蒼ざめた街
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昭和初期、大恐慌時代の東京を舞台にした探偵小説。主人公の青年は高等遊民出の要は金持ち息子ということで時代の標準からするといろいろと便利でハイカラな道具を有している。自由を謳歌し、高等警察の名前が出てくるものの、軍部も恐慌もあまり表面にはでてこない。主人公の現代的な(モダンな)考え方、行動のせいか、いろいろな時代の小道具や舞台設定をちりばめてはいるもの少しも時代を感じさせない。時代的な暗さもほとんど感じさせない・・・筋立て、発生する事件もいまひとつ切迫感がなく、感情移入も少ない。物足りなさのため作家の初期作品かと思い確認すると、「鋼鉄の騎士」の翌年に書かれている。「鋼鉄の騎士」に比べると本作はいまひとつといわざるを得ない。 | ||||
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ミステリの時代設定や舞台背景はいろいろあるが、本作で描かれている時代の東京の街なみと人々の生活のありようは、それを知らない自分にはとても新鮮に感じた。カフェのマダムと女給、下駄屋の婿養子、男爵など、現代では望みようもない登場人物の存在や主人公とのやりとりも面白い。心理描写やスピード感を抑えた一見ハードボイルド風ではあるものの、行間の心情を読み取らなければいけないようなありがちな堅苦しさは無く、かといって物足りない訳でもない、物語として上手いバランスで成り立っていると思う。徐々に明らかになる謎の結末は、実際考えてみると本当に悲劇的なのだが、それらすべてを飲み込み、気持ちを新たに次の事件に立ち向かうであろう探偵の的矢と助手の蓉子を、明るく応援したい気持ちになった。 | ||||
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