火村英生&アリスコンビにメルカトル鮎、狩野俊介など国内の人気名探偵を始め、極上のミステリ作品が集結。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。

執筆者が、次に書いて欲しいお題と共にバトンを渡す相手をリクエスト。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

暑い日になぜか起こる奇怪なある出来事、風鈴の音が呼び覚ますもう一人のわたしの記憶、死んだはずの母が見えるわたし、病院から届いた友人のSOS、旧いブザーを押す招かざる客…。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

引退した老マジシャン、グレート天野のつくった『ミステリーの館』。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

「どこかでお会いしましたっけ?」。そして気づく。

その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。 恩田陸の世界を彷徨する奇跡の全18話を収録した短編集。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

凶悪な死刑囚に届いたファンレター。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。

その物語は、人を殺す――。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。

帰省時に小学校の同窓会に参加した井森建は、研究の疲れから会食の場で気絶してしまい、夢の中で〈蜥蜴のビル〉となって、ネヴァーランドという子供と妖精と海賊の棲むおとぎの国に紛れ込んでしまう。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。

猫を飼うふりを続けていた男の謎。

少女たちはどこに消えたのか？ 家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けた私は、彼女の周辺に姿を消した少女が複数いることを知る。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

女子高生の梨乃はある日、記憶が短時間で消えてしまうことに気付く。この現象は全世界で発生し人類はパニックに陥った―。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

渋谷猿楽町署内で奇妙な事件が発生。

合唱部の女性顧問の「毒殺未遂事件」。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

「先輩、ぼくの推理を聞いてもらえますか?」―幽霊が現れる下宿、地縛霊の仕業と噂される自動車事故、学校のプールに出没する河童…。