警視庁の西本刑事は恋人ゆう子と、箱根にむかう小田急ロマンスカーに乗っていた。

寝台特急「北陸」から消えた男は、石の鉢を抱いた死体で発見された。2カ月後ビルから転落した男は、緑色の炎につつまれた。

山奥深く、湖のほとりに宿が1軒。泊り客の1人、のぞき趣味の男が潜望鏡を女風呂に仕掛け、隠微な楽しみに耽っていた。

謎のサーカス団に跳梁する、一寸法師に大男の道化、灰色の巨象、にじの女王。

印度ムガル帝国興亡史。たちまちにしてインド亜大陸を掌中におさめ、隆盛を誇るムガル王朝。

将棋の河辺名人は、定山渓で新鋭の山本8段と最高位戦をたたかう。

組長殺害後の抗争の中で、兄貴分の復讐を引き受ける若きヒットマン。その潜伏先で刹那的な愛を貪るホテトル嬢。

妙武岳山中で起こった若い男女の哀切の情死事件には、親子2代にわたる驚くべき秘密が宿されていた(表題作)。

小林少年が、奇妙な老人に誘われるままに見たのぞきカラクリの世界!うっそうたる森にそびえる鉄の城と巨大なカブトムシの悪夢は、老人の予告どおり、現実の恐怖に姿を変えた…。

美しい秘書との結婚を夢みる商事会社社長は、逆上した妻を誤って殺してしまった。

小林少年が、奇妙な老人に誘われるままに見たのぞきカラクリの世界!うっそうたる森にそびえる鉄の城と巨大なカブトムシの悪夢は、老人の予告どおり、現実の恐怖に姿を変えた…。

推理作家・牧薩次は、ファンから贈られた“新幹線2階建て寝台”の切符で旅へ。が、車中で奇妙な事件が続発。

元M新聞サイゴン特派員の矢沢建彦のもとへ、シエーというベトナム人から1通の手紙が届いた。

花は揺れていた。咲いた花が雨に打たれる。

幼いふたりの娘を残して母はクリスマスの夜とつぜんと失跡した。それから30年…。

ニューヨークの大学で英文学を教えるケイト・ファンズラーは知的で魅力的な30代女性。

惨劇に彩られた「十角館」と同様、奇矯な建築家・中村青司の手になる「水車館」。

名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。

江戸川乱歩賞を受賞し、著者のデビュー作となった「枯草の根」をはじめ、神戸の中華料理店の主人で拳法が強く、漢方薬にくわしく象棋マニアの陶展文が探偵役で活躍する長篇「三色の家」「虹の舞台」を収録。

L.V.ベートーヴェン。作曲家、そして心ならずも探偵。

「私は殺していない！」――森岡栄太郎殺害事件の被告・片桐亘は法廷で、起訴事実を全面否認した。

そのとき、犯人は青函連絡船の上りに、被害者は下りに乗って、津軽海峡上をすれちがった!連続殺人事件にまきこまれた笹谷美緒と、恋人で美緒の父の助手・黒江壮が不可能犯に挑戦、スケールの大きい、用意周到な犯人のトリックを破るスリルと興奮の本格長編書下ろし。

ウィークエンドの六本木で出会った未知の男女。女は殺され、男は失踪した。

津和野、高山、四国の中村、秋田県角館…小京都と呼ばれる街で起きた連鎖殺人の謎に挑む名探偵キャサリンの推理!現場にはつねに若い女の姿が見え隠れし、不幸と悲しみの影がただよっていた。

暗く荒涼たるさいはての海。冬の嵐は信頼も理性も憧れも、殺意さえも白一色の下に埋めつくす。

2097年、静止軌道衛星サイズに繰り広げられるSFミステリー。

三姉妹の長女綾子が通う大学の文化祭に、元人気歌手の神山田タカシを招いたことから、怪事件が続発する!まず神山田のマネージャーが学内で殺され、三姉妹の自宅で爆弾さわぎが。

黄色と黒のダンダラの髪の毛をふりたてて、魔法博士が呪文をとなえると、天野少年の身体はフワリと宙に浮き、闇に溶けていった。

釣部渓三郎は、美貌の謎の女と知り合った。この美女のまわりで殺人事件が続発する。

富豪の若き1人娘が不審な事故で死亡して3カ月、彼女の遊び仲間だった男女4人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた!なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか?4人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は?極限状況の密室で謎を解明する

