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闇に問いかける男
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闇に問いかける男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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登場人物が抱える暗い過去と幼女殺人事件が最後にきっちり組み合わされ事件解決するのかと思っていたら、 本当にクックって性格悪いよなあ。 その方がリアルではあるのかもしれないけど万人受けはしないよなあ。 スッキリさせればもっと人気でるんじゃないのかなあ。 | ||||
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I couldn't stop reading until the end. | ||||
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裏カバーの小説紹介のところに、「ラストはあまりにも切ない」と 書かれていましたが、必要以上のあおり文句はいらないと思います。 ジャンルは違いますが「夏草の記憶」以上のものを期待してしまって 少々肩透かしでした。まあ勝手に期待した自分がいけないのですが 「そこまで切ないか、これ」と思ってしまいました。 「夜の記憶」でもネタバレ的なことを書いてあることがありましたし (知らないで読んだ方が面白いと思う)、もう少し気をつけて頂きたいと 思いました。 話自体は、いつものように重荷を抱えた登場人物たちが苦悩しつつも 自分の人生を歩んでいく話です。もちろん悲劇があります。 そして最後はすっきりとどんでん返しがあります。 今回は登場人物が少し多い感じがしました。そのうち数人は描ききれて いない人もいました。クックにはたまにこういうことがありますが、 これもクックの特徴の一つなのかもしれません。 | ||||
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1952年、秋。8歳の少女が公園で殺された。容疑者はその公園を根城にしている浮浪者の一人だった。だが、自白も物的証拠も無いので釈放せざるを得なかった。 翌朝の6時に釈放となる前日夕刻6時に、エース級の二人の刑事が最後の取り調べを行う。果たして自供は得られるのか――。 タイムリミット・サスペンスであるが、曲者のクックのこと、一筋縄ではいかない。 容疑者も刑事も、いや、登場人物すべてが心に暗い十字架を背負って生きている。文章は相変わらず老練で巧い。 そして最後のドンデン返し。心憎いの一言。 | ||||
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1952年、秋。8歳の少女が公園で殺された。容疑者はその公園を根城にしている浮浪者の一人だった。だが、自白も物的証拠も無いので釈放せざるを得なかった。 翌朝の6時に釈放となる前日夕刻6時に、エース級の二人の刑事が最後の取り調べを行う。果たして自供は得られるのか――。 タイムリミット・サスペンスであるが、曲者のクックのこと、一筋縄ではいかない。 容疑者も刑事も、いや、登場人物すべてが心に暗い十字架を背負って生きている。文章は相変わらず老練で巧い。 そして最後のドンデン返し。心憎いの一言。 | ||||
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『緋色の記憶』で、’97年度のアメリカにおけるミステリーの最高峰、エドガー賞を受賞したトマス・H・クックが’02年に発表した、一連の<記憶>シリーズとは少し趣の異なる作品。 しかし、さすがはクック、日本では’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第8位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位に、それぞれランクインしている。 時は1952年秋、ニューヨークの公園でひとりの少女が殺害される。警察は、ただちに公園に寝泊りしていた不審な若者を逮捕したが、男は10日間犯行を否認し続けた。状況証拠は限りなく‘クロ’だったが、物的証拠は無かった。残された勾留期間は翌朝6時までのあと11時間。男から自白を引き出すべく、ふたりのベテラン刑事による最後の尋問が始まる。果たして限られた時間内に‘落とす’ことができるのか。 かくして、各章の冒頭に時計のイラストを配し、ゼロアワーの雰囲気を盛り上げながら、一晩に渡る取調べや周辺のエピソードの数々を時刻を追ってたどってゆくかたちで物語は展開してゆく。最後の最後にミステリーらしい“どんでん返し”も用意されている。 しかしそこはクックの作品らしく、ただのスリリングなタイムリミット・サスペンスではない。 容疑者、取り調べる刑事たち、その上司など、登場人物たちのほとんど誰もが人生につまずき、この世界の理不尽さに傷つけられ、深い悲しみを抱いて生きているのだ。それらの“背景”というか、“闇”が次第に明らかになってくる後半は、クックらしい「切ない」人間ドラマがくっきりと浮き上がってくる。 本書は、サスペンスの形を借りた、人間そのものや世界の不条理を、静かに描いた物語である。 | ||||
