工藤雅彦は高校生に襲われていた。母親の治療費として準備した三百万円を狙った犯行だった。

【英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞（最優秀歴史ミステリ賞）受賞】　1975年2月、東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で、少女の死体が発見される。

師走も半ば、京都鷹ヶ峰にある藤林御薬園の懸人、元岡真葛のもとを亡母の実家、棚倉家の家令が訪れた。

シリーズ原点回帰作。 新キャラクターが織りなす本格ミステリ。

老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組"六人の男女が、とある地方の映画館で再会する。

14年前、わたしは親友と歌を失った 名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。

警察小説の第一人者が挑む、新境地! 大手外食企業「AZフーズ」で働く浅野健人の前に、突然知らない弁護士から電話がかかってきた。

花陽の医大受験を目前に控え、春を待つ堀田家。

世界最大ネット通販会社《スロット》は、極限に達した物流システムに支えられていた。

父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。

秀吉の寵愛を受けた俊才・宇喜多秀家。絶体絶命の関ヶ原。

大阪府警捜査一課の黒木と亀田、通称“黒マメ”コンビのもとに事件の報せが舞い込んだ。

スウェーデン発、警察小説の金字塔シリーズ・第四作! ラーソン警部の目の前で、監視中のアパートが爆発した。

針金で縛られた遺体が発見された。傍らには、謎の血文字―。

新垣澪は、東京・丸の内の一流不動産会社「吉原不動産」の新入社員。

青春大炎上……『横浜大戦争』で話題の若きストーリーテラー、超弩級書き下ろし! 目が覚めると、夕方の16時23分。

ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた、カナリアというあだ名の美しいもと女優が、密室で無残に殺害される。

