名コンビ笹谷美緒&黒江壮が、寝台特急「あけぼの1号」で北津軽の「斜陽館」に着いたころ、前夜に上野を発った「北斗星5号」が男の刺殺死体を乗せて札幌に着いた。

機上でプロポーズしてきた流行作家と結婚した国際線スチュワーデス朝霧玲子は、新婚旅行先に由布院温泉を選んだ。

数百億円の遺産と会社の実権を残したまま女主人は密室で殺された。容疑者は相続人全員。

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。

「頼子が死んだ」。

関ケ原合戦で徳川家康は死んだ。そして影武者世良田二郎三郎の存在。

大東京を恐怖のどん底につき落とす連続殺人が発生。犯行は金槌によるメッタうちと絞殺が交互する。

双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。

名探偵、信濃譲二が、ミニ劇団〈マスターストローク〉にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。

連続して起きた殺人事件、ホテルの現場に残された花粉の謎、捜査線上に浮かぶ人々の過去を追い、刑事は走る。

諸流派が日本各地に盛名を競った天正年間、常陸の刺客諸岡一羽斎の、剣の理法と謎の秘伝書は、3人の高弟たちを翻弄する。

あなたは炎の竜に君臨する王者―。謎の女の言葉はいったい何を意味するのか。

秋ホテルは伊豆の静かな岬に佇む小さなホテル。

かつての恋人同士が弁護士として敵味方に分かれ再会した。現代の悪の構図を描く社会派ミステリー。

天の橋立に向かう急行の車内で、東京の会社員が殺された。彼は不動産を処分して大金を得、しかも再婚したばかりだった。

長女・綾子は友人・米原朋子の婚約披露パーティに出席。しかし、それは政略結婚だったものだから、当の朋子は大反発。

北海道の温泉町に現われた奇妙な美女と老人。

カメラマニアの三谷卓は、鳥取砂丘で女性の死体を発見。翌日、村田麻美と名のる女と宍道湖で出会った。

小さな事件の底にひそむ殺意、謀策、憎悪、報怨…。9ツの短篇で推理する9ツの心理の葛藤。

社長の女婿に決まったエリート社員が、「殺される」との言葉を残し函館方面へ消えた。

女優の戸羽万知子が、ホテルで毒死した。現場からは、元恋人で歌舞伎役者の市川菊三郎の指紋が検出された。

闇の中で大きく目を開けて、目の前の光景を想像した。二メートルを超える太った雌の大蛇が、ゆっくりととぐろを解いている。

伝説のピアニスト、バローは生きていたのか?40余年ぶりの新録音がCD化され、話題を呼んだ。

巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。

麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。

「桜」から、何を思いうかべますか?麻衣子は、やっぱり“恋”。だって、日下くんと、花の咲きほこる中を散歩できるから。

箱根から新宿に向かう小田急ロマンスカーの中で、青年実業家が死んでいた。彼は不仲の妻と、箱根に和解旅行中だったという。

美人アナウンサー細川知子は不倫相手の杉正彦とデート中、杉の妻が何者かに殺される。

会社社長の夫と美人女優の妻が、互いの殺人計画を練っていた事実が発覚した。

70年近くも昔の奇妙な三つの死。昨年の冬、完璧に封印された館で発見された、不条理きわまる六つの死。

東京の夜の街中で、撲殺して顔を潰すという猟奇殺人がたて続けに発生した。死体の手には白い鳩のバッジが。

名探偵・御手洗潔、今回の相手は樹齢二千年を数える大楠か。

松川ダムに浮かんだ7つの段ボール箱。その中にはバラバラ死体が…。

虐殺されてゆく恋人の血まみれの姿を眼前に見せつけられたあげく、命を奪われた少女。

夕暮の松山港に美女の絞殺死体、現場に残った観光地図と将棋の駒からはなんと我らが名探偵浦上伸介の指紋が発見された。

18歳にして57人をナイフで解体した美貌の人食い鬼（グール）――八千草飛鳥につけられた病名は殺人嗜好症。

新婚旅行先のオーストラリアで、田川は七人の老人たちが断崖から次々と飛び下りるのを目撃してしまった…。それから十七年。

寄妙にねじれた人生のブルースを聴いてみませんか?ショートショート最新版。

釣部渓三郎の若い恋人・上条アキのマンションが全焼し、隣室から男の焼死体が出た。

浪花の刑事・ブンこと文田は大阪府警捜査一課の若手で、総長こと総田部長刑事と名コンビを組んでいる。

平安京、795年。地獄より甦った「屍魔」たちの暗躍に、誕生してまもない都は恐怖におののく。

マリア・カラスがその音楽活動を終えたのは1974年11月11日の札幌であった。

「成熟の国」英国の視点で、「未熟の国」日本の盲点を衝き、あるべき国のかたちを提示する。

聖夜、あなたが欲しいのは、なあに?麻衣子の弟・孝夫は、日下百合子さんに銀のブローチをプレゼントしようと、一所懸命バイトをしていました。

日美子の後輩にあたる女子高校生二人が下校途中で誘拐され、自宅に一億円ずつ身代金要求が届いた。

東京駅発の最終ひかり号グリーン個室に、毎晩美女が乗る。ある夜、そのひかり号個室で会社社長が殺された。

三陸鉄道の車中で、水産会社を経営する男が殺された。男の娘は父の死の前日、捜査一課の十津川警部に助けを求めていたのだ。

二昔も前に愛した女と旅先きで待ち合わせた男。

妻を殺された男の手帳に記された「M.SH、612。

新宿駅発最終の夜行列車に乗った恵子は、不帰の客となった。

デビュー以来今日までの輝かしい作品群を集成。40年前、花火の弾けた思い出が目の前に蘇える「花火」。

