贋作師
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1991年の初期作品ゆえかお得意の人間描写のえぐさは控えめで、「ハルモニア」「弥勒」などを書くための習作という感じです。 贋作師が宛がわれた師匠の妻を愛した結果自分の絵が描けるようになった…というのはちょっと俗っぽい展開のように思ってしまいました。 そこに至るまでの経緯、さらに言えばいくら華族といえど白痴で色狂いの雅代を大作家の高岡が嫁にした理由にもっと納得できるような描写が欲しかったです。 才一が語った安直なメロドラマから更にひとひねり展開があるかと思っていたのですが、結局その通りだったのには肩透かしを食らいました。 また個人的に知的障害者を聖人になぞらえるのはどうにも好きになれなかったです…。 高岡・雅代・慧の人物像にあまり奥行きを感じられず、三人とも割とわかりやすい類の人間だったというか、想像できる範囲内で終わってしまったのが残念です。 特に高岡の過去(弟を銛で突いて殺したとき、煉瓦を削って画材にしたとき、贋作師を立てたとき等々)は、のちのち壮絶な心理描写が描かれると思って読み進めたのですが特に何もなく…。 ただ雅代の造形が微妙に醜女なのは生々しくてよかったです。 これがよくある悲劇の白痴美女だったらさらに白けたかも…。 | ||||
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まだ、何ページかです。その先が楽しみです。ありがとうございます。 | ||||
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贋作師という「裏方」。 決して世に出ない「役割」の人間。 なぜ贋作師としての道を選んだのか? 「創造性」「芸術性」のなさを自覚する。 師匠のものを真似て、書いたという「方法論」の踏襲。 「スライドを絵にしていく手法。」 本当に魂のある絵になるんだろうか? こういうのを贋作というのだろうか? しかし、贋作師というのは、著名なヒトの絵を 描くヒトで、さしずめ「ゴーストライター」 ということになるんでしょうね。 「風景画」ということ。 と、人間の中に深く入っていく画家。 「宗教画」に到達していく心境が大切。 「可能性が、どこにでもありそうなんだけど 全部ふさがれている、何をやったらいいのか わからないみたいな状況」篠田節子。 そんな人間がどのような行動をつくりだしていくのか? 自分であるということへの自信。 | ||||
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一つ一つのシーンが鮮明に色濃く印象に残っています。特に、漁で使われる銛とピラニア、弟との過去そして慧、荘三郎の自殺。 | ||||
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マエストロ(変身)が、バイオリンの贋作の話だったのに対して、 贋作師は、巨匠の絵の下請け(代作)の話。 修復の依頼を受けたのは、代作をしていた人の学生時代の同級生。 関係者の死の原因調査から、芸術村の壮大な構想の裏側まで、 推理小説風な恐怖小説。 社会的な問題に対する姿勢が厳しいところが篠田節子風なのだろうか。 依頼に忠実な修復師の真摯な態度が篠田節子風なのだろうか。 | ||||
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