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闇に問いかける男
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闇に問いかける男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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裏カバーの小説紹介のところに、「ラストはあまりにも切ない」と 書かれていましたが、必要以上のあおり文句はいらないと思います。 ジャンルは違いますが「夏草の記憶」以上のものを期待してしまって 少々肩透かしでした。まあ勝手に期待した自分がいけないのですが 「そこまで切ないか、これ」と思ってしまいました。 「夜の記憶」でもネタバレ的なことを書いてあることがありましたし (知らないで読んだ方が面白いと思う)、もう少し気をつけて頂きたいと 思いました。 話自体は、いつものように重荷を抱えた登場人物たちが苦悩しつつも 自分の人生を歩んでいく話です。もちろん悲劇があります。 そして最後はすっきりとどんでん返しがあります。 今回は登場人物が少し多い感じがしました。そのうち数人は描ききれて いない人もいました。クックにはたまにこういうことがありますが、 これもクックの特徴の一つなのかもしれません。 | ||||
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『緋色の記憶』で、’97年度のアメリカにおけるミステリーの最高峰、エドガー賞を受賞したトマス・H・クックが’02年に発表した、一連の<記憶>シリーズとは少し趣の異なる作品。 しかし、さすがはクック、日本では’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第8位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位に、それぞれランクインしている。 時は1952年秋、ニューヨークの公園でひとりの少女が殺害される。警察は、ただちに公園に寝泊りしていた不審な若者を逮捕したが、男は10日間犯行を否認し続けた。状況証拠は限りなく‘クロ’だったが、物的証拠は無かった。残された勾留期間は翌朝6時までのあと11時間。男から自白を引き出すべく、ふたりのベテラン刑事による最後の尋問が始まる。果たして限られた時間内に‘落とす’ことができるのか。 かくして、各章の冒頭に時計のイラストを配し、ゼロアワーの雰囲気を盛り上げながら、一晩に渡る取調べや周辺のエピソードの数々を時刻を追ってたどってゆくかたちで物語は展開してゆく。最後の最後にミステリーらしい“どんでん返し”も用意されている。 しかしそこはクックの作品らしく、ただのスリリングなタイムリミット・サスペンスではない。 容疑者、取り調べる刑事たち、その上司など、登場人物たちのほとんど誰もが人生につまずき、この世界の理不尽さに傷つけられ、深い悲しみを抱いて生きているのだ。それらの“背景”というか、“闇”が次第に明らかになってくる後半は、クックらしい「切ない」人間ドラマがくっきりと浮き上がってくる。 本書は、サスペンスの形を借りた、人間そのものや世界の不条理を、静かに描いた物語である。 | ||||
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『緋色の記憶』で、’97年度のアメリカにおけるミステリーの最高峰、エドガー賞を受賞したトマス・H・クックが’02年に発表した、一連の<記憶>シリーズとは少し趣の異なる作品。 しかし、さすがはクック、日本では’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第8位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位に、それぞれランクインしている。 時は1952年秋、ニューヨークの公園でひとりの少女が殺害される。警察は、ただちに公園に寝泊りしていた不審な若者を逮捕したが、男は10日間犯行を否認し続けた。状況証拠は限りなく‘クロ’だったが、物的証拠は無かった。残された勾留期間は翌朝6時までのあと11時間。男から自白を引き出すべく、ふたりのベテラン刑事による最後の尋問が始まる。果たして限られた時間内に‘落とす’ことができるのか。 かくして、各章の冒頭に時計のイラストを配し、ゼロアワーの雰囲気を盛り上げながら、一晩に渡る取調べや周辺のエピソードの数々を時刻を追ってたどってゆくかたちで物語は展開してゆく。最後の最後にミステリーらしい“どんでん返し”も用意されている。 しかしそこはクックの作品らしく、ただのスリリングなタイムリミット・サスペンスではない。 容疑者、取り調べる刑事たち、その上司など、登場人物たちのほとんど誰もが人生につまずき、この世界の理不尽さに傷つけられ、深い悲しみを抱いて生きているのだ。それらの“背景”というか、“闇”が次第に明らかになってくる後半は、クックらしい「切ない」人間ドラマがくっきりと浮き上がってくる。 本書は、サスペンスの形を借りた、人間そのものや世界の不条理を、静かに描いた物語である。 | ||||
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一読して・・・すぐに最初のページに戻る、そんな作品でした。やたらめったら登場人物が多くて、話が込み入って難解で・・・というわけではありません。が、20時間ちょっとの取調べの間に解き明かされていくミステリ、という時間制限もの。これが律儀に何時何分何秒という細かな場面変換の連続になっているのです。順次時間が進むのならそれはそれで理解しやすいのですが、これがバラバラに編集されています。映画「メメント」(余計にわかりにくい例えかな?)を読んでいるような感じ。しかもその捜査内容が虚実ないまぜに・・・。多分、クックの狙いではあるのでしょうが、読みやすい、わかりやすい作りにはなってはいません。それにとても、とても暗い話。クックファンの期待を裏切ることはないでしょう。が、初めてクックに触れた人は・・・なんじゃこりゃー!?ゴルァ!!!って感じそう。二度目に読み返しても・・・救いは訪れる・・・こともな・・・。 | ||||
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一読して・・・すぐに最初のページに戻る、そんな作品でした。やたらめったら登場人物が多くて、話が込み入って難解で・・・というわけではありません。が、20時間ちょっとの取調べの間に解き明かされていくミステリ、という時間制限もの。これが律儀に何時何分何秒という細かな場面変換の連続になっているのです。順次時間が進むのならそれはそれで理解しやすいのですが、これがバラバラに編集されています。映画「メメント」(余計にわかりにくい例えかな?)を読んでいるような感じ。しかもその捜査内容が虚実ないまぜに・・・。 多分、クックの狙いではあるのでしょうが、読みやすい、わかりやすい作りにはなってはいません。それにとても、とても暗い話。クックファンの期待を裏切ることはないでしょう。が、初めてクックに触れた人は・・・なんじゃこりゃー!?ゴルァ!!!って感じそう。二度目に読み返しても・・・救いは訪れる・・・こともな・・・。 | ||||
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