ミステリーを科学したら
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由良三郎といってピンとくる人は少なくなったことでしょう。推理小説の書き手で、比較的売れていた方のようです。私は一冊も読みませんでしたが。それでいて本著を読み愛読したものです。本著は推理小説を読まない(読みたがらない)私でも楽しく読めるものです。医学に携わる方の見地から、それのみならず良識派としての立場から推理小説というものを俎上にあげて語られていて、その見地のバランスのよさが心地よいと申せましょうか。著者自身、推理小説というものを愛してらして、その蘊蓄というのか、愛の吐露も楽しく。未だ古びぬ内容であるし、推理小説を扱った随筆の名品、といえるものではないでしょうか。こういったものは、なかなかなさそうです。 | ||||
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ミステリーのエッセイとしては最上級のものだろう。著者は東大医学部名誉教授。退官後、由良三郎のペンネームでミステリーにも手を染めている。実作者としての実感も交えながら、専門家の見地からミステリーを切っていく痛快エッセイだ。 切りながらも、この著者にはミステリーへの深い愛がある。本気で目くじらを立てているケースは少なくて、ほとんどはあくまで“遊び”みたいなもの。飄々としているが、それが実に高度なのだ。ときには「へえ」とやけに感心するものもあれば、「どうでもいいじゃん」と思うものもある。それにしても科学的に完璧なミステリーなんて、陽気な死体みたいに存在しないよ、という気がする。 ミステリーの範疇を出たようなエッセイもあって、例えば医学界の権威について、教授会のおかしさについて、暴露したネタも楽しい。 | ||||
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医学博士である著者が、巷のミステリの過ちを斬る!とは言っても自らもミステリ作家であるところから、創作上嘘をつかねばならぬ苦悩もわかってしまう。そのため〈荒唐無稽な作品でも一概にダメとは言えず、小説として魅力があり面白ければある程度の嘘も許されるべき〉というスタンスで論じておられて興味深い。読むと新たな発見が多々あったのであった。医学界の(特に大学内の)常識からズレた出来事なども書かれていて楽しい。そして、著者の豊富なミステリ読書歴にはひれふさずにいられない。 | ||||
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