テキサス州の高地砂漠地帯にあるグアダルーペ山脈国立公園。

地球からあふれてもなお増え続ける人類。その期待を担って、NASAの宇宙船が火星に向かった。

美貌の元侯爵夫人に想いを寄せる二人の青年。その一人がある日、断崖から墜落死した。

ある星に被害者、犯人、目撃者、警官、探偵、新聞記者と役割の定まった男女がいた。

フィリピンの有力な貿易商が京都清水寺で刺殺された。ガイド・森麻子の一瞬の隙を狙っての犯行だった。

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

クィラランは幽霊の存在なんて信じてはいなかった。けれど、博物館の女性館長の怯えようはただことではなかった。

猫が消えたことは、始まりに過ぎなかった。謎の女はその奇妙な暗い部屋から、僕に向かって電話をかけつづける。

明治29年、帝都。

かつて法医学教室の助教授であった江崎伸介は、法医学界の権威、嵯峨宗晴教授から故なき攻撃をうけ、学界を追放された。

「神の領域」は存在するのか。かかわった人間を破滅に導く未完の原稿。

十六歳の女子高生片桐瑞穂が文通マニアの専門誌「月刊ペンパル」に気まぐれに出した伝言に応じてきたのは四人の男女。

あまりにも突然のことで、わけがわからなかった。いきなり男に腕をつかまれ、地下鉄のホームから線路に突き落とされたのだ。

〈精神ダイバーとは人間の頭脳に潜入し、その秘密を探り出す特殊能力を持つ超戦士である〉聖域高野山から盗まれた空海の即身仏を追う密教術の達人美空と精神ダイバー九門鳳介は、中国拳法の達人文成仙吉の案内で、秘密結社“ぱんしがる”の暗黒祭に潜入した。