“移植手術"は誰かの死によって人を生かすのが本質だ――新米医師の葛藤からはじまる「優先順位」。

診察したいんです、あなたのセックスを―― 若き美貌の麻酔科医・野宮万浬のペインクリニックに現われた貴井森悟は、彼女にとって舌なめずりしたいような実験材料だった。

痛みと愛を前提にこの世が成り立っているのなら、私たちはその向う側を目指すべきじゃないかしら――万浬は森悟に、繰り返しそう囁いた。

明治時代創業の老舗古本屋・東京バンドワゴンは本日も大騒ぎ!先々代の時代に錚々たる文士が寄稿して編まれ、強盗殺人までも引き起こした“呪いの目録”。

三万石の鈴江藩、江戸の上屋敷に奉公を始めた呉服商の娘、お糸。

19世紀英国。

独身を謳歌する陽子には幼い頃からよく見る夢があった。それは、もう一人の私、かわいそうなヨーコが出てくる夢。

恋愛体質のキャバクラ嬢は客として出会った男に、のめり込んでいく。

クリスマスを前にしたある日、全米のネットサーバーが次々にダウンした。

サムたち一行が異形生物に遭遇していた頃、町では謎の咳が急速に広がっていた。

15歳以上の人間が忽然と消滅した日から8カ月―謎のバリアによって世間と隔離された町では、少年少女が死と隣り合わせの日々を送っている。

息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。

恩師と向き合う悪徳弁護士・御子柴礼司。「贖罪」の意味を改めて問う、感涙のリーガル・サスペンス。

弘福寺に赤い寒椿が咲く頃、蔵前の板倉屋の離れで、旗本・本庄新兵衛が殺された。左胸には出刃庖丁が突き立てられていたという。

北緯三十四度三十二分。数々の遺跡と神社が一本の線上に並んだ通称「太陽の道」。

東京・秋葉原の路上、若い女性が浅見光彦の腕の中に倒れ込んだ―。

粋で艶やかな新橋芸者の“まり勇”は、ハードボイルドなどの海外ミステリーが大好き。

愛する息子と妻をシンナー中毒の通り魔に殺された新聞記者の小坂宏樹、我が子を殺めながら無罪判決を受けた平沼香織。

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

弁護士、暗号専門家、作家、化学者、画家、数学者の六人からなる〈黒後家蜘蛛の会〉と給仕一名は、月一回〈ミラノ・レストラン〉で晩餐会を開いていた。

銃器ブローカーに発砲されたため、相手を半殺しにしたことで過剰防衛として三カ月の停職となった警視庁の風見竜次は、捜査一課特命遊撃班に異動となる。

僕は君原樹来、小学六年生。将来の夢は推理小説作家。

量子コンピュータ開発企業の代表・辻川が米国で殺害された!警護していた山辺努も負傷し、帰国後に「キー」を捜す男たちから襲撃を受ける。

とある地方都市でSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。

警視庁捜査一課の鹿取信介。以前は公安部に属し、警察庁警備局長の直轄で「隠れ公安」として動いていた。

花巻の正教会で、宮沢賢治のロシア語の師ペトロフ司祭が殺された。

母は死に、父は人を殺した――。

鍼灸医・菜摘は「妻敵討ち」の旅から戻った養父・佐十郎と十年ぶりの再会を果たす。

京都を舞台にスター探偵が駆ける! 京都の街で相次いで起きた殺人事件。

江戸は神田、玄関先でさまざまな揉めごとの裁定をしている町名主の跡取り・高橋麻之助。

ハロウィンの渋谷を仮装強盗団が爆破! ATM強奪殺人の影に国際謀略が―― ハロウィンの渋谷で、マリオの仮装で見事な行進をする集団が注目を集めていた。

北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。

一年を通してクリスマスを祝う「クリスマスの町」ルドルフ。

好条件、好待遇の期間限定シェアハウスキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。

東日本大震災を経て、刻々と変貌していく“東京”を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。

家族の借金、失職、恋人だった男の死…人生のどん底にいたセレナに声を掛けたのは、“葬偽屋”を名乗る謎の僧侶・殺生歩武だった。

労働基準監督官の草薙満は、居酒屋で外国人店員と日本人客の揉め事に遭遇。

近江坂本へ物見遊山に出かけてはどうか。武家伝奏の提案に、禁裏付の東城鷹矢は困惑した。

北アルプス山岳救助隊に、一本の通報が入った。

西園寺聖こと最高戦士「ゾル」は、中国、ロシア、高麗共和国、アメリカに四分割された日本をもとの世界に戻すべく、孤独な戦いを開始した。

麻布署生活安全課保安係の米良剛警部補は、三ヵ月の停職処分を科せられていた。

若きカメラマンと難病の少女の、運命の出会い。 外に出れないきみのために、 ぼくが美しい景色を撮ってくる。

日本最南端の小さな駅で警視庁の刑事が殺された! 日本最南端の駅・鹿児島県の西大山駅のホームで男の死体が発見された。

西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵の澤崎のもとへ海部と名乗る男が訪れた。

ニューヨークの富豪の元に届いた幼児誘拐予告事件を未然に防ぐため,NY市警のロード警視はバミューダ行きの船に乗り込む! 「いい加減な遺骸」「厚かましいアリバイ」に続く〈ABC三部作〉遂に完結!

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

イケメン数学者が連続放火事件の真相に迫る! 取調エンタメ第三弾! 論理的な取り調べを専門とする《特殊取調対策班》は、連続放火事件への捜査協力を依頼される。

新首都郊外の難民地区で、若い女性の行方不明事件が多発している。

人の業がなせる、恐ろしくも切ない怪談話の語り部・宮部みゆき。

延宝八年、徳川四代将軍家綱の死去と同時に、後継者をめぐって劇的な政変が起きた。

エリート学園で立てこもり事件が発生した。首謀者は、数学の天才・広瀬と同級生の生徒3人。

草食男子、森司の恋は前途多難? 胸キュンと心底怖い物語をお楽しみあれ! 片想いのこよみとの距離を縮めていた大学生の森司を襲った、不名誉な疑惑。

ついに長編の執筆を始めた御崎禅。

映画化『ラプラスの魔女』前日譚 自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。

しっかり貯金して老後の備えは万全だったわが家に、突然金難がふりかかる! 後藤篤子は悩んでいた。

嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は過去の事件を解決するべく、フィルムアーキビスト菱崖小鳩に協力を依頼する。

さわや書店の「さわベス2018文庫部門」7位に輝いた前作『爪痕――警視庁捜査一課刑事・小々森八郎』の物語から二ヶ月後。

岡場所から一斉に火の手があがった!家斉の死後、巻き返しを図る側近と、江戸の闇の支配を企む狂い犬の一太郎が最後の賭けに出たのだ。

人生は落語のごとし。笑いあり涙ありの一席へようこそ。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

石油王が失踪した。失踪か? 誘拐か? 夫人の依頼により調査を開始した私立探偵リュー・アーチャー。

1927年、アーサー・コナン・ドイルによる最後のシャーロック・ホームズ活躍譚「ショスコム・オールド・プレース」が《ストランド・マガジン》に掲載されて以降も、この不滅の人気を誇る名探偵の贋作は、数多くの作家によって描かれてきた。

優等生の「着ぐるみ」をかぶって生活する高校生の永岡宗也。

20世紀初頭のバルセロナ。町では幼い子供が何人も失踪していた。

第55回メフィスト賞、受賞作!! 「犯人がわからない? あなたは地獄行きね」 死者復活を賭けた推理ゲーム! 俺を殺した犯人は誰だ? 現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘――沙羅。

大学院生の圭は、指導教員の宇賀神と共に、ニセ科学批判の急先鋒である蓮見教授の元を訪れる。

深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。

北海道大学工学部2年の佐伯衣理奈は、元恋人が友人の川原圭の背中を、いつも追いかけてきた。

会社を潰すのはヘッドハンターか!? 父が創業したアウトドア用品メーカーに勤める鹿子小穂(かのこ・さほ)は、創業者一族ということもあり、若くして本部長、取締役となった。

「いい加減で質の悪いヘッドハンターも跋扈(ばつこ)しておりましてね」 父がヘッドハンターの紹介で会社に招き入れた大槻(おおつき)の手によって、会社を追われた鹿子小穂(かのこ・さほ)は、再就職先でヘッドハンターとして働き始めた。

ベテラン刑事の誤認逮捕問題を調査中の特任監察官・戻橋京一郎は、自殺した容疑者が先端技術研究で有名な博士と、繋がりをもっていたことに不審を抱く。

日本最古の神社の一つ、奈良・大神神社近くの河原で高校生が殺害された。

清朝末期、満州族に辮髪と纏足を強要されていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。

「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

家出少年が、濡れ衣を着せられた「犯罪者」が、バツイチの女性弁護士が、街中でタクシーを止める。

君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。

女で稼ぐ商売ゆえ、体を張って女を守る――その矜持を胸に秘めて妾屋を営む山城屋昼兵衛。

江戸町奉行・曲淵甲斐守に追い詰められた町方は、怒濤の反撃に転じる。だが、切れ者甲斐守が策の応酬で負けるはずもなかった。

京浜運河に面した鶴見線の駅から出られないことや、真下に海面が見えることでも知られる海芝浦でデートを楽しむ若いカップル。