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セーラ号の謎―漂流者



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【この小説が収録されている参考書籍】
漂流者
セーラ号の謎―漂流者 (角川文庫)
漂流者 (文春文庫)

セーラ号の謎―漂流者の評価: 2.70/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

倒敍ミステリーではない珍しい折原作品。

折原作品には珍しくしっかりミステリー性があり、また漂流中の迫力も真に迫るものがあった。これまでの折原作品とは一味違う趣があり、私は好きな作品。前半から中盤にかけてハラハラドキドキさせられ、単純に面白い。ただ残念なのは終盤のトリック性。どんでん返しを狙った目的は理解出来るが、ラストへの種にちゃんと結び付いていない。ラスト三頁を三度読み返したが?が3つ浮かんできて、読後の爽快感が今一つ。とはいえ全体的にまとまっており星四つ。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.9:
(3pt)

海洋漂流ミステリー

折原一氏の代表シリーズである〜者の一編に含まれる作品だが、再版時にセーラ号の謎というタイトルになったことからも分かるように、愛読者と同様に〜者と付いているが正式な〜者シリーズというより番外編といった感じの作品。
〜者シリーズは実際の事件をモチーフにしていたり、社会派的な雰囲気を全面に出したシリーズだが、この漂流者にはそのような要素は全くなく、同時期に出た望湖荘の殺人と同趣向の復讐もの連続殺人テーマである。
一般的には氏の作品としては望湖荘の殺人と並ぶダントツの駄作として評価が定まっている作品。
今回は漂流するボートでの事件というかなり異色な設定が見所だが、この舞台設定上にかえってミステリー的な面白さが半減してしまった感じだ。漂流サバイバルものの要素で引っ張るが、氏お得意の叙述トリックは複数視点記述を取り入れている割には今回は殆ど効果的に使われていないし、事件の過程が凝りまくった割には真犯人は予想通りで、やはり氏の作品としては明らかに失敗作だが、それでも退屈させないのが折原氏の底力かつ魅力である。今回も強引過ぎる偶然の連続で事件が発展するが、折原氏の作品に強引ではない作品など存在しないのだから、いつもの調子で受け入れてそういうものだと思って読めばそれなりに楽しめる作品である。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.8:
(3pt)

最後には首尾一貫するけれど

本を開いたのはダイビングのため沖縄に向かう飛行機の中。ダイビング中に流される話から始まるこの小説は縁起が悪いなと思いながら読み進みました。
偶然や奇跡が重なるものの、話が終わったと思えば新たな疑問が湧き、それが解決したと思えば次の展開が始まります。最後には首尾一貫したストーリーになるという手法ですが、現実的には無理のある部分も多々ありました。
ダイビングやヨットの知識がないと少し状況がわかりづらいかもしれません。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.7:
(3pt)

この著者にしては、意外と普通

この著者のことだから、最後にどんなトリックやらどんでん返しがあるのかと構えながら読んでいきましたが、意外と普通の展開でした。
ページ数が多く、同じ記述が何度も登場したり、漂流の描写がやや冗長な感もありますが、一気に読めるのでそれほど長さは感じさせません。
ただ、風間がSEIRA号のどこに潜んでいるのか、という部分は、安直に感じました。この部分がもう少し凝っていれば良かったと思います。
それほど頭を使って深読みしなくても読めるので、この手の本を普段あまり読まない方には入門用として良いと思います。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.6:
(4pt)

かなり楽しめます

昔のミステリー映画『シーラ号の謎』(ジェームズ・コバーン主演)をモチーフにした
意欲作です。
映画公開当時の惹句は「密室の船で互いを疑い始める男女7人、やがて死のゲームが!」
この手の海洋ミステリーは、日本では高橋泰邦の『衝突針路』以来あまりなく、その意味で
『漂流者』は貴重ですし、著者得意の叙述モノとしても結構楽しめる作品だと、私は思います。

漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.5:
(1pt)

予想できる

文庫本の裏に「叙述ミステリーの傑作」「恐るべき騙しのプロット」等と書かれていたので、物凄く期待して一晩で読んだのですが…。結論としては、完全に期待外れです。 確かに読んでいる途中は、ぐいぐい引き込まれました。口述テープ、手記等が多用されているあたり、ここに何かあっと驚く仕掛けがあるのだろうとワクワクしながら読んだのですが…。何だか普通に終わってしまいました。読者は、どこら辺で驚くべきだったのか分から無くなるぐらい。 三田村が実は〇〇というのは、読者の9割位が前半で予想出来てしまった事ではないでしょうか。 それに、風間の復讐劇の中で、どのように風間が船に紛れ込んでいるのかも一つのポイントになると思っていたのに、散々もったいぶっておいてただ〇〇ていただけというのは、あまりにも安易すぎやしないでしょうか。 ページ数が多い割に、全く満足できる作品ではありませんでした。残念です。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.4:
(2pt)

評価が難しい...

