アイルランドの首都ダブリンは、作家ジエイムズ・ジョイスが生まれた街。ある暑い6月の日、この街でひとりの男が殺された。

アメリカで心臓カテーテルの最新技術をを身につけたシングルマザーの医師・鶴見耀子。

「君に、内密に、やって貰いたい仕事があるんだよ」三上刑事部長から呼ばれ、いきなり言われた十津川は面くらった。

英国北部のごく平凡な町で、13歳の少女ジャニスが姿を消した。

工藤ちづるは、資産家の伯父を持つ安井努と交際している。

“世界を我が物にせん”と、この世を統べる“理”を動かそうとするマッド・サイエンティストたち。

韓国推理小説の父祖。早稲田大学在学中『ぷろふいる』からデビュー。

「死」は誰のものか? 医師に自死の幇助を求める元建築家の老人。 彼に致死薬を与えるべきか? 公開討論会での究極の議論。

函館近郊で、ある家の主婦が殺された。捜査に来た舟見は、ジャン・ピエール青年と再会する。

祐子の母は、父を裏切って家出をした。それを苦にして、父は自殺してしまう。

人気推理作家の大西秋彦が京都・奈良の取材旅行中突然失踪し、間もなく惨殺死体で発見された。

経営危機の札幌の市屋デパートは、起死回生策に、気難し屋の流行作家・河辺勇次の所有地が必要となり、超豪華列車ロイヤル個室での旅をエサに、札幌での講演会を主催した。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

今や至尊の冠を戴く存在となったラインハルトを襲う暗殺事件。

【北欧ミステリの最高峰 「ガラスの鍵」賞受賞作! 】 その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。

侍女のオブフレッドは、司令官の子供を産むために支給された道具にすぎなかった。

みずから囚人となって潜入するという大胆な作戦により、カブリーヨは旧友を救出、脱出に成功する。

フリーライターの深沢岬は、仕事の依頼で待ち合わせたホテルのロビーで、ベビーカーに乗った赤ん坊を目の前にしていた。

平穏な江戸の町で、芸者の置屋で寝ていた四人の妓が頭を丸刈りにされた、 町中の洗濯物が物干し竿から盗まれた、犬が屋根に登ったなどと奇妙な事件が南町奉行所に持ち込まれた。

犯人も割れ、自白も取れた傷害事件に、独り納得できない新人刑事の安積は……「熾火」(今野敏) タクシー強盗事件に隠された意外な真相とは。

僕の殺人の邪魔をするのは誰だ! 孤立した島の中で次々に起こる惨劇。ここには僕以外にもう一人、殺人者がいる。

都内大手企業の女性課長が金沢で絞殺された。所持品は泉鏡花記念館のパンフレットだった。

1971年、夏。中近東を旅行中の久藤は“ひかりのみち教団”信者の女性から、彼女の息子淳一を捜すよう頼まれる。

「愛」というようなものを、あなたは知っていますか。 捨てられても、忘れられても、殺したあとも、 手に入れたい。

フリーカメラマンの木村敦は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故緒方秀郎が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。

チャレンジャー教授の愛娘イーニッドが『ギャゼット』紙の敏腕記者マローンと共同で心霊教会を取材に行ったところ、なんと父親のかつての僚友サマリー教授の霊が現われて父宛のメッセージを託される。

モスクワ効外、行方不明の米兵三百人が監禁されると囁かれる謎の施設。

ロングヒット「櫻子さん」シリーズ著者が描く、遺品にまつわる切ない謎 大学を休学中の青音(あおと)は、第二の故郷旭川で自分の居場所を見つけた。

“不惜身命”仏道のために一命を賭して西蔵(チベット)の聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛。

コンビニで地上研修に励む“落ちこぼれ”天使マリの所に、突然大天使様がやってきた―善人と悪人、性格が全く正反対の双子の兄弟が同時に死んで、それぞれ天国と地獄へ行くはずが、なぜか途中で入れ替わって生き返ってしまったという―。

ローダンら銀河系船団はタルカン宇宙から通 常宇宙へと帰還途中、時空の混乱から生じた 停滞フィールドに捕まり695年が経っていた!

