ブルーブラッド



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初公開日(参考)2019年11月
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長編小説

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ブルーブラッド (徳間文庫)

2021年11月09日 ブルーブラッド (徳間文庫)

三年半ぶりに本土の地を踏んだ 復員兵の貝塚透馬は、 軽井沢に疎開していた両親が 強盗に射殺されたことを知る。 事件の目撃者であるメイドの八重は 姿を消したという。 東京で彼女の捜索を開始した透馬だったが、 暴漢から偶然八重を救ったことで 思わぬ事態に巻き込まれていく。 仏留学時代の旧友との再会、 ナチスの隠し財産争奪戦、 両親殺しの真相――。 愛と国際謀略が複雑に絡む 傑作サスペンス!(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(2pt)

受け入れられない「ノスタルジー」に彩られた冒険活劇

かつての名作「鋼鉄の騎士」を書いた著者の最新作「ブルーブラッド」(藤田宜永 徳間書店)を読みました。今回の舞台は「喝采」の時代からも遡り、戦後の混乱期、子爵の息子・<透馬>は徴兵され「抑留」から引き揚げて来ると、疎開先でもある軽井沢の別荘では父母が外国人に殺害されてしまっています。家も無くし、「農地改革」、「財閥解体」といった時代の憂き目にもあって、東京の片隅でしがないバーテンダーになり果てることになります。
 登場するは「金色夜叉」と呼ばれる義賊、軍国主義再興を狙う超国家主義者、ソ連、GHQ、米国情報部、フランス人、ドイツ人、ナチスの残党。軽井沢から、東京へと舞台は移り、強奪、殺人、カーレース、情報戦、そしてナチスが隠匿した財宝はどこ?<透馬>の父母を殺害したスパイを追って、市民社会から遠く離れ、守るべきものは何もない<透馬>は"ブルーブラッド"の気概を胸に、父母を殺された復讐を果たそうとします。タイトルはとてもシンボリックで美しい。
 軽井沢、MGTD、かつての「日本」という国、首都・東京。著者は、自家薬籠中のマテリアルを使って、エキサイティングな「冒険物語」を創出しようとしています。しっかりと「恋愛」も描かれていて、その文体はいつものようにドライで、抑制されているとは思います。ハメットが書く物語のような、あるいは最盛期の「日活アクション映画」を見ている時のようなキビキビとした面白さも受け取ることができます。登場する二人の女性も気丈で"懐かしい"美しさをもっています(往年の浅丘ルリ子と芦川いずみに演じてほしい(笑))。
 しかし、あまりにも「偶然」によって、あるいは「ご都合主義」によって描かれる人との出会い、事件との遭遇は興覚めだと思います。いかに昭和二十年代の東京が舞台とは言えどうだろうか?、と思うのと同時に多くの「偶然」は著者の策略によって導かれたミスディレクションなのではないかという余計な考えに囚われてしまったりもしました。でも、何もなかった。「講談」として読めば、まあ納得はできますね。でも、近頃、「戦後」を好んで描く「月村了衛」の著作などと比べてみると、あまりにも古色蒼然としていて、受け入れられない「ノスタルジー」に彩られた冒険活劇だと思います。ストーリーが「会話」の積み重ねで語られるのではなく、「行為」を描きこむことでその「冒険」を成立させてほしいと願うのは、私だけでしょうか?
ブルーブラッド (文芸書)Amazon書評・レビュー:ブルーブラッド (文芸書)より
4198649693



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