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『緋色の記憶』で、’97年度のアメリカにおけるミステリーの最高峰、エドガー賞を受賞したトマス・H・クックが’02年に発表した、一連の<記憶>シリーズとは少し趣の異なる作品。 しかし、さすがはクック、日本では’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第8位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位に、それぞれランクインしている。 時は1952年秋、ニューヨークの公園でひとりの少女が殺害される。警察は、ただちに公園に寝泊りしていた不審な若者を逮捕したが、男は10日間犯行を否認し続けた。状況証拠は限りなく‘クロ’だったが、物的証拠は無かった。残された勾留期間は翌朝6時までのあと11時間。男から自白を引き出すべく、ふたりのベテラン刑事による最後の尋問が始まる。果たして限られた時間内に‘落とす’ことができるのか。 かくして、各章の冒頭に時計のイラストを配し、ゼロアワーの雰囲気を盛り上げながら、一晩に渡る取調べや周辺のエピソードの数々を時刻を追ってたどってゆくかたちで物語は展開してゆく。最後の最後にミステリーらしい“どんでん返し”も用意されている。 しかしそこはクックの作品らしく、ただのスリリングなタイムリミット・サスペンスではない。 容疑者、取り調べる刑事たち、その上司など、登場人物たちのほとんど誰もが人生につまずき、この世界の理不尽さに傷つけられ、深い悲しみを抱いて生きているのだ。それらの“背景”というか、“闇”が次第に明らかになってくる後半は、クックらしい「切ない」人間ドラマがくっきりと浮き上がってくる。 本書は、サスペンスの形を借りた、人間そのものや世界の不条理を、静かに描いた物語である。 | ||||
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幼女殺し、12時間という時間の制約、意外な犯人という三題噺。いつもどおりの伏線に満ちた展開と、さまざまな問題を抱えた登場人物たちのリアルな描写。クックの作品に共通する「なぜ?」という繰り返される問いかけ。それは犯罪者の犯した罪に対するクックの止むことのない糾弾と、被害者への深い同情を示すのでしょうか。文句なしに面白いのですが、好きになれる登場人物がいなかったので、星ひとつ減点。 | ||||
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いつものクック節全開です。文章の魔術師とでもいうのでしょうか、スローモーションの様な緻密な描写力、そして透き通った文体。まさに芸術品です。目の前で大画面の映画を見ているような、そんな錯覚になってしまいます。この味はクック以外には出せません。 | ||||
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いつものクック節全開です。文章の魔術師とでもいうのでしょうか、 スローモーションの様な緻密な描写力、そして透き通った文体。まさに 芸術品です。目の前で大画面の映画を見ているような、そんな錯覚になってしまいます。この味はクック以外には出せません。 | ||||
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一読して・・・すぐに最初のページに戻る、そんな作品でした。やたらめったら登場人物が多くて、話が込み入って難解で・・・というわけではありません。が、20時間ちょっとの取調べの間に解き明かされていくミステリ、という時間制限もの。これが律儀に何時何分何秒という細かな場面変換の連続になっているのです。順次時間が進むのならそれはそれで理解しやすいのですが、これがバラバラに編集されています。映画「メメント」(余計にわかりにくい例えかな?)を読んでいるような感じ。しかもその捜査内容が虚実ないまぜに・・・。多分、クックの狙いではあるのでしょうが、読みやすい、わかりやすい作りにはなってはいません。それにとても、とても暗い話。クックファンの期待を裏切ることはないでしょう。が、初めてクックに触れた人は・・・なんじゃこりゃー!?ゴルァ!!!って感じそう。二度目に読み返しても・・・救いは訪れる・・・こともな・・・。 | ||||
