天才的記憶力を武器に次々と問題作を発表する犯罪ノンフィクション作家キンリーにもたらされたのは故郷の親友である保安官変死の報。

初老の殺人課刑事リアダンが指名を受けて担当することになったのは、動物園の鹿の惨殺事件。

ロマンチストの弟は「運命の女」がきっといると信じていた。リアリストの兄はそんな女がいるはずはないと思っていた。

近所に住む8歳の少女が失踪し、ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したのかもしれないという不安。

名医として町の尊敬を集めるベンだが、今まで暗い記憶を胸に秘めてきた。

前作「だれも知らない女」で被害者の姉カレンと恋仲になったフランク・クレモンズ警部補、アトランタ警察を辞め、カレンともどもニューヨークへ出て私立探偵となった。

時雨の降る午後、9歳のスティーヴは家族を失った。父が母と兄姉を射殺し、そのまま失踪したのだ。

教え子エディが悪名高き殺人犯の息子だと知ったとき、悲劇の種はまかれたのだ。

余命短い父を看取るため、二十数年ぶりに故郷の田舎町へ戻ってきたロイ。

ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った―そこから悲劇は始まった。

姉が壊れはじめたのは、幼い息子を亡くしてからだった。

1963年5月、アラバマ州バーミングハム。

講演のためにセントルイスを訪れた歴史学者ルーク。しかし、会場には、再会するとは夢にも思わなかった人物が待ち受けていた。

死体となっても、彼女はなおかつ美しかった。

エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。

霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。

ジョージ・ゲイツはかつては失踪事件が起きた場所を訪ね歩く旅行作家だった。

母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。

ミステリー作家ポールは悲劇の人だった。少年の頃、事故で両親をなくし、その直後、目の前で姉を惨殺されたのだ。

「ジュリアン・ウェルズという真摯な作家がいた。

暗い過去を引きずって南部からニューヨークに逃げてきた38歳のセーラ。

動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。

うらぶれたモーテルで黒人娼婦が絞殺される。

死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。

ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品 凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの三人の兄弟。

ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ三部作の最終作。

ジプシーの女が殺された。同居していた別のジプシー女が逮捕され、すぐに犯行を自白した。

凶悪な少女連続殺人犯が護送中に脱走した。市警のベテラン、グレーンス警部は懸命にその行方を追う。

【アメリカ探偵作家クラブ賞（エドガー賞）最優秀長篇賞／英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞／バリー賞最優秀長篇賞／全米図書館協会アレックス賞】　 けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。

『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作 連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。

巨匠ルヘインが20世紀を駆け抜ける男たちを描く3部作、完結篇。 1943年、第二次世界大戦下のフロリダ州タンパ。

ハリーは冴えない中年作家。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。

【歴史と伝説に彩られた、風光明媚な秘境を舞台に展開する大型サスペンス開幕! 】 スペイン、バスク地方のバスタン渓谷で、連続少女殺しが発生する。

ある事件をきっかけに休職となり、後悔と自責の念のなかで生きる刑事ラウン。

ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。

英国で実際に起きた事件を基に執筆された表題作と、偏見がいかにして悲惨な出来事を招いたかを暴く「火口箱」を収録。

ある不穏な噂と少女の失踪が人々を変えた。封鎖された団地での二千人規模の暴動、監禁、そして殺人。

クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下で、一人の男が殺された。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

ウィンター邸で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。

第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。

テレビのドキュメンタリー制作者のキャサリン。彼女は順風満帆の生活を送っていた。

女は裸で波間にただよっていた。脳裏をよぎるのは、陵辱されたことではなく手指の骨を折られたことだった。

ボッシュは、ロス市警時代の旧知の知人が本部長を務めるロス北郊の小さな自治体サンフェルナンド市(人口二万人強)の市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務するようになっていた(一方で私立探偵免許をあらたに取り直していた)。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。

御年88歳のメンフィス署の元殺人課刑事のバック・シャッツは、歩行器を手放せなくなっていた。

邸の氷室は十八世紀に小丘を模して造られた。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

あのフロスト警部が、デントン署を去るときが来た? 自らのヘマが招いた事態とはいえ、マレット署長や新任の主任警部の目論見どおり追い出されるのは業腹だ。

19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。