プロットが複雑で、「これ、どう展開するの〜??」とグイグイ読み進んでしまいました。

が!

自分としては珍しく、ほぼ全てのトリックは明かされる前に分かってしまいました。
こんなことはあまり経験がないので、どう評価して良いものやら...

ただ「グイグイ読み進んでしまう」本であることは間違いありません。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.3:
(2pt)

安易な叙述トリックと現実離れした海洋冒険談から成る駄作

叙述トリックの名手と呼ばれる作者の「者」シリーズ中の一作。本作の特徴は地の文が殆ど無い事である。冒頭では、作家風間の「口述」によって、ダイビング中に妻美智代と編集者佐伯によって海中に置き去りにされ、数日間、漂流した事が語られる。漂流中に見つけたゴムボートに、湯原透と言う免許書を身に付けた男と女の死体があった事も。
続いて、調査員矢吹の「手記」。調査対象は失踪した商社の副社長湯原透で依頼人はその妻。会長の女婿で愛人を作っていたらしい。更に、風間が出会った無人ヨットに残されていた三田村と言う男の「手記」。娘を轢き逃げされた三田村の復讐計画が書かれている。三田村夫妻は湯原に目を付け、女と共にヨットに連れ込む。そして、男女二人を乗せたボートが海に放たれた時点で「手記」が終る。手記を読んだ風間は無人だと思っていたヨットの中から男女二人を発見する。ヨットは漁船に発見されるが、三人は失踪する...。
辻褄が合っているようだが、飽くまで手記の記述の主体及び内容を額面通り信用した場合である。手記だけに、記述者の成り済ましや内容の虚偽があっても作者の責任は無い。作者の手前勝手が許されるイージーな手法である。叙述トリックの名手の名が泣く。しかも、騙し方までイージーで、私は既にこの時点で作者の狙いが分かってしまった。ここから、「そして誰もいなくなった」を模した風間の復讐劇が始まるのだが...。
上述の通り、叙述トリックが安易な上、現実離れした海洋冒険談が続くので、作者が何を意図して書いたのか皆目不明。「望湖荘の殺人」と並ぶ駄作と言って良いのではないか。
漂流者Amazon書評・レビュー:漂流者より
4048729918
No.2:
(2pt)

安易な叙述トリックと現実離れした海洋冒険談から成る駄作

叙述トリックの名手と呼ばれる作者の「者」シリーズ中の一作。本作の特徴は地の文が殆ど無い事である。冒頭では、作家風間の「口述」によって、ダイビング中に妻美智代と編集者佐伯によって海中に置き去りにされ、数日間、漂流した事が語られる。漂流中に見つけたゴムボートに、湯原透と言う免許書を身に付けた男と女の死体があった事も。

続いて、調査員矢吹の「手記」。調査対象は失踪した商社の副社長湯原透で依頼人はその妻。会長の女婿で愛人を作っていたらしい。更に、風間が出会った無人ヨットに残されていた三田村と言う男の「手記」。娘を轢き逃げされた三田村の復讐計画が書かれている。三田村夫妻は湯原に目を付け、女と共にヨットに連れ込む。そして、男女二人を乗せたボートが海に放たれた時点で「手記」が終る。手記を読んだ風間は無人だと思っていたヨットの中から男女二人を発見する。ヨットは漁船に発見されるが、三人は失踪する...。

辻褄が合っているようだが、飽くまで手記の記述の主体及び内容を額面通り信用した場合である。手記だけに、記述者の成り済ましや内容の虚偽があっても作者の責任は無い。作者の手前勝手が許されるイージーな手法である。叙述トリックの名手の名が泣く。しかも、騙し方までイージーで、私は既にこの時点で作者の狙いが分かってしまった。ここから、「そして誰もいなくなった」を模した風間の復讐劇が始まるのだが...。

上述の通り、叙述トリックが安易な上、現実離れした海洋冒険談が続くので、作者が何を意図して書いたのか皆目不明。「望湖荘の殺人」と並ぶ駄作と言って良いのではないか。
漂流者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:漂流者 (文春文庫)より
4167451123
No.1:
(3pt)

だれが、なぜ、どうやって!?

 ドキドキのサバイバルミステリ。この著者(名作を多数ものしている!!)にしてはストレート、ヒネリがさほどでもない印象だが、クセのある人物の造型や早い展開はさすが、ブ厚いけれど一気に読めます。謎を解くためには、ヒロインとともに心に生じたかすかな違和感をあやふやにせず追究するべし。
セーラ号の謎―漂流者 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:セーラ号の謎―漂流者 (角川文庫)より
4041919037

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