会社員のフクミは、姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受ける。

七十郎と早苗の祝言のさなか、人殺しの知らせが入った。婚礼衣装のまま、勘兵衛や修馬たちとともに必死に駈ける七十郎。

必ずしも一般的とはいえない文学賞でデビューし、社会の暗黒面を描き続けた作家・日向誠。

十二宗家の花婿候補たちと同居生活！？ 村人によって蛇神への生け贄にされた名無しの少女は、巳月家の当主・白夜に助けられ、朝日と名付けられた。

1939年日韓併合時代の夏、平壌一中の吉永と朴は二遊間でコンビを組んで 甲子園を目指していた。

ムガール帝国の重臣が衆人環視のなかで殺された。誰も逃げ出せないはずのエリアにいたのは王位継承者の王子。

駿河小島藩に仕える倉橋寿平には、もう一つの顔がある。「恋川春町」の名前で滑稽本を執筆する江戸で人気の戯作者だったのだ。

許嫁の弓江が攫われた。目撃者の話によると、敵は南禅寺の近くを根城にしているらしい。

「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。

上京中の資産家が絞殺され、現金一千万円が奪われた。高級外車に残された道路地図には、三つの港町の頁に謎の数字が…。

意識が戻るとあの日から三十八年も経ち、時代は昭和から令和へと移り変わっていた。

札幌にある、小さな花屋「花工房ノンノ」――ノンノはアイヌ語で花という意味――でアルバイトをしている大学生の山下純平は3歳の頃、母親と一緒にガス中毒事故に巻き込まれ、母親を亡くしている。

断崖絶壁に建つ曰くつきの洋館。少女・砂波の父が購入するという。

外見は老朽化した貨物船だが、じつはハイテク装備の秘密工作船オレゴン号。

放浪中のリーチャーのもとに奇妙な依頼が届いた。

最後のページに「彼女」はいない――。 謎の女の正体にあなたは気づけるか? 元刑事で探偵の鬼束啓一郎。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

倒幕を志す坂本龍馬の仲介で薩摩藩と長州藩は協約を結ばんとしていたが、一件の凶事が締結を阻む。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

屋敷に満ちる憎悪と悪意。ファラデー一族を次々と血祭りにあげる姿なき殺人鬼の正体とは……。

異常気象で溶けたシベリアのツンドラ。その下から、後頭部を撃ち抜かれた男女三名の死体が発見された。

“南条家の星”サッちゃんが通う名門小学校の修行旅行先は、なんとドイツ!母の麗子はもちろん、その双子の妹・美知をはじめ南条家一同も、なぜかうちそろって同行することに―。

その神は、犯人だけを言い当てる 「犯人の名前は羽柴理沙。年齢は二十三歳。

奥津城(墓所)には何があるのか?―FBI捜査官の依頼で、カルト教団『チェンジ』に単身潜入した宗教学者のアン。

医師のキャサリンは、ある患者の命運を握るのがマックという指名手配者だと知る。

俺はコーチではない。 暗路を行くジョッキーの灯火でありたい。

10年前に起きた大富豪の一人娘の誘拐殺人事件。

昏睡状態の娘を持つ東池袋署の刑事・夏目信人。独自のまなざしで手がかりを見つめ、数々の事件を鮮やかに解いていく。

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆（貯金三十万）。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆（貯金六百万）。

イギリス秘密情報局イラン担当主任マシュー・ファーニスが、ホメイニ体制下のイランに拉致された。

ご存じ、半七老人が語る捕物談傑作集。

デヴォンシァの田舎町からロンドンへやってきた新米メイドのローズ。奉公先は使用人も働き方も型破りで、毎日が驚きの連続。

互いの正体を知らずに結ばれた二人 離婚寸前の夫婦に託されたのは、日本の命運!? 「ルパンの娘」シリーズ著者横関大が送る、現代の忍者活劇! 伊賀と甲賀。

「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで否定的に答えた、平凡なサラリーマンの今光。

『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉作品、『残留思念捜査』シリーズ、待望の第二弾! 現場に残された“声"を聞くことができる女子高生と、教師のツンデレ・コンビが再び事件に挑む。

「自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい――」そんな遺言を託して亡くなった父。その胃壁からは、謎の暗号が見つかった。

〈名探偵〉ーーそれは本格ミステリというジャンルにおける花形であり、その核心である〈推理〉を象徴する存在です。

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。 夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。

文政８年冬。

ミステリ、人間ドラマ、ホラー要素たっぷりの奇妙な体験談から恋物語まで、妖しく魅力的な、十二の物語が楽しめるサッパーの短編集!