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

日本は原爆を入手していた。冷戦下の米ソがひた隠しにしていた某重大機密。

文芸編集者笹谷美緒は、取材のため、博多から寝台特急「あさかぜ4号」に乗り込んだ。

太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。

小さな田舎町で起きた少女の殺人。その嫌疑をかけられて、息子が失踪。

多種多様な人間が去来集散する巨大駅。その周辺では、絶えず事件が発生している。

電機研究所で画期的な発明をした天才青年技師・渋谷夏雄。彼の引き抜きを巡って暗躍を始めた大手電機会社。

出稼ぎに出たまま行方不明になった夫を捜しに上京した大槻真佐子が、心中死体で発見された。

御公儀忍び組査察の秘命を受けた、椎ノ葉刀馬。

ドイルが生涯こよなく愛した痛快歴史絵巻。

しまった、ついに正体を見抜かれた―。

ついに刑事弁護士となったホープに、殺人事件の弁護の依頼が飛びこんできた。

スポーツ・ギャンブルの胴元ハリーは、悪行から足を洗い、昔の女とよりをもどし、長年の夢を実現しようとしていた。

ロンドン警視庁のエリート警視ダンカン・キンケイドは、遅めの夏休みを楽しむべく車を走らせていた。

英情報機関SIS工作員ハイドたちは、大がかりな密輸事件を嗅ぎつけた。

ハイドたちは遂に敵側コンピュータへの侵入に成功し、密輸事件の詳細が垣間見えた。

人類同様の知性をもつ恐竜キンタグリオ一族は、世襲制の国王のもとで中世ヨーロッパ的な文明社会をきずいていた。

それは人類がはじめて月を歩いた夏だった―。

私立探偵ジョン・カディは昔を思い出していた。

戊辰戦争もあと二日を残し、五稜郭で幕を閉じようとしていた。「降伏はせぬ。

敗戦まぎわ、大日本帝国の復活を夢みる軍部中枢は、莫大な財宝とともに神聖の史書を台湾山中に封印していた。

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。

やり場のない激情に駆られて、この街へやって来た。おまえの裏切りに楔を打ち込む。

山陽タロット研究会の招きで姫路を訪れた二階堂日美子。

深秋の飛騨高山。落葉の下から発見された若い女の絞殺体は、スケッチ旅行中の白石ゆかと思われた。

合衆国最高裁判所の裁判官に内定していた弁護士ベン・ポッターが、大統領からの正式指名の前日に謎の死を遂げた。

タリアの裁判は、ポールたち弁護団にとって予想以上に厳しい展開となった。検察側は次々と新しい証拠を提示してきていた。

夜の銀座で名をあげた子持ち出戻りの碧は、水商売での成功に飽き足らず、祖父の遺した謎の絵図を手がかりに、隠された黄金を求めて北海道の秘境へと旅立つ―。

部屋住みの源次郎が心寄せる娘の家が突然改易。父親は藩金横領の科で切腹させられたらしい。

新潟県親不知で、河田光雄が特急「白鳥」に飛び込み、死亡。さらに、東京で彼の上司・横山修司係長の死体が発見された。

東日本各所にチェーン店を展開する宝飾量販店「ジュエリー伽羅」の森島社長が、札幌のホテルで殺された。

「ナイス・ホリディ」旅行社主催の「道東めぐり、くなしり」3泊4日のツアーは、9月15日に20余名を乗せて羽田を出発した。

親のおかげで何不自由なく暮らし、有り余る金と膨大な時間を持て余す若者大矢隆一。

親のおかげで何不自由なく暮らし、有り余る金と膨大な時間を持て余す若者大矢隆一。

ラストでの鮮やかなどんでん返し再び！

警視庁捜査一課の烏丸ひろみに届いた一通の招待状。差出人は「トリック卿」。

大正末期、軽井沢に名門・三笠ホテルを彷彿させる洋館が建てられた。英国人オーナーのイニシャルがRゆえ、人呼んで『R邸』。

わたしが所長をつとめる市民財団に、いささか風変わりな寄付がよせられた。

精神ダイバーとは人間の頭脳に潜入し、その秘密を探り出す特殊能力を持つ超戦士である。

もう何年もまえのことだ。警察を辞め、妻子も捨てて、酒場に入りびたっていた私は、飲み友だちの依頼を引き受けることになった。

「おい、保瀬はどないした?」花菱警視が叫んだ時には、保瀬の姿はどこにも見当らない。

神出鬼没の破天荒なキャラクター“猫丸先輩”が登場する、痛快無比のデビュー作品集本格、ハードボイルド風、怪談調、シリアスタッチあり、スラプスティックあり、の7編を収録。

お前を刺すのは憎いからじゃない。愛したいから。

郊外のニュータウンの新築の家、その一階と二階に住む二組の若い夫婦の間にくりひろげられるささやかなドラマが、しだいに悲劇の種をはらんでいく…。

親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。

「サイモン?…来てもらえるか?」霧の夜に鳴った電話の声は確かに兄オリバーのものだった。

戦争と暴力の不安が渦巻く一夜、男たちがドクター・パチーコ宅に同窓会で集う。

短い旅に出た老執事が、美しい田園風景の道すがら回想する、古き良き時代の英国。

困難な医療過誤裁判に勝利をおさめた弁護士のギャルヴィンは、その手腕を買われてボストンの一流法律事務所のパートナーになり、多忙な毎日を送っていた。

1941年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方。ドイツ軍に占領された中世の城塞に、ある夜、ただならぬ絶叫が響きわたった。

人気大関、横綱昇進を辞退。前代未聞の騒動に困惑する角界をよそに、当の大龍は死んだはずの父の姿を求めて街をさまよっていた。

日米企業間で、知的所有権をめぐる裁判が行われることになった。ところが関係者が殺害され、事件は思わぬ方向へ…。

部付次長の花山は、勤続三十年のリフレッシュ休暇を取っていた。

新大阪発ひかり424号の汚物タンクから時限爆弾が発見された。

女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。

銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。

完璧なアリバイを用意した「犯人」よりも、さらに巧緻な罠を仕掛けた「人物」は誰か!?発端はグループ買いで得た宝くじの3000万円だった。

八年前、大雪山旭岳で人妻がヒグマに喰われ、さらに四年前、新妻が豪州でサメに襲われた。

幼いふたりの娘を残して母はクリスマスの夜、突然失踪した。それから三十年…。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

巨万の財産とCIAで身につけた殺人技術を武器に闘う謎の美女トモコ。

元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。

人と人の出会い。人と人の別れ。

大正末年から昭和初期に刊行した江戸川乱歩の創作集を完全復刻。生誕100年記念。

大正末年から昭和初期に刊行した江戸川乱歩の創作集を完全復刻。生誕100年記念。

あの青年の夢を砕いてしまったのは私だ。三年前の〈やらせ事件〉が、今度の殺人を招いたのか―。

あることで気落ちしていたあなたは、自らを励まそうと、幼馴染みの真澄に誘われるまま、怪奇幻想文学作家・故鳥飼征流の住んでいたベルギーの古城で、夏休みを過ごすことにした。

夫の出張で、七か月の息子と二人きりの周子の家に、強盗殺人犯の男が立て篭った。

日本のミステリー界からは、十津川警部、赤かぶ検事、三毛猫ホームズ、タロット日美子…と、そうそうたるメンバーが登場。

三毛猫ホームズら、お馴染みの面々がパーティに招待された。由緒あるリゾートホテルの閉館記念パーティである。

坂田勇吉は東京生まれ東京育ち、生粋の東京者だ。

日本推理文壇の重鎮、小宮山泰三が住む2階建てモルタル造りの幸福荘。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

世界的に活躍中の天才ヴァイオリニスト・神尾八千代は、留学先で母・貴子の心中自殺の報せを受け、帰国することになった。