高山殺人行1/2の女
評判
高山殺人行1/2の女の評価:
2.40/5点 レビュー 5件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1〜13 1/1ページ
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高山殺人行1/2の女の評価:
2.40/5点 レビュー 5件。 D ランク
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カンタンに言えば、島田荘司の基本である
・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう
が、完全に欠落しているのだ。つまり、ここが島田荘司の島田荘司たる根幹である、という部分を自分自身で発見できていないことになる。
この作品は、2007年頃、中井貴恵さんが主演で映像化もされているようなのだが、ドラマの原作としては良いのかもしれないが、小説としては、かなり魅力が薄いと思う。
またこの作品は、後の『幽体離脱殺人事件』にとても似ていると思うが、『幽体離脱殺人事件』の方は、
・吉敷は、最初と最後しか出てこない
・中間部がミステリー的でない
・コラージュ的な構成が最後に一点に集まり、帰結する
と言った感じで、かなり実験的な構成になっていて、後の『アトポス』を連想させる。『アトポス』は、ミタライシリーズ971ページの長編だが、並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立てだ。そして、ミタライの登場はなんと754ページ目となる。登場の仕方も驚いた。
『幽体離脱殺人事件』の吉敷の登場のさせ方は、『アトポス』の御手洗の登場のさせ方を連想させる点でも小説手法の点でも価値が高いと思えるのだ。
この作品の映像化では島田荘司が当時持っていたMG-Bを撮影に提供したらしい。それもスゴイな、と思う。