高山殺人行1/2の女
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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先に読んだデミルの『ゴールド・コースト』が芳醇なワインなら、こちらはスーパーで売られている1缶100円前後の缶チューハイといった所。誰でも気軽に飲める分、味に深みがない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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この作品は、完成度という点ではかなり落ちていて、少々がっかりした。 カンタンに言えば、島田荘司の基本である ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう が、完全に欠落しているのだ。つまり、ここが島田荘司の島田荘司たる根幹である、という部分を自分自身で発見できていないことになる。 この作品は、2007年頃、中井貴恵さんが主演で映像化もされているようなのだが、ドラマの原作としては良いのかもしれないが、小説としては、かなり魅力が薄いと思う。 またこの作品は、後の『幽体離脱殺人事件』にとても似ていると思うが、『幽体離脱殺人事件』の方は、 ・吉敷は、最初と最後しか出てこない ・中間部がミステリー的でない ・コラージュ的な構成が最後に一点に集まり、帰結する と言った感じで、かなり実験的な構成になっていて、後の『アトポス』を連想させる。『アトポス』は、ミタライシリーズ971ページの長編だが、並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立てだ。そして、ミタライの登場はなんと754ページ目となる。登場の仕方も驚いた。 『幽体離脱殺人事件』の吉敷の登場のさせ方は、『アトポス』の御手洗の登場のさせ方を連想させる点でも小説手法の点でも価値が高いと思えるのだ。 この作品の映像化では島田荘司が当時持っていたMG-Bを撮影に提供したらしい。それもスゴイな、と思う。 | ||||
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島田氏が列車ではなく自動車でのアリバイ作りをテーマにした異色作。だが、やはり時刻表と駅以外では降りられないという明確な制約のある列車と異なり車では、ルートが決定しているとは言えトラベルミステリー本来の面白さがあまり出なかったといわざると得ない。実際本作は推理ものというより主人公に次々襲い掛かるトラブルが主題でサスペンス小説と言ったほうがしっくりくる。細部の謎は島田氏らしく凝っているが、本作の肝のどんでん返しの真相は推理小説を読みなれているものなら予想が付いてしまうと思う。島田氏の作品としては出来がいいものではないが、それでも退屈させず最後まで読ませるのはさすが島田氏である。 | ||||
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これ、光文社から出てたのを新装した文庫なんですけど、 そんな改めて売り出すほどの内容でもないような・・・。 不倫相手が妻を殺してしまったと聞いて、ヒロインのOLがアリバイ偽装を手伝うお話です。 このヒロインの視点で物語が進むのだけど、なんかパッとしなかった。 ドライブミステリーってことだけど、やっぱりトレインのほうが良いです | ||||
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最後の種あかしにちょっと無理矢理感を感じる。ただ、主人公を取り巻く不可解な状況、恐怖は読んでいて面白い。それにしても作者の趣味が濃縮したような一冊。 | ||||
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