本好きの間では、骨董的価値の高い本を古書、そうでないセコハンのものを古本と呼び分けたりもしますが、本書では個人蔵書、貸本等も含め、新刊書店で売られている以外の書籍を“古書”と称しました。

昭和六十年代の札幌・ススキノ。やがて消えゆくバブルの時代、かりそめの街で敏腕黒服・黒頭が邂逅する五つの物語。

まったく何ともいいようのないうまさだった――隠れ家レストラン〈スピローズ〉で供される料理はどれもが絶品ばかり。

被告として法廷に立つ判事。愛人の存在を知られ、妻を殺したとする状況証拠が揃う。

高名な判事サビッチの妻が薬物による変死を遂げた。事故死と思われたが、遺体発見から通報までに空白の一日があった。

難病に罹り余命宣告された五十五歳のボーディル。

“ネットワークではなく、人の心をサーチするんです。

愛知県犬山市の明治村にある品川灯台で、大京物産の社長・高桑雅文の遺体が発見された。死因は刃物で刺された失血死。

五月のある夜、浅倉悠輔は売上金強奪事件の犯行現場に居合わせる。狙われたのはディスカウントショップの売上金。

悪評高い焼き物問屋の彦市郎と、町中で一触即発の状態にあった明珠。

悪漢に屋敷を荒らされた深室家は目付に不始末を厳しく追及される。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

プレハブのアパートの一室が事件の現場だった。 被害者は一人暮らしの普通のOL。

来たれ、難事件。依頼料は高校生割引1000万円! 「兄を探してください」と、一人の少女が訪れた。

両親を事故で亡くした女子大生・笹木唯は高額の報酬と引き換えに記憶消去薬「レーテ」の新薬実験に参加する。

大学生になった僕はやりたいことが特にない。

その日のキツネ狩りの「獲物」は頭部のない若い女の死体だった。悲劇は連鎖する。

病死した戦友の息子・野本精一から金の無心をする電話がかかってきた。

殺しに時効があってたまるか!19年前に恋人が殺された未解決事件の犯人を捜して、強引な捜査を続ける一匹狼の刑事・北郷。

死者の魂を送る「ツゲサン」を継いだ柊一。京都の大学生、沙織。

海中に適応した人々が現れ、海洋経済圏も成立した近未来。しかし、人類は未だ闘いを止める事は出来なかった。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

高校を卒業して5年ぶりの同窓会は様々な想いを抱えて参加する者ばかり。

失踪した親友の捜索依頼のため、自由が丘にある「椎名探偵事務所」を訪れた千脇奏。

“熱烈なキスを交わした結果、ふたりは二度と出会えなくなった”“のろまを見捨てたために、彼女の出費は倍増した”など、12の謎めいたユニークなシチュエーションの真相を、イエス、ノーで答えられる質問だけで探り当てろ!ミステリ心をくすぐる仕掛けとユーモアが満載!!

師走も半ば、金座裏では総出で大掃除を終えた後、 差し入れの河豚料理に、皆で舌鼓をうっていた。

突然の敵襲、窮地に立たされたゼン。絶対的な力を前に己の最期すら覚悟しながらも、その強さ、美しさに胸が震える……。

老舗古書店“東亰バンドワゴン”を営む堀田家に、まさかの幽霊騒ぎが持ち上がる。

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり崖から飛んだ。

犯人は魔女。トリックは魔法。

都内に佇む茶室、妖〓（き）庵。美貌の主・洗足伊織はヒトとは僅かに違うＤＮＡを持つ妖人であり、ある特別な能力を持っている。

ワーキングプアを喰い物にするあくどい商売をしていた人材派遣会社社長・但島喬司が金属バットで撲殺された。

神保町の楽器店から消えた1億2000万円のヴィンテージギター。

失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。

中山道を江戸へ向かう蒔坂左京大夫一行は、次々と難題に見舞われる。

レインボーテレビ地下倉庫での爆発に巻き込まれ、東京臨海中央署地域課の巡査部長・日向太一はこの世を去った…はずだった。

あの名作が、あの名文句が、驚きの物語を生み出す。名人ワザ冴え渡る名短篇集。

妻子に逃げられたダメ男・松橋吾郎は、ただいま低額宿泊所の施設長。

犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ! 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生する奇妙な殺人事件。