捨て童子とは、この世ならぬ途方もないエネルギーを持ち、人を戦慄せしめる人物。

鴬橋派出所の管内で起きた殺人事件。それが、一人の外勤警官の日常を変えた。

こんにちは、水谷麻衣子です。秋まっさかり。

逃亡者として朱印船に乗り込み、日本からシャム(タイ)に渡った山田長政は、ソンタム王の信頼を得て、遂には貴族待遇の親衛隊長にまで昇りつめる。

1969年7月、ケネディ家末弟で上院議員のエドワード・ケネディは若い女性秘書を乗せてドライブに出た―。

ヨシツネに殺される…。佐倉財閥の跡を継ぐことになっている森川義行からの救いをもとめる、謎の電話。

私立探偵緒方洸三の敵は、罪の意識を一切感じないで他人の弱味を握り、野望達成へと突き進む特異な犯罪者だった。

なぜ犯人は、死刑執行の当日、首を縄に差し入れた死刑囚を殺さなければならなかったのか。

今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。

産業スパイ疑惑、スペイン史の謎、外国要人殺人事件―。切れ味鋭いハイレベルのサスペンス小説集。

「やっと、見つけた…」ナルは湖畔にたたずみ、呟く。

私は、はめられたのか。ODAプロジェクトの利権うず巻くフィリピンで元公正取引委員会審査官・伊田の熱い血がたぎる。

惚れた女の数だけ無理難題を背負い込む男、柚木草平・38歳。今日も事件がやって来る。

結婚の記念に人を殺そう。とんでもない夫婦もいたものだ。

飛び下り自殺の巻き添えで妹が死んだ。その瞬間、遠く離れた兄・修一は、網膜に焼きついた残像を意識した。

ご存じホーギー・ミステリ本邦第3弾。元超売れっ子のコメディアン、ソニー・デイの自伝執筆のためにロスを訪れたホーグ。

スイスの古城に展開する禁断の愛。ヒトラーを呪縛した世界支配の象徴“聖槍”の行方。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

奇怪な迷路の館に集合した四人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた。

謎の人物から死の予告状を届けられた教祖が、その予告通りに地上80メートルにある密室から消えた。

物語の冒頭に置かれた〈作者からの注意〉に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち四人のリストが公開されている。

冬の八ケ岳山麓の別荘で、深夜、可憐な女子高校生の死体が発見される。現場は密室状態で、不可能犯罪に見える。

素質はあるものの,ついにその才能が開花することもなくプロ野球選手を引退した好青年,天矢輝彦君が探偵役をつとめます。

リンが消え、綾子が消え、そして、ナルも消えた。朽ち果てた校舎の中で、麻衣はひとりぼっち―。

リンが消え、綾子が消え、そして、ナルも消えた。朽ち果てた校舎の中で、麻衣はひとりぼっち―。

医療事故か?巧妙に仕組まれた殺人事件か?現役外科医が挑戦した乱歩賞史上初の医学ミステリー。第38回江戸川乱歩賞受賞作。

生身の男女が雛壇に上がる艶やかな奇祭「生雛祭り」で、“十二単衣のお雛さま”が殺された。刺殺の上に毒殺。

犯人の名前は、蒲生稔。猟奇殺人に駆られる男の魂の軌跡を追う恐怖の物語。

毛利家の村上水軍を、信長麾下の九鬼水軍が迎撃。

南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。それは美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。

隕鉄は誰かの恋をかなえて落ちた流れ星―。ロマンチックを気取っても、一尺八寸環は女子大生にあるまじき刀鍛治。

赤煉瓦の東京ステーションホテル、陽光注ぐ太陽の館、霧の中の小樽ホテル、少年の日の万平ホテル、黄金色の道につづくホテルニューグランド、そして長崎ハウステンボス。

遅刻魔―あんなに約束の時間にいい加減な人も珍しかった。嘘つき―大きな嘘も上手だったが、とりあえずの小細工もうまかった。

ジャーナリスト・風間隆平の変死に疑惑を抱いた星野昇子と柚木哲也は隆平が生前追っていたテーマを手がかりに親友の怪死の謎を解くため調査に当たる。

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。

本名は岩切鍛治。通称“春団治ダンさん”。

名推理を発揮し続ける笹谷美緒&黒江壮の名コンビシリーズ初登場の記念碑的本格ミステリー長編。

相模屋の店先で雪駄が一足盗まれた。

奇術とミステリーのみごとなドッキング。

今夜もまた、深い霧―。ぼくは霧が好きだ。

出入りのない露天風呂から“女”が消失した。ニセの合格通知で人生を狂わされた受験生が指宿で殺され、真相を知る友人も…。

男は、重役秘書である恋人のコネで、大会社に入社後、専務令嬢と知り合い、結婚にこぎつけた。

人間は本来、空が飛べる生き物だと常々主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声を残して忽然と消え失せた。

「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。

琵琶湖畔、ひとり旅を楽しむ史絵のまどろみは唸るような男の歌声で破られた。

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。

広重は幕府に暗殺された?若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。