初代は3歳で親に捨てられた。お守り代わりの古い系図帳だけが初代の身元の手がかりだ。

秋田県雄勝町で催された小町まつりの最中、老人が不審な死を遂げた。

本所・法恩寺橋袂で麦湯屋をやっている器量よしの娘。奉行所が総力を上げて追う浪人は、必ずその娘と接触するはずだった。

東天高校文化祭初日、ブラスバンド部のオープニング曲終了とともに、突如校内放送から謎の男の声が流れてきた!DJネガポジと名乗る男は、リクエスト曲を流しつつ携帯電話でのリレーインタビュー企画を進めていく。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。

アメリカで生まれ育った若き日系二世。一人はアメリカを「祖国」として選び、一人は日本へ「帰化」をした。

夜が更けるとともに、ある商家の通用口に、男がひっそりと座る。「お話、聞きます」。

ピコタンは冒険が大好きな9歳の女の子。遊園地の古いお化け屋敷で、哀しげな女の子と出会う。

黒船あらわる時代。長崎の出島で、高価なギヤマンの壺(つぼ)が蔵から消えた。

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。

1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。

祝言を挙げた文之介とお春。人捜しや探索を生業に一軒家を借り、お知佳とお勢とともに暮らしはじめた丈右衛門。

あんたの仕事は、ハゲタカを消すことにある。

渋六興業と禿富鷹秋の癒着関係を暴き、警察組織から追い出しにかかる―ハゲタカを執拗に追い回す敵は、同じ神宮署生活安全特捜班に所属する、屈強でしたたかな女警部、岩動寿満子だった。

日本軍の真珠湾攻撃で苦境に立たされた日系人たち。

新進の考古学者・高須通子は、石造物の調査のために訪れた奈良で、殺傷事件に巻きこまれた海津信六を助ける。

イランでゾロアスター教の遺跡を踏査した通子は、帰国後、飛鳥文化とペルシア文明の関連を考察した論文を発表する。

夏休みの老朽校舎に出現した死体の謎…英国伝統ミステリのコクとユーモアがたっぷり詰まった1冊。

あの男が戻ってきた―四代目率いる不良少年チーム・平坂組の、もう一人の創設者、平坂。

最高の純文学にして究極のエンターテインメント! 2033年、人類で初めて火星に降りたった宇宙飛行士・佐野明日人。

荘内藩の藩主世継ぎを巡る暗闘、いわゆる「長門守事件」を描く表題作のほか、「夢ぞ見し」「春の雪」など初期の秀作全5篇を収める

女子高校生四人組の演劇ユニット「羅針盤」。

天才発明家・機敷埜風天は、脳波を直接受信して人の体を動かすBFを開発していた。

思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。

「ねーさんの」「ためなら」「エンヤァ!」「ゴルアァ!!」『1985年の奇跡』の五十嵐貴久、久々の痛快直球青春小説。

弱毒性豚インフルエンザが初めてフェーズ4を突破したあと、世界は強毒性H5N1型鳥インフルエンザの本格的な流行に脅えていた。

周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。

続巻待望の青春音楽小説、「光と影」のさらに色濃い第2楽章へ!

1986年10月、伊豆諸島に浮かぶ小さな孤島“六軒島”。年に一度の親族会議のために集まった大富豪“右代宮家”の人々。

ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。

発見された男女の死骸。二人とも、正確に心の臓を貫かれており、下手人はかなりの手練であることがわかった。

「疫病神」コンビ、待望の復活。

晩秋の小樽の海で、一隻の漁船の網が女性の変死体を引き揚げた。

非業の最期を遂げた美里との約束―。小樽の街を見下ろすホテルを設計することは、晴之の悲願だった。

一九八八年から現在まで書き続けられている人気警察小説・安積班シリーズ。

高校時代を剣道にかける、またとない好敵手。最後の夏、ふたりの決戦のとき。

最愛のユウトが事故死した。その日を境に、消えてしまった恋人から1日に1通だけ届く短い携帯メール。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。

帝ご寵愛の猫はどこへ消えた?出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。

ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺し、自らも首を吊って死んだ。

「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏学部の部室に貼られた怪文書。

将軍家斉の四男敬之助が急逝し、尾張徳川家は後継を失う。

人気絶頂のアイドル・細原ゆかりから一方的に結婚宣言された小田桐茂。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。

