小春が京都・祇園の祖母宅にやって来てから約1年。

その並木道で出逢ったのは、 未来の「私」と過去の「私」。

物静かな青年・透と美白猫のアガサが、 謎も心も解きほぐす。 美哉は恋人と別れ、仕事も失い、失意のどん底にいた。

古都、長岡京で開かれる旧財閥の懇親会。

兜市役所の秘書課に勤務する比南子は困っていた。

「犯人は私ですね、間違いなく」事件現場は、ある屋敷の密室―遺体の隣で血まみれの凶器を握りしめて眠っているのを発見されたのはあろうことか、忘却探偵こと掟上今日子だった。

中学生の慎治は、いじめっ子に万引きを強要されて実行してしまう。

由良家の一人娘・珠子が無事に小学校へ通い始め、平穏な日々が訪れるかに見えたゆら心霊相談所。

青山七恵が描くおちゃめな双子の物語 デビューから12年。青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。

上司とのトラブルで会社を辞めた深町さくら。

真に「手を触れてはならない」者は誰か? 映画化『クリーピー』著者の新たな代表作! 「凡戦の帝王」と呼ばれた元プロボクサー。

俳句の価値を主張して国語教師と対立した茜。

舞台は東京。地中に潜む「地霊」が、歴史の暗黒面を生きたネズミや人間に憑依して、自らの来歴を軽妙洒脱に語り出す。

米ソ冷戦時代。航空自衛隊パイロット那須野治朗は、米軍大佐バーンズから「お前はソ連機を撃墜できるか?」と問われる。

貧富を問わず患者の看病にあたる鎮水のもとで医師修業を積む庄十郎。一方で兄の甚八は大庄屋を継いでいた。

享保十三年、久留米藩領井上村。

時は奈良時代。

母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害される。死体発見時から母親が行方不明の為、母親犯人説が浮上。

新人記者の駿也は、我が子を傷つけていた母親の不審死事件を取材する過程で「トミーの呪い」という都市伝説を知る。

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。

学級委員長を押し付けられ、家では両親が離婚の危機。さらには幼なじみへの恋心も封印。

“都市伝説”を信じて猫殺し事件を企てた同級生、和久田悦史が行きたかったこの場所は、「現実」よりも過酷な世界だった。

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。

若き天才女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場からこつ然と消えた、時価数十億の伝説の名器。

猫町に暮らす野良猫のミスジは、憧れていた順松の後を継いで傀儡師となった。

千夏は民俗学の「口頭伝承」を研究する大学院生。

ポーランド人強制収容所囚人の日記に隠された意外な真実とは! 日本とポーランドで起きた2つの殺人事件。

行政書士の斉木にかかってきた不穏な電話。男は娘を誘拐したと告げ、 返してほしければ指定場所に来るよう命じる。

大和と京を結ぶ「奈良坂」で消息を絶った女を探す浅見光彦は、文人縁の宿「日吉館」を訪れる。

弁舌巧みなイケメン元国会議員・漆原翔太郎は国民人気を武器に都知事へ転身。

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。

道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。

姫を救出せんとする近衛兵と剛力たち。地下に張り巡らされた暗渠に棲む孤児集団の力を借り、廓筋との全面抗争に突入する。

集団で移動して、海や川を渡り、新天地を目指すレミング。その名を称した中学2年生の男女5人組が、市長の娘を誘拐する。

『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん』昭和二十七年。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

これぞミステリ!と膝を打ついかにも“らしい”52人。

新米刑事の高木は、闇社会の人間関係を知り尽くし圧倒的な実力で事件を解決する刑事・桜井に衝撃を受けるが――本格警察長編。

死んだ仲間の“復讐”のため、リベンジャーズはアメリカへと飛んだ。

轟音!任務前のリベンジャーズが、世界各地で同時に襲撃された。

4号警備、それは民間警備会社によるボディガード業務のこと。頼れるものは己の身体ひとつのみという過酷な現場だ。

桃農家の亨が見つけた、金色の芳しい桃。それは、天から落ちた桃の精だった。

いよいよ江戸に帰るべく、金杉清之助は徹宵して南下し、師が眠る鹿島を訪れる。

人間の心を捨ててもずっと一緒にいたかった。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

一九八四年、台湾で四人の少年たちは友情を育んでいた。三十年後、そのうち一人が全米を震撼させる殺人鬼に。

「日本殺人事件」(第48回推理作家協会賞受賞)著者が贈る語りの妙味溢れる新作短篇集。

あなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

東京湾臨海署管内で救急搬送の知らせが三件立て続けに入り、同じ毒物で全員が死亡した。

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。

駆け込み寺「慶光寺」の主・万寿院の知人の娘・お結を、京から連れ帰ってきた「橘屋」の用心棒・塙十四郎。

予想を裏切る『至宝』の数々!驚きのトリックに、思いがけぬ結末。

ミステリー文学資料館は、日本の探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、研究者や一般読者の利用に供するために一九九九年四月に開館した。

築五十年のオンボロビル「スカイカーサ武蔵小金井」には、人なつこい幽霊の少女・アリサがいる。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

浅草門前町の両替商・分銅屋仁左衛門に用心棒として雇われた浪人・諌山左馬介は、剣の腕はさほど立たぬも、鉄扇の扱いには長けていた。

鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。

あのアツい男・遠藤が出社拒否に!? 人のいい彼が遂に、折れた……。

お馴染みの楓ヶ丘動物園の飼育員たち――大型哺乳類担当の僕(桃本)、げっ歯類担当の七森さん、ツンデレ獣医の鴇先生、そしてカルト的人気、爬虫類担当の変態・服部くん――が、動物たちにまつわる謎を解き明かす、人気ミステリーシリーズ最新刊!

それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。

ネイルサロンで、暑い夏の坂の途中で、深夜の電話口から、人々は不意に怪異を語りだす。奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。

人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ―。

食い気盛んな同心・木村忠吾の大好物は、深川の一本饂飩。柚子や摺胡麻、葱などをあしらった濃目の汁で食べる。

当代随一の女形・五代目岩井半四郎と知り合い、再三、芝居への招きを受けていた小籐次。

車中の首なし遺体が発見されるや、次々に殺人事件が。

冷戦時代、米ソは極秘の生物化学兵器を共同開発していた。「死霊の泉」なる猛毒物質はいまも大量に貯蔵されている。

世間を騒がせる怪人二十面相の秘密を知り、身を挺して真実を伝えようとした少年と、彼に「力」を授ける謎の紳士。

テロや民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装。

ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、当時起きた殺人事件のことを思い出す。

「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」 上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。

悪名高い実業家添田が、白馬にまたがった黒い鎧の騎士に剣で殺されるという謎の事件が発生。

三年前の誕生日に恋人を亡くしているラジオ局の報道記者、星乃さやかはある日、「孫が至急百万円を振り込んでほしいと言っている」と慌てる老婦人に出会う。

逆さまに咲くチューリップはありますか?―京都府立植物園の新米職員の神苗健は、ある母娘から質問を受ける。

郵便ポストの連続放火事件が発生! 郵便探偵の配達員・瞳子は事件解決に乗り出すが、新人・周防からの好意に戸惑い、普段の調子が出ない。

直木賞作家が生と死の戦場を鮮やかに描く実録兵隊戦記。

謎と浪漫の読書俱楽部に貴方もいかが? 東京、山の手に広々とした敷地を誇る名門女学校「聖マリアナ学園」。

畠山警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。

冬雷が鳴る日本海沿いの魚ノ宮町に、多大な影響を及ぼすふたつの名家があった。

藩命により友を斬るための刀を探す武士の胸中を描く「春山入り」。

ケガレを呑むことでしかその男は生きられない。坂口麻美は悪夢を見ていた。

病に伏した父を治す秘薬を手に入れるため、兄の特命によりサルバドールとの取引に臨んだジンドランの第二王子ランス。

あ、怪異が待ち伏せしている! 怪談ワークショップで集めた衝撃の体験談! 客と机を挟んで対峙して座り、乞われれば怪談実話を語り代金としてお金をいただく。

生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

暗号解読局＝ブラックチェンバーの魔女エンリケーテの許に、皇帝の近衛であった鬼助が護衛として派遣される。

台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。

老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する、人気シリーズの番外長編。

徳川幕府転覆を企む神宮路翔の探索のため京の所司代屋敷に逗留の鷹司松平信平に、江戸の稲葉老中から書状が届いた。

偽装された殺人事件の真相は!? 社会派ミステリの真髄!! 父から継いだ製鎖工場で女社長を務める翔子は、倒産した製鉄所の連帯保証債務を押し付けられ、自己破産の危機に追い込まれていた。

小江戸川越が舞台! 問題だらけの猫と人が紡ぐ、やさしい出会いの物語 就職難にあえぐ崖っぷち女子の胡桃。

若き青年局長が日本を変える!新しい政治小説。 若き青年局長の甲斐孝輔は、日本の最大の問題は少子化だと考えていた。

大ヒット『神様の裏の顔』著者が仕掛ける、もう一つのどんでん返しミステリ 人気作家・怜子と若手女優・夏希の誌上対談は、和やかに行われた。

「猟奇犯罪捜査班」の“死神女史”こと石上妙子の、若かりし頃の事件 連続ドラマ化された「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの 人気登場人物“死神女史”こと石上妙子の、若かりし頃の事件を描いたスピンオフ作品が登場! 「猟奇犯罪捜査班」の“死神女史”

カネなし、男なし、才能なし。29歳のタロット占い師・柏木美月は人生の岐路に立っていた。

事件×お仕事コメディ! 第2回角川文庫キャラクター小説大賞大賞受賞作 文芸編集者2年目の瀬名あさひは、憧れの作家・御崎禅の担当となる。

時は幕末。

『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』――昭和九年の大晦日、銀座のバーで交わされる奇妙な噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。

東京に憧れ、親の反対を押し切って会津若松から上京した七条由香が、死体となって発見された。