方は依然として分からない。何の進展もないまま1日が過ぎた。

障害児を乗せたスクールバスがのっ取られた。

酒への欲求は抑えられても、心の渇きは癒せない。探偵事務所を移転したロレインは将来への不安と激しい孤独感に苛まれていた。

絶妙のオチが冴える新作落語、小粋な人情噺に、怪談噺、奇術の指南もございます。

ウイルス…日本…米軍基地恐怖の罠が仕掛けられた!衝撃のデビュー作『Cの福音』から4年、楡周平が放つクライム・ノベル朝倉恭介シリーズ最新作!危機管理ゼロの日本を襲う最悪のシナリオ。

都心の一戸建てに住む津田正吾の許に、深夜、痴漢に襲われたという若い女が飛び込んできた。

飛び込み自殺をはかった女が死の直前に人生を逆行しながら再体験する「環状彷徨者」や、善悪正邪の転倒した世界に踏み込む謎物語「もう一人の自分」ほかSF的掌篇集「異次元の夜」と、サラリーマン社会に潜む現代人の虚無感と不条理な衝動を乾いた目で描く初期短篇五篇を収録

東京・中野にあるアパートの一室で、若い女性の絞殺死体が…。

自衛隊首脳部に緊張が走った。最新鋭主力戦闘機が訓練中、突如、交信を絶ったのだ。

新宿・歌舞伎町のラブホテルのフロントに立つ本杉高志は、奇妙な成り行きから十八歳の少女菊岡理絵と同居を始めた。

子供のころ夢を見た記憶がない主婦・田所朋余は28年ぶりに死体で発見された友人の秘密を調べ始める。

「どうでもいい。何もかんもどうでもいい。

鎖で閉ざされた自転車置場に放置された盗難車。真っ赤なペンキが塗りつけられた「花嫁のベンチ」。

底冷えの始まった十一月の京都吉田山公園で、巡回警邏中の警官が、格闘中の二人の男を発見。

捜査中の事故でモンクがすべての記憶を失ってから四カ月がたった。だが、いまだ記憶は戻らない。

連続通り魔事件の犯人は同級生だった。揺れる中学生活のなかで見つめる「大人」でもなく「特別」でもなく「フツー」な自分…。

「ミスター」と名乗る男。名無しでホームレス。

12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。

「偶然の集積は瞬間的に奇跡として時間の先端に現象する」!推理・歴史・官能・美学・哲学…。

困難な航海をものともせず、依頼された秘宝は必ず持ち帰る若き船長シンバは、朧竜石を手に入れて唐からの帰国途中、仇敵の海賊クズリに襲われる。

マット・スカダー―シリーズ最新作!―友人ミックと姿なき敵との抗争に巻き込まれたスカダー。

エボラ、コレラ、細菌兵器…いや、この島にはもっと恐しいなにかがある!「将軍の娘」のネルソン・デミル最新作。

「この電車は彼らが占拠した」。乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。

スイスに滞在していた登山家の滝沢は、自らのミスで遭難事故を起こし、苦しい立場に立たされる。

独立運動に揺れるチベットで、滝沢は摩耶に再会した。

江戸初期、北関東でひとつの村が地上から消えた。「サンリン」と呼ばれる聖なる空間で発見された老人から赤子までの骸は三百余。

妻と息子と別れ、失意の日々を送るマーカス。

ぼくは消える。決して探さないでくれ。

今日がその日だ―退院日の朝、精神病院のベッドで目覚めたエレンは純粋な喜びを感じていた。これで愛する夫のもとに帰れるのだ。

フェイスは夫のトムと息子のベンと共にフランス東部の街リヨンにやって来た。

娘・洋子が結婚。音川音次郎警部補は、男手一つで育てた娘を複雑な心境で送り出した。

少年ギャング団の縄張りで、14歳の少女とその赤ん坊が12発の銃弾を撃ち込まれて殺害された。

御手洗潔は幼年時代から名探偵だった。あの不思議な力は、5歳の時には既に具わっていた。

愛人の川北留次から「女房を殺してしまった」と電話で告白された斎藤マリ。

二人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、不用意な、しかし致命的な一言だった―。

圓―大富豪のひとり娘・医師の妻。アルコール依存症。

若き考古学者・葦原志津夫は、前代未聞の土偶を発見したとの報を受け、茨城県・石上遺跡へと向かった。

謎のヴェールに包まれた邪馬台国の真の姿とは?古代人はなぜ、蛇を神と崇め、円錐形の山を「神の火の山=カムナビ山」と呼んだのか。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

この世の中、ゴミだけは山のように出る。こいつだけは不況に関わりなく待ったなしだ。

なんだろう。壊してしまうとなんとなく安心するの―要するにわたしはまだ、子供なのかしら。

「浅見さん、私を抱いて…」香桜里はそう言って、上体を凭せかけてきた。斎場御岳で発見された雑誌編集長の死体。

米穀卸商の坂本義人が水死体で発見された。彼が死の直前に電話をしていた相手は、浅見光彦の母・雪江だった。

殺人。不正。

補蛇落渡海。観音浄土での往生を願い、死を覚悟で小舟に乗って熊野那智から旅立つ儀式。