セーラ号の謎―漂流者
- クローズド・サークル (178)
- 叙述トリック (11)
- ~者シリーズ (12)
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折原作品には珍しくしっかりミステリー性があり、また漂流中の迫力も真に迫るものがあった。これまでの折原作品とは一味違う趣があり、私は好きな作品。前半から中盤にかけてハラハラドキドキさせられ、単純に面白い。ただ残念なのは終盤のトリック性。どんでん返しを狙った目的は理解出来るが、ラストへの種にちゃんと結び付いていない。ラスト三頁を三度読み返したが?が3つ浮かんできて、読後の爽快感が今一つ。とはいえ全体的にまとまっており星四つ。 | ||||
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折原一氏の代表シリーズである〜者の一編に含まれる作品だが、再版時にセーラ号の謎というタイトルになったことからも分かるように、愛読者と同様に〜者と付いているが正式な〜者シリーズというより番外編といった感じの作品。 〜者シリーズは実際の事件をモチーフにしていたり、社会派的な雰囲気を全面に出したシリーズだが、この漂流者にはそのような要素は全くなく、同時期に出た望湖荘の殺人と同趣向の復讐もの連続殺人テーマである。 一般的には氏の作品としては望湖荘の殺人と並ぶダントツの駄作として評価が定まっている作品。 今回は漂流するボートでの事件というかなり異色な設定が見所だが、この舞台設定上にかえってミステリー的な面白さが半減してしまった感じだ。漂流サバイバルものの要素で引っ張るが、氏お得意の叙述トリックは複数視点記述を取り入れている割には今回は殆ど効果的に使われていないし、事件の過程が凝りまくった割には真犯人は予想通りで、やはり氏の作品としては明らかに失敗作だが、それでも退屈させないのが折原氏の底力かつ魅力である。今回も強引過ぎる偶然の連続で事件が発展するが、折原氏の作品に強引ではない作品など存在しないのだから、いつもの調子で受け入れてそういうものだと思って読めばそれなりに楽しめる作品である。 | ||||
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本を開いたのはダイビングのため沖縄に向かう飛行機の中。ダイビング中に流される話から始まるこの小説は縁起が悪いなと思いながら読み進みました。 偶然や奇跡が重なるものの、話が終わったと思えば新たな疑問が湧き、それが解決したと思えば次の展開が始まります。最後には首尾一貫したストーリーになるという手法ですが、現実的には無理のある部分も多々ありました。 ダイビングやヨットの知識がないと少し状況がわかりづらいかもしれません。 | ||||
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この著者のことだから、最後にどんなトリックやらどんでん返しがあるのかと構えながら読んでいきましたが、意外と普通の展開でした。 ページ数が多く、同じ記述が何度も登場したり、漂流の描写がやや冗長な感もありますが、一気に読めるのでそれほど長さは感じさせません。 ただ、風間がSEIRA号のどこに潜んでいるのか、という部分は、安直に感じました。この部分がもう少し凝っていれば良かったと思います。 それほど頭を使って深読みしなくても読めるので、この手の本を普段あまり読まない方には入門用として良いと思います。 | ||||
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昔のミステリー映画『シーラ号の謎』(ジェームズ・コバーン主演)をモチーフにした 意欲作です。 映画公開当時の惹句は「密室の船で互いを疑い始める男女7人、やがて死のゲームが!」 この手の海洋ミステリーは、日本では高橋泰邦の『衝突針路』以来あまりなく、その意味で 『漂流者』は貴重ですし、著者得意の叙述モノとしても結構楽しめる作品だと、私は思います。 | ||||
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