「これからおまえは裁きを受ける」オセロの公開対局を映すスクリーンの文字に観衆は凍り付いた。

犯人当て小説から近未来小説、敬愛する作家へのオマージュから本格パズラー、そして官能的な物語まで。

ミネソタ州アイアン湖畔に静かにたたずむ町で爆破事件が起きた。

そのテロ組織の名は「V（ブイ）」。 目的は、流血によらず現政府への不信感を国民に抱かせ、その転覆をめざすこと。

生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。

ブラジルの小さな町で一人の男が捕らえられた。彼の名はパトリック、4年前の自動車事故で死んだはずの弁護士だった。

名だたるミステリ作家があなたを仰天させる！ 物語の最終盤で読者の予想をひっくり返す、どんでん返し。

『デフ・ヴォイス~法廷の手話通訳士』で話題をさらった丸山正樹氏、初めての児童書。

真冬の池袋で、超高給短期バイトの情報が駆けめぐる。たった半日で報酬は10万円以上。

「君にはずっとこの屋敷にいてもらう」レミントンのその言葉に、エレノアは凍りついた。

ロマノフ王家がボリシェビキの手から逃れるために支払ったとされる“身代”の存在。

モデル事務所に所属していた十七歳の少女・麻倉瞳が誘拐された。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。

息子の健一にせがまれて、青函トンネルを見学しに行った亀井刑事。

アシダイチロウ、イダフミコ、ウエダミツオ、エツダシン。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

「おれは私立探偵ジャック。

高校時代に父を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる井川幹太は、やりたいことも見つからぬまま二十七歳になっていた。

訳ありの人々が集う美味なビストロ。ギャルソンとシェフが心の謎を解く! 三軒茶屋にある小さなビストロ。

鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。

クラスの生徒の持ち物がつぎつぎと盗まれ、犯人にされたのは勉強も体育もだめな、いじめられっ子のみさ子。

FBIに1通の犯行声明文が届いた。

ベトナム戦争から生還し、アメリカで再起を果たしたジェスが手に入れた念願のマイホームには、地下室へ降りる階段があった。

日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いた連作短篇集。

八王子署のヘタレ刑事・聡介の家に住み込みで働く家政婦兼魔法使いのマリィ。

昭和三十四年（1959年）、甚夜の姿は「鳩の街」と呼ばれる花街にあった。

武林館トーナメントは佳境へ。命懸けの死闘が繰り広げられ、一人、また一人と、選手たちがリングに身を沈めていく。

「これから死ぬ」 推理作家・暮野影介が自殺宣言をした。

区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。

渋谷署生活安全課の三上謙は、“弱っちい奴”と陰口を叩かれていた。やたらと病欠するからだ。

老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。

百五十センチそこそこの小柄な体躯で、鼻が低くてふっくらとした頬、理知的というよりむしろ滑稽なお多福顔…シャープなイメージからはほど遠い四十二歳の女検事霞夕子が現代社会の病弊と人間の不可解さが生み出した殺人事件の犯人を、ソフトにしかし鋭く追いつめる連作推理三

妙なる楽器の音色と、血も凍る殺人劇との組み合わせ。そのアンバランスぶりが、いわゆる音楽ミステリの妙味となろうか。

行方不明者届のグレーゾーン案件を扱う大阪府警消息対応室に再雇用警察官として勤める安治川信繁。

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。

愛する夫のマックスがセクシーな人妻と浮気?今日はヴァレンタイン・デイだというのに、アニーはやきもき。

「ねえ、ふたりは『カケラ女』の都市伝説って知ってる？」麻丘郁美は華やかな大学生活を送っていた。

夫と二人で暮らしながら、虐げられる隣家の老犬トウマに想いを馳せる三十歳の蒼子。

アートフラワーに隠された濃紺の風呂敷包みを届ける途中、上村岬は母娘を車ではねた。

時は享保年間、信州松本城で秘伝の忍法を披露した筑摩組の忍びの者二人。

「親友を探してほしい」。探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。

サンディエゴの探偵にして地元屈指のサーファー、ブーン・ダニエルズは、“紳士の時間”を海で楽しむサーフィン仲間から、妻の浮気調査の依頼を受ける。

復帰直前の沖縄で10億円を積んだ現金輸送トラックが本土からやってきた青年に強奪された!長篇犯罪アクション小説。

府知事候補の娘樹里が誘拐された。身代金運搬に指名されたのは全く無関係の青年阿月。

秋津真白は、伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。

寝台特急“はやぶさ”を取材する週刊誌記者の青木は、1号車の個室寝台で、「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。

たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こる花咲小路商店街。

都心の住宅街に人喰い豹が出現! 神出鬼没で決して捕獲されない豹に、人びとは静かに恐怖を募らせていく。

今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』だけど今日は…雪弥さんが、ちょっとおかしい。

仕組まれた謎、驚愕の真相。

出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。

中2の夏の終わり、転校生の「僕」

南郷弁護士の助手・金丸京子のもとに、山で遭難死したはずの親友・宮川秋子から、パーティの招待状が届く。

児童施設周辺に、不審な男が出没。

北海道室蘭市の南端にある地球岬で、寺西雅也は高三の夏、友人を殺した。

盛岡のレストランで宮沢賢治の童話朗読会が開かれた。 取材に赴いた夕刊紙記者・可能克郎は奇妙な出来事に遭遇。