1941年。日系2世の3人の青年は、ロサンゼルスとハワイに暮らしていた。

1975年、日本海側のN***県が突如分離独立を宣言し、街は独立を支持するソ連軍の兵で溢れた。

宿泊料1泊7000円、都内にあるリバーサイドホテル。

乳飲み子とお定を残して忽然と姿を消した又七。

獄霊島―そこは世界から忘れられた瀬戸内の孤島。

マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に立つ小屋に集まった、学者や仲間たち。

ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンレトリバーのリラを飼うことになった。

働くばかりが能でなし、たまには羽も伸ばしたい。ちゃっかり縄張り外の出羽に向かい、「おくの細道」をなぞろうとした十兵衛。

危険を孕まぬ人生は、生きるに値しない。

誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。

「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。

書店で真剣に本を選ぶ美しい女性―まるで絵画のような光景に見とれた川端直幸。

書店で真剣に本を選ぶ美しい女性―まるで絵画のような光景に見とれた川端直幸。

ねぇ、人類って、どれくらいまえに現れたの?五日連続同じ夢を見た不思議な体験が、すべてのはじまり。

3年連続でそれぞれ異なる殺人鬼に生命を狙われ「日本の犯罪史上もっとも有名な被害者」となった天見仄香は、現在、警視庁の犯罪被害者支援室に勤務している。

日本から人がいなくなる!元日の午前零時、全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や県警本部が謎の集団に占拠された。

売れないもの書きの廣介は、極貧生活ながら、独特の理想郷を夢想し続けていた。

「鬼芭阿諛子」なる人物が石川県の神社で宮司を務めている!?神社に急行した岬美由紀は、そこでかつての師であり宿敵であった阿諛子の母・友里佐知子の日記を入手する。

謎の神社には、境内に日本経済復興の鍵となる発明が隠されていた。

「B型になるくらいなら、死んだほうがマシよ!」。

松浦静山の下屋敷に飯炊き女として潜入した織江は、ついに静山の密貿易と野心の証拠をつかんだ。

高校1年生の時に隣家に棲む男に拉致監禁された奈緒子。

今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。

『あの坂道をのぼれば』―妻子を捨て女と逃げた男の28年ぶりの帰宅。男の思いは、あの日の駅のホームに漂着する。

初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。

二人が二人でいれる場所…。都会

美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。

ゲーセンで若い女性が転倒して死んだ。

“犯罪被害者家族の集い”に参加した女性2人の惨殺死体が、東中野の教会で発見された。

“犯罪被害者家族の集い”を舞台にした殺人事件の捜査は、暗礁に乗り上げた。

世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。

天涯孤独な少年・勇介は、急逝した大伯父・如月教授が遺してくれた博物館で秘密裏に行われているあるプロジェクトの存在を知る。

ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。

直心影流の遣い手・橘円十郎は、江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候しつつ、気の合う二人の牢人仲間である馬淵と宇佐美と共に気ままな日々を送っていた。

湘南・葉山マリーナから沖縄を目指す豪華クルーザーのインディアナ号が出港した。

人は、やむにやまれぬ犯罪に対し、どこまで償いを負わねばならないのだろう。そして今、未曾有の台風が二組の家族を襲う。

留守番をしていた認知症の老女が絞殺された。難航した捜査は、ひとりのホームレスへと行きつく。

悪徳刑事には美点があった。権力に群がる蟻どもを冷静沈着に操るスキル。

楽園なのか、それともここは煉獄か―。美酒は発酵を重ねついに爆発した。

自分のことを「吾輩」と呼ぶ、金城武似のホスト、タケシは、実は吸血鬼だ。

惑星エル・ファシルからの民間人救出の功により、突如若き英雄となったヤン・ウェンリーに、新たな任務が課せられた。

十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、千波、牧子、美々。人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。

精神科医の「私」は、患者の不可解な自殺衝動が気に掛かっていた。

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。

ときは近未来、ところは日本領土内、鎖国状態の「江戸国」。上質の阿片が海外に出回り、江戸国は麻薬製造の嫌疑をかけられる。

「一緒に日本を買い叩きませんか」1兆5000億ドルの外貨準備高を元手に、中国が立ち上げた国家ファンド。

若き買収王・賀一華を先鋒に、仕掛けられるTOB。次々と繰り出される揺さぶり。

妻を自殺で喪い息子を一人で育てるサラリーマン。家族を捨て、後悔の念にさいなまれるラジオディレクター。

金物問屋「十八屋」の隠居・お蕗は、定期的に野菜を売りにくるお杉の姿が、ここ七日余り見えないことを案じていた。

あたし、夏美。19歳、んでギタリ̋