雛見沢村に惨劇をもたらす要因はすべて明らかになった。

高嶺の花を所有した喜びと興奮は、長くは続かなかった。山荘にこもった4人の誘拐犯たちの心理は、微妙に変化してゆく。

いいね! 実にきなくさい。ここで幽霊男爵のお出ましとしよう――。

“文化三年の大火”の江戸を舞台に描く。

SF×バトル×英雄譚〈伝説シリーズ〉第1巻! 敵は地球。 そして、少年は伝説と化す――。

T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。

「罪の果実『毒りんご』を抹殺せよ」無貌の男・ロストマンの一言から、そのデスゲームは始まった。男が集めたのは五人の男女。

転落死した男は、勤務先でかけられた横領の疑いを苦にして自殺したと思われていた。

料理自慢の坊主が、「がんもどき」ならぬ「つるもどき」という料理をつくったらしい。

ニューヨーク市警殺人捜査局不可能犯罪課。

藍染橋の袂に診療所を開いている千鶴のもとに、身元の分からない白骨が持ち込まれた。

わたしは恐怖を知っている。心理コンサルタントとして、患者に恐怖心を克服させるのが仕事なのだから。

戦争というのは、本を読むようにカッコいいものじゃない。軍隊の日常性というものがあり、それが軍隊の本質だーー。

リオのカルナヴァル（謝肉祭）の最後の夜、暗殺者であるおれは、組織の裏切者・金承春を狙ってビルの高層階に待機した。

粋で鯔背なボヘミアン、アゼイ・メイヨが挑む三つの難事件。

預けたいものがある、という電話の二日後に不審死を遂げた恩師。

男は22年前の友人たちに憑依する。迷宮入り殺人事件の真相を追って。

百合ケ浜町が、突然濃い霧に覆われた。

勇実と龍治の活躍で、盗人のお七は無事お縄となった。

東京、浅草。下町の一角に明治時代から四代続く老舗『甘味処栗丸堂』はある。

11年前、抜刀術・名雲草信流本家を悲劇が襲った。末の妹・綾が放火により焼死してしまったのだ。

殺人は、それが起きた時代を象徴する―風光明媚なハムステッド・ヒースに建つ私設のデュペイン博物館は、有名な殺人事件の数々をあつかうユニークな展示で知られていた。

科学とは無縁の世界で育った青年はある日、月世界を目指して天空へと伸びる「天橋立」に向かう。

富豪・比留間三兄弟の長男・長一が運転する車が崖から転落。同乗していた天地龍之介や光章たち全員が山奥の小屋に避難した。

女性に弱く、血を見るのが大嫌いな片山刑事と妹晴美、晴美に恋する猫嫌いの石津、そしてホームズが、初の海外旅行へ。

仲良し4人組で作った秘密基地。誰も知らないその場所に、少年たちは毎日のように入り浸っていた。

1966年竣工。地下3階から最上階まで全13階層。

華やかな名門女子大。その年中行事でも特に華やかな豪華ホテルでの卒業謝恩会。

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。

民俗学が、世界に名高い浮世絵師の秘密に迫る――! 世界に名高い浮世絵師ながら、正体が謎に包まれている東洲斎写楽――。

最大瞬間風速32メートル。

実家の農家を飛び出した女性 リタイヤした元企業戦士 夫に先立たれた介護士―― それぞれ秘めた思いを抱いて トラブル連発のロングドライブへ

かつて母は、幼かった私を置いて出て行った。

千葉県警捜査二課係長の結城は贈収賄事件の内偵中に妻を失った上に、いわれなき告発によって、捜査の指揮権をも奪われてしまう。

米文壇を代表する作家ポール・オースター。

親友三田村毬子の母親に頼まれて、謎の女を探ったみすずは、恐るべき事件にまきこまれる。

すぐれたマガジニストにして、天才的な詩人、短編小説の名手、E・A・ポーの怪奇ゴシック風味のファンタジーと詩を端正な読みやすい新訳と現代にふさわしいイラストで贈る。

被害者捜し、探偵捜し、と一作ごとに新機軸を出して読者を魅了した才媛パット・マガーの長編代表作。

未確認テロ情報を受けた十津川警部は、乗客の危険を未然に防ぐため豪華客船「飛鳥2」に乗船する。

ファッション業界で働く小峰紬(こみね・つむぎ)の前に、行方不明だった母親の文子が姿を現した。

元海兵隊員の父を誇りに、カール・ウェブスターは、早撃ち名手の連邦執行官になった。

作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。

霞山大学の法学部から、同大学のロースクールへと無事に進学した古城行成。

久しぶりに幹次郎を訪ねてきた左吉。身代わりで入牢した間に財産を盗まれたという。

江古田にある日本茶専門喫茶店“ひとつぶの涙”には、今日もご近所さんが集まってくる。

ハンドレッドノート公式小説！ “記憶”の天才 “聴覚”の天才 ーーふたりの名探偵。

やむを得ない事情で、殺し屋の遺体運搬係となった日置学。

コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・プレストは、 元恋人の弁護士レイラから冤罪疑惑の調査を依頼される。

“究極のハイクラス・リゾート東地中海の真珠キプロス島”女性誌の編集部員響子の海外取材は、このキャッチコピーのようにいくはずだった。

その謎に包まれた人生ゆえ、伝説のブルース奏者と呼ばれるロバート・ジョンソン。

豊科署刑事・道原伝吉の元にかつての先輩刑事・鍋島が現れた。

ある日、爽香の元に高校の同級生・井田の娘から一本の電話が。なんと、妻殺しの容疑で井田が逮捕されたという。