見知らぬ男から完全犯罪殺人の方法を囁かれた坂田陽三。彼は酔った勢いで上司の藤田を殺したいと洩らす。

優雅に横たわる別荘風の建物の子供部屋には10歳の男の子の写真と黒く血に汚れたシャツが置かれている。

「可能克郎さんが亡くなりました」警察からの電話に、あわてて現場へ向かう妹・キリコの前に、当の克郎がノンビリ現われた。

お十夜の晩に碑の前で眠っていた美男、碑夜十郎は剣の達者。後存知天保六花撰の悪どもと庶民の敵を懲らしめる。

名前もない、過去もない、謎の剣士の碑夜十郎。囚われの友を救出に敵地に乗り込む夜十郎、一肌脱いだ河内山。

旧弊な因襲と封建的人脈にとらわれた山峡の都市・平野に、喧噪と猥雑のまち新宿を追われ流れついたはみ出し刑事・沖竜介。

「博之は北から来る何かによって殺される…」恐山の祖母サキの予言通り、青森県下北半島出身の音楽教室講師・杉山博之は東京のマンションで変死体で発見された。

製薬会社の社長令嬢・橋田久子は出雲伝説、中でも徐福に強い関心を持ち、白血病をおしながら綿密な研究を重ね『もう一つの邪馬台国』という著作を手掛けていた。

駄菓子屋「ことぶき屋」の女主人、波川まつ尾婆ちゃん以下、老年探偵団一行は、老人会で健康ランドへ。

降って湧いたような災難とはこのこと。マンション三階に住むホステスの川村真琴は、ある朝突然、警官隊に寝込みを襲われた。

美人からの熱烈なキスでウィーンに迎えられた片山ら三毛猫ホームズ一行。

頭脳はあるけど腕力まるでだめのシティマガジン編集長の僕が、大ホテルチェーンの御曹司にして、腕力だけが取柄のシュンこと、武藤俊に無理やり誘われて、『銀座探偵局』なる看板をあげた。

