暗黒凶像
- 記憶喪失 (81)
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幼い時に父を亡くし、母もショックですぐに後を追って死んでしまった。残された長男の秋谷修一は妹の静乃と共に手を取り合って暮らしてきた。二人の姿を他人が見ればまるで恋人同士と間違えてしまいそうなほど仲睦ましかった。実際、修一の恋人、松原若菜もそんな二人に軽い嫉妬を感じるほどであった。 静乃は幼少期の記憶を全く失っていた。幼い頃に時々、訳も無く震えたり怯えたりした。そんな時は決まって秋谷が近寄り慰めてやると収まった。静乃は、何か重大な秘密を持っていたのだ。その秘密が思い出せなく苦悩していた。そんな静乃の姿を見て秋谷も悲しんだ。 ある日、秋谷が出張先のホテルで就寝しようとした時、しきりに胸騒ぎを覚えた。心配になり、若菜に様子を見に行ってもらうようにお願いした。若菜も半分、秋谷の心配性に苦笑しながらも静乃のアパートへ行くと、静乃は帰宅していなかった。 翌日になって、静乃は、同じアパートに住む住民の飛び降り自殺の巻き添えになって死亡している事が分かったのである。 だが、秋谷は飛び降り自殺に疑問を抱き始める。警察は自殺と処理したが、秋谷は殺人の疑いを捨てきれなかった。そして、財産目的による妻の夫への殺人であった事が解明されるのである。静乃は殺人事件の側杖を食った訳であった。 秋谷と静乃の兄妹愛を微笑ましく描きながら、全く対照的に財産目的で夫を自殺に偽装した猟奇的な妻の殺人事件を交錯させている。 二組の男女の姿を対極的に描く事で同じ人間としての良と悪を極端に描写している筆致が巧妙である。読後には考えることしきりであった。 だが、物語は、まだこのままでは終わらない。 秋谷が事件を追究していく過程で静乃が抱えていた重大な過去の真実が分かる。記憶を失っていた期間の事実が余りにも凄惨で残酷で愕然としてしまう。静乃が抱えていた苦悩にやりきれなくなってしまった。 | ||||
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森村誠一氏得意の人物像や人間模様またその繋がり(関係)やらが溢れた読み応えのある作品です。 飛び降り自殺と見られる事件でその巻き添えで死んでしまった妹。その妹から伝わった「ボッチの残像」を巡って何かを突き止めようとする主人公・秋谷修一。残像に引かれるまま赴いた先で秋谷が出会った記憶喪失気味の美女・中川詩織。秋谷は詩織と共に妹の死の真相を探っていきます。 飛び降り自殺と見られる事件の本当の真相とは? その後に起きる殺人事件との繋がりは? この物語に出てくる登場人物の複雑な関係が作品に深みを与え、最後までその真犯人が分からない設定になっております。 この本の題名「暗黒凶像」に代わって他に当てはまる題目がなかったのでしょうか? | ||||
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森村誠一氏得意の人物像や人間模様またその繋がり(関係)やらが溢れた読み応えのある作品です。 飛び降り自殺と見られる事件でその巻き添えで死んでしまった妹。その妹から伝わった「ボッチの残像」を巡って何かを突き止めようとする主人公・秋谷修一。残像に引かれるまま赴いた先で秋谷が出会った記憶喪失気味の美女・中川詩織。秋谷は詩織と共に妹の死の真相を探っていきます。 飛び降り自殺と見られる事件の本当の真相とは? その後に起きる殺人事件との繋がりは? この物語に出てくる登場人物の複雑な関係が作品に深みを与え、最後までその真犯人が分からない設定になっております。 この本の題名「暗黒凶像」に代わって他に当てはまる題目がなかったのでしょうか? | ||||
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