自分以外の人間は誰も信じるな―― 子供の頃からそう言われ続けて育てられた。 しかし、その言葉には、まだ逃げ道がある。

新東京テレビ制作部に勤務する五味剛は、敏腕テレビマン。

元刑事でいまは人材派遣会社SLNの調査員として働く星村真一。彼はある日、社長から交渉役を頼まれる。

解剖に使用できるのは死んだ奴隷か死刑囚のみ―それでは医大での研修がままならず、医師は禁断の手段にでる。

隣人殺しで32歳無職の森塚が逮捕されたが犯行を否認。鶴見弁護士が森塚に接見するも、供述が二転三転。

昭和20年、戦時下断末魔の日本。

今から30年前、突然、我南人が「この子ぉ、僕の子供なんだぁ」と生まれたての青をつれて帰ってきた―(「紺に交われば青くなる」)。

当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。

京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。

季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。

すべての登場人物の”顔”は鍵のかかった仮面の下に。

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。

彼氏と同じ大学を目指しながらも、受験に失敗し、従叔父のいる大阪の大学に入ることになった友恵。

自殺の名所を訪れる、様々な人間たち 「死」の気配を濃厚に漂わせる、富士の樹海。

村の駐在所勤務を夢見る浜中康平は強運で事件を次々を解決する群馬県警捜査一課の切り札。

若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。

ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。

大地清隆率いる警視庁組対五課「大地班」は、薬物捜査を手掛けるスペシャルチーム。

フェリックスはB級映画オタク。そこは引退したポルノスターの集う養老院。

山城長政、通称“武将さん”は、中三条商店街にあるカフェの店長。

アキともう一人の少女の疲労は、限界だった。『溺死』という不吉な二文字が、脳裏をよぎる。

「オンナニ…ウシク…」都内の神社で胸を刺された商社マンは、奇妙な言葉を遺して息絶えた。

横浜から宮崎へ向かうフェリーに愛車とともに乗り込む、ただならぬオーラを放つ男。警察庁の秘密捜査官・西城秀夫だ。

両親が急死し、多額の遺産を相続した少女が恋をした。

「今夜決行だ―」鉄砲ダマとして死ぬ、たとえ生き残っても娑婆に未練があってはならない。

オフィス・カメレオン―対象は生物、非生物を問わず。

ミステリ作家を目指す日比谷研介は神保町すずらん通りの「ベルサイユ書房」でアルバイトを始めた。

「自分で引き籠ってるの。外に出るのが怖いから…」風俗嬢の奇妙な告白に戸惑う悪漢刑事佐脇。

おれを力いっぱい殴ってくれ、とタイラーは言った。事の始まりはぼくの慢性不眠症だ。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。

研ぎ澄まされた感覚と推理で、全盲の探偵が難事件に挑む!! 事故によって失明したが、まとめサイト「魔と眼」を運営しながら 東京北区・赤羽に暮らす元雑誌記者の川田勇。

台東区根岸のラブホテル街で、スーパーの社長が口の中を銃で撃たれて死んでいた。

神社で神隠しに遭う少年、ホームレスの奇妙な生活を垣間見る青年、意外な過去を持つ金髪の老人……。

数学の苦手な中学2年生の遥の前に、不思議な転校生・宙がやってきた。

強請屋の見城豪は、旧知のインテリやくざ牛尾から、命を狙われているとの相談を受ける。

大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。

群馬県小沢岳で男性の絞殺死体が発見された。被害者は種苗会社の社員。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

学園裁判。暗号。

バリントン海運の株式を巧妙に操作し、会社の凋落を企むマルティネス親子。

セバスティアンが死亡したと聞いて病院に駆け付けたハリーとエマ。しかしその遺体は息子のものではなかった。

引退後、サセックス・ダウンズで養蜂を営むホームズは、養蜂場の近くで、息子のような存在である助手の少年が死亡しているのを見つける―。

ロビン・モナークは、幼くして孤児になり、ブエノスアイレス最悪のスラムで生き抜くために、盗みの達人となった。

炭鉱の街として一瞬の栄華をきわめた軍艦島。島で人が亡くなると、隣にある無人島、中ノ島で火葬されたという。

浅見光彦は「旅と歴史」の依頼で、長崎県五島列島へ教会堂の取材に行くことになった。

金策のために上京した父の急病死。犯罪の痕跡はなかったが、所持していたはずの三千万円はなぜか消失していた。

熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。

廃屋で見つかった5人の女性の死体。そのどれもが身体の一部を切り取られ、激しく損壊していた。

新聞記者・仲尾晴人が病床の祖父・仲尾碧からある一人の女性に渡してほしいと託された一通の手紙―それは、67年前に書かれた、祖母ではない「蓮沼閑子」という見知らぬ女性宛てのものだった。

いよいよ因縁の相手と決着が……!? そして御崎と伊江村の恋の行方は? 〈黄金の朝〉と名乗る者による殺人事件が、全国で連続して起こっていた。

私立赤羽高等学校サッカー部『レッドスワン』。

城塞(シタデル)での爆破事件、そして修道士たちの不可解な死を受け、秘密主義な教会に対する世間の関心は病的なまでに高まっていた。

天文学者サラ・ディライト・ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

オープンカーが車輪を石畳の外へと踏み外し、乗せられていた石膏像が投げ出された。

北朝鮮不正送金の疑い、スポーツジム襲撃事件など、不審な行動が目立つ宗教団体クルパジャ。

東北にある人口十万人の尾形市で今恐るべき陰謀が進行している―上野駅構内でそんなビラを配っていた若い男が、隅田川で死体となって発見された。

MDMAを服まされた姪がショック死し、その交際相手の戸部に暴行を加えた米良剛警部補は、停職処分をくだされた。

拓也が大学で出会った美少女は、日本人女性初のノーベル賞受賞者・桐島教授。