零崎人識、十七歳。もっとも自由だった全盛期の春。

死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼――。

掟上今日子(おきてがみきょうこ)――またの名を、忘却探偵。

「父さんが殺された。親友の父親に」二人の人生は二度と交錯しないはずだった。

横浜関内で貧乏な探偵稼業を営む鯉沼と鷹羽。酔いつぶれて目が覚めた二人の首には爆弾が巻かれていた。

ベテラン刑事の瀧靖春は、自ら願い出て、警視庁捜査一課から生まれ育った吉祥寺を管轄する武蔵野中央署に移った。

「東奥日報」にて2013年10月4日から一年間連載された『幻想探偵社』を、単行本化にあたり大幅に加筆修正。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。

女の子と一緒にコンビニから出てきた若武。お互いのソフトクリームを交換するなど、かなり親しげな様子の2人に驚く小塚。

古都・鎌倉でひっそりと営業する古民家風喫茶「一服堂」。エプロンドレス姿の美人店主は、恥ずかしがり屋で人見知り。

沖縄に関心を抱くフリーカメラマン・木村敦は、沖縄の公共事業に貢献した功績により藍綬褒章を受章したという緒方秀郎の記事を見つけ、「陸軍中野学校」出身であることに強い興味を持つ。

国を護るため生まれ、能力を磨いてきた出屋敷市子。

人の顔を奪う怪異・無貌と、名探偵の誉れ高い秋津。二人の過去には、秘められた因縁があった。

特殊班に配属されたばかりの同期の女刑事が、立てこもり事件で人質の身代わりとなって拉致された。

祖父の跡を継いでベイカー街221番地で探偵事務所を再開したシャーロック・ホームズの孫娘リディア。

頻発する不祥事に対応するため警察トップが採用したのは、アメリカから来た第三者機関「リスクヘッジ社」だった。

“私、とっても幸せなのに――こんなの、全部嘘だって思ってる” 忍野扇との戦いを終え、直江津高校をとうとう卒業した翌朝。

警察組織に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安を追われた元エース。

首なし死体として発見された美人女子大生、菅野香織。彼女の死と殺害方法は、ミステリ小説の中で何故か予告されていた。

安藤直樹は冷たく表情のない若者。三人目の女子大生・首なし死体が見つかっても動揺せず、「これは俺の事件だ」とのたまう。

社伝を奪い逃走中の諒司から呼び出しを受けた竜之介は、一人、出雲へ。

“あるべきものを、あるべき場所に”が信条の怪盗グリフィンに、ニューヨークのメトロポリタン美術館にある贋作のゴッホを、本物とすり替えてほしいという奇妙な依頼が。

ライターの収入だけでは満足な生活を送れない久保は派遣会社から紹介された職場で働き、糊口を凌いでいた。

7人の江戸川乱歩賞作家への挑戦状。「2013年9月7日正午。

ネブラスカで車を拾ったリーチャーは最悪の事態に巻き込まれてしまう。

冬のネブラスカの夜間。東部に向かおうとしていたリーチャーは、州間高速道路の路肩で目当ての車に拾われた。

護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの早苗は記憶喪失の青年・修二と出逢う。

雪の桜田門外が鮮血で染まる。大老井伊直弼の急死で外交の行方は。

弁舌巧みな爽やかイケメン、でも天然な世襲政治家・翔太郎が、都知事選に立候補すると言い出した!真面目で融通が利かない秘書・雲井は、翔太郎のために奔走し、妨害工作を退け、彼は都知事に当選する。

ある雨の日「Yuregi Detective Office」の表札がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。

傷心の元暴走族ヘッドが、言葉を失った5歳の少女と逃避行―星屑のようなささやかな僕たちの光。

平世22年―すべての探偵行為が禁止された日本。

警察庁キャリアの宮司司は、大学院生の妹・百合子とともに宗教施設として使われた、二つの館が佇む島―伽藍島を訪れる。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。

一線を走る彼らに、前置きは不要だ。

辿り着く。必ず。

好きな人と手をつなぎ、星空を見上げたくなる―。夏の星座は「恋」と「友情」。

六月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣(ユニコーン)と--。

ユーモアミステリーの代表格、大貫警部出動池から身許不明の男の死体が発見された。

探偵行為が禁止された世界で17歳の空閑純はある事件の容疑者リストに入ってしまう。自分への疑いを晴らすため事件の謎を解く。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

超高齢化社会の日本で、老人介護のために開発された「パワードスーツ」。

明治5年に焼失した日本最初の西洋式ホテルで、焼け跡から宿泊客の刺殺死体が発見された。

外国人憎しの異人斬りが横行する幕末、世界を相手にしたロシアの革命家、バクーニンが横浜に現れた。

私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。

河原町今出川にある妖しき大怨寺で殺人が起きる。容疑者は、龍樹家の龍師・御堂達也。

全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。

カラマーゾフ事件から十三年後。

派遣社員から女社長に。日本初の純沖縄産ラム酒を造りたい!すべての働く女性に勇気を与える奮闘記。

ワイオミング州で狩猟中のハンターが惨殺される連続事件。現場に残されていた赤いポーカーチップの意味は。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

