1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語 男は父親になっていく。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。

主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。

「この家は祈っている。静かに、ひたむきに」―猛吹雪の中、忽然と現われた謎の洋館、その名は霧越邸。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

マレー半島を訪れた推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!外部へと通じるあらゆる隙間をテープで封印されたトレーラーハウス内の死体。

トンデモ精神科医伊良部登場!深夜のプールに忍び込みたいと思ったこと、ありませんか?水泳中毒、ケータイ中毒、持続勃起症…ヘンなビョーキの博覧会。

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。

その日、烏賊川市立大学映画学科の四年生・戸村流平は、二つの死への嫌疑をかけられた。

愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。

現在、過去、未来。別々の時を刻む三つの大時計を戴くクロック城。

見ず知らずの若い男に殺されそうになりながらも、なんとか助かった梢絵。

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。

家族小説の新境地。直木賞受賞後の初の長篇。

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証

私の子供が誘拐犯なのか？　新境地を切り開く衝撃のサスペンス！ 東京近郊で連続する誘拐殺人事件。

村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。

前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。

逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。

第３回メフィスト賞のとんでもミステリー 呆れるか、笑うか？　ギャグと謎解きの革命的コラボレーション！！ 空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場！新作『五枚のとんかつ』も併録。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

格別の評価を得る推理小説の一大傑作。

警視庁内には、捜査課が表立って動けない事件を処理する特殊チームが存在した。

本間隆雄は妻子を愛する、42歳のごく平凡なサラリーマン。

人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。

「尋常でない何かが起こっている」。死者の数は留まるところを知らず、村は恐怖の連鎖に陥っていた。

「ぼくの鼻は、イヌの鼻!?」殺人者の襲撃に遭い、頭部を強打された後遺症で“匂い”を失った「ぼく」こと片桐稔は、その代わりに凄まじい“嗅覚”の世界を獲得する。

鎌倉に建つ梵貝荘は法螺貝を意味する歪な館。主な魔王と呼ばれる異端の仏文学者。

乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨記』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。

究極のフーダニットか、袋小路への道標か。

全長4000メートル、世界最大級の海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊“アンカレイジ”。

国境てなもんは、地形や民族で決まるもんやない。その時々の喧嘩の強さで、右にも左にもずれるんや。

弱冠20歳の新進気鋭作家が放つ奇抜な発想と自由奔放な筆致で描くニュータイプ・ホラー・ノベル登場。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

奇妙な影を落とす黒鳥亭、壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城の6つの館。独特なアウラをまとう建物で、殺人が続く。

飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。

女子学生誘拐犯は精神を病んだ１６歳の少年なのか？　昆虫を愛する少年の無実を証明するため婦人警官サックスは捨て身の行動に出る

自宅に殺人犯が篭城、妻が人質に!?警察が取り巻き、ワイドショーのカメラが中継するなか、末永純一は唯一人、犯人との取引に挑む。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

21年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。

多重人格が引き起こす悲劇の殺人事件。犯人はいったい誰だ?ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

合計二十人もの死者を数える人狼城殺人事件解決のため、名探偵・二階堂蘭子は欧州へ飛んだ。

「怪奇小説」の執筆を目論む編集者の三津田は、偶然発見した人形荘に惹かれて住むことに。

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。

20年の時を経て再び甦る恐怖！！ 時代を現代に移した上に、オカルト的な黒い雰囲気と小道具を大胆に導入している点に特色がある。

無実の死刑因を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。

日常の些細な事件が大騒動に発展していくパニックコメディ！ 何の繋がりもない見知らぬ者同士が集まる東京駅。

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。

幽玄なる山岳地帯、独仏国境の深い渓谷を挟んで対峙する双子の古城・人狼城。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

渋谷を根城にファイトパーティーを主宰し、トップにのし上がったストリートギャング雅。

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。

独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。

パロディーか自虐か。笑いの仮面の下に毒と皮肉を潜ませて、昨今の出版業界をメッタ斬り。

兄急死の報に帰郷した医学生翔二は、元予備校講師占部の協力で、“事故”の真相を追い始めた。

世界一周中の豪華客船ヒミコ号。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた三人の青年。

始まりは、小さな放火事件にすぎなかった。似たような人々が肩を寄せ合って暮らす都下の町。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎が故郷・福井の地に降り立った瞬間、血と暴力の神話が渦巻く凄絶な血族物語が幕を開ける。

旧友美月と再会した哲郎は、彼女が性同一障害で現在は男として暮らしていると告白される。

公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。

炎上しながら谷底へ落ちていく一台の車。事故死した男の自宅には、数々の「殺人の記録」が。

香水の販売戦略で流した都市伝説のはずだったのに…。ニューヨークから来た殺人鬼が渋谷に出没。

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。

死者を蘇らせる装置のある謎の館。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。

九世紀、天台僧が唐から持ち帰ろうとした秘法とは。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。

「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。

ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。

殺されたのは中学三年の貫井直之、息子の同級生だった。作家の近内は、昨晩帰宅しなかった我が子が気になり、学校を訪ねる。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。

30冊の警察手帳紛失に内部犯行説が…。男たちの矜持を描く迫真のミステリ。

「今月21日、アンドーヴァーに注意されたし」という内容の挑戦状が送られてきた。

武器密売裁判の重要証人が航空機事故で死亡。

誰も描かなかったブラインド・スポット―孤絶の空間を舞台に、音道貴子の刑事人生は最大の危機に突入した。

堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。

連続爆弾魔のアジトで見つかった心を持たない男。謎だらけの存在が犯人を追いつめ、街ではパニックが加速する。

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。

クリスマス・イヴ。無人の寮に、帰ることのできない4人の少年が残った。

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。