為吉 北町奉行所ものがたり
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何度も時代小説で直木賞候補にノミネートされているくせに、時代考証は、ほとんど出鱈目。直木賞選考委員にも猛省を促したい。 最悪その1は「三つ指を突いて丁寧に頭を下げた」の文章。三つ指を突くのは、そもそも吉原の遊女が始めた作法で、極めて不作法な挨拶とされる。両手を「ハ」の字状にして掌をしっかり床に着け、額を床すれすれまで下げるのが最も礼儀正しい作法。武家の妻女が三つ指を突くなど有り得ない。 最悪その2。町奉行所同心の家に玄関がある。玄関構えは御目見以上の身分でないと許されない。 最悪その3。江戸時代、女性名につく「お」は名前の一部ではなく、二音までの女性名には「お」の敬称をつけるのが常識(特に会話で)だったが、付けたり付けなかったり、基準がバラバラ。 最悪その4。死罪と死刑の区別がついていない。死罪は、死刑の中でも軽い部類に属するのに、市中引き回しの上に獄門になるような罪人にまで死罪を使っている。 最悪その5。「目から鱗が落ちる」という新約聖書『使徒行伝』の言葉を出している。 最悪その6。昭和十九年のサトウハチローの造語の「頑張る」の乱発。台詞に頻出するだけに、全くいただけない。 「同じ穴の狢」は昭和三十五年の高見順の造語で、江戸時代は「同じ穴の狐」と言った(応永二十七年(一四二〇)の『論語抄』の言葉)。 「目と鼻の先」は昭和三年の久保田万太郎の造語で、江戸時代は「目と鼻の間(正保四年(一六四七)の石田文左衛門の言葉)」と言った。 「凄い」は江戸時代は「ぞっとする」「気味が悪い」という意味だが、「素晴らしい」に近い現代の用法で使っている。 「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが「非常に」という現代の意味で使っている。 その他、時代劇NGワードを列挙していくと、理由(山縣有朋の造語)、文句(樋口一葉の造語)、普段(若松賤子の造語)、連行(昭和二十三年の警察官職務執行法)、憮然(福沢諭吉の造語。それまでは「意外な出来事に驚いて茫然とする」「失望してぼんやりする」意味)、呆然・説明・厄介(坪内逍遙の造語)、緊張・情報・衝動的(森鴎外の造語)、苦手・活躍・露骨(夏目漱石の造語)、捕縛(明治四年の『新聞雑誌』の造語)、反芻(高木卓の造語)、無視(内田魯庵の造語)、反論(伊福吉部隆の造語)、原因(西周の造語)、連帯感(大江健三郎の造語)、時間の問題(菊池寛の造語)、夢中(山田美妙の造語)、体調(北杜夫の造語)、蒸し返す(堀田善衛の造語)、無駄・居心地(国木田独歩の造語)、戸惑う(尾崎紅葉の造語)、興奮(小栗風葉の造語)、優秀(石川啄木の造語)、雰囲気(北原白秋の造語)、興味津々(加藤周一の造語)、皮肉(鶴屋南北の造語)など山ほど。 | ||||
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著者の本は大半読んでいます。 いつもながらの感じですが、それだけに週末、楽しく読め、リラックスした時間を過ごせました。 | ||||
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私の読書の時間は、寝る前のベッドの中なので、本は文庫に限る。 この「為吉 北町奉行所ものがたり」も、もっと早く読みたかったのだけれども、 文庫になるのを待って、まさに満を辞してという感じで読んだ。 面白かった。最初から、引き込まれてあっという間に、読み終えてしまった。 宇江佐真理さん、もう三回忌だと言う。 早いものだ。 こんなに面白い宇江佐さんの作品を、もっともっと読みたかった。 | ||||
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この作家さんの商品探してました。見つかってうれしいです。商品もきれいです。 | ||||
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北町奉行所を舞台に、そこに関わる人々の訳あり人生が描かれている。一章ごとに主人公が変わるが、同じ人が別の章にも顔を出す趣向で、最初の主人公である奉行所中間・為吉が最終話の主役も務め完結する。 宇江佐さんのファンではあるが、本書は救いの無い話が多く、少し暗い気持ちになった。特に最終話ではせっかく為吉が幸せを掴むものの、身近な人物の憎しみにより大きなダメージを負う結末となる。そこを乗り越える過程を描いてこそのラストだと思うのだが、ページの都合なのか無理矢理終わってしまった。霊能者の姑という使えるキャラクターを登場させたのに、あまり活躍せず勿体無かった。 | ||||
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