ルール
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オリンピック競技のルールは、オリンピック開催後に大きなルール変更が行われる。その変更に適応するのに大変な労力が必要である。スポーツ競技は勝つことが目標であるが、勝つために何でもしても良いのか、ルールを逸脱しても良いのか、疑問が残る。 | ||||
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嘘であって欲しいと思って読みました。 フィクションの中でも、嘘であって欲しいと思いながら読みました。 悲しい話でした。 堂場氏らしい丁寧な描き方だと思いました。 現実の世界では起きて欲しくないです。 | ||||
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まじめ人間竜神と友人の記者との友情が心地よく感じた。竜神のド-ピング問題に記者としての立場と友人としての葛藤が良く理解できる。ただ竜神がド-ピングにはまった理由があまり納得できない。問題を軽く簡単に考えてしまったことに違和感をおぼえた。 竜神の最後は悲劇的で当然の結果なのかもしれないが哀れに感じる。スポーツはする本人も見る人も熱狂状態になってしまうがその裏にはたくさんの問題があることを思い出させてくれた。堂場さんは語り上手なので読んでいるうちに引き込まれていくが、ルールの問題について考える機会が与えられたと思っている。 | ||||
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クロスカントリー冬季オリンピック2大会金メダリスト・スポーツ新聞記者・ドーピング...この三つが絡んだときの二人の葛藤を描く❗ 久し振りの堂場スポーツ小説、考えさせられたねぇ( ̄▽ ̄;) | ||||
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『ルール』は、そのように評価出来る作品ではないだろうか。物語は、元オリンピック金メダリストが現役復帰するところからスタートする。 クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲得。国民的英雄と崇められ引退した竜神。彼の評伝執筆に取り組む新聞記者で旧友の杉本直樹は、復帰の真意を探っていくうち、ある疑念を抱く。竜神は“致命的なルール違反”を犯したのではないか──。記者の使命と友情の狭間で、杉本は真実に迫るのだが…… 読み終えて、わたしが最も印象に残ったのは、竜神の監督である波留の次の言葉である。 「いや、スポーツのルールは法律じゃない」 と言ってのける場面である。無論、この場面において杉本に問い詰められた監督が竜神のドーピングをそのまま認めてしまえば自分も同罪になってしまうという思いはあっただろう。しかし、一方でこの監督のように考えている選手や監督なども実際にいるのではないだろうか。それが、いまだになくなることのないドーピング問題のもう一つの背景ではないか。 しかしながら、わたしは監督のその意見に賛成することは出来ない。やはり、スポーツにおいてのルールとは、法律そのものであるはずだ。 その共通のルール(=法律)があるからこそ公平・公正に選手たちはプレーすることが出来るのだ。その根本の部分を無視してしまったならば、各競技の信頼性は一気に失われるだろう。 例えば、サッカーではどのような華麗なゴールであれ、泥くさいゴールであれ同じ一点である。しかし、あるチームないし選手が「わたしのゴールは華麗なゴールだったのだから一点ではなく、三点もらわないとおかしい」と主張したとしよう。その主張は認められるだろうか? 答えは「ノー」だ。そのような主張は認められるわけがない。なぜならば、ルールにそのような規定はないからである。それを無視して、仮に審判がチームの主張を認めて三点を与えたならば、サッカーという競技の信頼性は一気に失われるはずだ。 つまり、上記の例において華麗なゴールに三点を与えないことと同様ドーピングも断じて認めることは出来ないルール違反である。ルールは、法律ではないなどという理屈が入り込む余地などない。皆が、同じルールでやっているからこそその競技の信頼性が確保されているのだ。それを、ルールは法律ではないなどという理屈でルール違反を許していたらその競技の信頼性は失われるだけだろう。 スポーツにおけるルールも法律同様絶対に超えてはならないラインなのだ。 解説においてスポーツライターの松原孝臣は、「守るべきルールを遵守するのは、しかし容易ではない」と語る。確かにその通りだろう。 大企業といわれる優良企業においても不祥事によって社会的信頼を失った例は記憶に新しいはずだ。 とはいえ、やはり法律・契約・ルールを遵守することは社会が健全に発展していく為には不可欠なものではないだろうか。日本社会では、(作中のスポーツの場合とは異なり)とかくその意識が希薄で忖度や慣習などによって法律がねじ曲げられて運用されているケースが多々ある。それが上記の大企業の不祥事にも繋がっているのではないだろうか。 社会が健全に発展していく為には、人のつくった法律などをきちんと守っていくという人々の営為が不可欠なのだ。守らなくてもよいルールや法律など存在しないとわたしは思う。 わたしたちが大したことないとルール違反を犯しているその行動は、まさに作中で竜神真人が犯した過ちそのものなのだ。 この小説がわたしたちに問いかけているものは、法律・ルール・契約とどう向き合うかということではないだろうか。あらためてルールとは何か?ということを考えさせられる堂場瞬一の傑作をお薦めしたい。(2018.5.29記) | ||||
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