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一読して・・・すぐに最初のページに戻る、そんな作品でした。やたらめったら登場人物が多くて、話が込み入って難解で・・・というわけではありません。が、20時間ちょっとの取調べの間に解き明かされていくミステリ、という時間制限もの。これが律儀に何時何分何秒という細かな場面変換の連続になっているのです。順次時間が進むのならそれはそれで理解しやすいのですが、これがバラバラに編集されています。映画「メメント」(余計にわかりにくい例えかな?)を読んでいるような感じ。しかもその捜査内容が虚実ないまぜに・・・。 多分、クックの狙いではあるのでしょうが、読みやすい、わかりやすい作りにはなってはいません。それにとても、とても暗い話。クックファンの期待を裏切ることはないでしょう。が、初めてクックに触れた人は・・・なんじゃこりゃー!?ゴルァ!!!って感じそう。二度目に読み返しても・・・救いは訪れる・・・こともな・・・。 | ||||
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それにしても、どうしてこういう邦題になったのでしょう?直訳すると、別の作家のシリーズみたいだからでしょうか?(直訳は「尋問」みたいな感じ?) 「闇に問いかける男」って、それは変。 「男」シリーズにしているのは分かりますが。でもこれは・・・? それはさておき、内容は、どんどん先を知りたくなってたまらなくなる感じがとてもいいです。 読み終わってみると「なーんだ・・・」という感じがしなくもない。この作家の本も飽きてきたかな。といっても「緋色の記憶」とこれしか読んでいませんが。 そのうちまた読みます。嫌いじゃないので。 | ||||
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待望のトマス・H・クックの新作。彼には「男」「女」「記憶」という3つのシリーズがある。これは原題ではなく、日本で名づけられたモノなのだが、わりとうまく分類されていると思う。で、本作は「男」のシリーズとなるのだが、今回はそれにカテゴライズするにはちょっと毛色の変わった作品となった。以前僕はクックの作品を「僕はクックの作品を読むとアンドリュー・ワイエスの絵を思い浮かべる。」とこのレビュー上で表現した。本作の舞台は1950年代のニュー・ヨーク、今度はエドワード・ホッパーを思い出さずにはいられなかった。「ナイト・ホークス」だ。登場するさまざまな人物が、大都会と貧困と日々の仕事に押し潰され、心に痛みを持っている。これはストーリー全体にうねりのように一貫し!て流れている。そのストーリーだが、幼い少女が公園で殺された事件で逮捕された容疑者の取り調べが柱になり、それを担当する刑事、上司、そしてどんな関連があるのか最後まで明かされない人物たちが絡み合っていく。そしてそれらがクックお得意の「驚愕のラスト」へ収束していく。全体のトーンは相変わらず暗い。あまりに暗いのでそれぞれのエピソードの暗さがある種のパロディに感じられるほどだ。主人公の刑事の名前がコーエン、その相棒がピアース‥紫煙もうもうの刑事部屋とくれば、えっエルロイ?かと思ってしまった。「驚愕のラスト」じたいも良く練れた短編のような趣だ。でもやはり、クックは「田舎もの」を読みたい。次回作に大期待!! | ||||
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待望のトマス・H・クックの新作。彼には「男」「女」「記憶」という3つのシリーズがある。これは原題ではなく、日本で名づけられたモノなのだが、わりとうまく分類されていると思う。で、本作は「男」のシリーズとなるのだが、今回はそれにカテゴライズするにはちょっと毛色の変わった作品となった。 以前僕はクックの作品を「僕はクックの作品を読むとアンドリュー・ワイエスの絵を思い浮かべる。」とこのレビュー上で表現した。本作の舞台は1950年代のニュー・ヨーク、今度はエドワード・ホッパーを思い出さずにはいられなかった。「ナイト・ホークス」だ。登場するさまざまな人物が、大都会と貧困と日々の仕事に押し潰され、心に痛みを持っている。これはストーリー全体にうねりのように一貫し!て流れている。 そのストーリーだが、幼い少女が公園で殺された事件で逮捕された容疑者の取り調べが柱になり、それを担当する刑事、上司、そしてどんな関連があるのか最後まで明かされない人物たちが絡み合っていく。そしてそれらがクックお得意の「驚愕のラスト」へ収束していく。 全体のトーンは相変わらず暗い。あまりに暗いのでそれぞれのエピソードの暗さがある種のパロディに感じられるほどだ。主人公の刑事の名前がコーエン、その相棒がピアース‥紫煙もうもうの刑事部屋とくれば、えっエルロイ?かと思ってしまった。「驚愕のラスト」じたいも良く練れた短編のような趣だ。 でもやはり、クックは「田舎もの」を読みたい。次回作に大期待!! | ||||
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