傷ようやく癒えた神津恭介のもとに一通の手紙が。「七福神を殺す」とワープロ文字が踊っていた。

超一流ホテルの美貌のソーシャル・ディレクター八切美樹子が、厚木の山の中で凌辱され、殺された。その妹亜希子は文芸編集者。

女子大生亜由美の親友久恵が結婚を目前にして自殺した。

不可能犯罪が4つある。ミステリーの原点がある。

人びとの愛と祈り、ついには運命そのものを担って走りぬける名馬オラシオン。

傷心をいやすために旅に出た香島紀子は、旅先で危いところを土地の若者・埴田晃二に助けられた。

名古屋城内での中年男性の変死体と仁四郎作の陶器が発見された。

三菱重工社長に就任して2年半、牧田与一郎は硬直的な企業体質を野性味あふれる柔軟なものにかえ、日本経済の推進力となるべく、精力的な企業戦略を試みていた。

今日も、元気いっぱい、しなやかにカルチャーセンターを渡り歩くのは、“フルコース夫人”こと本名・中沢なつき。

京都府警捜査1課の狩矢警部は、久し振りの休日に、貴船の料理屋で旧友との再会を楽しんでいた。

彼。渋谷一也。

卍の形の旧家で起こる連続殺人。期待の女流本格作家登場。

一人娘の結婚披露宴の夜、家に帰った和泉夫妻を、結婚旅行に出発したはずの郷子が出迎えた。

人生の夢と誇りを失わず、昭和の混沌の中を生きぬく春日正明。若き魂の軌跡をうたう大河小説。

7年間の眠りから覚めた、裕果。忘れられていた犯罪も目を覚ます。

いつも人騒がせな女子大生亜由美のところに、殺人予告の手紙が舞い込みだ。しかしこれは誤配。

絵馬に書かれた呪いの言葉どおり、証券会社の午端邦夫が殺された。

京都有数の資産家である西沢家。その家人が次々と殺された。

親友の不可解な転落死の謎を探るため、母校を訪れた高梨洋子に、名門「聖マリア女子学園」のガードは固かった。

「死のうは一定」―姑息因循な“時代”の壁を蹴破り、闊達自在の“自由”を生きた、先駆する“近代”織田信長。

〈異来邪〉を名のる人物から届いた死の予告状どおり、地上80メートルの密室から消失した甲斐辰朗。

「6月23日に、特急『あずさ』で松本へ行ったことにしてほしい」殺された女は、かつての恋人に偽の証言を依頼していた。

大学時代の同人誌仲間・阿部からの誘いに応じ、矢代と妻の由紀は原田とそのフィアンセとともに、五年ぶりに水戸を訪れた。

親友ユミの結婚式に出席したのが縁で麻矢はユミの義兄杉原太郎と結ばれる。豪華な挙式、京都に一泊して外国へのハネムーン。

21時00分東京発ひかり323号。この最終ひかり号新大阪行グリーン個室に、毎夜乗り込む若い女がいた。

地位も名誉もある大学教授が、なぜ若い女性を強姦し、殺害したのか。

大凧で蝶のように虚空を舞う美剣士、呪術を操り人の心をまどわす妖しい尼僧の群、黒装束の忍びの一味。

西風の強い秋の午後、新横浜駅に近いホテルで男が殺害され、直後、同室の黒いスーツの女が新横浜発15時58分の下り“こだま269号”で行方を絶った。

背中で聞いた「老犬トレー」のメロディ。幼い日の友との再会。

昭和8年、満洲をほぼ掌握した日本軍部は、来るべき全面戦争に備えてタクラマカン砂漠に住む自由の民東干との提携を策した。

旅のサーカス団への甘く切ない感傷に我々人類が忘却していた30億年の時間と空間の謎が…。壮大な叙事詩的SF。

日米開戦前夜、エトロフ島単冠湾は、極秘裡に集結した大艦隊で埋まった。

令嬢キャサリンは、恋人の浜口一郎とシンガポールに向った。

雨に煙る萩、水の町柳川、漆色に似た冬の会津、落葉の盛岡、冷たい風の吹きつける北京、鈴の音がかそけく響く能登。

無外流の秘剣“霞”が舞う。根岸流の手裏剣“蹄”が飛ぶ。

夏の初めの昼下り、西新宿のはずれにある自分の事務所を出て、豊島区目白の依頼人の邸宅へブルーバードを走らせた私は、不運にも誘拐事件に巻きこまれてしまった…。

常識を遥かに超える擬似体験ゲーム機「クラインの壷」が開発された。

ふとしたことで事件に巻き込まれた石本一幸、19歳。謎の女が残したシガレットケース。

長崎の一流ホテルで若い男が殺害された。

真杉伸子は小学校の同窓会で、かつて彼女を思慕していた宮田治夫と再会。

古代日本では、琥珀が岩手県久慈から奈良の都まで運ばれていた。

若手タレントの双葉サユリは、帰宅途中何者かに命を狙われ、ダルタニアンと名乗る男に助けられた。

義経伝説と金色堂の秘密に挑戦。連続する殺人事件と「義経」の謎を新考証で描く歴史推理。

野々村珠子の13年の穏やかな結婚生活は、突然の来訪者によって一変する。

悲願の九州統一を果たした懐良は、大宰府を征西府の拠点とした。

南北朝の時代、建武の新政に公然と反発した足利尊氏の北朝方に対し、南朝方の後醍醐天皇は各地で反撃に出ようとしていた。

2月下旬から5月にかけて、静岡県沼津市内で、一人歩きの女性を狙った「夜の狼」が出没し、世間を恐怖に陥れた。

警視庁捜査一課の大谷努警部は、非番の今日、シックな3つ揃いでピタリときめて、部下兼恋人の愛くるしい香月弓江刑事と楽しんでいるホテルのロビーへ現われたのが、彼の唯一苦手の母親である。

すべての生命が死滅した惑星で抗争を続ける2つの機械群。

宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。

「石田三成領地の鉄砲鍛冶を、我

ユーモアとサスペンスあふれる、軽快な都会派ミステリーの魅力。

10年ぶりに烏裂野の別荘を訪れた拓也は、円城寺実也、麻堵の兄弟と知り合うが、彼らの家庭教師遥佳から奇妙な依頼を受けた。

田園調布の路上で一流デパートの重役夫人が絞殺された。事件の容疑者は某国の大使館員。

平成元年4月3日、浅草の商店街で殺人事件発生。

海野十三の小説はタイトルだけをみても、昭和少年の熱い夢が感じられる。

喫茶店主・高井由子と水産会社の社長夫人・山川美代子は、ともに私設気象予報官・岩谷啓一に魅かれていた。

学生バンド『三角関数』が出演した学園祭の舞台で、信じ難し惨劇が発生!演奏中に行なわれた“寸劇”の最中、突然首吊り用の鎖が切れ、西条が死亡。

1986年冬。「私」はパリ=ダカールラリーが終了したばかりのフランスで、不思議な女に出逢った。

ふとした拍子に助けた少女が、なんと人気絶頂のアイドル歌手細原ゆかりだった。

焼却炉の中から死体で発見された女が残した1枚の手紙。そこから判明した消防士・有本の殺人動機。

横浜のマンションで大学浪人生がガス自殺を図った。

飛び交う揚羽蝶を目隠しのまま斬る秘剣の持主が、人妻と脱藩した。

水爆実験地で幼時被曝し、東大研究生として来日した若いアメリカ女性ジュディ。

人類生存の夢「ドーム」を創ろうという世論が大きく沸きあがっていった。

名探偵・浅見光彦の母・雪江が四国霊場巡りの途中、交通事故で記憶を喪失した。

ルポライターの浅見光彦が雑誌社から依頼された仕事は、日蓮聖人をテーマにした『伝説の旅』というものだった。

宝石デザイナー殺害事件の謎を追う浅見光彦は、事件の背後に見え隠れする日蓮聖人の伝説に導かれて、聖人ゆかりの地を訪れる。

殺された3人の男たちは、なぜ同じようにキャッツアイを呑みこんでいたのか。

杉原爽香、十六歳の夏。高校生になった爽香は、ブラスバンド部の合宿で、高原に来ていた。

せつないことさえ楽しくて。この街は心をかきたてる。

保険会社のエリート社会がアメリカで銃撃され、記憶を失って帰国。

芦田和賢と千巻は、もうすぐ結婚十年を迎える。

高校以来の親友の鍋島鉄平と網代潤一は、それぞれ会社を辞めたいと考えていた。

宮地杏子、浅川真、軍司弘之―野望・野心を抱く見知らぬ男女が地方から、「終着駅」新宿へ着いた。

9歳の夏に体験した至福の一瞬は幻だったのか?巨大なストーン・サークル、暗い森に聳える壮麗な西洋館、神隠しにあう3歳の幼女たち…。

突然、泉が街なかにできて、その中に入った男が、引きこまれるように沈んだ…。

地球征服を狙う悪魔と超能力者との凄絶死闘東北でのUFO目撃事件を端緒に、超能力者霧神顕の活躍がはじまる。

殺人者は間違いなくこの4人の中にいる。容疑者の相つぐ死。