スカイツリーにのぼりたい!パンケーキ食べたい!動物園にも行きたい!今回は「東京デート編」。

倉阪氏ならではの驚愕バカミスです。

生徒から人気の高い男性教諭が、校舎から投身自殺した。

27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

明治新政府が総力を挙げて建設した富岡製糸場。

日本最大の暴力団・菱口組系の三次団体である佐村組組長が突然、姿を消した。

第一発見者は、なんと法医昆虫学者の赤堀涼子。遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。

詩人になりたかった降旗圭は、戦時へと突き進む時局に背中を押されるように、江田島の海軍兵学校に進んだ。

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい―。

探偵行為が禁止された世界で少女「空閑純」は殺人事件の解決に挑む。

祖父から譲り受けた本の内容が書き変わってしまう。

奇っ怪な分身、“生霊”の目撃談が語り継がれる奥多摩の旧家、谷生家。

たとえば括弧を空集合にしてみる。

連続して発見された2つの変死体から検出されたのは共通する毒物だった。存続の危機に瀕していたSTが動き出す。

死んだはずのあの男がいた。

敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。

炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑とネズミ。

若く美しき女優を誘拐せよ。報酬は、親友の命。

たとえ生きて帰れなくても、彼女も、親友も殺させやしない―― 全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。

新興宗教団体『ギヤマンの鐘』にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内とその近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が、連続して発生する。

若武、「KZ」除名!!大ニュースに秀明は騒然!若武の身にいったい何が起こったのか!?また「目立ちすぎる」超・パーフェクト転校生・美門翼は、思いがけず全校女子の怒りをかうことに。

人を守るとはどういうことなのか? 知力、体力、先読み能力。

『QED』や『カンナ』などの人気シリーズを持ち、著作累計200万部突破の高田崇史氏が切り開いた、歴史ミステリの新境地『神の時空』シリーズ第二弾! 横浜で起こった不可解な殺人事件と、東海地方を襲ういつ止むともしれぬ豪雨。

江戸の長屋で密室殺人事件が発生! 事件現場で住人たちが目撃したのは、天翔ける巨大な白猫だった……。

強い自意識を抱え続けてきた十三歳の少女・手袋鵬喜。

先進的な試みが多くなされている民営刑務所。

悩みを抱えたスーパー・モデルが、ある雪の日に高級住宅街のバルコニーから墜落死した。

関係者を次々に訪れて話を聞くストライク。少しずつ少しずつ、証言の矛盾が明らかとなる。

百瀬太郎(ももせたろう)は、青い瞳の女性国際スパイの強制起訴裁判に、指定弁護人として選任された。

オロマップ:北海道の日高山脈の南麓に吹く強風。 北海道森林事務局日高支所に勤務する二人の森林保護官。

幼い頃から友だちがいたことはなかった。両親からも顔をそむけられていた。

人間の顔を瞬時に記憶する異能刑事・狩野真盾。

東京のホテルで老教授が刺殺された。バスローブのポケットには「第一番」と書かれた一枚の紙が入っていた。

かつて高額な報酬に惹かれ、セルビア民兵組織リーダーの生体肝移植を成功させたことがある高名な外科医ハモンドの前に、リーダーの娘が現れた。

リーダーの元情婦、民兵組織の元側近、捜査官。会計係を探しているのは、ハモンドだけではなかった。

花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。

完全室内飼育のセレブ猫妊娠事件!?天才弁護士・百瀬太郎のもとに大女優から依頼が持ち込まれた。

五万石の姫・琴と婚約し、異例の若さで加賀藩江戸留守居役に抜擢された数馬への風当たりは強い。

罪に潜む蜜の味。女×パリ×犯罪。

「やっぱり、河童の祟りですか?」大正期、女流作家の百目一葉を世に出した旧家・百目鬼家。

東京の多摩湖畔で、巨木の高枝に挟まったウエットスーツ姿の女性の死体が発見される。

「受け入れよ。

「浜村渚シリーズ」の青柳碧人が描く、儚くも美しいSF青春小説。

海外出張の父を見送った空港で、綾子が見知らぬ女に連れ去られかけた。

「この子は近い将来、自殺する」。初対面の少女の運命をなぜか私は知っていた。

その少女は、私―浅倉幸恵が高校時代に一度だけセックスをした直樹にうり二つだった。

施設で育った博人は進学の援助を条件に、同い年の樋野と山奥の洋館に住み込みで働き始める。