雨の芝浦埠頭で助けた女が男の人生を変えた!生き抜く為には女は汚れ,男は堕ちる。そんな男と女にも愛は生まれるのか―。

3件の連続殺人の謎。アマチュア探偵とプロの刑事の前に立ちはだかる鉄壁のアリバイ…。

3000坪の武蔵野の豪邸“土筆庵”を舞台に次々起こる密室殺人!数百億円の遺産と会社の実権を残し、女主人は殺された。

美術商の事務員に応募した里見芳枝が失踪した。そのバラバラ死体は石膏像になり中学校へ送られた。

ギリギリと歯車の音を立てながら、月光を浴びて夜の銀座通りを歩く青銅の怪人!ピストルの弾をも撥ね返す鉄の身体は、追えば煙のように消え失せてしまう。

日舞の花形・芳沢胡蝶に迫るシリウスの魔手!名探偵・伊集院大介、宿命の対決!待望のベストセラー第2弾!

江南の玉嶺の磨崖仏に伝わる民間伝説と、小さな山村での抗日救国闘争の悲喜を織りまぜ歴史の襞に鋭く切込む日本推理作家協会賞受賞作「玉嶺よふたたび」に秀作長篇推理「柊の館」「炎に絵を」「他人の鍵」を併録。

亭主が殺されたら犯人はその妻。単純明快、これが迷警部・大貫の捜査の大原則。

終戦末期、海軍の関谷中佐は密命を帯びてヨーロッパに渡った。しかし協力者の駐在武官は謎の死を遂げていた。

きわめつきのユーモア推理。

「美波香末、19歳。これから死にます」―本来ならこれで物語はおしまいになる所を救ったのが、謎の二枚目吉良京次郎。

殺人予告を聞いた十津川警部はすぐ東京駅へ行き、犯行の舞台となる長距離列車をさがしはじめた。

ぼく栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。

限りのない喪失と再生。

彼らの求めたものの多くは既に失われてしまっていた。

大金を盗んだ紳士泥棒がつかまった。だが金の隠し場所は白状しない。

小説家人見広介は、自分と瓜二つの大富豪菰田源三郎が病死したのを幸いに菰田になりすまし、莫大な財産を使って沖の島に長年の理想のパノラマ島を作りあげた。

無表情な能面のような黄金仮面、その口から顎にかけてひとすじタラリとまっ赤な液体が流れる。

男たちの喝采の中で、黒ずくめの衣裳を取り去り、輝くばかりに美しい肉体を見せた暗黒街の女王。

神出鬼没!大胆不敵!気の入った宝石、美術品は、公然と予告したうえで略取する手口の鮮かさ。

神戸、六甲山の異人館で外国人宝石商の惨殺死体が発見され、ブラック・ファンタジーと名づけられた黒真珠が消失した。

風雪急を告げる中国大陸で、美しい亡命ロシヤ人の娘ソニヤと燃えるような恋に落ちた青年の夢は、“組織”の巨大な魔手によって無残にも打ち砕かれた。

雨の横浜・紅葉坂で、貿易会社の社長が殺された。

首相公邸に、日本国民1億2000万人を誘拐した、身代金5000億円を支払えという脅迫電話が入った。

京都のホテルで、ディナーショウのために東京かりきていた、食品会社の社長夫人が殺された。

歳月は、人を恋う心の炎を消してしまうのか、あるいは、さらに激しく燃えたたせるものなのか。

貧乏なオレは考える。ラクに金を手に入れたい。

ピラミッド、ナスカ地上絵、極移動、ノストラダムス……世界のあらゆる超常現象を呑み込む「総門谷（そうもんだに）」とはいったい何か！？UFO目撃事件を発端に、仲間とともに敢然と謎に挑み、地球征服を企てる「悪」に立ち向かう者こそ、若き超能力者・霧神顕（きりかみあ

南野マリン、24歳。警視庁捜査一課の美人刑事。

走れ、Z2。風を切れ。

奇怪な四重殺人が起こった孤島を、ミステリ研のメナバー7人が訪れた時、十角館に連続殺人の罠は既に準備されていた。

1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。

恐慌後、ソビエトのIMF加入など、世界には奇妙な動きが相次いだ。

山猫・弓削一徳の動くところたちまち血しぶきがあがる。だがそこに陰湿感はない。

ブラジル東北部の小さな町エクルウは2百年も前からアンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。

南海の果て、滅亡を予告された幻奇の島の霊場から死体が消えた。

俺は私立探偵だ。名前を早乙女ボンド之介という。

ユーモアと恐怖が交錯するミステリー傑作集。親友の夏美が引越したばかりのアパートで殺されてしまった。

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。

ゆすり屋を、ゆすられていた男がゴルフのクラブで撲殺した。警察は被害者の資料からすぐ容疑者を割り出したが首をひねる。

北海道のサロマ湖畔の砂丘に埋められていた女子大生と、伊豆下田の海に遺体を浮かべた女流作詞家。

北海道の観光地めぐりだけ、という好条件のアルバイトに狂喜した女子大生ふたり。

北海道のサロマ湖畔の砂丘に埋められていた女子大生と、伊豆下田の海に遺体を浮かべた女流作詞家。

寝台特急「富士」に乗っている男が、この殺人現場に立てるか?日向・札幌・東京で起った殺人事件の真犯人を追って、黒江壮・笹谷美緒の探偵コンビが犯人のめぐらした緻密で巧妙、大胆なトリックに挑戦し、鉄壁のアリバイを打ち崩すスリルとサスペンスあふれる本格長篇書下ろし

女子高生レーサーの千明は17歳。

3百万の会員をもつ礼法の本俵流家元が亡くなり、あとを令嬢が継ぐことになった。

夏の軽井沢、藤波武子女史の別荘内外で起こった連続殺人事件に巻き込まれた栗本薫クン。

SF作家にして名探偵の栗本薫クンは逗留先の軽井沢で、女流作家藤波武子女史からアイドル歌手朝吹麻衣子を紹介され、すっかり心を奪われてしまう。

殺人容疑者の身柄を預った新聞社の支局長が、警察も気づかぬ事件の真相を暴く「ガラスの罠」、新聞への奇妙な投書が投げた波紋の意外な結末「満ち足りた生活」など、地方支局を舞台に展開、推理する、異色の連作ミステリー9編。

離婚した青山は、8歳の息子昇との不安定な生活で女手に窮していたが、手伝いに来た愛人加代子は、不審な死を遂げた。

東京・世田谷で白昼、弁護士夫人が絞殺された。

脱サラ作家・津村はある晩、ホテルで殺人事件に巻き込まれ、その体験をきっかけに急に売れ出す。

ブランド品を隠して空港の税関申告をごまかそうとした女子大生が、取調べ直後、毒死体で発見された。

カメラマン師岡弦は失踪した父親・俊一郎を追い、恋人の由芽子とスペインへ旅立った。

1億円よこせ、さもないと東京駅を爆破するという脅迫電話が!乗客の安全と犯人逮捕をめぐり駅長と十津川警部の間に微妙な対立が…(東京駅殺人事件)。

1億円よこせ、さもないと東京駅を爆破するという脅迫電話が!乗客の安全と犯人逮捕をめぐり駅長と十津川警部の間に微妙な対立が…(東京駅殺人事件)。

学生街のビリヤード場で働く津村光平の知り合いで、元サラリーマンの松木がある日突然何者かに殺された。

水産会社のフィリピン進出の尖兵となった越智は、現地で政治トラブルに巻きこまれ、危うく日本に舞い戻る。

大手建設会社の鹿谷建業では、専務派と常務派が次期社長の椅子を狙って争っていた。

連続殺人の真犯人はこの中に!箱根のリゾートホテルに1年に1度集まる「七夕の会」のメンバーが次々と怪死する。

小さな出版社を経営する紺野美也子は、ベストセラーをねらって大流行作家に近づき、その魅力で書下ろし小説を依頼する。

思想・SF・ミステリを横断する80年代の騎手、笠井潔:1980‐1986全短篇を収録。

情事のもつれの果てに生じたガス爆発が多くの人の死を招いた。

西村文学の中でひときわ異彩を放つパロディ推理の秀作。

西村文学の中でひときわ異彩を放つパロディ推理の秀作。

時代小説の醍醐味がここに凝集！ 「梅安……。あの恐ろしい男を地獄へ」。

著者の代表作として今もたくましく成長をつづける鯱シリーズの記念すべき第1弾である。

連続予告殺人事件発生。犯人グループの手口は大胆かつ残虐をきわめた。

戦後の日本を牛耳ってきた男・槐島佐吉が自らの死で贖わざるを得なかった赤い国との密約とは?戦慄すべき密約の正体を知る男の救出を時宗首相から頼まれた仙石らは択捉へ…。